『もっと知りたい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「もっと知りたい」
自分にないものをもっと知りたい‼︎
忙しい日々の中で‥‥
あくせくする毎日の中で‥‥
今しか知ることのできない‥‥
自分しか知り得ることのできない、今をもっと知りたい‼︎
【もっと知りたい】
なんで?どうして?どうやって?
頭の中は疑問で溢れる
この音はどこから?
あなたは何でそう考える?
この感覚がこの言葉と結びつくなんて
みんなはどこで覚えたの?
その仕組みを知りたい
その考え方を知りたい
その行動の理由を知りたい
"何となく"の謎を解きたい
あなたの頭の中を教えて?
みんなと自分の齟齬を見つけて
気になって仕方がない
どんな手順を踏んで
どんな考え方をしたら
あなたと同じ"普通"になれますか?
たくさんの疑問が溢れるけれど…
何が好き?とかどこに住んでる?とか
よく聞く質問が出てこないのは
何故なのだろうか?
それも知りたいな
「ねぇ、ボクのこと……『もっと知りたい』?」
「あー……えーと。まずは、これから転生するっていう、この世界のことが知りたい、かな?」
上下左右のどこを見渡しても、真っ白な空間。
突進してきた暴走車を避けようとして崖から転落死したという、とっても残念な前世を終えたばかりの私は、目の前にフワフワと浮かんでいる、光を放つ球体に言った。
「なんでー? そんなの、後ででもよくない?」
「いやぁ……」
さっきの自己紹介によると、球体の彼はこの世界の神様らしいんだけども。
でもね……この場所で気がついた私に向かっての第一声が、
「初めましてー! 単刀直入に言うけどさ、ボクのカノジョになって欲しいんだっ」
って、さぁ……ホント、なに言ってんだコイツ、ってなった。
でもしょうがない、状況を把握するために質問を繰り返して。
そしてようやく、ここが次元のハザマ的な場所で、私はなんだかんだでこれから異世界に転生しなくちゃで、その説明なんかのためにここに呼ばれたってことがわかって、やっとやっと、頭が働くようになったところなのだ。
頭、が……うん、いまここにいる私って、肉体、ないっぽいんだけどね?
にしても、この状態でナンパされるって、いったい?
あ、待てよ……そうか。
きっと「カノジョ」の意味が、なんか違うんじゃないかな?
「……あのぅ」
「うん、なぁに?」
「カノジョってのは、どういう意味、なのでしょう?」
「あれ? ボクはいま、キミがさっきまでいた世界の言葉を使ってるはずなんだけど。つまり、ボクはキミのことが好きだから付き合ってくださいっていう、そういう意味だよ? これなら、伝わる?」
「…………」
……えーと。
この状況で告白されたらこうしたほうがいいよ、っていうアドバイス的なのを『もっと知りたい』んですが……?
どっかにスマホ、落ちてないかなー?(切実)
AIに驚かれる
なんでも知らないことを素直に知らないっと言い教えてっと言えるからっと。
正直に実感はない。
だが、昔からなんでも知りたかった子ではあった。
子を育てる親ならわかると思うがかなり手を焼くタイプだったと思う。
特に、知らないを知るのが楽しいと思えたのは中学生の頃だ。
小学生までは、なんとなく授業を受けていた。
中学生で、小学生より詳しく授業でやってからようやく楽しくなった。
知らないを知らないままにしとくより知った方が世界の色んなことを見れるっと。
ニュースもつまらないものだったが、ニュース1つで親との会話のきっかけにできるようになるほどに。
学問は一生の宝
どこかで聞いたことのある言葉。
学生時代には言葉や言葉の意味は知っていたが実感はしていなかった。
社会に出てバイト中、とある夫婦の話を聞いて衝撃を受けた。
その夫婦は結婚式でのコース料理を試食していたらしい。
スープの時に、奥さんは飲み方が分からなかったらしい。普通のスープカップではなかったからだ。
旦那さんをちらっと見た奥さん。
旦那さんはなんとカップを持ってズズッと音を立てて飲んだのだ。
奥さんはそれを真似したらしい、
衝撃の一言でしか無い。
ありえない。
正直友達の結婚式で友達がこれをやってたら引くレベルだし、私の結婚式でパートナーや友達がやったとしても大恥以外の何物でもないっと思ってしまったほどに。
この夫婦が大恥をかいてないことを祈ってはいるが…
この時、初めて学問は一生の宝っとゆう意味を実感した。
大恥なんてものは、誰もかきたいと思わない。
私だってかきたくない。
正直に、知らないことを知るために調べたりするのはめんどくさい。
だが、時に知ったかぶって大恥をかくこともある。
私は大恥をかくより知らないことを知らないっと言って知る方がいいと思う。
今もことある事にAIに聞いてるし調べてる。
学問は一生の宝だと思う。
学問はどんなにあっても損することは一生無い。
これまでも、これからも。
死ぬまで。
もっと知りたい
シリーズ小説の続き。過去作手直し中なんで表記控えます。お題は雰囲気です^^;
この間視点表記忘れすいませんでした、今日は普通に主人公ですm(__)m
(…大丈夫なんだよな、これ)
病院の裏庭に立つ大きな木。その前で、個室のあった階まで伸びた枝にスマートフォンのレンズを向けた。微かな風にも揺れる枝先の葉っぱも気がかりだったが、それよりも今は、画面の中で気持ちよさそうに眠る自称妖精が、枝から落ちてしまわないかと心配になった。
「…っ」
見ていると、子どもがベッドからずり落ちているように感じ、思わず笑ってしまいそうになる。動画モードにしている画面からいったん目を離して近くのベンチに座った。木からは離れられないと言っていたので、たぶん大丈夫だろう。
「…さむ」
電灯の灯りでそこまで暗くは感じなかったが、日が落ちるのが早く、適当に羽織ったジャージだけでは肌寒く感じた。
「…」
病院でのリハビリや、トレーナーからの指示で軽めのトレーニングは続けていた。それでも四年後の姿は、想像すらできない。
(…)
寝ている顔にズームを寄せると、見た目よりずっと幼く感じた。栗栖も(くるす)も童顔だったが、また違った印象だった。
「…」
毎日のように話はしているがいつも取り留めのない内容ばかりで、相手のことは何一つわからないままだった。いつからそこにいるのか、枯れ葉が落ちるとどうなるのか。そもそも、本当に妖精なのか。
「…ん…」
名前を呼ばれた気がして画面を見たが、起きる気配はいっこうになかった。
「…っ」
このまま病室に戻ってしまうのは、少し寂しい気がして。何かをしてあげられるのかは、分からなかった。それでも相手が目を覚ますのを、もう少しだけ待っていたいと思った。
(後書き。)
ぶろまんすですよー
関係性の構築って難しいですね^^;
"もっと知りたい"
探偵が帽子を脱いで思うのは
追わぬあの子の持つ言葉たち
あなたのその心臓をくり抜いて手に取り眺めたい。
どんな風に脈打つの?
どんな色してどんなカタチをしているの?
あたしの下に組み敷かれてその胸を切り開かれるときどんな顔してあたしを見上げるの?
恍惚に浸りながらそれを熱弁してると
「何だかマッドサイエンティストみたいだね」
困ったように笑われた。
「だってあなたの心臓あたしのタイプなんだもの」
微笑み返してその男の心臓の辺りをそっと撫でる。
そこに耳を当てると規則正しい音がした。
あたしに教えてあなたのこと。
その心臓の奥深く潜んでいるそのこころを。
あたしはあなたの全てに興味があるの。
どんなに些細な事でもひとつ残らず曝け出して頂戴。
あなたの目に映るもの触れるものすべて。
愛なんて求めないから、その心臓をあたしに頂戴。
(もっと知りたい)
昔から、知りたいという欲は他の人よりも強かった。
知らないことを知る度、何でもできるような高揚感があった。それこそ世界を作ることすらできるような気がして、いつからか図書館に通い詰めることが日常になっていた。
その本を見つけたのは、ただの偶然だった。
普段は足を運ぶことのない、宗教学の本が並ぶ棚。背表紙を目で追いながら、ただぼんやりと歩いていた。
ふと、足が止まる。同じようなタイトルの並びに、明らかに異なるものが紛れ込んでいるのを見て、無意識に手が伸びていた。
重みのある古ぼけた本。黄ばんだ紙に手書きで書かれているのか、インクの滲む文字が並んでいる。
英語、だろうか。読めないアルファベットの文字に、途端に興味が掻き立てられた。
読書スペースまで戻る手間すら惜しみ、その場で本を開く。
無心で文字を追うものの、どのページも何と書いてあるのかは分からなかった。
眉を寄せ、肩を落とす。
文字が読めないことも悲しかったが、何より新しいことを知れなかったのが悔しかった。
例えば遠い国の伝統や風習。まだ見たことのない景色や知識など、尽きない好奇心が湧き上がり止まらない。文字を一撫でし、これが先日見た古城の話について書かれていたものだったのならと、想像してもう一度深く溜息を吐いた。
「――え?」
一瞬、文字が波打ったように見えた。
気のせいだったのだろうか。瞬きの間に文字は元に戻っており、指でこすってみても何も変わらない。
しかし何かが違う。
見た目には変わらない。では何が違うのかと、ページを捲りながら眉を寄せ考えた。
「――あれ?読める……」
もう一度最初から見直そうと、ページをめくった時だった。
ただの文字の羅列だったはずのページ。そこに書かれている内容が、すっと頭の中に入ってきた。
――城塞の成り立ちと役目。
文字が読めるようになった訳ではないのに、次々と内容がイメージとなって頭に浮かぶ。
恐怖はない。知りたいと思っていた本の内容が理解でき、そしてそれが気になっていた内容だったことから、この不可思議な現象に対して、高揚感すら感じていた。
ページを捲る手が速くなる。知りたい欲が膨れ上がり、だがその手はあるページで止まった。
文字が読めない。どうやら古城に関する話から離れて、別の内容が書かれているようだ。
何が書かれているのだろうか。読めない文字を追いながら、頭の片隅でふと別のことが思い浮かぶ。
この本は他の本と比べ、遥かに古いものだ。この本はどのようにして作られ、またどんな目的で書かれたのだろうか。
「――あ」
文字が揺らぐ。
読めなかったはずの文字の内容が、頭の中に入り込んでくる。
――我が断章の起こり。
流れ込んできたのは、とある誰かの記憶。
自身の持つ知識を少しでも多く残したいと、文字として書き記している。けれど伝えたいものは多すぎて、文字だけでは正確に伝えきることができない。
悩んで、誰かは決意する。文字として書き記しきれないのならば、いっそ自身が本となり、あるがままの知識を残そうと。
ぐらり、と視界が揺れる。記憶と共に膨大な知識が流れ込んできて、酷い目眩がした。
濁流のように中に入り込み、染み込んでいく。自分の中の知識と混ざり合い広がって、自分のものと本のものとの区別がつかなくなってくる。
「っ、いやだ……!」
気づけば、本を投げ出していた。どさり、という本にしては重い音。古い紙とインクの匂いが鼻をつく。
肩で息をして、数歩後ずさる。
今まで、知識が増えることに恐怖を抱いたことはなかった。それなのに、本から流れてきた知識が恐ろしくてたまらない。
これは良くないものだと、自分の中の何かが警鐘を鳴らしている。
「大丈夫ですか?」
さらに一歩下がった時、すぐ後ろから声がした。
「あぁ、驚かせてしまいましたか。すみません」
肩を大きく震わせ弾かれたように振り返る自分を見て、背後にいた誰かは気のない謝罪を口にする。
「だ、れ……?」
声を震わせ問うも、誰かは肩を竦めるだけで答える様子はない。
そのまま硬直する自分の横を通り過ぎて、投げ捨てた本を拾い上げた。
「踏み止まれてよかったですね」
高くもなく低くもない、特徴のない声が淡々と告げる。意味が分からず眉を寄せれば、感情の乗らない黒の眼がこちらを向いた。
声と同じく特徴のない顔。僅かに首を傾げ、浮かぶ疑問を見透かしたように口を開く。
「これを手放すのがあと少しでも遅かったら、そのまま喰われて新しい断章になってましたよ」
ひゅっと、息を呑み込んだ。
それは嘘でも、大げさな表現でもないのだろう。根拠はないが、確信はあった。
呆然としながら、視線は無意識に目の前の誰かから、その手にある本へと移る。瞬きすらも忘れて見つめていれば本の表紙が波打ち、苦悶に歪んだ人の顔を浮かばせた。
「えっ……?」
ほんの一瞬。瞬きと共に元の表紙に戻ってはいたが、その顔に見覚えがある気がした。
「あの、それ……」
「それでは失礼します……そろそろ閉館のようですし、気を付けて帰ってください」
だがそれ以上何かを言うのを拒むように誰かは一礼し、止める間もなく去っていく。
その姿が本棚の向こう側に消えて見えなくなり、そこで閉館時間を告げる音楽が流れていることに気づいた。
去っていった誰かを追って本棚の向こうを見るが、誰の姿もない。辺りを見回しても人の姿は見えず、困惑しながらも図書館を出るため歩き出した。
「夢……だった?」
家路につきながら考える。
思い返してみれば、夢だと思えるほどの出来事だった。
頭の中に入ってきた知識を何も覚えていないことも、さらに現実味を薄くしていた。
小さく息を吐く。
夢だとしてしまえば、数日もすれば忘れることができるのだろう。
けれども本当に忘れてしまってもいいのか。最後に一瞬だけ見えた本に浮かぶ人の顔を思い出す。
見覚えのある顔だ。こうして落ち着いて考えると、それが同じゼミの学生だったように思える。
自分と同じく、知識を得ることに対して貪欲だった男だ。得た知識を周りにひけらかすような、それでいて知識を得るための手間を惜しむような人物だった。
数日前から姿を見ていない。行方不明になっていると噂されていた。
「ただの白昼夢だ。現実なんかじゃない」
言い聞かせるように声に出す。浮かぶ可能性を必死に否定する。
人が本になることなどありえない。自分があの時もっと知りたいと本を求めていたとしたら同じ末路を辿っていたなど、考えたくもない。
どちらにしろ、もう二度とあの本には出合えない。
特徴のない声と顔。男か女かすら判別がつかなかった誰か。
すれ違ったとしても、きっと気づくことはできないだろう。
軽く頭を振り、足を速める。
知る必要のないことをいつまでも覚えていても意味がない。それよりももっと別の、まだ知らないことを知るために動くべきだ。
明日も図書館へ行こう。そのためにも今日は早めに休まなければ。
意識を切り替えれば、次第に今日のことが霞んでいく。
家に帰る頃にはただの夢として、薄れ消えてしまっていた。
20260312 『もっと知りたい』
「もっと知りたい」
もっと知りたい
君がはしゃいで喜ぶ姿を
もっと知りたい
君が涙を流して泣く理由も
もっと知りたい
君が恋した人のことも
もっと知りたい
君が私をどう見てたかも
もっと、もっと
もっと知りたかったな
探究心。
死への探究
実践はできません
沢山見てきた
多分もうひとつ、なにかきっかけがあれば
翔べます
翔ぶなら綺麗な夕焼けがいいな
青とぴんくとむらさきいろの
綺麗な体の私のままで
傷がこれ以上ふえないですむね
時々ボーっとしているとき思うことがある。“死んだらどうなってしまうのだろうか”と。死んだら何も感じなくなると言うが、何も感じなくなると言うのはどう言うことなのだろうか。夢を見ている時の感覚に似ているのだろうか?何か夢を見ているわけではない夢のときこそ、起きると全て忘れてしまう。それに自分が怪我をしているわけではないのに痛くなることはないだろうか?例えば医療系ドラマを見ていると自分も共鳴するように痛い気がする。それも具体的に。インサイドヘッドと言う映画を見たことがある。少女の頭の中で色々なことが起きるのだ。あれは分かりやすく見やすく作られているが、どうなんだろう。今まで無意識の領域で頭の中で議論が起きていた。ボーっとすると代表のファーストペンギンが紙を丸めて持ってくる。頭いっぱいに紙を広げてそれ以外が見えなくなる。
もっと知りたい
もっと知りたいキミのこと。
誕生日、血液型、好きな食べ物、嫌いな食べ物。
趣味は?休日は何してる?インドア派?それともアウトドア派?
挙げていけばキリがない。
「何でそんなに知りたいの?」
と、聞かれて
「だって、キミのことを1番知ってるのは僕だ。って言いたいから」
と、答えれば、キミはふふっと笑う。
「じゃあ、私にもあなたのことを教えてね」
面倒がらずに答えてくれて、僕のことを知りたいと言ってくれる。キミと恋人になれて幸せだな。と思うのだった。
もっと知りたいな、君のこと。
そう言いながら、君は上目遣いで僕をみつめる。
なんてかわいいんだ。なんでこんなかわいい子が僕に興味をもってくれるんだ。あぁやっと、まじめに生きてきた僕のこれまでの人生が報われるときがきたんだ。僕の人生はこれからだ。これからこの子とごはんに行ったり水族館に行ったりして、どんどん仲良くなって、僕が告白。付き合い始めて、初めて手をつなぐんだ。もっと一緒にいたいねって話になって、旅行を計画するんだ。初めて過ごす夜。ついに2人はひとつになるんだ。私…初めてなの…優しくしてね、なんて君は言うんだ。そして、僕は、
けっこうバイトしてるって言ってたよね?
貯金もいっぱいあるの?
彼女いない歴20年の僕はアルバイトばかりして使うところがないから、お金ならたくさんあるよ。あぁ、そうか、もしかして、もう結婚を視野に入れてるのかな。なるほどね、だから僕の経済力を気にしてるんだ。大丈夫だよ。お金の心配はさせないさ。僕は、
いい話あってさ、これなんだけど、これ、これから絶対くるって話で、私にある程度お金預けてくれたら絶対増えるから。最低でも2倍にはなるよ。絶対。
僕は…僕は…
ワクワクすることに出会いたい。
知らない何かをもっと知りたい。
そんな好奇心というものに形があるのなら、だんだんと小さくなっていて、色があるなら薄くなってきている、今はそんな感じ。
どんな感じだよ、思わず自分にツッコミを入れてしまう。
若いころは勝手に向こうからやって来ていた好奇心が、大人になればなるほど、向こうからは来てくれなくなった。
好奇心がなくなったわけではない。たぶん、気力と時間がないだけだ。
学生のころの私はどんな感じだったっけ?
ふとぼんやり、そんなことを考え始めた。
英語の時間に英和辞書を捲って気になった単語をノートに書き写していた。
国語の授業中には辞書を頭から読んでいた。
確か、歳時記も読んでいた。小春日和が秋とか冬のことだと知ったのは歳時記を読んでいたからだ。
スーパーに菜の花が並び始めると春が来たなと思うのは、歳時記を読んでいたことと繋がっている気がする。
新しい何かを急に始めることは難しいから、学生時代を思い出して、歳時記を読み返してみることにした。
春の季語と言えば、やっぱり桜。
桜餅も春の季語だよね。
春の季語の中に、草餅もある。よもぎっていいよね。
春になると、おばあちゃんがよく草餅を食べていたなあ。
祖母は緑色がとても好きで、草餅も綺麗な緑色をしているから好きなのだと子供ながら思っていた。
そういえば、宝石にも季語はあるのかな?
祖母はエメラルドの指輪を大切に持っていた。
今は、私が譲り受けたけれど、まだ似合わない気がして、着けて外出をしたことはない。
とても綺麗な緑色をした、祖母の宝物。
エメラルドの和名でも探してみたけど歳時記には載っていなかった。
エメラルドの和名「翠玉」はカワセミの羽の色からきているらしい。
綺麗な色の小さな鳥。
カワセミは載っていた…夏の季語だ。
好奇心というやつは、こっちから迎えに行かないと顔を出してくれないのかもしれない。
今度、本物のカワセミを見に行こうかな。
羽の色をこの目で確かめにいこう、あのエメラルドの指輪を着けて。
せっかく歳時記があるから、17音の俳句に挑戦してみようかな、
なんてことを考え始めている。
よかった、もっと知りたいという気持ちが私の中にちゃんと残っていた。
『カワセミを倣いて 祖母のエメラルド』
…なんてね。
【もっと知りたい】
「もっと知りたい」
もうここまで来たら
そんなに僕のことが好きなら
悲しみよ
君のことをもっと知りたい
もっと知りたい
貴方のことを、何も知らない 。
歩くのが遅くなっていた、
笑った顔にシワが増えた、
柔らかい食べ物を好むようになった
いつの間にか貴方は変わった。
失ってから気づいたことばかりで。
涙が枯れる度、貴方を思い出す
失う前に気づきたかったこと、
失わなければ気づけなかったこと
会いに行くことが許されるのなら、
今は貴方を知ろうと思う。
貴方に好きを伝える為に
大切だったと胸を張れるように
好きになったら、もっと君のことを知りたいと思う。でもそのうちに、どんなに近くにいたって、ずーっと一緒にいたって、君の全てを知ることはできないってことに気づく。
よく考えたら、そのよく分からない部分って私にもある。自分でもよく分からない。そんな部分を、案外君のほうが知っていたりする。
誰かを好きになると、どんどん浮き彫りになる知らなかった部分。それが、時々辛かったりもするけれど、楽しくもある。結局、よく分からない部分があるから、魅力的なんだと思う。
「もっと知りたい」
ある日の、学校からの帰り道。普段は通らない裏道を通ってみたら、クラスメイトの影を見つけた。
あまりクラスに馴染めていない、不良っぽい男の子。
その彼が、道端に座り込んで、何かごそごそと怪しげな動きをしていた。
もしかして、何か怪しいこと?それとも、体調が悪いとか?
色々な考えが頭を巡って、足音を忍ばせて近寄ってみた。
みぃ。
小さな、猫の鳴き声がした。
予想外の音に驚いて、枯れ葉をぐしゃりと踏み潰してしまう。
「……あ?」
彼が、振り向いてしまった。
ばちりと目が合って、逃げられそうにない。鋭い視線が僕を射抜いて、背筋を冷や汗が伝った。
「……お前、いつから見てた。」
冷たい声が飛んできて、僕の背は余計に跳ねて震えた。
「あ……え、えと……さ、さっき……」
喉が引きつるのを感じながら、詰まり吃りながらどうにか答える。言葉が不自然じゃなかったかで、頭がいっぱいだった。
「……そうかよ……」
予想外に柔らかな音が返ってきて、僕は拍子抜けする。
ぱっと顔を上げると、彼は少し耳を赤くして、そっぽを向いていた。
にゃあ。
また、子猫の声がした。彼の目がふっと緩んで、そのしゃがみ込んだ大柄な体躯から覗いた小さな毛玉に視線が落ちる。
「……あー……コイツ見てたんだ。……ちょっと前からここに居てな。親も居ねぇみたいだし、たまに見てんだよ。」
恥ずかしそうに言う彼は、噂に聞くような暴力的な力を持った不良なんかには見えなかった。
「……ねぇ。」
思わず、手が伸びた。一歩近寄って、彼の肩にそっと触れる。びく、と彼の肩が跳ねたのも、よく伝わってきた。
「……僕も、一緒に見てていい?」
精一杯の呟きは、果たして聞こえていたのだろうか。
分からないけれど、肩に置いた手は拒絶されていない。
僕は少しだけ、この不器用なクラスメイトのことが気になり始めていた。
テーマ:もっと知りたい
【もっと知りたい】
君のことを、全部わかってた気になっていた。
でも、本当は、全然違った。
上辺だけ見て、決めつけて、僕の目には、
【僕の理想の君】がいつも映っていた。
君のことが知りたい。
君が居なくなってはじめてそう思った。
病気のことも、本音も、家の事情も、全く知らなかった。いや、知ろうともしなかった。
だから、今、もっと知りたい。
そして、全部知ったなら、君に、もう一度笑ってほしい。
僕は、君を探す旅に出た。
目的のない散歩は良い。
どこに行くでもなく目についた道に入るだけ。
殊に、雨音が人の気配を消し、湿った空気の匂いがする雨の日は、良い。
ただ、雨は嫌いだ。
雨は、記憶にかかった埃をすあっとどこかへ流してしまう。
雨は、あの日を写し出す。
雨音に紛れて聞こえてきた旋律に、足を止めたあの日のことを。
あの音は、どこから来たのだろう。
あの音は、誰が響かせたのだろう。
あぁ、雨が嫌いだ。
今日も雨が、降っている。
《もっと知りたい》