小さい国が有りました、そして小さいお姫様が暮らしていました。大きなお城に一人で暮らしていたお姫様は、いつかトト様ハハ様が迎えに来てくださると信じて待っていました。
お付きの人達は優しく、お姫様を慈しんでくれます。でもやっぱりトト様やハハ様が恋しいのです、お昼間は元気に遊ぶのですが夜半になると寂しくなるのです。毎夜毎夜、星空を見上げては呟くのです。トト様ハハ様お元気ですか、何時こちらに来れますかと。
空の上では王様とお妃様が、涙を流して小さいお姫様を見守っています。
そうです、お姫様を守るにはこうするしか無かったのです。
地上に下ろすしか無かったのです、美しい地球に暮らす事が一番安心なのです。青く輝く地球、緑に覆われた地上。
美しい地球に。
10/29/2024, 11:02:40 AM