白雪姫が毒林檎を口にして
深い眠りにつき王子様のキスで
目覚める話しは良く聞く話し。
でも私が知ってる話しは違う。
魔法の鏡なんてものは無い。
「君は世界一美しいよ」と言うのは
白雪姫にキスをするあの人。
いつからかあの人はこう言う。
「世界一美しい君を白雪姫が見てる。
僕らの未来のために白雪姫を
眠りにつかせよう」
私は毒林檎を作った。
あの人との未来を信じてたから。
愛していたから。
でもあの人は私の前から消えた。
そして聞こえてくる話しでは
あの人が白雪姫にキスをして
結ばれたと。
あの人は白雪姫が欲しくて欲しくて
私の心を犠牲にして手に入れた。
私を後に継がれるヴィランに変えた。
これがもう一つの物語。
こんな話しをしたところで
誰も信じてくれはしないだろう。
10/29/2024, 5:59:34 PM