『もう一つの物語』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今、久しぶりの「もう一つの物語」がはじまりそうなんだ。細かくいうと、二つの物語がはじまりそう。
一つ目は、私が生徒会長に就任するという物語。
二つ目は、かっこいいあの人と恋に落ちる物語。
最近は一つ目の演説準備のせいでずっとこのアプリに貢献できていなかった、寂しかった。
というか、あの人、私に「会える予定が分かったら連絡するからさ、連絡先教えて欲しい」って言ったくせに、ずっと連絡こないし、なに、私は遊びの女ってこと?私だってあんな人のこと好きなわけじゃないし。
ふつうにうそ、まちがえた。本当はあの人からのDMをずっと待ってて、すごく好きで、ずっと頭の中にあの人がいる。神様、そろそろ私に女子高生らしい恋をさせて欲しい。今までの教師に恋をする物語や、同性の友人に恋心を抱いてしまう物語とは全く違う、健全な「もう一つの物語」を招いているこの私のことを。
それは問う。勇者とは人間でなければいけないのか。
人間以外にも勇者に成り得る力を秘めているのではないか。
何故、人は正義で魔物が悪なのか。その逆は無いのだろうか。
魔物とて邪心を捨て去れば、勇者に成り得るのではないか。
ドラゴンとて、ドワーフとて、精霊とて、エルフとて、同じではないか。
聖剣とて同じ。人間にしか扱えないと、誰が決め、誰が定めたのか。
神聖な力が宿りさえすれば、それ即ち、聖武具となり、聖剣に成り得る。
扱う者が扱いやすい形を取った物がその者にとっての聖剣足りうるのではないだろうか。
また、物質でなければならないのだろうか。想いや信念が、それ自体が聖剣と成り得るのではないか。
誓約を付した物が誓剣となり、聖剣に成り得るのではないか。
また、勇者は生きていなければいけないのか。死している状態ではいけないのか。
遠い昔に死した勇者と、遙か昔から生きている魔王。その物語は、どこにあると言うのかーー。
ーーそれは問い続ける者の物語。誰にも知られることの無いもう一つの物語。
やがて、観測者は描き産み出すのだろう。答えとなる物語を。
その観測者は誰なのか、それは誰も知らないーー。
もう一つ描いた道と比べては
幸いに気づく糧としている
/お題「もう一つの物語」より
___はぁはぁ。魔王に最後の一撃を打つ。
勇者パーティ最後の戦い
立ちはだかった壁はあまりにも大きすぎた
だが、もう引けない。一心不乱に戦った。
長かった私たちの旅に終止符が打たれた。
田舎者の私が、こんなに強くなって魔王を倒せる日が来たなんて!!
最後の一撃、これまでの旅の全てが蘇る。
―あなたのおかげで助かりました。ありがとう
―私もあなたのように人を救いたい。
―僕も一緒に戦わせてくれないかい?
―女が勇者?無理だろう。笑わせるな
―勇者さん、ありがとうございます。
―私、魔王が許せないんです。
―平和な世界に戻って欲しい。
―お前が倒すんだ。勇者!
手のひらから零れた生命もあった。
救えた生命もあった。
天秤にかけられたあらゆるものの選択を間違えたこともあった。
その度に何度も立ち上がった。
???立ち上がった???
???失敗した???
???助けられなかった???
???倒せなかった???
???倒せなかった???
???何をしたかった???
誰にとっての勇者ですか。誰にとっての魔王ですか。
·····解説·····
この物語の魔王は元々魔王を倒そうとしていた勇者でした。
女性の勇者でした。勇ましい、色んな人に憧れられる勇者でした。
しかし、魔王を倒すことは出来ず、勇者としてのタヒを迎えられませんでした。
魔王がタヒにかけた直前、魂を乗っ取られ勇者は魔王になってしまいました。
10年後、新たな勇者が魔王を討伐しに来ました。
最後の一撃を打ち、物語の終止符も打たれます。
【villain】ヴィラン。ヴィランは元々ラテン語で、語源は田舎者です。田舎者の勇者が、魔王を倒すまで血のにじむ努力をした事でしょう。
それでもヴィランです。
それでは
物語の続きをどうぞ
女性の勇者でした。勇ましい、色んな人に憧れられる勇者でした。
10/29 【もう一つの物語】villain 繰り返す繰り返す
題 もう1つの物語
私には好きな人がいる。
でもね、実はその人とは別にもう一人、ずっと心から離れない人がいるの。
その人は、幼い頃からずっとずっと遊んでいた幼なじみなの。
小学校までは一緒で、ずっと遊んでたのに、中学で離れてしまった。
・・・不思議な子だった。その子の周りには動物とか沢山寄ってきて、動物の心が読める子だったの。
私は・・・実は植物の心が読めて、今悲しいとか喉渇いたとか、苦しいとか分かったんだ。
だから、彼は私に動物の話していることを教えてくれて、私は彼に植物の思念のような物を教えていたんだ。
あんなに穏やかな時間はないってくらい、穏やかだった。
あの子のオーラはハッキリと緑だったんじゃないかなと思うくらい平和で・・・。
大好きだった。
誰よりも大好きな人だったから、今も私の心の中で大切な思い出になってる。
今会えなくて悲しいし、切なさもある。
今も色褪せないし、1つの大きな物語のようにすら感じる、壮大な経験だったんだ。
でも、今気になる人がいる。
私はチラッと横を見る。
「ん?」
淡い茶色のウェーブヘアの彼が私に微笑む。
優しくて、なんか・・・なんか例の彼を彷彿とさせる。
優雅な感じで、メガネかけてる。
知的な感じだ。
物腰柔らかくて、優しい。
優しすぎる位優しくて。
だから、好きになってしまった。
「ううん、何でもないよ」
私は彼に微笑む。
でも・・・でも、何かチクッと罪悪感を感じる。
昔の彼が、私の心を捉えてる。
だから、心が切なくなる。
どうしたらこの罪悪感はなくなるんだろう。
今の彼と恋人になって昔の彼と再会してしまったらどうしよう。そんなあるわけない気持ちに。囚われる。
あの時間・・・。
動物の心と植物の思念を伝えあってた時間は褪せることがない。
何にも替えがたい時間だったんだ。
本当は待ってたい、探したい、あの子を。
なんて思って自嘲する。
あの子はとっくに私のことなんて忘れてしまって、可愛い彼女といるかもしれないのにね。
未練がましいなぁ。
「今日どっか行く?」
今の彼が優しい微笑みで私に話しかけてくる。
まだ友達だ。恋人になれるか分からない。
でもね、でも、昔のあの子に似てるっていう要素だけで本当は彼のことが好きなんじゃないかっていう疑惑も湧いてくるんだ。
どうしたらいいんだろう。
何度も逡巡して気持ちは、解決を見ることはない。
でも・・・。
「うん、行こうか」
私は彼に微笑み返す。
だって私の今「好きっ」て気持ちも確かにあるから。
だから・・・。
過去のあの物語は多分色褪せないんだろうと思う。
でも、私の物語は、またここから始めていくんだろう。
あの子との大切な気持ちを抱えて、複雑な気持ちを抱きながらも・・・。
この今いてくれる彼を想うことで、新しい物語を進めていくんだろう。
もう一つの物語
一緒で違ってるって話
重なる場所があったんだろうね
それぞれが違っていて
同じように進んでいくから
違ったまま同じように語られるけど
何処までも誓って同じことはない
物語も読むんだけど
読んだ人の数だけ違って
物語の同じ場所で語られてる
同じである物語は紙の上でしかない
媒体によるけど
紙の本がいちばん邪魔がない
かぐや姫は、およそ10世紀前半に日本で作られた物語。
かぐや姫は時の帝の求婚も押し切り、月に帰ってしまった。姫を失ったことに、帝は嘆き悲しんだ。そして、子孫にひっそりと使命を与える。
『いつか、月の世界に行き、我が愛しきかぐや姫を奪取せよ』と。
時は流れ、1962年、時のアメリカ大統領は言った。
「我々は月に行くことを選択する」
さらに時は流れ、日本人の宇宙飛行士もスペースシャトル
で月への着陸を挑むこととなる。
かぐや姫は知らなかった。月の世界の時間など、地球の100年が1日のようなもの。地球の別れから、わずか10日程度で帝の子孫が追いかけてくることとなろうとは。
「待っていてくれ、かぐや姫よ」
これは、もう一つの物語。
#もう一つの物語
歴史のifストーリーは夢がありますね!
歴史ifと言えば、最近ウマ娘プリティーダービーというゲームにハマっています。最初は子供に似た名前のキャラクターがいると聞いて始めたのですが、実馬の歴史にまで手を広げた結果、今では競馬番組を見るまでになりました。
実馬が勝てなかったレースや諦めざるを得なかったレースを、ウマ娘たちが挑んで勝利していく姿に、ただのゲームだと言うのに喜びを感じてしまいます。それはまるで、読みたかった小説の続きを読んでいるような気持ちです。
馬の数だけ物語があります。未だゲームに出ていない数多の馬の物語を読める日を心待ちにしています。
「もう一つの物語」
これは現実世界とは違うもう一つの物語。
嫌なことを言う大人。
全部を否定してくる友達。
そんな人はいない。
この世界には僕ひとりだけ。
僕の好きな物。
僕の好きな景色。
僕の好きな物だけが溢れている世界。
なのに、何故か心にぽっかりと穴が空いている。
その理由が僕には分からない。
でも、その理由を教えてくれた人がいた。
その人は僕の世界をこじ開けた人。
僕の世界に入ってきた人。
僕の心を動かした人。
現実と離れるなんて出来ない。
そんなの分かってた。
でも、彼女は僕の話を真剣に聞いてくれた。
「世界はひとつ。だけど、物語は何個もある。だから、怖がらないで。人を信じることを。」
と言ってくれた。
また新たに物語が生まれた。
僕と彼女の物語。
世の中なんて醜くて
真っ暗で希望もない
そんなふうに卑屈になっている僕も
確かに存在していて
別の世界線で
輝いている僕も
確かに存在している
そのもう一つの物語を
妄想しながら
今を生きてる
『もう一つの物語』
⚠︎二次創作のifストーリーです。
「俺を殺したのは、あなたですよね?」
黄昏色に染まった客室で、彼は言った。
バレた。
なんで。どうして。
気づかれていないと思っていた。
僕は震える手を隠して、平静を装いながら答える。
「ええ、僕ですよ」
自分を殺した犯人が目の前にいるというのに、彼は表情一つ変えなかった。
そうですか、となんでもないことのように相槌を打つ。
「怖くないんですか?」と僕が聞くと、
「別に怖くないよ」といつも通りの優しい声色で言った。
部屋にしばし沈黙が流れる。
僕は、窓の前で逆光を浴びる彼の姿を、ぼんやりと見つめていた。
不思議と、殺したいとは思わなかった。
ふいに、彼が口を開く。
「なんで殺そうと思ったの?」
僕は答えない。
答えたくなかった。
僕を見る両親の冷たい視線や、彼と楽しそうに談笑する横顔を、思い出してしまいそうだったから。
僕が何も言わずに俯いていても、彼は答えを促すようなことは言わなかった。
もう知ってたのかな、と僕は思った。
ふと、彼はこの後、どうするんだろうかと考える。
僕を殺すのかな。
でも優しい彼なら、こんな僕も許すのかもしれない。
ゆっくり顔を上げて彼の顔を見るも、いつもと変わらない穏やかな表情からは、なにも分からなかった。
彼は僕の方を見ずに、窓の外の地平線を眺めている。
何故か無性に、死んでしまいたくなった。
僕は彼に歩み寄る。
「僕を殺してくださいよ」
自分でも驚くぐらい、泣きそうな声が出た。
彼はちらりとこちらを見やる。
「いいよ」
そう言って、ふっと微笑んだ。
「一緒に死のう」
***
ガタンゴトンと、電車の走る音が聞こえる。
僕の彼は、夜空の下に立っていた。
遠くから電車がやってきて、僕のすぐ前を通り過ぎた。
冷たい風が髪を揺らす。
この電車は数秒おきにここを行き来していて、次の電車が来た時に、二人で飛び込むことにした。
夜風の音に紛れて、ガタンゴトンという音が、微かに聞こえてきた。
彼と目配せをする。
死ぬことへの恐怖は、もうなかった。
電車のライトが段々近づいてくる。
その光が眩しいぐらいになったとき、僕と彼は手を取り合って、線路に飛び込んだ、
はずだった。
僕の手から、温かい感触がふっと消えた。
え、と思う間もなく、轟音とともに、全身を激しい痛みが襲った。
体が砕かれたんだ、と遠のく意識の中で思った。
仰向けになった僕の目に、暗い目で微笑む彼が映った。
それを最後に、視界が暗転する。
暗闇の中で、音だけが残った。
彼の冷たい声が響く。
「ごめんね。でも、君だけは絶対に許さない」
チャレンジ100(もう1つの物語)
あの時こうしていたら、あの人に会わなかったら、どうなっただろう。今より幸せな状況を想像すると、寂しくなる。もう1つの物語を想像しないほうが、気持ちが楽なようだ。
最近のアニメや小説では、二つの人生が交錯するとか、二つの時間軸がある話(パラレルワールド)が人気のようだ。豊かな想像力の賜物である。私には、パラレルワールドを想像できる柔軟性がない。
もうひとつの物語
あの時彼をえらんでいたら?
私、泣いていたかも
平凡だけど、今が一番いいのかもね
『もう1つの物語』
英検も近づいている中で、係の仕事もある。明日には小テストもあるし、もしものための一般の勉強もしながら、面接練習とディベート練習する私。
ひとたびページをめくれば、
ドラゴンと戦う勇者にでも、先生と恋をする生徒にでもなれる。
物語の終わりは決まっていて、ドラゴンに殺されて死ぬ勇者も、ドラゴンを倒して世界に平和をもたらす勇者もいる。
いつだって、作者のさじ加減。
私は今日も、
私しか描けない、私だけの物語を
ハッピーエンドに出来るように、
スライムもドラゴンもいないけど
作者の私は今日も戦う。
そこは〇〇なことが一切ない世界
みんなこころ安らかに過ごせる世界
【もう一つの物語】
もう一つの物語
自分だったらこんな物語がいいなぁ
そう思うけど、結局は今の物語(人生)が
1番いい
当たり前じゃないことをたくさん出来ている
この物語
最初からもう一つの物語なんてないんだ
【主人公達】
人間観察が好きだ。
街を歩いていて、すれ違いう人のことを考える。
この人は普段何をしているのか。
この人の趣味や嗜好とは。
今日はどんな1日を送ったのか。
人の数だけ物語がある。
家族、
友達、
先輩や後輩、
愛人、
嫌いな人、
別れ行く人。
全ての人が違う物語を紡いで、それがやがて世界となっただけ。
私の物語の主人公は私で、あなたの物語の脇役は私。
それだけ。
※もう1つの物語
例え話をするならば。
もし鬱病にならなければ、私はプログラマーだった
就職先も決まっていて、独居住居手当の出る企業
感覚が違いすぎて話が通じない家族と
どうしても距離を取りたくて仕方がなかった
暴言と医者に判断されるような口調が成立する家族と
本気で物理距離を置いて生きただろう
その当時、うちの家族は毒しか無いと思ってたから
ところがどっこい卒業寸前で
1人で部屋から出れないほどの鬱病になってしまった
というのは家族に聞いた話で記憶にない
毒に見えた家族は、妙薬口に苦しだった
今思うと家族をないがしろにしていたのは
私だったから罰が当たったのかもしれないなぁ
ずっと、
もう一つの物語を思い浮かべて生きてきた
もう一つ、もう一つ…
気づけばわたしだけひとり、
取り残されているよう、うつむいて。
もう一度、歩き出せるかな、
もう一度、前を向けるかな、
ううん、
後ろを見たっていいよ、
もう一つ、もう一つ…
選べないこわさも、進めないこわさも、
あって当たり前なんだ。
戻ったって、いいんだよ、
むだなことなんて何一つもないんだ。
もう一つ、じゃない
ただ一つの物語、ゆっくりいこうよ。
もう一つの物語
歩く。歩く。歩かなければならない。こんな乾燥した大地にいつまでもいたら干からびてしまう。足元はサラサラとした砂で、足を一歩出すごとに砂が崩れて足に力を入れることができない。
力の入らない足で進んでも推進力は得られず、多くの距離を稼げないでいた。
砂漠を歩く俺たちに太陽は容赦なく強い熱を注ぎ、喉の渇き、体の渇きを徐々に感じてくる。水筒の水もあと僅かとなり、ますます焦りが湧いてきていた。
水の確保が急務だ。砂漠の中で生き残るためには水は必ず必要となる。GPSでオアシスを探すと2キロ程先に水辺があるのが確認できた。重い足を引きずり砂の上を歩く。1キロ程歩いたところで、行く先に大きな穴が見える。
蟻地獄だ。
ここのアリは人間ほどの大きさで、蟻地獄は全長で5メートル程だ。落ちたらひとたまりもない。
慎重に蟻地獄の際を歩いて行く。ふと見れば、蟻地獄の底にウスバカゲロウの幼虫が顔を出していた。アイツもでかい。人間をもエサとしてしまうほどだ。
こんなところで虫のエサになる気はない。ゆっくり、ゆっくり歩いて行く。
急に強い風が吹き俺たちは風に煽られバランスを崩す。
「お、落ちる。」
ぎゃあ〜。
真っ暗な空間に見覚えのある模様の天井が見えた。また同じ夢を見た。砂漠を歩いて行き、穴に落ちる夢。妙にリアルで暑さや足に当る砂の感じが生々しい。ここ何日も同じ夢を見る。体中に汗をかき、寝苦しさに耐えかねて起き上がる。水を飲みにキッチンに向かうため、部屋の扉を開けると砂漠だった。砂漠の向こうには蟻地獄が見える。また落ちるのか。
1つは現実。
もう一つの物語は夢。
どちらが現実でどちらが夢なのかわからない。どちらも現実でどちらも夢。夢は幻し、うつつと言うが、夢なら早く覚めてくれ。もう繰り返すのは耐えられない。