『ゆずの香り』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ゆずの香り
冬のお風呂の時間は大好き。
入るまでは寒いし、めんどくさいし、
人間洗濯機欲しいなとか思うけど
湯船に浸かるとやっぱり
「はぁ〜…お風呂って最高」って思う。
あ、そういえば後輩ちゃんがくれた
入浴剤があったっけな。
普段はローズやラベンダーだけど
今日は後輩ちゃんに感謝しながら
ゆずの香りを楽しむとしますか〜。
#4
『柚子の香り』※結末はご想像にお任せ致します。
かち、かち、と時計が時間を刻む音が静かなリビングに1人鳴っている。
暖かなホットコーヒーを手に添えながら、ぼぉーっと
渦を巻くコーヒーを眺めた
ふいにガチャリ、と玄関から音がした。
夫が帰ってきたのだろう
「お帰りなさい、あなた」
「おう、ただいま」
いつもと変わらないやり取り。
夫は真っ黒で草臥れたスーツを椅子に掛けて、そそくさと飯は食ってきた、風呂に入る。とだけ言って二階へ行ってしまった
ふと、隣を通って行った夫の匂いに気づいた。
「柚子の、香り?」
なにかしら、会社で柚子なんて使わないでしょうに.....
適当に掛けていたせいか、
とさっ。と椅子から夫のスーツが落ちた
「やだもう、汚れちゃうわ。」
すぐに拾い上げ、手にスーツを取った
ふわっと香る、柚子のにおい
あの柚子の香りの正体は、
「......そういうこと、」
ふと、私の目に銀に輝く刃が映った。
「ゆずの香り」
紅茶に柚子の搾り汁と蜂蜜を入れて、柚子の紅茶を。
それから柚子とはちみつのマフィンに柚子のレアチーズケーキ。
柚子の香りとともに甘いタイムを満喫する。
たまには南瓜の甘露煮じゃなくても良いよね。
ころころころころ
ぐにゃぐにゃぐにゃぐにゃと
変わっていく感情と、胃薬の効かない吐き気がする
頭を遮って通って一人にされてまた戻ってきてぐるぐるぐちゃぐちゃの絡んでもう戻せない線になって頭を占める。
もう無理だ何を感じているのか
何がそんなに嫌なのか
そんなに辛いのか
分からないまま今もこれを改行とかして、べらべらと長く書き綴っているだけ。
何も知らないで、何も分かりたくもなかったり、するんだ。
なぜなら、それをしたら戻ってこれない気がするんだ当分は。
ゆずは嫌い
ゆずは嫌い
本当言うと好きなのか嫌いなのかも分からないんだ。
もう限界なんだ
いったい何を考えているんだろう
何をそんなに喋っているんだ
何も考えてないし思ってないのに
ずっと知らない言葉を喋ってる。
脳を通してないみたいに。
もうだめだーーー
もう嫌だ、ごめんごめんごめん、
キツキツの中でも頑張って床に付かないようにお尻が付かないように
頑張って耐えてるんだよ。
人差し指なんて嫌いだよ。
ゆずの香り
僕はゆずの香りが好き。
落ち着くしリラックス出来るから。
嫌なことあっても立ち直れるから。
思い通りにいかなくても頑張れるから。
下ばかり見てても何も変わらない。
分かってるけど中々難しいんだ。
でも諦めたくなくて泣いてた時。
君はゆずを僕に渡した。
剥いてみると深い香りが広がって。
前向きになれたんだ。
だから僕はゆずの香りが好き。
#ゆずの香り
今日冬至だったことを今思い出した。
南瓜を食べていないし、柚湯用の柚もない。
柚ポン酢しかない。
風呂に柚ポン酢入れてみる??
柚湯で肌が負けるので、どちらにしろ柚湯はない。
小豆かぼちゃ煮れば良かったな。
純粋に、あれは好き。美味い( ̄∇ ̄)
「はぁー」
仕事から帰宅して、カバンを放り出し、コートを脱ぎ捨てる。
それから、私はソファーに座ってクッションを抱えていた。
「失敗、しちゃったなぁ」
注文書の個数を間違えて記入しちゃった。
上司にガミガミ20分怒られて今ヘコミ中。
はぁぁぁぁ
久しぶりにやっちゃったなぁ
重いため息をついてしばらく動けない私。
彼氏に「仕事で失敗しちゃったよ〜(;_;)」とメールするとそのままグタッと手を降ろす。
お風呂、、、入らなきゃ、化粧も落として、、、
鈍った頭でようやく考えると、鉛のように重い体を動かす。
浴室に向かう途中で、足元にあるダンボールに目が入る。
実家から送られてきた野菜やお米。
その上にゆずが何個か置いてあった。
あ、ゆず湯にしよう
実家で冬になるとお母さんがやってくれてた。
お風呂を沸かしてゆずを浮かべ、ほんのり香る落ち着く匂いをまとった湯船に浸かる。
あああああ、きもちいーーーー
ふうううぅと、深いため息が出る。
体の隅々にゆずの香りが行き渡っているような気がした。
目を開くと、湯気に包まれた浴室で、湯船に浮かんでいるゆずをすくい上げる。
大丈夫
自分に言い聞かせる
大丈夫、あなたはよくやってる
ゆずの香りを吸い込むと、甘酸っぱい香りが私の気持ちを落ち着かせてくれる。
明日になればきっともっと大丈夫になる。
そう思いながら、癒やされた気持ちでお風呂を上がる。
ふと気づくとメールの着信音
「元気出せよ!俺はいつでも味方だから。週末、愚痴ならいくらでも聞くぞ」
彼のメールに思わず微笑む
「ありがとう、元気出た!」
そう返信して髪を乾かしベッドへ倒れ込む。
ほのかに香るゆずの香りがいつまでも私を優しく包んでいた。
300字小説
邪気祓い
『あの……』
真夜中、枕元で消え入りそうな女性の声が聞こえる。
『……ゆず湯、ありがとうございました』
最近、肩が異様に重いので、今夜は血行を良くしようと、入浴剤だけどゆず湯に入った。うっすらと目を開けると黒い影がベッドの脇に佇んでいる。
『……おかげでサッパリして、あちらにいけるようになりました。ありがとうございました』
影が深々とお辞儀をして窓の向こうに去っていく。
「えっ!?」
飛び起きると部屋には微かにゆずの香りが漂っていた。
そういえば昨日は冬至。ゆず湯には邪気を祓うという説があるらしい。
「……ということは、あの肩の重みは……」
そこから先は考えないことにして、私は朝食のコーヒーをグッと飲み干した。
お題「ゆずの香り」
ゆずは、漢字で書くと、柚子と書く。
この漢字の、「柚」は、木に由と書いて柚。
木は、森とか林に生えている木だ。
由には、理由とか、物事の関係、あとは通ってきた道や、出所と言う意味もある。
これらから考えると、柚という漢字には、その木の今までの道筋や、ここに生えている理由が込められているのかもしれない。
そして、柚子は、それらの子供。柚子の木の今までの記憶が込められている、親から子供へも引き継いで、柚子の中に込められる。そして、その記憶が種の中に込められて、その子供に引き継がれていく。
そう考えると、ゆずの香りは太陽の香り、なんてよく言われるけど、古くから受け継がれている、暖かい記憶の香りも込められているのかなぁ、なんて思う。
それにしても、いい香り。ほっとする、落ち着く香りだ。
ガチャリ。
シンプルな白色のドアをあけた。
すると、甘い、でも苦い…
そんなにおいがただよってきた。
ところでここは友達の部屋。
「こんにちは。Merry Christmas!!
待ってたよ。」
友達はパッと明るく言った。
「待たせちゃった?ご、ごめん」
少し焦ったように言った。
「全然!大丈夫だよ!
そういえば、この部屋で
気になるとこないー?」
にやりと聞く。
きっと変わったところがあり、
気づいて欲しいのだろう。
「なんか、、いいにおいがする、、?」
うーん、と考えながら言った。
「せーかい!
昨日雑貨屋行ったらゆずの香りがする
ルームフレグランス見つけちゃってさ、、
可愛くて買っちゃったんだー!」
目がキラキラ輝いて見えた。
良かったね
心のなかでつぶやいたはずだった。
けど友達は
「ありがとう。
今日あげるために
もうひとつ買っておいたんだ!あげる!」
ニコッと笑うと手を差し出した。
「ゆずの香り」
昨日投稿するの忘れてました
すみません🙏
明日、親友と遊ぶので
それっぽいのを書きました笑
彼はいつも柚の香りのコロンをつけていた。香水は苦手だったが、彼の香りは心が落ち着いた。
幸せだった。2人で飲み歩いて、終電逃してホテルに入っても、指一本触れなかった。他の誰にも言えない話も、彼にならできた。家族のことも彼にしか話したことはない。男とか女とかそんなこと関係なく、ただただ親友だと思っていた。
「彼女ができたからもう会えない」
分かってる。本人は恋愛感情はないと思っていたとしても、彼氏が異性と2人で飲んでいたら嫌なことなんて。親友なんて都合のいい言い訳にしか聞こえないことなんて。
あれから、彼の代わりなんか見つからない。ゆずは嫌いだ。
ゆずの香り
ゆずといえば何年か前まで、
お隣の奥さんの作ってくれたゆずジャムを
思い出す。
それは、いい香りがして
ほんのり甘く、一口食べたら
とまらなくなってしまうくらい、
おいしい。
また、食べたいなぁ。
柚子の香り、今日は冬至だからこのお題なのね。
柚子湯で温まり季節変わりの疲れを取る、厄払いよろしく冬を乗り切る準備。私の暮らす場所では、南瓜を炊く。
しかしお題は柚子の香りだ。私にとって印象強い柚子の香りと言うと、「鯛の握り、柚子塩かけ」である…。非常に美味。それを出してくれる寿司屋さんはもう店を畳んでしまって、寂しい。思い出すと食べたい気もしてくるが、今日は南瓜でほくほくしよう…
「俺ココアがいい」
おれが差し出したゆずのホットドリンクを受け取りながら緑の彼は少し口を膨らませた。
「ん〜ココアは朝飲んだやろ?いつも通りちゃんとはちみつたっぷり入れてあるからゆっくり飲むんやで」
とまた彼が駄々をこねないようにいつもはフードで隠れている男にしては少し長めの髪をくしゃりと撫で、もう片方の手で持っていた自分の分を両手に持ち直した。猫舌な彼が飲みやすいように微調整をしたため熱すぎることもなくほんのりとした心地の良い温もりが両手に伝わってくる。軽く息を吹きかけこくりとひとくち。一般的に売られているそれより随分と甘いが、今はその甘さが体に染み込んでいくように感じて、ほぅと無意識に肩の力が抜けた。
その様子を横目で見ていた彼も、諦めたのかちびちびと飲んでいた。
「そういえば、なんで急に嫌がったん?ゆずのホットドリンクなんて今更やん。」
ココアの気分だったの?と何の気なしに聞いてみる。
すると彼は緩く首を横にふった。
「ココアが良かったんやなくて、ゆずが嫌やったん」
と話し始める。
「これさ、寒くなるとほぼ毎日一緒に飲むやん?だからね、体が覚えちゃったの。これを飲んだら安心するって。この甘くて温かい匂いで絆されそうになる。すぐに弱い俺になっちゃう。味方最大の脅威なんて忘れちゃう。最大戦力なんて言えないような思考になっちゃうの。…。……俺はねこの時間が大好きなんよ。冬は嫌いや。寒いのも嫌いや。だけど、この時間だけは。この匂いだけは。この大嫌いな季節の唯一の安心できる時間なんや。だから…だからね、たまにすごく不安になるんよ。」
言葉通りだんだんとふわふわしたような話し方になっていく彼の頭を今度は優しく撫でた。
…そういえば、明後日から長期任務に行く予定だったか。冬に、寒さにめっぽう弱い彼は寒くなってからは絶対に長期任務を入れない。それは、この彼で言うところの「安心できる温かい時間」がなくなってしまうからなのだろう。彼はたまにこの時間に依存してしまう。頼りすぎてしまう時もある。でもそれで良かったんだ。これはおれなりの。大事な仲間で相棒で人生を共に生きる彼への。近すぎてもう直接伝えるには少しこそばゆい。言葉にしない思いだから。気づかなくていい。むしろその意味を知らなくていい。
でもこの匂いを。味を。甘さを。暖かさを。温もりを。どうか忘れないで。
どんなに寒い日でも。おれがお前の隣にいる限り何度でもこれで包み込んであげるから。ただの1人の人間として。
もうすでにうとうとしている彼を起こさないように、この温かすぎる空気を胸いっぱいに吸い込み微笑む。
「どうかお前がずっとずっと――でありますように。」
お題「ゆずの香り」
桃色視点(緑桃)
#ゆずの香り
今年もこの時期がやってきた
傷だらけの身体で爽やかな香りを漂わせる
明るい黄色の笑顔をして 僕の心を底から暖めてくれる
「ありがとう、来年も待っているよ」
そして僕の冬が過ぎていく
「ゆずの香り」
冬至になると思い出す...
おばあちゃんが作った
ほっこり甘いかぼちゃの煮物
ゆずの香りの中で
百まで一緒に数えたお風呂
指がしわしわになって
二人で笑ったね
今年もお風呂は入浴剤だけど
煮物はちゃんと作ったよ
おばあちゃんのあの味には
負けちゃうけれど...
一口食べると広がる
優しい甘さと
優しいあの笑顔...
「ゆずの香り」
ゆずという恋人が
私を探し回るでしょう。
【#3】
夕日の差し込む車の中で柚子を片手にふと思った
母親とまともに会話をしなくなったのはいつからだろうか?
思い返せば中学生の頃だっただろうか
私が物心付いてからの記憶は常に母と二人の生活だった
母親は清掃の仕事や農家の手伝い、居酒屋の手伝いなどであくせくと働いていた、小さな頃から見ていたその姿は自分にとっての当たり前の姿であり全ては当たり前の生活だった
私は小さな頃から物分かりのよい子だとよく誉められ、私も無理なおねだりやお願いなどはあまりしなかった
しかし、私が中学生の頃に友達が持っていた携帯を母親にねだったのだが、母からは「ごめんなさい、、」との一言だった
私はそんな一言にひどく傷ついた、普段言わないわがままを言っただけなのに、母親に期待を裏切られ、自分の置かれた環境や今の生活を再認識させられたようで、なんとも情けないようなひどくやるせない気持ちになった
ついカッとなり、母に自分の不幸は全て母のせいだと罵倒した
母親が泣きながら許しを請う姿に気付いた時には、自室に駆け込んでしまった
それ以来だろう、母親との会話に気まずさを覚え、母から声をかけられても避けるよになってしまったのは
最初は自分が母に言ってしまった言葉の気まずさが半分、母親を許せないと思ってしまう気持ちが半分
そんな状態が長く続いてしまい、いつしかその状態が当たり前になってしまった
他県の大学に進学してからは、長期休みもバイトに明け暮れ、たまに来る母親からの連絡も一切出ずにいた
社会人になってからは、メールにて近況などはたまに送るようにしていたが、「たまには顔を見せて下さい」などと言われ、その度に仕事の忙しさを理由に無理だとばかり返信していた
商談で訪れていた取引先の事務所にて、仕事の話しが終わりゴルフの話やらなんやらと中々帰らせてくれない相手と歓談をしながら時計をちらりと見て、そろそろ失礼しますと切りだそうとした時に、年輩の女性事務の方から「頂いた物ですがよかったらどうぞ」とビニールに包まれた柚子をみっつほどもらった
社用車に乗り込みもらった柚子を助手席に乗せると、車内に広がる柚子の香りにふと懐かしい気持ちになった
私が小さな頃に、母がもらってきた柚子を湯船に浮かばせ、二人でひとつの柚子をつついた事を思い出した
決して贅沢な生活など無かったが、とても贅沢な記憶
柚子をひとつ手に取り胸いっぱいに柚子の香りを楽しんだ
もし明日、ゆずこの香りが君の元へ届いたら
また僕を思い出してくれますか?
今日は柚風呂だった。
柚を2個入れただけの。
手に取ると柚の酸っぱそうな匂いがした。
お湯に沈めるとさせると空気でぶくぶくしてた。
なんか楽しくて何回もしたようなそんな今日。
なんて平和。
『ゆずの香り』