BERA

Open App
11/14/2024, 5:45:35 PM


「君への愛は無くなりはしない」って
言ったわよね。

しかも嘲笑いながら。
その顔にメガネがよくお似合いだわ。

何人に言ってるか分からないけど
同じセリフ言い過ぎて嘘ついてる事が
分からないのよね。

ほんと大嘘付き。

やっと髪を切れたの。
貴方が嫌いなショートカットに
ベレー帽がお似合いでしょう。

貴方が嫌いな色のコートも着てる。

貴方が下品な色と言った口紅もしてる。

「貴方への愛は無くなった」って
やっと言ってやったのよ。

冷たい秋風が吹いているけど
今の私にはとても心地良いわ。


11/13/2024, 5:32:28 PM

貴方に出会った瞬間惹かれた。

スリル満点のジェットコースターに
飛び乗ったようだった。

でも少しも怖くない。
感じるのは幸せな高揚感だけ。


シンデレラはガラスの靴を落とし
王子様がシンデレラを探し結ばれる。

でもそれって、偶然の奇跡?
それとも計算?

「また会いましょう」って想いながら

「楽しい一日をありがとう」と
言って貴方と別れる。

家時に着くまで想像してしまう。

貴方が私のイニシャルが入ったピアスを
差し出してこうゆうの
「わざと落としたね」って。


10/29/2024, 5:59:34 PM

白雪姫が毒林檎を口にして
深い眠りにつき王子様のキスで
目覚める話しは良く聞く話し。

でも私が知ってる話しは違う。

魔法の鏡なんてものは無い。

「君は世界一美しいよ」と言うのは
白雪姫にキスをするあの人。

いつからかあの人はこう言う。
「世界一美しい君を白雪姫が見てる。
僕らの未来のために白雪姫を
眠りにつかせよう」

私は毒林檎を作った。

あの人との未来を信じてたから。
愛していたから。

でもあの人は私の前から消えた。

そして聞こえてくる話しでは
あの人が白雪姫にキスをして
結ばれたと。


あの人は白雪姫が欲しくて欲しくて
私の心を犠牲にして手に入れた。

私を後に継がれるヴィランに変えた。

これがもう一つの物語。

こんな話しをしたところで
誰も信じてくれはしないだろう。

10/27/2024, 5:11:32 PM

白いうさぎをずっと追いかけていた時

「紅茶を一杯いかがでしょう?」

シルクハットを被った貴方が声をかけてきた。

甘い香りがするテーブルに案内し
私に暖かい紅茶淹れてくれた。

その紅茶の味はとても美味しくて
その紅茶の香りはずっと忘れられない。

貴方はイカれてるわ。

相手にされない白いうさぎを追って
こんなボロボロの私に暖かい紅茶を
淹れてくれた。

「あたまがおかしい」と
指をさされて笑われる私をお茶会に
誘ってくれた。

もう白いうさぎなんてどうでもいいわ。







10/26/2024, 4:04:23 PM

足音が近づき、ベルが鳴る。

「誰なの?」
「僕だよ」

「誰を愛してるの?」
「君を愛してるよ」
とてもシンプルな愛言葉。

でもいつもシンプルで都合の良い
ただの合言葉。

やっと鍵をかけられたの。
もうドアを開けることはない。

Next