『もう一つの物語』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
読んでいた本をぱたり、閉じる。
「そう」はならなかったんだ。
もっと違う関係でもっと違う世界線で、二人が出逢えていたらまた違ったのかもしれない。
でもそうはならなかった。
アナザーストーリーを書くための力は備わっていないのだ。
こんな時こそ二次創作。
お手軽に「もしも」を引き出せる魅惑の代物だ。
特に本編が辛くて悲しくて救いが無い時こそ、より二次創作がキラリと光る。
じゃあ私が理想とする世界を創り出せばいいのか。
それは夢小説でもBLでも何でもいい。
あなたの思うIFを形にするのだ。
もう一つの物語、つくってしんぜよう。
おいでよ二次創作の沼!
もう一つの物語
わたしが生まれたとき、
名前には2つの候補があったらしい!
もう一つの名をもらっていたら
私は今と違う物語を生きてたかもしれない…
そう考えるとなんだかワクワクする!
〜もう一つの物語〜
私の本当の姿を誰も知らない
知っているのかもしれない
でもそれはほんの一部だ
だって誰も人の心を覗き込むことができなければ
のぞきこんではいけない気だってする
だったら人に理解されるなんて100パー無理だ
きっと理解してるという人は
理解してる気になっているだけだ
でも人は共感され賞賛されたい
苦しかった日々も無駄じゃなかったと思われたい
そういるじゃないか
自分のこといちばん知っている人が
そういるじゃないか
ずっと一緒にいる人が
そう、私
そう、あなた
あなた自身がいるのだ
小さい頃から人に認められたくて
自分を犠牲にして
それが自分の幸せだと思って生きてきた
それでもつまずいてまた否定されて
そんな中気づいたんだ
1番の味方に
心の底から私の幸せを願っていて
心の底から愛してくれている人に
これからは愛を感じて、愛を返して生きてこ
ひとりじゃないよ
もう一つの物語。
目を覚ますと、吐く息が白い
凄く、不思議な夢を見た。
誰か、何かから逃げていた?
戸を開けると庭が真っ白。
「綺麗ですね猫未様」
『あぁ、うん、綺麗だね。』
当たり障りのない返事をし、戸を閉めた。
真っ白な庭は何か大切なものを忘れるようで怖かった。
一面の雪景色を綺麗と心から思えるのは
純粋だからだろうか?
戸を閉めても深々と寒さが増してくる。
落ち着いて、呼吸をした。
❧❧
現世と前世、二つの物語が交差する場所に、私たちは立っている。現世は進化の道を歩み、便利さや新しさを求める人々が集う。技術の進歩は、私たちの生活を豊かにし、視界を広げる。しかし、その一方で、過去の記憶や感情は薄れ、失われていくこともある。
前世は、懐かしさと共にある。古き良き時代の思い出は、心の奥深くに刻まれ、時折顔を出す。記録が消え去ったとしても、心の中には温かな感情が残る。それは、私たちが忘れたくない何かを教えてくれる。
しかし、どちらの物語にもメリットとデメリットが存在する。現世の便利さは、時に心の豊かさを奪い、前世の思い出は、過去に囚われることもある。「こうしておけば、早くできたのに…」という後悔は、時代を超えて共通する感情だ。
私たちの物語は、常に選択の連続であり、過去と現在が織りなす複雑な tapestry(タペストリー)である。だからこそ、どちらの物語も大切にし、共に歩んでいくことが、私たちの人生を豊かにするのだろう。もう一つの物語、それは私たち自身の選択と経験の積み重ねなのだ。
10月30日(水曜日)
【テーマ:もう一つの物語/今と昔に左右する】
【もう一つの物語】*142*
もしもこうだったなら〜妄想大好き笑
願えば叶うことも!
基本ハッピーエンドしか浮かばない
プラス思考すぎるだろッ笑
お風呂は最高の物語がうまれる時間♪
もう一つの物語
もしもこの人生が物語なら_
来世ではどのような物語を作るか
いや、もしかしたら来世なんか無いかもしれない
でも、来世があったら?
きっと今の記憶は無くなって同じ失敗を犯すだろう
今の記憶が残っていてもきっと同じ間違いを犯すだろう
私はこの記憶が残っていてもまた同じ道を辿りたい
違う道を辿って失敗してしまいたくない
だって来世があるかなんて分からないから
_____
もう一人自分が居たらあなたはどうする?
辛いことは、全部任せる?
楽しいことは分け合いっこする?
どれもいいけど、もし、もう一人の自分に感情がしっかり付いていて自分の性格と全く一緒だったら?
好きな人は、取られるかもしれない。
楽しいことも嬉しいことも奪い合いになるかもしれない。
そんなの嫌だ!いらない!って言っても強制でもう一人の自分と暮らしなさいって言われたらあなたは、どうする?
返せないし、引き返せもしないの。
ずっと悩む選択かもしれない。
この話は、もしもの話だけど、この世界にこの人生に「もう一つの物語」があったら、あなたは嬉しい?悲しい?
でも、もう一つの物語があったらいいものでもあるかもしれないね。
もう一つの物語は
夜明けに隠れて
昨日と今日の隙間に落ちる
#もう一つの物語
】もう一つの物語【
【もう一つの こぶとりじいさん】
むか~し むかしの~
ことじゃった
すこ~しだけ ふとった おじーさんが
おったそ~な
・・・・めでたしめでたし。
自分の人生にも、もう一つの物語が欲しかった。
最初の物語すら描ききれてない人には贅沢だね。
【もう一つの物語】
10月30日 火曜日
No.3 【もう一つの物語】
「お母さん、私ね今度ある重要な仕事を任せて貰えたんだよ。直接伝えてあげたかったな。」
50代にしてシミひとつない母の綺麗な頬を撫でる。
頬からはいつもの温もりが感じられない。
数時間前亡くなった母の頬は冷たかった。
「私ね、とっても幸せだったの。お父さんがいない分たっぷり私のことを愛してくれて、ありがとうね。」
私の父は私が幼いときに病気で亡くなった。
母は女手一つで私のことを育ててくれた。
そんな母が病気にかかっていると知ったのは、数週間前のこと。病気の存在がわかったのは3年も前だったけれど伝えられていたのは母の兄だけで、私は何も知らなかった。
「伝えてくれてもよかったのにな…お母さん。」
本当はなんでそんな大事なことを私に伝えてくれなかったの、と思ったけれど
「俺も伝えた方がいいって言ったんだけどね。絶対に言わないでくれって。あの子は優しい子だから私が病気だと知ったら、仕事に集中しなくなると思うの。あの子には夢を諦めてほしくないってさ。」
とおじさんから母の想いを聞いて、母を責められるわけがない。
今日は母と2人で過ごす最後の日。
安らかに眠る母の隣で遺品を整理する。
母は自分がもうすぐだと気づいていたらしく、身の回りの物は全て整理してあった。
“私の生きた証”と書かれたダンボールから一つ一つ丁寧に物を取り出す。
箱の中は、私が母にあげたものばかりだった。
幼稚園で描いてあげた家族三人の絵や、中学卒業に書いた手紙。
どこもよれることなく綺麗にしまってあった。
「私、愛されてたんだな…」
父がいなくても寂しさを感じることはなかった。
それは、母がその分私をたくさん想ってくれたからだろう。
ふと、見覚えのないものをみつけた。
小さな箱を開けると、出てきたのは
二つのブレスレット
黄色とピンクの安いビーズで作られたものと、
水色と白のストーンでできた少し高そうなもの。
黄色とピンクのビーズでできたいかにも安そうなブレスレットは、私がまだ小さい時に父と母の日に作ってあげたものだ。懐かしいな…
でも、もう一つのブレスレットは見覚えがなかった。
不思議に思いながらも、そのブレスレットを箱にしまう。おじさんに聞けば、知っているかな?私はその箱を自分のカバンにしまった。
大切な思い出のある黄色とピンクのブレスレットを母の手に持たせてあげた。
あら、もうこんな時間。明日に備えて今日はもう休むことにしよう。
–––––翌日、母の葬儀は小規模で主に家族だけで行われた
母に最後の挨拶をして、火葬場へと移動する。
葬儀場の外に出ると、何か視線を感じた。
視線の方に、目を向けると背の高い男の子人が立っていた。
こちらを悲しそうな顔で見ている。
知っている人かな、そう思い、会釈をしようとしたが、
私とは目が合っていなかった。
母の入った棺をずっと見つめている。
遠くからはよく見えなかったけれど、その瞳は涙がたまっているように見えた。
しばらく棺を見つめると、静かに手を合わせて去っていった。
なんだったのだろうと思い、再び足を進める、
––––はっとして、また歩くのを止める。手を合わせた男の人の腕には、見覚えのあるブレスレットが付いていた。
母との昔の会話が蘇ってくる。
「ママ、1人でごめんね。ねぇ、パパいないと寂しい?」
ある時、母にそう聞かれた。
私はなんで答えたんだっけ、、、。
「なんでそんなこと言うの?パパいなくなっていない。ずっといるよ。私にはパパがずっとパパだもん。」
急いでカバンから小さな箱を取り出す。
黄色とピンクのブレスレットを大事そうに持つ母の手に水色と白のブレスレットも持たせてあげた。
「伝えてくれてもよかったのにな…お母さん。」
これは、私の知らない母の人生のもう一つの物語。
「私、どこまでも愛されてたんだな…」
今にもあふれて溢れていまいそうな涙を抑えて上をむく。
空はどこまでも青く、広かった。
もう一つの物語
昔むかし、ある所に、
一人の男の子が居ました。
親に捨てられたその子は、
学も無く、金も無く、
今日を生きるために
ピエロになりました。
哀れなピエロは、
どんなに仲間に虐められても、
殴られても、蹴られても、
ピエロの仮面で涙を隠し、
笑って生きていました。
辛さを堪え、
笑いを演じなければ、
今日の食事さえも、
得られないのです。
ピエロは生きるため、
人々の笑顔を作りました。
けれど、ピエロ自身は、
自分の笑顔を、忘れてしまいました。
ある日、
ピエロの心は闇に沈み、
魂を悪魔に喰われました。
冷たい闇の中、
ピエロは仲間を見つけました。
世間に見放され、
蔑まれた人達でした。
それでも、ピエロにとって、
それは初めての安らぎでした。
そして、漸く。
彼は心からの笑顔を、
思い出したのです。
そして、彼は。
仮面を外し、
ピエロではなく、
一人の男の子に戻りました。
そして――
ここから始まるのは、
もう一つの物語。
女神は狂い世界に絶望をもたらし
悪魔を率いて光さえも奪おうとした
我らが勇者は堕ちた女神の身を貫き
世界は再び安寧を取り戻したという
これは王国に伝わる伝承だ
裏切り者を討ち滅ぼし正義を讃える
実に素晴らしいことだ
未来を護った勇敢な英雄も
さぞかし喜んでいることだろう
だが、私は知っている
誰も知らない、もう一つの物語を
今ここで貴方に話そう
英雄譚の裏に隠された、悲しい伽話を
女神像は泣いている
粉々に砕かれた、悪の女神像は
最期までその手に花を守り
愛と無念を抱き、ただ静かに泣いている
上から下に力を掛けて手を離すとリバウンドして元の位置に戻ってくるいい子。前に引っ張ると後ろに戻る、右に引っ張ると左に戻る。勢いまかせの女のこは非常にしおらしくてよかった。下から上に力をなだめて、下駄に下をまかせたとき人生で初めて女性と目があった。
掃除中の出来事だった
角までしっかり掃除してホント真面目だよね
いやぁ~あはははは
(……本当はちりとり片付けられたから
隅に戻してるだけなんだけど)
白雪姫が毒林檎を口にして
深い眠りにつき王子様のキスで
目覚める話しは良く聞く話し。
でも私が知ってる話しは違う。
魔法の鏡なんてものは無い。
「君は世界一美しいよ」と言うのは
白雪姫にキスをするあの人。
いつからかあの人はこう言う。
「世界一美しい君を白雪姫が見てる。
僕らの未来のために白雪姫を
眠りにつかせよう」
私は毒林檎を作った。
あの人との未来を信じてたから。
愛していたから。
でもあの人は私の前から消えた。
そして聞こえてくる話しでは
あの人が白雪姫にキスをして
結ばれたと。
あの人は白雪姫が欲しくて欲しくて
私の心を犠牲にして手に入れた。
私を後に継がれるヴィランに変えた。
これがもう一つの物語。
こんな話しをしたところで
誰も信じてくれはしないだろう。
もし自分が人間から産まれ育てられたのならと夢想する。
大嫌いな漢字の暗記さえ手を真っ黒にしながらひたむきに努力して成果を出していた自分なら、今でもあの勤勉さと集中力を保持していただろう。
愚痴を散々聞いた後でも塾へ行きたいと願い、優秀で真面目な友人に囲まれていた自分なら、それなりの優等生を続けられていただろう。
勇気を出して助けを求めることができた自分なら、今でも他人を信じ支え合えたのだろう。
大切な人の為に身を粉にできた自分なら、自分を大切にできただろう。
もし自分が人間から産まれ育てられたのなら、全てを終わらせようとなんて考えすらしなかっただろう。
パラレルワールドが実在するのか知らないが、きっと、もうひとつの物語は幸せなまま続いてゆくのだろうな。
放課後、夕日に照らされる屋上で彼に告白された。
私は嬉しくて、涙ながらに「はい。」と答えた。
彼は高身長で、イケメンで、女子に人気があって、元カノもたくさん居た。友達には、そんなチャラい男やめなと何度も言われた。だけど、私はずっと憧れだった人とお付き合いできただけで幸せだった。付き合ってからの彼は、驚くほど私に関心がなかった。私から話しかけないとまず話すことは無いし、デートに誘われることもない。メールでのやり取りも、私が送ったら返信が返ってくるだけ。私の中に徐々にある疑問が浮かんだ。
彼は本当に私のことが好きなのだろうか。
それは私の心の中でどんどん膨らんでいき、やがて確信へと変わった。
彼は私を落胆させるために付き合ったのだ。自分の顔だけ見ている女たちに、自分の中身を見せつけているようだった。彼は初めから私のことを好いてなどいなかった。そんな彼の心情に気づいて、私は彼をもっと好きになった。それは彼の優しさであると私は思うから。
それから私は彼に積極的に接し、一緒に帰ったり、デートに誘ったりした。私のことを好きにならなくても良い。ただ私はあなたの内面まで見ていることを知ってほしかった。
ある日、彼に放課後、屋上に来るよう言われた。嫌な予感がした。屋上の扉を開けると、夕日に照らされた彼がいた。告白された、あの日と同じ情景。ただひとつ違うのは、彼の顔が神妙に歪められていることだ。彼が口を開いて、
「別れよう。」と言った。
私はいつかこんな日が来ると思っていた。彼が私を好いていないこと、分かっていたはずなのに、目からはとめどなく涙が流れた。それでも涙を拭いながら、
「分かった。今までありがとう。」と震える声で答えた。
私は理由も聞かずに踵を返した。だって聞くまでもなく、理由なんて予想できたから。しかし、体が引っ張られる感覚に足を止める。彼が私の腕を掴んでいた。
「待って、ごめん。泣かせるつもりはなかったんだ。」そう言われて、頭が混乱する。彼の顔はなぜか紅潮していた。
「俺は今まで君に対して、とても不誠実だったと思う。本当は君のこと好きでも何でもなかったんだ。でも、君と付き合ってから、君は俺を本当に愛してくれているんだと分かった。だから、もう一度ちゃんと言わせてくれ。」
私はあまりに突然のことで理解が追いついてこなかった。彼は、
「君が好きです。付き合ってください。」
と言った。
私はこの一言で、さっきとは比べ物にならない量の涙が溢れ出てきた。
「はい。」
ここから始める、私たちのもう一つの物語。
10.29 もう一つの物語
シュレディンガーの猫
パラレルワールド
異世界
それとも幻想?
私の知らない私の世界
語られることはない、私の人生
原点にして終点
一体、どちらが
【もう一つの物語】