はなればなれ』の作文集

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はなればなれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

11/16/2024, 3:51:08 PM

【はなればなれ】


高校生の時

柔道部に所属していた

それまで経験は無かったし

当時は身体も小さかったけれど

紆余曲折あり

入部する事となった


当時は女子の最も軽い階級に出られるほどの体重であり

男子の試合では史上最軽量の呼び声も高く

同じ階級の試合でも

自分より軽い相手と当った事はなかった


柔よく剛を制す

なんて初心者には縁のない言葉で

投げられ続ける毎日だった

それでも

3年経つ頃にはそれなりに勝利する事も増えたが

何れにしてもパッとしないまま

柔道生活は終わり

思い出は出来たが

物にはならなかったなぁと思っていた


その後

仕事をしだしたある日

膝くらいの高さの所で足を滑らせ

頭からコンクリートの床に落ちそうになった


咄嗟に周りを見回し

物の無い所を探す

見つけた方に体を向ける

このままだと頭から落ちるし

手だけで支える事も受身を取る事も難しそうだ

コンクリートの床に手をつき

滑った足はそのまま地面を蹴り一回転

無事に足から着地する事が出来

初めて投げられ続けた日々が無駄じゃなかったと思った

同時に

咄嗟にその動きが出来る自分に気付き

少し誇らしく思えた


それからしばらくだったある日

今度は乗ってたハシゴが傾く事があった

しかし慌てない

落ち着いて周囲を確認する

今度は一回転なんて出来ない

安全に受身を取れそうな所を見つける

前の経験から不思議なほど落ち着いていた


そして

そのまま落下した

慌てる事も無く

何か抵抗することも無く

穏やかに

そのままに

落下した俺に後輩が慌てて駆け寄る

無抵抗に落下する様に

気を失ったのかと思ったらしい


違うのだ

頭は回っても

体がついて来なかったのだ

自分が一番びっくりした

頭と身体が

はなればなれ

これが老いか


さて

明日は前に挫折した登山リベンジ

今回は自分の老いを受け入れ

装備も整えた

同行者とはなればなれ

それはまだいい

気持ちと身体

離れること無く

最後まで持ってくれぃ

11/16/2024, 3:44:43 PM

28. はなればなれ

今日―もう昨日だけど―聞いた話、あと14日しか授業がないらしい。学校の授業は好きだから三学期に授業がないのはつまらない。特に世界史、古典、現代文、政治経済は楽しいのに。何より周りの人たちと会えないのが残念。ちゃんと友達という訳ではない人でも、クラスメイトや同じコースの人とか同じ授業を取っている人とかにはどこか仲間意識を感じていたし、居心地が良かった。先生とかと話すこともなくなるのだって寂しくないこともない。弁当の日は60分と長い昼休みを食っ喋って過ごすのも好きな時間だった。委員会も本当に楽しかったな。入学当初は土曜日もあることを嘆いていたものの、今思えば皆で過ごせる日が増えて良かったと思う。まだまだここに居たい、もはや一回入学し直したい。

14日と書いていて気づいてしまったが期末テストが着実に迫っている……

11/16/2024, 3:39:00 PM

僕らの時間を買うには
少しだけお金が足りないみたい、。
あと「ごえん」だけ、。。

11/16/2024, 3:37:08 PM

はなればなれ

「生き別れた家族がいます。」

そう聴いたとき、あなたはどう思うだろうか。
優しい人は、同情するだろうな。
だとすれば、僕はこの世で1番優しくない。

昔、両親と妹と僕の4人家族だった。
とは言っても、父は単身赴任で、休日に顔を合わせる程度だったが。
僕が小学3年生の頃に、両親が離婚した。
原因は、父の不倫だった。
僕は母と2人で暮らすことになり、父は妹を連れて家を出ていった。
僕の生き別れた家族は、妹である。

妹は6つ下だ。当時3、4歳だろうか。
しかし、僕が記憶している彼女の最後の姿は、幼児だ。

彼女は障がい者だった。
ダウン症。健全に成長することが出来ない。
父が妹を連れていった理由なんて、大人になった僕はもう言われなくても分かる。


父とは本当に偶に、会うことがある。
妹の近況も、少しだけ聞いている。
会いたいと切り出せば、会わせてくれるだろう。

でも言えない。

言いたくない。

知りたくない。

知られたくない。


きっと、僕はこの世で1番ずるい。

11/16/2024, 3:36:58 PM

はなればなれになって
貴方は私の事を忘れてしまって

いつか誰かの隣に座って
私と見たあの映画を見た時

いつか誰かと街を歩いて
私が好きだと言った花屋に足を運んだ時

いつか誰かとジュエリーショップにいって
私の薬指にはめてくれた指輪と
同じデザインを見つけた時

貴方はなにを感じるのだろうか

私は未だに、香りに、風景に
嫌という程貴方を思い出し続けてる

11/16/2024, 3:35:57 PM

我輩は子猫である。
 名前はカワイイである。
 チビと呼ばれることもある。

 生まれた時のことは何も覚えていない。
 母とはぐれ、にゃーにゃ―と鳴いていた時、ふと浮き上がる感覚だけは覚えている。
 それ以来、吾輩は何不自由ない生活を送っている。

 人間に拾われたのである。
 その人間は、吾輩にかいがいしく世話を焼いた。
 飯をくれるし、寝床も安全、トイレも清潔にしてくれるし、毛づくろいもしてくれる。
 至れり尽くせりだ。

 しかし不思議にも思う。
 なぜ人間は、吾輩をここまで丁重に扱うのか?
 もしかして、吾輩は特別な存在なのだろうか……

 人間に聞けばよいのだろうが、人間は猫の言葉を話せない。
 心の中にくすぶる疑問は、ずっと吾輩の中でくすぶり続けた。
 長い間謎であったが、ある日答えを得た。

 ◇

 ある暖かい秋の日、窓辺で日向ぼっこをしていると、近所の野良猫がやって来た。
 最近知り合いになった野良猫で、吾輩の話し相手だ。
 名は無く、吾輩はナナシと呼んでいた。

 安全な家よりも過酷な外が好きだという変わり猫であっるが、ものすごく物知りなのである。
 きっと吾輩の疑問に答えてくれると思い、勇気を出して聞いてみた。

「そりゃあれだ。 
 人間は猫の下僕なんだ」

 吾輩は雷に打たれた思いであった。
 なぜ人間は吾輩の世話をするのか?
 たしかに下僕だと考えれば、全て説明がつく

「せいぜい顎で使ってやればいいぜ。
 やつらにとっちゃ、それが喜びなんだからな」

 ◇

 吾輩は人間の膝の上で、ナナシの言った事を考えていた。
 『人間は猫の下僕』
 吾輩の世話を焼くのは、人間が下僕だかららしい。

 前々から、吾輩は特別な存在かも知れないと思っていた……
 しかしナナシと話したことで確信へと変わる。
 やはり吾輩は特別な存在だったのだ

 そしてそんな吾輩を今まで世話した人間には褒美を取らせねばなるまい。
 主人は下僕の働きに報いなければいけないのだ。

 とあることを思い出す。
 人間は吾輩の腹を触りたがる
 正直腹を触られるのは不快なのだが、長年の奉仕に報いなければなるまい。

 という事で、吾輩は立ち上がって膝から離れ、人間の目の前にゴロンと寝転がる。
 そして、これ見よがしに腹を見せる。
 人間よ、今回は特別に腹を触っていいぞ。

 すると案の定人間は嬉しそうにして、吾輩の体中を撫で始めた。。
「あらカワイイ、今日は甘えんぼさんね」

11/16/2024, 3:34:10 PM

はなればなれになっていても、わたしの小指にそっといてくれる金の波に触れれば不思議と力が湧いてくる。いつもそばにいるよ。

11/16/2024, 3:33:37 PM

「真人(まひと)!こっちこっち!」

彼は手招きして、真人を呼び寄せる。
「今日アイス食べて帰るんでしょ?新作?だっけ、ボリボリ君のミント味!」
どんな味なんだろーな!と彼は笑う。真人はその様子をただ眺める。
「真人が誘ってくれなきゃ、ミント味は見逃してたね~ありがとう真人クン!☺」

彼は歩きながら真人の隣でくだらない話を続ける。真人もそれに何か言うことなく、聞いている。
「でねー、小島がー...あ、真人靴紐縛る?じゃあ俺先に行ってるネ😁」
彼は真人に手を上げて、横断歩道を渡り始める。真人はそれを見て己の靴紐を縛ろうとする。

すると、横断歩道を渡っているはずの彼がこちらを振り返って笑う。


「なんで止めてくれなかったノ?」


彼は冷たく笑って言った。

「君がアノ日、俺ヲ止めてくれたラ死なずに済んだのに」

彼の目には光が宿っていない。

「君ガあの日、アイスを食ベニ俺をサソわなきゃ死ナズにスんだノに」

彼の体がゆっくりと溶けていく。

「キみガ」


オレノトモダチじゃなきゃヨカッタノニね



「っは...!.........は......は...」

真人はバチッと目が覚めた。いつもの天井が見える。息も出来るし、声も出る。左からうっすら月の明かりが入っている。
首を触ると、じっとりとした汗をかいていたのがわかった。

もう何度目だろうか。彼の、陽太(ひなた)との分岐点を見るのは。

戻れないと分かっているからこそ、真人は後悔して後悔して夢を見る。
一つでも何かが違えば彼は死なずに済んだのだろうか、と無限に続く問いに解を求めている。
いわば無理数を整数にしようとする事と同じ。

不可能なのだ。それも一生。

死んで陽太に聞いたってきっと分からない。パラレルワールドにでも行かない限り、きっと。

「............」

真人は横を向いて、部屋を見渡す。
質素な棚に、机の上にあるノートパソコン、布団を敷いて床で横になる陽太___...?
(...あ、そうか。アイツは帰ってきたんだっけ)
数日前の陽太を思い出す。幽霊から蘇ったらしい陽太は、突然真人の前に現れた。流れで部屋に押し入り、結局共に住むことになった陽太。
はっきり言って可笑しな話だ。陽太は一度死んでいるのだから。きっと、コイツは陽太じゃないはずなんだ。

だけど、真人はそれでも良かった。もう一度会えるなら、たとえ本物の陽太でなくても。

(おかしいよなぁ…俺も、お前も...)

真人はぼんやりと考える。残念ながら今の彼には、正常な判断は無理そうだ。

今の水分不足な真人には水を飲むことを勧める。そうすればきっと、彼だって今の状況がおかしいことに気づくから。


でも一度離れ離れを経験した彼は、気づいたとしても目を瞑るのだろう。残酷だね。

お題「はなればなれ」
出演 真人 陽太

11/16/2024, 3:33:21 PM

「はなればなれーの♪」
…などと、冗談めかして鼻歌を口ずさみつつ、真ん中あたりでぱっくりと背から外れてしまった文庫本の惨状を確認する。
本の修理は図書館ボランティアの仕事のひとつだ。
最近は無線綴じの本ばかりで、本そのものが壊れやすいというのもあるが、あまりに力強くページを開くと、そこからばっきり本が骨折してしまったかのように割れてしまったりする。
それを自分の本でやるなら良いが、図書館の本にそんな無体を働くのは誠にいただけない。次の借り手のことをまるで考えていない。
そもそも自分の本ではないのに、何故雨に濡らしたり、書き込みをしたり、ページを折ったり破ったり、挙句の果てには欲しいところを切り取ったりするのか。
そんなことをしでかす人との常識は、自分とは全く乖離したところにあり、理解不能であるし、理解したくもない。
とりあえず、目の前のこの文庫に関しては修理用の糊で上手にくっつけてしまえば、本棚に復帰できそうだ。

【お題:はなればなれ】

11/16/2024, 3:30:23 PM

はなればなれ

ずっといっしょにいてね
なんて
柄にもなく吐いた言葉

色を持ったそれは
君を蝕んだ

黒く深く澄んだ瞳は
どこかゆがんでいた

その目が笑うたび
僕は怖くなった

だから

言葉の責任を放棄した



ごめんなさい
なんて
久しく口にしていなかった

遠く離れたはずの君の目に
青い僕がうつっていた

ひどく冷たい背中は
生暖かいそれに恐怖した

その手が振り下ろされるたび
僕の呻き声が聞こえた

そして

意識が途切れることを許した

11/16/2024, 3:29:37 PM

はなればなれ

小さい頃、よく迷子になっていました。
連れられた先のスーパーや広い公園、遊園地などの屋内外施設。
ここで待ってるのよと言われて、何故か勝手に移動し迷子に。
もしくは人混みを後ろからついて行っているはずなのに、いつの間にか違う人について行っていたり。
一時期諦められて留守番担当になっていましたが、どうしても連れていく用がある時は、必ず最初に迷子案内所へ行き、受付で顔を見せながら、この子がきたらアナウンスお願いしますと頼んでいた祖母。
受付さんの心情としたら、迷子になる前提かい!でしょうね。
それくらい迷惑かけていたものです。

ただ、はなればなれになったというのに、私を探しづらくさせた要素のひとつは、泣かないことです。
なにせ幼稚園からずっといじめられてきて、家に帰っても基本夜まで誰もいない。
その頃からぼっちに慣れていましたから、記憶のある内ではひとりになっても泣くことはなかったです。
泣いている子を見たら迷子だろうなと思ってくれる人がいますから、一緒に探してくれたり案内所に連れていってくれるのでしょうが、ただぷらぷら歩いてる子ですからね。
しかも疲れたなと思っても、そこら辺に座りこまないでトイレの個室に行く厄介さ。
これもいじめの影響で、避難先はトイレの個室ですから。
しかもなるべく人の出入りが少ないトイレを選ぶ傾向。
そりゃ見つかりませんよ。

当然よく怒られていました。
今ならGPSとかスマートタグなんかを持たされていたでしょうね。
皆さんは迷子になった経験ありますか?

話は変わりますが、離れ離れになるというと、迷子というよりは別れが多いでしょうか。
卒業とともに別の道へ、天候や転勤などで仲良い人や意中の人と遠距離に。
読んでいませんが、他の人の作品にありそうかなと思います。
私はそういう経験ないんですよ。
卒業しても同じ進路先にいじめっ子きましたし、仲良い人いませんから遠距離とかもないですし。

……でもなかったです。
ひとりだけ離れ離れになったというか、あちらが遠くに離れることになった経験はあります。
もうね、2週間絶食で仕事もできずに引きこもり。
なんと20キロ痩せました笑
まあそれだけ元々太っていたからですけども。
その後10年くらい無気力だったので、仕事と家の往復生活は変わらないにしても、趣味とか人付き合いとか一切頭になかったと記憶しています。
それぐらい辛かったんでしょうね。
今ではいい思い出……じゃなくてほぼ憶えていない昔話です。


はなればなれになって、あらためて相手のことを実感するでしょう。
あんな人だったと思い返すよりも先に、相手のいないところにぽっかりと開いた穴の広さを見て、意識以上の大きさだと気づくことでしょう。

この穴を埋めるには、距離はあっても絆で耐え凌ぐか。
それとも他の人と一緒にせっせと穴を埋めていくか。

あなたはどちらを経験したことがありますか?
私の相手は一方通行で戻ってこれない穴だったので、この先も埋まることはありません。
その代わりに、反対を向いて穴のない道を進んでいます。
また穴を作るのは勘弁してもらいたいので、そこを気にせず私と接して楽しんでくれる人が現れたらいいなと思うこの十数年。

自分で言うのもなんですが、恋人は論外友達は厳しいにしても、仲良い知り合い程度も候補が現れないのは困ったものです。
いつでもウェルカムなのに手が挙がらない。
きっと皆さんシャイなのか、それとも肩痛めて腕上がらないんですね。
そういうときは手じゃなくて、意思表示出来ればいいのですから声掛けでいいんですよ。

えっ?
小さくて声が届かない?
でしたら肩トントンでもいいですよ。

えっ?
声掛けてるのに無視されてる?
耳悪いからかもしれないので、脇腹ツンツンでもいいですよ。

えっ?
誰かお前なんぞと仲良くなるかボケ!
素直でよろしい。
たしかにメリットないので正解です。
賞品として私とお散歩する権利を差し上げます。
有効期限あるので、お気軽にお早めに予約しにきてくださいね。


私とここにいる駄文読者さん達が、段々とはなればなれになっているような気がするのは気のせいでしょうか?
気のせいであってほしい。

11/16/2024, 3:24:16 PM

生理の時の不快感が少しでも消えれば…
と思い購入したデリケートゾーン用のボディソープ
生理の時にだけ使うつもりだったけど、いざ使い始めたらしっかりと洗えているのを実感する。
なんだろう、内部なのでこの感覚を言葉にするのは難しさがあるのだけれど、洗った後にさっぱりした!という感覚になる。
まさに牛乳石鹸で身体を洗った後さながらというか。
今までこれを使用していなかったのってなんて不潔だったんだろう、なんでそれで平気だったんだろうと思うくらい毎日の習慣になっている。
有名ブランドで保湿性や香りなどを重視するとなかなか高く手を出しにくかったけれど、某生理用品メーカーが出しているものはAmazonだと薬局で買うよりも安価で手に入り、何より泡で出てくるのが楽ちんで良い。
今年のベストバイTOP3に入ってくると思う。

そういえば前にXで「おりものシートをつけたすぐ後にオナニーをしてしまったら損した気分になる」というポストを見かけ、確かにな〜と思ったのだが
デリケートゾーンを念入りに洗った後にオナニーをするのも同じような気持ちな気がする。
一番オナニーする確率が高いのなんて風呂上がり寝る前なのに、、、
(でも一番清潔な状態でオナニーしているのはいいことじゃん!)
この問題はデリケートゾーン用ウェットティッシュで解決できるなと、解決方法は見出しているものの
1オナニーにそこまでのコストをかける気にはいまいちなれない。
もう一度シャワーを浴びるのも夏はまだしも冬場はつらい。
そして何よりめんどくさい。イッたらスッと寝たいのよ。

数ヶ月前にTOTOのトイレのウォシュレットは全てノズルが普通のとビデで別れているというのを見て、すごいな〜と思った。素晴らしい企業。
自宅がTOTOのトイレのあなた、勝ち組ですね。

11/16/2024, 3:05:26 PM

はなればなれ
もう、何十年経つだろう…あの頃は、毎日、あの古ぼけた図書室に、集まって、楽しくやっていたな…後輩も、いつの間にか増えて、少しづつ賑やかになっていて…
図書委員だけの集まりが、いつの間にか、その連れやその更に友達まで来るようになり、うるさくて、何度も先生に注意された…
受験生だった私は、この一時が、一番の幸せの時間で、家族よりも、大事な仲間だった…
でも、卒業と共に、段々と疎遠になって、今は、連絡手段も、それぞれの今も判らない…
それなのに、今でも、あの頃のあの仲間達が、心の支えになっている…

11/16/2024, 3:04:37 PM

なにものかになれないまま 受話器を置いた
話した言葉は空中で所在なくたゆたう
記憶の中でも結ばれないまま はなればなれ

距離とか性別とかで巧妙に括られた
カテゴリーとかレッテルとかで雁字搦め
溺れながら悦んでいる わたし
きつく縛られるほどよく眠れたから

言葉はそれ以上の意味をくれなかったね
関係性と呼ぶほどのものでも無かった二人
最初からきっと はなればなれ
お粗末なピリオドに気がついたわたしの
行く宛のないさようならが煙る

11/16/2024, 3:00:19 PM

離れていても、心は繋がっている。
そう思えたらどんなにいいか。
最初はそう信じて強くいられた。
いつか再会出来ると信じて。
いつか再び笑える日を夢見て。

でも、会えない時間が長くなればなるほど、強い思いは磨り減っていく。心の繋がりを疑うわけじゃない。
再会出来る日を信じなくなったわけじゃない。
でも、それらを強く信じ続けるには、時間が経ち過ぎていて。

強く凝り固まっていた心は、ふとしたきっかけで絵の具のように溶けていく。
「元気でさえいてくれたら」
「幸せでさえいてくれたら」

隣にいるのが私じゃなくても、あなたの一番が私じゃなくても、それでいい。


END


「はなればなれ」




※1年休まず続ける事が出来ました。
読んで下さっている皆様、ありがとうございます。

11/16/2024, 2:57:51 PM

今日も私は町を歩く。
学校に行く時はいつも友達と一緒。いつもと変わらない道を歩く。子猫ちゃんは今日もいるみたい。
学校に着いてからも私は友達と一緒だ。でも、彼には想いを伝えられない。私に勇気はないからね。これが私の日常になっている。


学校生活もあと1年ちょっと。2年生ももう少しだ。彼に声をかけるチャンスはいつまで待ってもやってこない。すると私の元にやってきた友達が一言。「一緒に帰ろ!」そして私たちは一緒に帰る。今日も彼に声はかけれなかったな。
友達と別れて私は家に帰る。ドアを開けると何やら話し声。ママとパパが何か話してる。リビングに行くと2人は言う。「おかえりなさい。」それから3人でご飯を食べる。そこでパパは無警戒の私に話した。それを聞いて私は驚く。クラスのみんなや友達と、そして彼と、一緒に卒業出来ないなんて。
彼に想いを伝えなきゃ!何も言えず、はなればなれなんて嫌!私は家を飛び出し、彼の家にむかう。
今日の私は町を走る。
私と町

11/16/2024, 2:55:05 PM

作品No.230【2024/11/16 テーマ:はなればなれ】

※半角丸括弧内はルビです。


「ボクと離れ離れになっていいって言うの⁉︎」
 ちょうど一年前の今日から付き合い始めた盛田(もりた)が、涙で顔をグチョグチョにして言う。正直、デブで不細工の男にそれをされても、ただ萎えるだけだ。無意味な努力としか思えない。
「うん。さっきから、そう言ってるじゃん」
 そしてアタシは、直視したくもない盛田の顔を見て、もう一度言ってあげる。
「別れよ、アタシ達」
「なんで⁉︎」
 そういうのが嫌いだからだよ——と、言いたい気持ちを飲み込む。そうしたら、この男はよけいに不細工になるのが、容易に想像できるから。
「とにかく、アタシはもうアンタとは他人になりたいの。だから、もう終わり」
 そう言って、席を立つ。伝票立てから伝票を抜き取って、
「最後だし、ここはアタシが払うよ。……ああ、違うか」
と、途中で言葉を止めた。そして、息を吸う。
「いつも、アタシが払ってたっけ? アンタ、食事奢るどころか、アタシと遊ぶ金すら無いもんね?」
 わざと、周りに聞こえるくらいの大きさで言う私は、性格悪い女に映るかもしれないけど。それでもいい。どうでもいい。
 こんな男と一緒に一年過ごしたことに比べたら、大したことない。
「じゃーね。……今後、アタシの前に現れたり、連絡したりしてきたら、アンタの身体を離れ離れにしてあげるわ」
 脅し文句をその場に置いて、アタシは盛田から完全に背を向ける。
 後悔なんて、全くなかった。

11/16/2024, 2:49:21 PM

いつか別れの日が来ると、いつも頭の片隅で理解していた。
だって、あなたとの別れを覚悟して、あたしはあなたの看病をずっとしている。

いつも果汁しか口にしないのに、今日は朝からあなたは饒舌で気分が良いと果実を欲しがる。
あたしは不思議に思いつつも今日のあなたが元気なことを喜んで、蜜柑を一房口に入れた。

数時間後の今、あたしはあなたにキスをしています。
眠るように息を引き取ってしまったあなたに。

あなたが息をしていないことがこんなに寂しくて辛いなんて思わなかった。
あたしの涙の雫を指先で二度と拭ってくれない。

はなればなれが永遠に続いていく。




はなればなれ

11/16/2024, 2:48:53 PM

いつかははなればなれに
なってしまうかもしれないけど、
また会えることを信じて「バイバイ、またね」と言う

11/16/2024, 2:46:28 PM

16歳、子供ができた。
避妊具が100%防げるわけではないのは知っていたが、
たったの数回で、しかも未成年でデキた。
親に伝えると母は泣き、父は激怒し殴られた。
彼氏も未成年で両家両親どうするか悩んだ。
堕ろす時期も過ぎ、しかたなく産んだ。

高校はできる限り通い、腹が出てきたら退学した。
悪阻で食べ物は吐くし、臭いもだめだった。
でも全部デキてしまった罰だと思った。

10カ月、予定日より1週間過ぎて出てきた子供。
性別は男で、少し軽かった。

産んですぐ、両親は子供を施設に入れると言った。
私は反論せず、最後の親子の時間をもらった。

「ごめんね」
私はただ一言、それだけ呟いた。

子供の名前は英汰(えいた)にした。
真面目な子供に育ってほしいと思った。
子供は施設に行き、私は別の高校に行った。

私たちは、一生はなればなれになった。

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