『また会いましょう』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
いつかまた会えるきっとまた会える
地続きの自分に
また巡り会える
諦めずに進んでいくぞ
また会いましょう
心から楽しいと思えるその日に
また会いましょう
年に1度
知らない場所で、知らない人達と親しげに話している
そしていつも別れ際に
「また会いましょう」とみんな言う
そんな夢をみる
僕は夢から覚めてから
また来年会いましょうと1人で呟く
そして僕は歳をとる
《 また会いましょう 》
おじいちゃん、おばあちゃん、おじさん、おばさん、
恩師、親友、上司、同僚、、、
そして一緒に暮らした動物たち
少しずつあちらの世界にお引越しされていて
寂しくなります
私の順番がいつ来るかはまだわからないけど
あちらの世界でまた会いましょう
私は、元気です
私は、平気です
私は、大丈夫です
貴方の価値が、
貴方の大事が、
どうか踏み躙られる前に、
お互いが必要なくなった後で、
全てが手遅れになってしまう前に、
それでは。
『また会いましょう』
次はもっと、
平和な世界で
_また会いましょう
もう関わることのないであろう人間のことはこの世からいなくなったと同然の扱いをする。
二度と会うことはないのだから、亡者と変わりないだろう。相手から別れを告げたのなら尚更。
「仕事で東京に戻るから会お」
突拍子もなく届いた台詞に驚きつつも、冷静に言葉を返す。
「まだ一緒にいたい」
終電前、袖を掴んできた君を連れて踵を返す。
上手く笑えているのかわからない。チープなホラー映画を呆然と眺めている気分だった。
これはポルダーガイストだ。メッセージなんかはよく聞く話だし、幽霊だと気付かず共に1日過ごすというのも聞いたことがある。腕や脚に手形を残す程に掴んできた話だって有名だ。
……それじゃあ幽霊を抱く話はどうなんだ?
疲れ果てた君は隣で無防備に寝息を立てている。呆れて失望して軽蔑して距離を置こうとした生前の記憶は忘れてしまったのだろうか。
この世の者ではない存在と一緒にいると生気を吸われて体調が悪くなるらしいというし、仄かに感じ続ける吐き気はそのせいだろう。
これは悪霊だ。成仏出来ない哀れな霊。そんな悪霊を抱いた自分は完全に取り憑かれたんだろうな。
でも馬鹿な霊ではないと知っている。
わかっているだろう。いくら生きた人間に取り憑いたって決して幸せになれないと。だってもう生きていないんだから。
この夜が明けたらきっと君は光の方へ飛んでいく。
「じゃあまたね」
また君は地を這う自分を置いていくんだろう。
だったらとっとと成仏して消えてくれ。
生きてた君は嫌いじゃなかったが、幽霊や遺体には興味はない。
どうせ近いうちに自分もこの世を去る。もしも君が望むのならばその後に。
お互い、生まれ変わったらまた会おう。
また会いましょう、
「有り難うごさいました。
的場様のおかげで我が一族は救われました。」
『はは、やめてください様付けなんて、
大したことはしていませんよ、』
「いや、しかし、」
『それでは。いくぞ鈴、』
コクと頷いて
レイと呼ばれた少女は的場について行った。
不敵な笑みを浮かべ彼は風に長く伸びた髪を揺らした。
天気外れの番傘に、似合う和服姿
見慣れぬ少女が後をついて行く。
他の者には見えぬそれが私達を煩わす。
❧
夏目友人帳より
また会いましょう…
この言葉、生きている間に何度、音にして伝えているんだろうか。
大勢の人の前でなのか、親しい友人や得意先なのか。
感謝を込めてなのか、また会いたいと本当に思ってなのか、リップサービスからなのか。
今の私はリップサービスに他ならないと自負している。「また会いましょう」の言葉を額面どおり確認できず、次会う場合、相手が自分にたいして「また会いましょう」という言葉のとおりにしないで「会わない選択」をすれば良かったと思わせる恐怖があるからかもしれない。反対に自分が相手に対してそう思うのではないかと思ってしまう。
素直に会う事ができない、どうしても力んで「またあいましょう」イベントに対して考えるだけで体力を消耗してしまう。まだ会っていないのに、次会うことに憂鬱になる。
リップサービスですよと「また会いましょう」イベントに全力でパワーを吹き込む。
二度と会わずに済むように…
自分は寂しい人間だな…
『また会いましょう』
突然ですが。私はもうすぐ、この世を去ります。死神さんが、私に残りの寿命を教えてくれたのです。ファンタジーみたいな話ですが、本当です。事実、私の後ろには、黒いローブを身に纏った死神さんがいます。
「いやぁー。人間界って、毎日面白い事ばかりで飽きないねぇー」
私が想像していたのは、骸骨の顔に不気味な笑い、鋭い鎌を持った、闇属性が似合う死神さんでした。しかし、私の前に現れたのは、ツヤツヤもちもちのお肌に太陽みたいな笑顔、そして鎌を持っていないという――明らかに光属性と言う方が正しい死神さんだったのです。
「死神さん。私の寿命は、いつまででしたっけ」
「寿命ー? えっとねー、今夜十時までだよー」
のんきに私の寿命を教えてくれる死神さん。初めて出会った時もこのゆるさで私に余命宣告をしており、そのおかげなのか、死ぬ恐怖を全く感じませんでした。命が消えるというのに、するりと受容しているのです。
「ねぇねぇ。今夜には天に行くけど、やり残した事とかないー?」
「ないですね。もう、後悔はありません」
「そうなんだぁー。僕が今まで見てきた人達、皆そう言うんだよねぇ。なんでだろー?」
無自覚なのか、死神さんはそう言いました。もし死神さんが暗かったら、私の死に対する受け入れ方が大きく変わった事でしょう。
「……おっと、一旦戻らなきゃー。死神も色々忙しいんだよぉー」
時計を見てから、笑顔で死神事情を話す死神さん。楽しそうな死神さんが、私にはとても可愛らしく見えております。
「それじゃあねぇ。また会いましょうー」
「……ええ。また会いましょう」
死神さんは私から離れる時、必ず「また会いましょう」と言います。死神さんいわく、お迎えの人の様子を細かく見る為に毎日顔を出すからとの事でした。私は、死神さんの「また会いましょう」という台詞に、優しいあたたかみを感じているのです。
――夜の九時五十五分。私は、自宅のベッドの上でぼんやりしていました。残り五分で、私は命が消えます。
「こーんばんはー」
ひょっこりと現れたのは、死神さん。お迎えに来てくれたようです。
「そろそろ、僕と一緒に行こっかー」
死神さんに手を引っ張られ、魂の私は天に向かいます。さっきまで身体が重たかったのに、今はとても身軽になりました。
「死神さん」
「んー? なーにー?」
「……また、会いましょう」
天に昇ればもう会えないと分かっているのに、私は優しくてあたたかみのある言葉を口にしました。そうすれば、死神さんは一瞬目を丸くしてから、すぐに満面の笑みを浮かべました。
「うんっ! また、会いましょうー!」
全く変わらない、死神さんの優しい笑顔。次の人生は、死神さんみたいなあたたかい人に会いたいです――。
たまたま乗ったバス。
降りるまで止めどなく話し掛けてきたおばさん。
またお会いしましょと言われても
この時間発のバスは避けます。
(また会いましょう)
『また会いましょう』というテーマについて…
もう会えない大切な人にまた会いたいな…
ふっと感じてしまう…
天国に旅立ってしまった同級生や親戚のおばさんや知っている有名人など…
それになかなか会えてない友達とも会いたいな…
会って話したいなぁ…
高校生の頃の友達と会う約束をしている…
楽しみだな…その時にこう思うのかな?
『会えてよかった』って思うんだろうな…
自分自身が思う『また会いましょう』のテーマになっているのかもしれない…
「では、また会いましょう」
名も知らぬ男とのやり取りは今月だけで既に三回目。流石に何かがおかしい。
きっかけは出先のコンビニだった。適当に見繕った昼食を会計したレジにあの男がいた。
「私も最近寝不足気味なんですよ。お医者さんにも薬を出してもらったりしてまして」
男は唐突に話し始めた。前回の続きと言わんばかりの内容だが、この男に会った覚えはない。名札を見てみると応援スタッフと記載されている。少なくともこのコンビニで会ったことはないはずだった。
返答に詰まっているうちに会計は終了し、ありがとうございましたの言葉と共にレジ袋が手渡された。
「では、また会いましょう」
付け足された言葉がやけに耳に残ったことを覚えている。 とりあえずこのコンビニは当分避けようと思ったことも。
それからというものの、度々男と顔を合わせることが増えていった。最初のうちは数ヵ月に一回だったが、今となっては一週間のうちに2~3回と増え、その度に知らない男の知らない話を聞かされている。違和感は恐怖心へと変わっていった。
もしかしてストーカーだろうか。だが良く聞くようなイタズラや物盗りの被害には遭っていない。これでは警察も頼れないだろう。
気がつけば男を避けるために自宅に引きこもるようになっていた。
ある日の昼頃、部屋のチャイムがなった。たぶん宅配便だろう。引きこもるようになってから買い出しは全てネットに頼りきりになっていた。
ドアを開けるとそこにはあの男がいた。
「隣に引っ越してきたものです」
状況が飲み込めない。寝ぼけているのだろうか。ほほの内側を噛み締めてみると確かな痛みと血の味がした。
男は挨拶ついでに話はじめた。また知らない話題だ。知らない男が知らない話をしている。それだけが異様に恐ろしい。
気がつけば話が終わっていたのか男が去るところだった。
「では、また会いましょう」
声が耳にこびりつく。ドアはとっくに閉めていたが未だに声が聞こえてくる気がしてこめかみの辺りを滅茶苦茶に掻きむしった。
男はまた、きっとやってくるのだろう。
『また会いましょう』
半年ぶりに帰省した
親はもう、わたしをわたしだとわからない
それでも、様々な話をしてくれた
帰り際
「お構いもしませんで」
という父
「こちらこそ、お邪魔しました
また会いましょう」
曲がり角まで大きく手を振りあった
あなたに憧れているから、あなたのことが大好きだから来世でもまたあなたに逢いたいです。
また会いましょう...
秋季キャンプが楽しすぎました。
11月なのに夏みたいに暑かったけど、移動距離も多くて疲れたけど、それを上回る満足度で、疲れたけど浮かれております。
練習風景を間近に見ながら、○○選手は怪我明けやけど大丈夫そうとか、来年はいける気がするわ〜とか言いながら、優勝に思いを馳せているのがホント楽しい。1年で1番楽しいかも。
そしてキャンプを見学に来るファンの方々というのは、かなり遠くからでも駆けつけて来るような熱量の高い方が多くて、好きなものが同じという何か一体感の様なものもあってか気軽に情報交換ができたり、また色々と親切にもしていただいたりで、いやもう本当に助かりましたし、心から感謝しております。
何処の誰かはわからない、連絡先も知らないし、約束もしていない、だけど、
また会いましょう。
来年、またここで会いましょう。
また会いましょう
というつもりで
埋めたであろう
小学校のタイムカプセル
20歳に開けるとかなんとか
でも具体的な日にちは不明
誰か開けたのかなぁ…?
✴️210✴️また会いましょう
『また会いましょう』というお題を見ると
米津の『さよーならまたいつか』を思い出す。
そしてあの人を思い出す。
調子が悪いと言った職場のある先輩の顔色は悪く、
今すぐにでもと早退を促したがその日も職務を務めた
本人によると胃に疾患があるらしく
死期が近いらしい。
「もう長くはない」という彼女の言葉は
本当のことだと分かっているが嘘だと思いたかった。
それから数日後。
彼女は入院のため退職した。
私は食べられないのを分かっていても
好物のお菓子をお見舞いのときに持って行った。
土産話は職場のことではなく共通の趣味の話だった。
「早く元気になってね」
そんな思いで土産話を探し回って
日替わり弁当のようにいろんな話をした。
彼女のささやかな笑顔見られるのが嬉しくて
私は時間の合間を縫ってお見舞いに行った。
ある日。彼女は私に言った。
「自宅療養になるかもしれない。
だけど、もしそうなったら家に来て。
私はあなたの土産話が一番の薬よ。
また会いましょう。また聞かせてよ」
それから半年が経つが彼女はまだ生きている。
この生活がいつまで続くかわからないけど、
私は今日も会いに行く。
私は今日も話に行く。
ネタが尽きたら別の話題を見つけて
新しい土産話のネタにする。
彼女か「さよーなら、またいつか」
と来世の再会を告げるまで私は会いに行く。
【また会いましょう】
時には
スリルが欲しかったりもしたけど
この頃は
なんの引っ掛かりもなく
穏やかに過ごしたいんだ
色々あったけど
なんとかなりそうだと思ったのは
久しぶりに見た夕焼けが
キレイだったから
もうすぐ
君のところへ行くよ
卒業式の日また会いましょうと先生が言った。
また会いましょうの日が近づいてくる
自分はこの数年で変わってしまった。会いたいと会いたくないの矛盾する心を持ちながらその時が来るのを待つのだろう。
あなたの、優しい所が好き。
他人のことで涙を流せるような、感情が豊かなあなたが好き。
誰かの喜びを、自分の事のように喜べるあなたが好き。
小さな生き物の死にも真剣に向き合って、涙を流せるあなたが好き。
だから、さようならを言おうと思った。
「さようなら、また夢で会おうね」
─♡─♡─♡─♡─♡─♡─♡─♡─♡─♡─♡─♡─♡─
きみの、桃色に染った頬を可愛いと思った。
風に吹かれて揺れる黒髪も、人より少し短いまつ毛も、きみを形作る全てが愛おしかった。
だから、両想いだって知ってすごく嬉しかったんだ。
そんな想いをきみに伝えた日の帰り際、きみはすごく綺麗に笑って言った。
「さようなら、また夢で会おうね」
振り向くと、目の前で綺麗に笑う君が柵の向こうに見えた。
ぐらり、とスローモーションのように後ろに倒れる君は、迫り来るライトに照らされてまるで天使みたいだった。
その日から、毎日君の形をした悪夢がそばに居る。