もう一つの物語』の作文集

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もう一つの物語』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

10/29/2023, 5:28:16 PM

遠い昔に君達と巡った世界を、再び私は歩いていた。

あてのない旅、自由気ままなひとり旅だ。

 あの頃とは違い、キレイに整備された街道。

魔物も盗賊も居ないのは少しだけ寂しく感じるが、これも時代の流れだろう。

 魔王を倒して訪れた束の間の平和の後。

共通の敵を失った人類は、国家間で戦争を始めた。

 大地は割け、空が燃え、雄大な山々は木っ端微塵に吹き飛ばされた。

 何年も続いた戦争は、疫病と大飢饉によって終わりを迎えた。

今や人類は絶滅寸前の種族となり、何処かの山奥に隠れ住んでいるらしく、滅多に見ることはない。

私はそれを嬉しく思った、もう私を恨めしげに睨みつけてくる奴等が居なくなったのだから。

 ひんやりと気持ち良い風が背に生えた翼や尾を掠めていく。

嗚呼……、君にもこんなふうに擽られたことがあったな。

君達との懐かしい記憶を思い出しながら、今日もひとり、旅をする。

テーマ「もう一つの物語」

10/29/2023, 4:57:55 PM

もう一つの物語

僕はいわゆる高校デビューというものをしようとした。
今までの自分とは違う生き方をしてみたかったのだ。

けれど失敗した。途中で生きづらく辛くなってしまった。
もう一つの物語を紡ぐことはできなかった。

無理矢理違う自分を演じても苦しくなるだけだ。
結局、今の自分の生き方が一番生きやすかったと後になって気づいた。

10/29/2023, 4:40:34 PM

新幹線に乗るのは久し振りだ。
ずいぶん時間をかけて吟味を重ねて選んだ駅弁だが、乗車して早速広げると瞬く間に食べ終わった。
車窓を眺めていてもなんだか時間を持て余して、弁当を食べ終わった寂しさが募る。
ひま潰しに鞄から読みかけの小説を出して読み始めた。
電車の規則正しい振動が眠気を誘う。
まどろみ起きてはまたどこまで読んだっけ?と同じページで一進一退し、なかなかストーリーが進まない。
そのうち寝オチした夢の中で、読んでいた筋とはかけ離れたもう一つの物語が脳内で紡ぎ出されてゆく。



もう一つの物語

10/29/2023, 4:31:56 PM

背伸びしてみた。
髪を巻いて
赤いリップを塗って
高いヒールを履いて
アクセサリーを身に付けて

それで街並みにあるジュエリーショップのガラスに映った自分を見てみた。
随分とらしくなかった。

普段の私は
パーカーを着て
スニーカーを履いて
キャップを被って
イヤホンをつけて

でも、それが心地良い。


だけど、この大人ぶった人生も悪くない。


"もう一つの物語"

10/29/2023, 4:30:34 PM

『もう一つの物語』

とある雨の日。

仕事先の病院は山奥にあって、
普段はバイク通勤をしている私も
雨の日はバスを利用していた。

夕暮れになり
周りに夜の色が染みていく。

すると遠くから大きな音が聞こえて
森が驚いたかのようにざわめく。

「衝突事故かな…」

金属が押しつぶされたような破損音。

音が気になって立ち上がっていると、
音と反対側から少しずつ光が近付いて
来ている事に気がついた。

夜を照らす光は、定刻通り到着したバス。

たまにしかバスに乗らない私は
ひとまず1番後ろの席に座る。

バスが扉を閉めようとした瞬間。

滑り込みで1人の女の子が飛び乗ってきた。

私はその女の子を見てハッとなる。

女の子は、着ていたカッパを少し叩き
水しぶきを扉の近くで落としてから
運転手さんの真後ろの席に座った。

私はその女の子を知っている。

よく分からない事が起きている。


そんな事を考えながら女の子の方を見ていると
バスの車窓からさっきの音の正体が見えてきた。

ワンボックスカーが反対車線側の岩崖に
正面から衝突していた。

事故現場には後続車とみられる車が止まっており
その車のドライバーらしき男性が電話を架けていた。
その状況から通報はされていると判断したのか、
バスはそのまま事故現場の隣を通り過ぎていく。

私はふと前方の座席に座った女の子の方を見た。

すると彼女はこちらを振り返っており、
ニコッと笑顔を向けた。

改めてハッとした私はもう一度事故現場を見返す。

白色のワンボックスカー…。

……!?

ある事を思い出した私はバスの前方に視線を戻す。

すると、さっきまで女の子が座っていた席は
空席となっていた。


私は女の子の事を知っている。

彼女は、数日前に勤務先の病院に運び込まれた患者。

母親と出掛けていた所、前方から走ってきた車に
跳ねられて母親が庇ったお陰か彼女は一命を取り留めた。

母親は衝突の衝撃で即死。

犯人は未だに逃走していて、
白色のワンボックスカーだったと聞いている。

一命を取り留めていた女の子も
今日のお昼頃に息を引き取った。

女の子の部屋に置かれていた
小さいサイズのカッパを親族の方にお渡しする為に
包装するのが今日の最後の仕事だった。

後日、病院で聞いた噂によると
女の子が巻き込まれた交通事故の犯人は
逃走中に単独事故を起こし死亡したとの事。

噂には添え口として"天罰が下った"と言われていた。

しかし、私にはあの日の出来事が全て
神様の仕業ではないと思えた。

私が見た現象。

誰かに言った所で、誰も信じないだろう。

私はそれでも少し清々した気分だった。

あの時の出来事は
私の中の"もう一つの物語"として胸にしまっておこう。

10/29/2023, 4:25:42 PM

自分が選んだ選択が間違っているのか、私たちには分からない。
違う道を歩んでしまった、もうひとつの物語の私は…どのように足掻いて、苦しんでいるだろうか。

そして、どのように喜び、笑っているのだろうか。
その物語の結末を見てみたいと言ったら、嘘になる。だけど、

私が選んできた選択、道が。

人生の正解であることを、心の底から願っている自分がいる。
過去など、変えられやしないから。

『もう一つの物語』

10/29/2023, 4:25:13 PM

やぁやぁ、こんにちは
いや、なに、少しばかり私の話を聴いてくれるかい?
そんなに時間をとらせやしない
ほんの少しだけでいいからね


うんうん、ではでは、はなそうか
なぁ、君は人で言う勇者とやらなのだろう?
沢山の魔族を滅ぼしついこの時、念願の魔王を打倒した

それはもう見事!君はたちまち英雄だ!!

君達人にはこれから平和が訪れるのだろう?

羨ましい限りだよ



私達魔族には滅びしかないというに

なぁ、君は弱々しい魔族の子さえ殺したね
なぁ君は、ただ強かった我等が王を殺したね

ねぇ、君は、これからどうなるのだろうね


私達の王様は、魔王様は、あのひとは
優しかったよ、私達を愛してくれていたよ
人に追いやられ住処を無くした魔達を受け入れてくれた
人と魔、共に有ろうなどと言っていたよ



なぁ、君達はこれから本当に幸せになるのかい?
平和になるのかい?
私達を悪にしたあとは誰を悪にするんだい?

なぁ、君は本当に英雄かい?
彼ら人類が悪とした我等が英雄を殺した君は



ハッピーエンド?…ははっ、反吐が出る」


【これからの話、もしくは弱者の物語
       ────それは、もう一つの物語】

10/29/2023, 4:21:41 PM

もう一つの物語

貴方の隣。
そこが居場所になったかもしれない。
二人で笑い合うこともあったかもしれない。
悲しいことがあれば慰め合って、そうしてまた前を向くこともあったかもしれない。
あり得たかもしれない、未来。
けれどももうあり得ない、未来。

遠ざかる貴方の背中を見つめながら、拳を握りしめた。

10/29/2023, 4:14:27 PM

高校受験に失敗してから私の人生は大きく変わった。
正直すごく高校生活が苦しかった。でも1人、親友ができた。

ある日ふとその子の前で口にした
「中学戻りたいかも。」
って言葉。

それを聞いてその子はちょっと怒って
「やり直して、この高校に来んかったら私と友達になれへんやん。そんなん嫌やで。」
って言った。

それを聞いてはじめてここに来てよかったって思えたよ。もし受験に成功するもう一つの物語が選べたとしても私はまたこの道を選ぶ。あなたと出会うために。

10/29/2023, 4:10:37 PM

「AがBの国を滅ぼしたんでしょ?」
そう私たちは習っている。
「大変よく出来ました」
そう肯定した。
だが如何にも彼の言葉の節々から噛み合わない。馬鹿にしている、と言うわけではない。
生徒の反応を楽しむ教師のようだ。
すいすい細い道を置いていかれないように続く。行き先も気になるが彼が言わんとしていることも気がかりだ。
「違うの?」
思わず聞いてしまった。
「正確には半分正解半分ハズレ」
「半分」
ようやく目的地らしい。足を止めた、と思えば此方を振り返る。
「我々が教育機関で唱えられているのは歴史の一側面でしかない」
「先生。もっと短く」
「つまり、教えるに当たっていくらか簡略化され不都合だと廃止された面がある」
私の要求に呆れながら結論を披露した。
「……別に珍しくないと思うけど……」
歴史など視点が変わるだけで途端に別の顔をする。
「さてここからはもう一つの物語」
古びた書籍を懐から取り出した。
今から数えて大層古い年代。授業では古典と言われるような古い書体が敷き詰められており若干頭が痛くなった。
「まさか歴史の再演しようなんて言わないよね」
「さて、都合が悪いと言ったのは覚えているかい。その都合は、誰にとって悪いんだろうね」

10/29/2023, 4:03:36 PM

選んでこなかった岐路の現在を

見てみたいと思う

あなたにひとめ会いたいから

あなたがいる世界の空気を吸ってみたい

それでも、もしあのときに戻れたとしても

わたしはいまと同じ答えを出して

あなたが傍にいない世界を選ぶんだろう

今のわたし自身が嫌いじゃないから

あなたに愛されるわたしと取って代わりたいわけじゃない

ただ、もし、あのときに戻れるのなら

さいごのあなたの顔、

今度はちゃんと目に焼き付けたい




◇もうひとつの物語◇

10/29/2023, 3:49:50 PM

あーあ何で私あの人とずっと話してんだろ、時間の無駄よね、もうやめたい、嘘つき続けたくない。自分つらいし、相手にも悪いほんとごめんね。

10/29/2023, 3:45:58 PM

「枯れた花」

咲き誇ってた時の色を忘れちゃったんだね

萎れてに下を向いてると抱きしめたくなるよ

10/29/2023, 3:35:07 PM

僕なのに僕じゃない

切り抜かれたときだけを見ているような

本当にそこに彼の人生があったような

不思議と惹かれる空間

僕の苦しみを貴方は忘れている

覚める度に羨ましく思う

盲目なだけかもしれない

それでも貴方の幸せを僕のものにしたい

見えなかった痛みに苦しみ続けたとしても

そしたら僕はまた、僕ではない貴方に言うのだろう

僕の物語と貴方の物語

交換してはくれませんか

彼は今日も呑気に生活を送っていた

僕の声には耳を傾けずに

『もう一つの物語』

10/29/2023, 3:25:22 PM

『僕の魔法陣』
僕のトンボの鉛筆は シャララと唄いながら 机上に魔法陣を描く そのタッチで異世界へ もう一人の僕に色を塗る 新しいけど慣れ親しんだ生命よ ハローハロー メフィストフェレス ハローハロー メフィストフェレスに似た僕よ

10/29/2023, 3:18:38 PM

私が進んだ道であなたと出会う。
あなたが進んだ道で私が出会う。

私が歩んだ物語は私以外の誰にも歩めないけれど、誰かの物語とはどこかで繋がっている。


お題:もう一つの物語

10/29/2023, 3:16:44 PM

#もう1つの物語

もしもあの時、君に告白していなかったら、君と今結婚出来ていなかったかもしれない。

もしもあの日に生まれて来なければ、君と出会えなかったかもしれない。

もしも、もしも。

もしもを考えると沢山あるけれど、どれもこれも大切な僕の選択。

そして、その選択をしなかった、出来なかった場合の僕のもしかしたらあったかもしれないもう1つの人生という名の物語をたまに考えては、不安になる。

それでも、君が今僕の隣で笑ってくれているということ。

それが何よりも幸せで、僕の些細な悩みも吹き飛んでいくんだ。

10/29/2023, 3:14:32 PM

もう一つの物語。

もう一つの物語は
がっくんの推し?

でも
どっちが幸せなんだろ?

何かステージに
上がったら
行くのに。

10/29/2023, 3:11:36 PM

no Another way…

信じた道を最後まで

1人になっても

何が起こっても

このまま行きます

振り返れば多くの笑顔とは言わないが

気持ちの良い思いをもらいました

君がいたからお前がいてくれたから

あなた方が教えてくれたから

俺は…思い残すことはないから

信じた!この道を笑って行きます

10/29/2023, 3:06:01 PM

もう一つの物語


もう一つの物語と言われたら、自分が歩まなかったストーリーを思うのかもしれない。

わたしが浮かんだのは、母の歩んだストーリー。


舅姑、同居の小姑二人。家は、小姑の病気で貧しく、子どもを3人育てながら、勤めにも出でいた。


お嬢さん育ちで、何処かのんびりしてたけど、肝が据わってた母。
わたしだったら、逃げ出してたと思う。


反抗ばかりしてたわたし。今になって、母の優しさがわかってきた。


母の人生は、わたしの大切なもう一つの物語です。

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