もしもタイムマシンがあったなら』の作文集

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もしもタイムマシンがあったなら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

7/23/2023, 2:45:27 AM

もしもタイムマシンがあったなら、私は過去に戻り自分の存在を消そうとしただろう。誰しも、一度は口にした事が無いだろうか。消えてしまいたい、恥ずかしくて死んでしまいそうと言った事はありませんか。
けれど、それらの言葉の重みを自分自身では軽く感じているのではないでしょうか。言葉というのは、使い手によっては痛みを感じたり、傷つけるための道具として使う事ができます。だからこそ、過去に戻りたいと感じてしまうのです。過去に自分で自分を傷つけるために発してしまった言葉を私は消したくて仕方がないのです。

過去は消えない。

お終い

7/23/2023, 2:44:45 AM

まず幸せか聞きたい
今よりずっと幸せか
そんで、もう一度死んだ家族に会いたい
家族にはいい思い出はないけど、「ごめんなさい」と謝りたい

7/23/2023, 2:38:29 AM

もしもタイムマシンがあったなら。
君に伝えたい事がある。あの頃、勇気を出せずに言えなかった言葉。君は僕が「それ」を言うのを待ってくれていたというのに。
もう、君は僕の隣にはいない。
君は優柔不断な僕にきっと嫌気が差したんだろう。
こんな妄想は意味がないと分かっているのだ。
だけど。それでも。僕は─────
  「好き。」
この言葉を君に伝えられたなら、といつも思ってしまう。ああ、タイムマシンがあったらいいのに。


『もしもタイムマシンがあったなら』

7/23/2023, 2:36:32 AM

【もしもタイムマシンがあったなら】


ようやく期末テストが終わり、明日から夏休み。
家に帰るなりゲーム機を手に取った僕に雷が落ちた。
「まず部屋を片づける! プリントも出しなさいよ」
母さんに背後で怒鳴られ、驚きで肩が跳ね上がった。

しぶしぶ部屋に戻れば、机にプリントの山ができていた。
グッズや服も出しっぱなしで、至る所に散乱している。
ゲーム機もスマホも没収されては、暇になって仕方ない。
ため息を吐いて、周囲を見回した。

どうしてこうなった。数時間後、僕は途方に暮れていた。
片づけていたはずなのに、気づけば余計散らかっている。
空間を作ろうと引っ張り出した物を呆然と見つめた。
子供の頃の玩具の山に、見覚えのないカレンダーがある。

手に取って見れば、変な日めくりカレンダーだった。
なぜか右下に横長のディスプレイがついている。
電池が切れているらしい。時計用の単三電池を入れた。
西暦と曜日が表示され、それらは不思議なことに正しい。

「あー、寝て起きたら片づけも宿題も終わってないかな」
カレンダーを夏休みの最終日までめくりながら呟いた。
「……あるわけないか」途中でカレンダーを置く。
今日中に片づけることは諦めて、その日は終わりにした。

翌日。目を覚ますと、あのカレンダーを持っていた。
床に置いたはずなのに。僕って寝相が悪いのだろうか。
眠気を堪えて降りてきた僕を見て、母さんが息を呑んだ。
「え、なに?」僕をきつく抱きしめて嗚咽を漏らす。

奥でつけっぱなしのテレビでは、ニュースが流れていた。
『…………七月二十日に十七歳の高校生が行方不明になって一ヶ月が経ちますが、捜索は難航しています。両親の話では自室から忽然と姿を消したとのことで…………』

7/23/2023, 2:14:36 AM

お題 もしもタイムマシーンがあったなら

あれは夏の暑い日だった。ぼくは田んぼの脇道にいて、蝉の鳴き声がうるさく、蒸し暑かった。そんな絵に描いたような暑い夏の日に、その少女は汗ひとつかかず、ぼくを見つめて笑っていた。ぼくが彼女に気がつくと、もっと嬉しそうに笑った。その笑みは美しかったがどこか恐ろしい笑みだった。ぼくはその瞬間、〝これ〟はこの世のものじゃない。そう幼いながら思った。それにしても少女は不思議な格好をしていた。夏服の白のワンピース。赤茶の分厚いマフラー。赤茶のマフラーは乾いた血の色に見え、ぼくは恐ろしくなって、逃げ出した。走って走って走って、もう限界だと言う時に少女の声が聞こえた。楽しんでね、と。あまりの恐ろしさにぼくはこしが抜けてしまって倒れた。手の中に何か握られていることに気がついたぼくは恐る恐るその手を開く。すると切符が一枚、握られていた。そこには〜写真の中行き〜とかかれてあった。何よりそれは血文字だった。そしてぼくは過呼吸を起こした。
気がつくと病院のベットの上だった。手の中には、やっぱりあの切符が握られていた。怖かったが写真の中に入れるかもしれない道具というのが子供心に刺さったのだ。一度刺さって仕舞えばもう後戻りはできないのが子供だ。ぼくは病院の観光ポスターにそれを使った。字はあまり読めなかったが写真から海ということだけがわかり、心を惹かれてそのポスターにした。それに吸い込まれていくとそこは綺麗な海だった。海底まで透き通っていて、海藻や珊瑚も鮮やかに見えた。写真に吸い込まれると言う不思議な体験をしたのにも関わらず、ぼくは大いに楽しんだ。泳いだり、貝殻を集めたり、魚と追いかけっこしたりして。そして、問題が起こったのは、帰り道だった。あたりが赤く夕暮れが近づいてきた時、ぼくは遊び疲れてもう帰ろうか、と思い一番初めに出たところに戻った。来た時もそうだったが、なにもなかったのだ。扉も、ポスターも。そしてぼくはびしょびしょの切符を握りしめながら絶望に落ちたのだった。切符の裏にその年の間に写真の切符と唱えれば帰れるなんてことが書いてあるのも知らないで。

そして、その頃のぼくには読めなかったが、そのぼくが入ったポスターには2015年と、約8年前の日付が記してあった。そして、ぼくが来た海辺の電柱の張り紙にも、同じように2015年と。

          ✳︎✳︎✳︎

俺の親友は何かと変なやつだった。流行りのアニメやゲーム、さまざまな未来のことを言い当てる。そしてそんな親友は今日会社を休んで、海に行くそうだ。ズル休みでデートか〜?とからかうと親友は真剣な表情で、違う、と言い放った。あまりの真剣さに驚きつつ、俺は親友を見送った。
親友は翌朝、死んでいるんじゃないかというぐらい顔色を悪くして出社してきた。奴からの話によると、切符をガキに渡して、そのガキを家に帰らせたかった...らしい。意味わかんねぇよ。でも、俺はなんとなくだけど...
「意地悪なこと言っていいか?」
俺がそう口にする。返事はない。
「お前がその切符をそのガキに渡して、家に帰らせてたらお前に一生会えなかった気がする。」
「クソが....」
親友が泣きそうな声でそう言う。
「クソはどっちだよ。ズル休みしやがって。」
親友にデコピンしてやる。ズル休みの罰だ。びんっといい音。決まったな。
「クソがぁ〜〜」
親友がゆるいパンチで殴ってくる。でもその顔はさっきよりずっと顔色が良かった。

7/23/2023, 1:54:39 AM

「もしもタイムマシンがあったなら」

僕は君の生きていた時代に戻りたい。

君が生きていた、共に笑っていた時代に。

君が、好きだと言ってくれた
             時間に。

  



今回の結構いいお題でした!
ですが、私の文書能力が低いので、小説でなくなってしまった~!!!!すみません~!!!

7/23/2023, 1:54:25 AM

寝る前は不安になる。

朝、わたしは起きずに死んでいるじゃないかとか、夢見が悪く目覚めたりしないだろうかと考える。

こんな時、「もしもタイムマシンがあったなら」と一瞬考える。

失敗したことも、今までずっと胸に残り続ける後悔も全部うまくやり直せたら。
どれだけ今の自分とは違っただろうかと。

深呼吸を何度か繰り返し、脳内が冷えるのを待っていると、瞼が重たくなり、眠たくなる。

おやすみなさい。

7/23/2023, 1:39:52 AM

もしもタイムマシンがあったなら

帰っておいでと
言ってた
お母さんに
会いに行きたい

7/23/2023, 1:35:33 AM

今の知識で高校生からやり直したい。
身体を鍛えて、経済の勉強をして。

7/23/2023, 1:24:23 AM

もしもタイムマシンがあったなら、私は、迷わず、過去ではなく、未来へと向かうだろう…だって、未来に行ったら、必ず確認したい事があるから…それは、今の愛する彼氏と結婚しているかどうか…私には、もう、彼しかいないから、他の人と結婚してるはずが無いと信じてるから…そして、更には、未来の子供が、健常者なのかも知りたい…でも、やっぱり、タイムマシンなんて要らない。だって、今を思いっきり楽しみたいから。未来なんか見てしまったら、不安になる事だって、あるだろうから…過去を変えれば未来が変わってしまうように、未来を見たら、現在が変わってしまう気がするから…だから、未来なんて知らない方が良い事だってあるからさ…

7/23/2023, 1:23:44 AM

もし、タイムマシンがあったなら。

私は過去に戻りたい。

あなたの前でやらかしちゃったことを全て
なかったことにしたい。

できるのなら、過去の自分と入れ替わりたい。

あなたにとって、手がかからない生徒になって
一からやり直したい。

あなたが好きなものを私も好きになった上で
あなたと会話がしたい。

あなたの記憶に少しでも残れるような存在に
なりたい。


後悔してること、やり直したいことは
もっとたくさんある。

でも、後悔してないこともある。

『あなたと出会えたこと』
『あなたを好きになれたこと』

この二つは絶対に後悔しないと思う。

心の底からあなたに出会えて良かったって
思ってるから。


私と出会ってくれて本当にありがとう。
ずっと大好きだよ。




#もしもタイムマシンがあったなら

7/23/2023, 1:19:14 AM

7(もしもタイムマシンがあったなら)


その日の天気はちらほらと雲があるが晴れていて、雲の白と空の青が綺麗な気持ちの良い日だった。
彼女は珍しく取れた平日休みに気分よく散歩に出かける。
時刻は朝の九時前で、まだ朝方の澄んだ空気の気配が僅かに残っていた。後もう少し時間が経てば、ぽかぽかとした昼の陽気が感じられるだろう。
いつもならば気だるげに会社へ出勤している時間だ。だが今日は一日社会人の皮を脱ぎ、休日を謳歌する。やりたい事はいっぱいあり、散歩を終えたら今上映中の恋愛映画を見に行きその後は前から行きたかった気になるカフェに行く。それから暫く買えていなかったハマっている漫画のコミックと、最近彼女が推している小説家の新作を買いに行かねばならない。
彼女の頭はこの後の予定でご機嫌であった。

「……あれ?」

そろそろ家へ帰ろうかとしたところ。通りかかった公園の砂場の傍で子供が一人、手に持っているのは木の枝だろうか。長い棒で地面に何か描いていた。
俯いている子供、恐らく少年の顔は見えない。彼女は周りを見回して見るが親らしい大人の姿は見当たらなかった。
このままスルーしていいものか、迷う。突然知らない大人が話しかけたら怖がられてしまうかも知れないが子供が一人きりでいるのはいささか不用心だ。
彼女は迷ったが、これで何かあったと知った時目覚めが悪いなと思い足を公園内へと向けた。

「ねぇぼうや、一人?」

あっ、やっぱ不審者っぽいかも。
なるべく警戒されない様にと声を優しく出そうとして、自分で吐いたセリフにいやにねっとりとした響きを感じてしまって一人冷や汗をかいた。顔を上げた少年は不思議そうに首を傾げただけで、特別気味悪がって無いのが救いだ。

「一人だよ」
「パパかママは一緒じゃないの?」
「うん」

彼女の問いに頷き、また顔を地面に向けて何かを描く作業を少年は再開する。
板に街灯のようなものが刺さっていて運転席の様な物が板の中央にあった。
あっ、と彼女は記憶に引っかかる物があり今度は彼女が首を傾げた。少年が描いてるものは、某国民的アニメキャラクターの秘密道具。先入観ではあるが、もっとロボットや戦隊ヒーロー等を描くものではないだろうか、この歳の子は。少年は見た目的におおよそ五歳か六歳位か。

「それなぁに?」

少年の前に彼女はしゃがむと絵を指差し聞いてみる。

「タイムマシン。あったらいいなって。欲しいんだ」
「タイムマシンかぁ。未来見たいの?」
「ううん」

あの頃に戻りたいと子供が思うとは思えなかったので未来かと聞いて見たが違うらしい。彼女は独身で子供も居ないから、子供とは未知の者だ。
少年が顔を上げて公園の隣に立っている二階建てのアパートを指指した。少年の顔を見て何故だか不安な気持ちになる。子供らしくない、と思う顔。無表情で目がガラス玉の様に綺麗なのになんの情も浮かんでいない。
彼女は思わず少年から目を逸らし指差す方に目を向けた。

「あのアパートがどうしたの?」
「僕んち。パパとママ、お家でブランコしてる」
「……」

ブランコ?家の中で?

「タイムマシンで戻りたいんだ。一時間前でもいいから。そうしたら、僕も一緒にブランコ出来たかな。僕、寝てたから」

残念そうに言う少年に、彼女はゾッとした。背筋にゾワゾワとした寒気が走る。
楽しみにしていた今日の予定は叶わない。そう感じながら彼女は携帯を取り出した。

7/23/2023, 1:06:50 AM

もしもタイムマシーンがあったなら





















「はあ、っはあ…」

この暑い夏に吐き気がする。まとわりつく生暖かい風。五月蝿いセミの声。

「ぅ"…ぉえ…っ"」

やめて。思い出させないで。もしもタイムマシーンがあったなら、こんな思いもしなくていいのかな。記憶がフラッシュバックする。あれは今日と同じくらいの猛暑。

















はやて
「颯さーん、」

後ろから君の声がする。
はると
「へあ、遥斗くんじゃん。どうしたの笑」

初めて話しかけられ、吃驚して変な声がでる。甘い声。君の甘い声が大好きだ。

「へへ、いつも一人で帰っている様に見えたので…」

見られていたのか。少し気恥しい。だが、君と話すきっかけが出来たと思うとこのぼっちも悪くないだろう。

「今日、一緒帰りませんか?」
「え、?いいの!!?帰ろーよ!」

興奮する。なんてったって僕は君の事が好きだから。恋愛として。好きだ、大好きだ。誰よりも君を思ってる。話したのは今が初めてだけど、話す度に君への好きが溢れてく。
自己紹介でもしながら10分程度経つと、遥斗くんが。

「あー、ちょっと寄り道しません?笑」
「寄り道?何処にするー?」
「、カフェ行きましょ。」

カフェか。確かここからだと一番近いところで15分。まあ、君からの誘いだ。遥斗くんと入れる時間が長くなると考えれば断る理由なんて無いだろう。

「うん、行こう」

7/23/2023, 1:03:53 AM

私には子供がいない。
だから、タイムマシンがあったなら、
未来に行って
死期の迫った私の入院している病院に
「娘です」と言って入り込み、
死にゆく私の手を取り
「貴方は頑張ったよ、昔あの時だって…」と
旅立つまで耳元で話そう。

私のことは私が1番よく知ってるから ね。

7/23/2023, 1:03:21 AM

もしもタイムマシンがあったならこれからの世界がみたい

7/23/2023, 12:54:42 AM

もしもタイムマシンがあったなら
あの時の君に逢いに行く

お題
もしもタイムマシンがあったなら

7/23/2023, 12:52:23 AM

タイムマシン

タイムマシンに乗って。
私はこれから、10年前に戻ります。
タイムマシンに乗って、貴方に会いに行きます。


天鵞絨の絨毯に宝石が散りばめられたような、
そんな美しい夜のことでした。
10年前の今日、私は貴方に告白をされたのです。

「好きです」

ありきたりで退屈な言葉でした。
でも私は断らなかった。貴方が不器用で、そして私の事が大好きなのは分かっていたから。
本当はもっと言って欲しかったけれど、貴方の手がすごく震えているから、何だか愛おしくなってしまって 、YESと伝えるかわりに私は彼をそっと抱きしめました。
すると目の前の天鵞絨に一筋の光が落ちました。
私はそれが、流れ星だと分かった時には、運命なんだなと、彼の温もりを感じながら思ったのを今でも覚えています。



タイムマシンに乗って。
タイムマシンは殆どが金属で出来ていて、顔の部分だけガラス製で、周りが見えるようになっていました。中は思ったよりも狭く、まるで棺の中にいるような感覚になりました。
3,2....カウントダウンが始まって、ゼロ、と言われた時には、私はとてつもない浮遊感に襲われました。光よりも早く進むだけあって、見たことの無い景色が連続していました。だけど、タイムマシンの中は景色に反して、ゆっくりと進んでいるようでした。
連続していた景色から、見たことのある景色になりました。天鵞絨です。10年前の、あの美しい夜。
私は嬉しくなりました。
貴方に会える。貴方を交通事故で亡くしてしまった時から、会いたかった貴方に。私は貴方を救う為に10年前に戻ってきたの。
すると目の前に一筋の光が見えました。
それはタイムマシンでした。
一筋の光、それはあの時見た流れ星のようでした。
そう、そういう事だったの。
私の目には涙が溢れました。
ーーーーーマモナクトウチャクシマス。


私が彼を抱きしめた時、目の前の天鵞絨に2つの光が落ちました。
私はそれが、流れ星だと分かった時には、思いました。

運命だな、と。

7/23/2023, 12:52:12 AM

人は、様々な状況やタイミングで先を見すえ、或いは過去を振り返るものだ。それは近い将来、又は遠い未来をより豊かに、或いはより素晴らしいものとするためでたったりする。遠い目で物事を、その本質を見つめ気づきを得ることで自分なりのきっかけやヒントを得るのだ。今、この有様で良いのか、傍目にみてどのような人間性であろうかなどと過去を客観的、且つ冷静に振り返ることで自らの行いや振る舞い、言行を改めるきっかけを得るのだ。
誰しもが平等に、公平であるように私にも、貴方にも時間は有限で同じように流れている。日本のどこにいようと、アメリカやオーストラリア。インドやアフリカにいようと、一秒一秒が流れていく。川の流れのように静かに、或いは激しく流れ、通り過ぎていく。しかし、川はせき止めることが出来るが時の流れというのはどうにもできないのだ。だからこそ、悔やんだり惜しんだりするのだ。過ぎ行く時の中で、このたったの「一秒」を本気で気にする者はそう多くはない。この貴重な「時」を必死に生きているのは余命幾ばくであるか、スポーツ選手やレーサーや格闘家、或いは将棋の騎士など目の前の対戦相手と自分自身と闘っている者達、戦火に怯え暮らす者達、或いは常に努力精進し、這いつくばって疲労困憊した体に鞭打って、震える足で立ち上がろうとする者くらいだろう。こう語る私も、この言葉を並べている時まで刻まれていく一秒というほんの一瞬の時を、気にかけたことはない。この生を頂いて、無邪気に過ごした幼かった頃も、友人を救おうと奮闘した時も、私自身が人間不信に陥り人生を悲観した時も。自衛官として歩んでいくはずだった道が絶たれた時も、ひとり故郷を離れて宮城の街に移り住んだ時も、詐欺に遭い従業員に給料が払えなくなって、自分もご飯が食べられなくなったときも。生まれて初めて恋人ができた時、愛を育んだ時、喧嘩した時、別れた時。そのどんなときも、無情にも過ぎ行く時間を意識したことは無い。
なのに、ひとは過去を振り返る時というのは、より色濃く鮮明に思い浮かべようと意識をする。あの時はどうだっただろう、あの人の顔は、機嫌は、空の色は、何時頃だっただろう。遠い過去であればあるほどに、その過ぎ去った時の影を必死に追いかけ、掴もうとする。たくさんの記憶が、思い出がつまった引き出しを見つけようとするのに、それがなかなか見つけられない。この広い記憶の空間に数え切れないほどの引き出しが積み重なっている。そして、今こうしている間にも一つ、また一つと増えている。漠然とした記憶を辿ると、その記憶に繋がる影が果てしなく遠いところから伸びている。手に取り伝って行けば、無数に積み上がった数え切れない程の時間の欠片に(引き出し)たどり着く。その一つ一つには、名前も時期もなにも書いていない。逸る気持ちを抑え、力の限り引き出しを抜き取れば、セピア色に褪せたあの頃が目の前に広がる。しかし、探せど探せど、もう一度目に焼き付けたい記憶は見つからない。手探りで手当たり次第に、もどかしさや苛立ちさを募らせても見つからない。
ふと、手を止め諦めの吐息を漏らし足元を見遣れば細くか弱く伸びる光の糸。なんだろうと優しく指を当てなぞるように追いかける。そこには眩く光を放ち、懐かしい香りを纏った宝箱がひとつ。そっと近づいて、光が溢れ出す蓋を持ち上げれば胸が熱くなるのを感じる。込み上げてくるものを必死に抑え、覗き込めば探しに探した宝物が広がっていた。両手で掬いあげて、真っ暗な天に放てば、あの頃の時が動き出す。あの時の景色、あの人の笑顔、あの時感じたもの全てが優しく静かに流れ出す。音の無い少し傷ついた映画のテープを再生しているように、ところどころ霞んだり、ぼやけたり、穴が空いていたりするけれど、確かにこの目で見た景色、過ごした時間が、色を変えて目の前に映し出されている。


さて、今まさに流れる一秒を気にする者はいない。しかし、もう一度やり直すことの出来る能力など誰にもなく、すぎた時を巻き戻る術もまた誰にもない。だからこそ、すぎた時間を振り返る時、ほんの僅かな記憶に縋る他ないのだ。この僅かな記憶こそ、まるで気にも留めなかった、たったの「一秒」なのだ。その積み重ねが思い出であり、記憶である。今過ごしていると、何分、何時間、何日と意識こそすれ「何秒後に」などを本気で気にする人はそうはいない。何故ならば、私たちの生活とはこの時の積み重ねであり、それを見る時には「何日」や「何時間」といった大きな単位でしか見ないからだ。そうでは無い人も居るだろう、しかし多くの人はいちいち小さいことを気にしない。ところが、過去を振り返る時には稀もがより鮮明に思い出そうと、この時の散りばめられた欠片を必死でかき集めるのだ。遠にすぎてしまったかけがえのない「時間」、「記憶」、「思い出」、或いは自分自身の生きてきた「証」であったり、「実績 」を大きく手を伸ばして、力いっぱいに手のひらを広げて抱きしめる。そして、忘れていた大切な記憶を真新しい思い出として、引き出しではなく今度は宝箱にしまい込む。そして、思い出した記憶、客観的に見つめた自分の振る舞いや言葉の一つ一つを反省して、今また流れる時間に身を委ねるのだ。より良い今日、明日、将来、未来を歩むために。


私は、過去に戻れるならばと何度強く願っただろう。動機は様々だが、一貫して言えることは、現在未来を大きく変えることができるきっかけとなり得ることだ。だから、戻れるならば保育所の頃に戻りたい。

ただ、神様に無理を言おう。
この記憶、平凡ではあるがこの頭脳と思考性だけは持っていかせて欲しい。でなければ、戻る意味など皆無なのだ。

7/23/2023, 12:43:12 AM

もしもタイムマシンがあったなら。行き帰りができるなら未来に行って競馬の万馬券だわな。世の中金よ。

 タイムマシンじゃやり直しはできないと思ったけど過去の万馬券買ってその時代の自分に渡す、そういう方法もあるか。

 でもそれだと現代に戻ったら自分が消滅する可能性があるよな。万馬券当たったのがバレて金目当ての強盗に、みたいな感じで。

 過去に行ってなにかするのはシュタゲのDメールみたいなもので確実性がないな。過去に行って自分の目で確かめたいことがあるとかなら過去もありだけど。

 やっぱりタイムマシンを使うなら未来だよな。未来の世界がどうなってるのか知りたい。日本は滅んでそう。滅んでなくても外国人に乗っ取られてそう。もう乗っ取られてるか。

 タイムマシンと言うとまず思い浮かぶのはドラえもんだな。これは誰に聞いてもまず間違いないだろう。次に浮かぶのは人によって違うだろうけど。

 タイムマシンが出てくる作品というとシュタゲ、ターミネーター、あと有名な映画に車で時間移動するのがあったはずだけど名前忘れたな。

 他にタイムマシンが出てくる作品ってなんかあったかな。洋画ならいくらでもありそうだけどわからんな。

 そういえば手塚治虫がいたな。具体的な作品は思い浮かばないけど手塚治虫ならタイムマシンでなにか書いてるんじゃないか。火の鳥にあったようなないような。

 手塚治虫はブラックジャックの印象が強すぎるし他の作品をいまいち知らないんだよな。アドルフとか短編集みたいなのは読んだことあるけど。

7/23/2023, 12:36:16 AM

『もしもタイムマシンがあったなら_。』


"後悔した。"

誰しもが経験したことがあるはずだ。

"願うならやり直したい。"

人は間違えることもある。何せ未来の事なんて分からないからだ。
予測はできても完全に知ることはできない。人々が未来の出来事を知れるならとっくに世界は滅んでいるだろう。もしくは、絶望し考えることを辞めるだろう。

"あの時、こうしていれば....。"

迫られる無数の選択肢が複雑に絡み合い交差して生まれる世界は何が起きるか完全には予測できない。

できるとするならば....タイムマシンで未来を見るか、過去に戻ってやり直すか、もしくは....。


人々の光と闇が複雑に絡み合うネオン街。
その騒がしい喧騒から隠れたコンクリートの森の中の一室には、一人の死人(しびと)がいた。

死人の顔前にあるのは一本の片道切符。

行先は誰も知らない。
死人は切符を眺め続けている。
どれほどの時間が経っているのか分からないが手についた跡を見れば分かるだろうか。
死人は切符を両の手で握っては離し、握っては離し、を今も繰り返していた。
死人と言えど未知への道は怖いのだ。

こんなことをする前の死人には夢があった。
たくさんのお金を稼ぎ、好きな人と結ばれ、子供たちに囲まれながら幸せに過ごすというありきたりな夢。

現実は違った。
付き合っていた好きな人には浮気され、並んでいた宝くじの目の前で大金を当てられ、知り合いのツテで入った会社にはボロ雑巾のようになるまで安い給料で扱われ精神を病んでしまい、終いには近くで犯罪が起きたらしく身なり格好が似ているからと犯罪者扱いされたのだ。

まともな精神なら無実無根であるので取り調べに応じ待てばいいのだ。
死人にはそんなことを考える余裕も無くひたすら逃げた。

そして、心身共に疲れ、片道切符に手を掛けていた。

"もしタイムマシンがあったのなら。"
浮気をしない素晴らしい人と結ばれていただろうか。
もう少し早く来てクジを買っていれば大金は死人が手にしていたのだろうか。
知り合いのツテに頼らず職を探し心を病むことも無く働けていただろうか。
病むことも無ければ間違われても逃げることもなかっただろう。
あの時も、あのときも...
これが夢だったなら....

そう考えていてる間に体の限界が来たのだろう。
死人はふらついた拍子に足台から落ちてしまった。
鋭い衝撃と共に意識は途切れた。


死人が気がついた時には朝だった。
ふと、隣を見れば幼なじみが生まれた時のような姿で寝ていた。
先程までの事は夢だったのか死人は深く思い出せない。
今思い出せるのはIT企業に就職し上司に気にいられ昇進した事。
幼なじみに告白をして卒業と同時に結婚し二人の子供と幸せに過ごしている事。
嫁が最近宝くじで大金を当て家族が大騒ぎした事。
どちらが夢だったか分からないが幸せな方がいいと思い至った。

実際、死人は頭を打ち付け昏睡状態である。
死人は夢の中で生人となったのだ。

夢は幸せへと連れていってくれるタイムマシン。

夢の中でならいくらでもやり直せる。
過去から未来まで行ける。

タイムマシンはいつも、あなたの中にあります。

それでは、また夢で会いましょう。

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