『もう一つの物語』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
もう一つの物語
もう一つの物語は階下で続いているがぼくはもうそんなものはどうでもよかった。無数の物語がぼくの顕微鏡の下で生まれ、物語られ 、続き、死に、そうだよ、顕微鏡下の物語こそぼくを魅了した。だからぼくは階下で続いているぼくの物語を忘れかけていた。いや、本当のことを言おう。ぼくはぼくの物語を忘れたくて顕微鏡下の物語に夢中になっていた。
殿下、と呼ばれた。ほくはその呼び名を好まない。なので失礼でない程度にゆっくり振り向く。
「殿下、王太子は革命軍によって討たれ崩御されました」
それはぼくの物語でないもう一つの物語。ぼくの物語は顕微鏡下の楽しい物語がよかったのに、それは許されないらしい。ぼくはしかたなくたちあがる。
#もう一つの物語
瓜二つな男の子 今年で四歳になる
くっきりとした二重にまんまるな頬
笑うとえくぼが可愛く主張する
そう 私は母なのだ
守るものがある人生
自分がいないと何もできない小さな命を背負ってる
私が歩めなかったもう一つの物語
手に入らなかったことを
あぁ いつか心から悔やむのだろうか
【もう一つの物語】
自分が生まれてこなかったら、あなたを哀しませることはなかったのかな。私が選んだのはあなたの愛ではなかった。だって私はあなたをひとりの男性ではなく、父親のような存在と認識していたのだから。だから私は彼を選んだ。それにたとえ蛇に唆されなくたって私はきっと彼を愛し、彼に愛されることを選んだだろう。そうでしょう?だって、私は彼の体の一部から創られたのだから。彼の喜びが私の喜び。彼の幸せが私の幸せになるのだから。私たちは楽園を追放されたけど、決して愛を知ったことを罪だったとは思えない。あなたのもとを去ることに後悔はない。…嘘。本当はあなたに私たちを認めて欲しかった。だって、あなたが一番私たちを愛してくれていたのだから。だけど、ごめんなさい。私たちはあなたの愛情を裏切り、自分たちの幸福を築いていきます。
『もう一つの物語』
例えばの
ifの望むは
弱気もの それでも狭間で
零れるなにか
恨みこそしなくても、誰かのせいに出来たらどれだけ楽に生きられるんだろね
【yomogi】
毎日が一つ一つの物語。明日の物語を決めるのは自分。嬉しい楽しい物語を作ろうと思えば、不思議とそうなる。そして、明日は新しい物語が始まろうとしている。その繰り返しが、人生という大きな物語を築いていく。
『もう1つの物語』
20241030
世界は平和に包まれた。
魔王が滅び、魔族は隠れながら
ひっそりと生きることになるだろう。
王国では今宵パレードが開かれるらしい。
朝からバタバタしてる人達でいっぱいだ。
正直...勝手な正義で魔王はやられたような気がする。
魔王は魔王なりの平和で勇者に話を持ちかけたはずだ。
だが勇者は魔王の話に耳を貸さずそのまま戦いに...
魔王...もとい魔族は元から世界征服には興味がなかった。
ある事件が起こるまでは...
魔王城だった場所の地下奥深く。
ずっと、ずっと深い先に隠れた書庫があった。
ホコリをはたいてタイトルを確認する。
『魔族と人間の歴史』。
この世界の物語が始まるずっと前の、
魔族と人間が主人公で世界平和を目指す物語。
...人間が平和を壊して終わる物語。
語り部シルヴァ
──君たちの幸せを願おう。
「なかなか上手く行かないものだな」
水の神が言う。
「そうかい? これでも進展した方だと思うけれど」
風の神が言う。
「まあ最初に比べればなあ」
土の神が言う。
「ちょっと、うちの所の子も頑張ってるんだからね」
植物の神が言う。
四柱の神々が覗き込むのは不思議な水鏡。彼らによく似た容姿の人間たちが、忙しなく動いている。
「何もここまでお前に似なくて良いだろうに」
「何が言いたいわけ」
「植物のが鈍感だってことだろ」
「はは、君を落とすのには苦労したよ」
「え? 最初から落ちてたけど?」
「……」
「あ、固まった。だいじょーぶか、風の。……動かねえな、植物のの天然タラシなとこも似たんじゃね?」
「同感だな」
「水のと土のも全然進まなかったけどね。横で見てる分には明らかに好き合ってるのにさ」
「そっくりそのままお前に返すわ、その言葉」
「……本当にね」
「復活したか」
「はあ……無自覚なのやめて欲しいな」
「何が?」
「こいつに自覚を求める方が無駄だろぉ」
「そうなんだけどねえ」
「だから何が?」
「お前は知らなくて良いことだ」
「気になるんだけど」
「気にするな。……ほら、進展があったようだが」
「え、マジ? おー、良い感じじゃん」
土の神がにんまりと笑みを浮かべる。
「この感じで上手く行くといいけどねえ」
風の神が苦笑する。
「さてな。全ては子供たち次第だ」
水の神が微かに口元を緩める。
「まあ、どうにかなるでしょ」
植物の神が柔らかく眼を細める。
四柱の神々が覗き込むのは不思議な不思議な水鏡。彼らの愛し子たちは、笑ったり泣いたりと忙しい。
四人の人間たちがどんな結末を迎えるのか。
さてさて、それは神々ですらも知らないのである。
(もう一つの物語)
いつもの四人を見守っているかもしれない神様たちのお話。この四柱は一切本編に登場しません。
好みも分かれそうなので、もしもの話、と思っていただければ。
もうひとつの物語、だと?
ふん、笑わせてくれる。
まるでお前たちの物語と僕の物語がまったくの別物みたいな言い草じゃないか。この時代の戦いと1000年前の戦いがまったくの無関係みたいな言い方じゃないか。
否、歴史はそう簡単に断絶しないぞ、愚か者どもよ。
僕は1000年前の戦をもう2度と起こさぬように動いている。それがどうだ、貴様らときたら。この崇高な考えを理解せず民に自由意思を与えるだと。
愚か、実に愚か!
あの戦いを知らぬからそのような妄言が浮かぶのだ。
あの悲劇を知らぬからそのような戯言を吐けるのだ。
大義を理解せず目先のちっぽけな自由に捕らわれるなど愚の骨頂。
──1000年前のくだらぬ争いを繰り返さぬために。
いま一度戦争をしそうではないか、愚かな人間ども。
出演:「ライラプス王国記」より 初代魔王
20241029.NO.88「もうひとつの物語」
人生の重大な選択を誰しも皆
迫られた事があるだろう…
どちらか一方を悩んで悩んで
答えを出したはずだ…
そう…「絶対にこっちだ!」と
けれど、あの時違う方を選んだと
したら私の人生は…?
…とは、これもまた皆思う事だ
どちらを選んでも多分、波乱万丈
色々な出来事がある…
「もうひとつの物語」を知るすべは
ないけれど、与えられた今の時間を
大切に過ごし行き着く先は
案外と同じだったりするんじゃない
だろうか…
もう一つの物語
今の人生も悪くない。
けど、物語にしてはイマイチ。ワクワクも幸せもない。
ちょっとマイナスすぎる。
だから次の人生では
マイナスなこともあるけど、
平和な毎日にワクワクもし汗もある
物語を描けるといいな。
#もう一つの物語
これはおとぎ話の知られざるもう一つの物語
プリンセスたちは
本当に正義のヒロインなのか
おとぎ話のヴィランたちは
本当に悪の気持ちしかないのか
白雪姫の継母は
本当に白雪姫を愛することは出来なかったのか
ヘンゼルとグレーテルは
母親を追い出すために置いていかれたのではないか
シンデレラは
熱い靴を履かせて継母を踊らせた時何を思ったのか
マレフィセントは
過去に何があってあんなにも真実の愛を信じれなくなったのか
考えれば考えるほど分からなくなってゆく
あなたは何を考えますか
プリンセスの微笑み
ヴィランの悪の言葉
その裏に隠された本当の物語を
「もう一つの物語」
もしも、あんな外見だったら...
もしも、あんな家柄だったら...
″もしも…″
私は物語の主人公なのに
いつも嘆いている
シンデレラは白雪姫なんか
気にしてない
私はいつも
自分の人生を投げ出して
もう一つの物語を妄想している
そろそろ
楽になろうかなぁ…
自分の物語を真剣に生きないと
ハッピーエンドにする為に
もう一つの物語
あの時 右を選んでいたら
違う世界開けたかも
あの時 左を選んでいたら
違う世界開けたかも
あの時 立ち止まったから
今の人生歩んでいる
猫が見たアナザーサイドストーリーそっと教えてもらいましょうよ
小さい国が有りました、そして小さいお姫様が暮らしていました。大きなお城に一人で暮らしていたお姫様は、いつかトト様ハハ様が迎えに来てくださると信じて待っていました。
お付きの人達は優しく、お姫様を慈しんでくれます。でもやっぱりトト様やハハ様が恋しいのです、お昼間は元気に遊ぶのですが夜半になると寂しくなるのです。毎夜毎夜、星空を見上げては呟くのです。トト様ハハ様お元気ですか、何時こちらに来れますかと。
空の上では王様とお妃様が、涙を流して小さいお姫様を見守っています。
そうです、お姫様を守るにはこうするしか無かったのです。
地上に下ろすしか無かったのです、美しい地球に暮らす事が一番安心なのです。青く輝く地球、緑に覆われた地上。
美しい地球に。
もう一つの物語
もう一つの物語と言えば…
彼女は歌いはじめる。
昨夜眠れずに泣いていたんだろう
彼からの電話待ち続けて…
「いや、待ちなよ、それは、もうひとつの土曜日だよ笑」突っ込みに彼女は返す、「まあ、いい詞だから聞きなよ」
息がつまる 人波に押されて
夕暮れ電車でアパートへ帰る
ただ週末の僅かな時を
つなぎ合わせて君は生きている
もう 彼のことは忘れてしまえよ
まだ君は若く その頬の涙
乾かせる誰かがこの街のどこかで
君のことを待ち続けてる…
そう、待ち続けてる人の為に、出なきゃね外へ、私たちの頃はラジオだったけな、今はSNS人と仮りそめに浅く薄く繋がる無責任な繋がりならあるけど、君の求めているものってそんなものじゃないんじゃない?優しくありたいと言うくせに、みんな違ってそれが良いと聖母マリア様みたいなこと言うくせに、嫌いにしがみついて居眠り出るくらい自分は嫌っているのに毎回毎回追い続けるのは何?そしてこんなの好きな人はアホとか馬鹿とか輩とかって、いい歳した大人が駄々っ子みたいになっちゃうのは何故かしら?そして、それを指摘されれば突然自分は被害者?可笑しいでしょ頭何処かにぶつけた?優しくありたい君が先に独善的な下衆な言葉で馬鹿にしているから馬鹿にされる、君の好きなブーメランよ、他人に差した人差し指は自分に向けなさい、ストーカーはおやめなさい自分の寂しさを吐露して値打ちを落とすだけですよ。
彼女は続けた、私も、若い頃は、沢山間違い嘘もつき傷つけもしました、そうして冷たい雨に打たれ、忘れてしまおうと決心して、追いかけるのをやめました。
そして、そのアパートのドアを閉め
新しいドアを明けました。
雨に濡れた私を見つけてくれた人がいて、
上手く語れない笑えていない私の話を面白がって聞いてくれる人がいました、だから無理にでも笑うことの大切さを知りました、悲しいことが多いから、笑うことの大切さを知りました、
嘘も突き通せば真実になる、覚悟のある嘘は実を孕みます。
好かれてもいない人を追いかけるストーカーになったり、憎しみや嫌いにしがみついて眉間にシワばかり寄せて、同類ばかりとつるんで優しくありたいなんて生半可な言葉で嫌いな人や好かれてもいない人にしがみついて傷つけて傷ついたふりしていないで、もっと自分を大事にしてください、嘘でも強がって好きな嫌いを自ら手放してごらんなさい、きっとそんな君の勇気を見つけてくれる人がいます。
祈っていますよ、君のもうひとつの物語がはじまることを。独居老人でも5080でも大人子供部屋でも心はまだ小学生の大人になれなかった子供のようだから、もうひとつの物語が君のことを待ち続けていることに気づくことからはじめてください(笑)
令和6年10月29日
心幸
自分の今歩んでいる人生を一つの物語として
今までの人生の岐路で
選んでいなかった方をもう一つの物語とする
きっと素敵な物語になるだろう
美化して想像するのだから
もう一つの物語…
そんなものが存在してほしい…
それを
どれだけ願っただろう
もう一つの物語が存在するなら…
もしかしたら
彼女と過ごす日々が増えてたかもしれない
もしかしたら彼女と
笑って
泣いて
喧嘩して
そんな日々が増えたのかもしれない
もし…
もう一つの物語があったなら…
〚もう一つの物語〛
あの人と僕だけの秘密の物語。
私が死んだら、どうなるのだろう。
私には私の世界があり、
私だけのものーーー
私の視点でいうとそうだーーー
だ。
死ぬと、記憶が消去され、
生まれ変わる。
そう、私は思っている。
私は、今までの人生を
「物語」だと思っている。
ハラハラして、ドキドキして、怖いこともあって…
楽しかった。
でも、もうつかれちゃったんだ。
今から、
私は、私の。
もう一つの物語を。
つくっていく。