余りにも悲しいと、涙も出やしない。
悔しいし、口惜しいし、悲しいただ只悲しい。
嫌になる、自分がこんなに弱いなんて思わなかった。
足元から崩れる、身体がカタカタ震えて落ちて行く。
仕方ない落ちたら又這い上がろう、今度は一人だけど。
大丈夫だろう、きっと大丈夫!
時間を遡登れるなら、まだ何も知らない頃に行ってみたい。そして小さい自分を、眺めてみたい。多分、親のような気持ちになるんだろうか。
いちいち、そっちは危ないよとか。それを終わらせないと大変な事になるよとか。
泣いてる自分と一緒に泣くんだろうか?
何も変えなくて、何も教えなくてそして何も知らない。
小さい自分をそっと抱きしめる!
多分それだけで、少しは生きて行ける!
日陰、日向、日陰、日向、う〜ん深いなぁ〜!
嬉しい、悲しい、嬉しい、悲しい、嬉しい、う〜ん起伏が激しいなぁ。人間て色んな感情が有って、大変だよね。
歳を重ねると、少しは平坦になるかなぁ〜と思ったけどならんね。余計に複雑になる。何か良い様な悪い様な、人間臭いってこの事か!
喧嘩した、盛大に喧嘩した。
部屋の中は大惨事になっている、暴れた本人は出て行った。でも、あらかたはわたしなのだが。少しスッキリした様な、後の事を考えろよなぁ〜と今は後悔中。些細なことなのだが、許せなかった頭が噴火した!
ぼーぜんとしていると、下の娘が凄いねーと膝に乗る。
案外この娘は、腹が座っているのか?上の娘は涙目で、私を遠巻きに見詰める。長男はポットからお湯を出して、ココアを差し出す。下の娘が、皆で片付けたら直ぐに綺麗に成るよと、ココアを啜る。あ〜あたたかいなぁ〜!
年の暮れになると思い出す事が有る。小さい頃父は都会で働いていた、お正月に帰ると逸も懐からみかんを出してくれた。其のミカンは冷たくてまるで、凍って居るようだった。そう冷凍ミカンなのだ、電車の中で食したであろう冷凍ミカン。
懐にいれてくるから、少々溶けているのだが嬉しかった気がする。三が日過ごすと帰っていく父、泣きながら見送る私に。母がミカンを買って帰ろかと、慰めてくれた。
お正月は、寂しい様な嬉しいような複雑な物になった。