いつか別れの日が来ると、いつも頭の片隅で理解していた。
だって、あなたとの別れを覚悟して、あたしはあなたの看病をずっとしている。
いつも果汁しか口にしないのに、今日は朝からあなたは饒舌で気分が良いと果実を欲しがる。
あたしは不思議に思いつつも今日のあなたが元気なことを喜んで、蜜柑を一房口に入れた。
数時間後の今、あたしはあなたにキスをしています。
眠るように息を引き取ってしまったあなたに。
あなたが息をしていないことがこんなに寂しくて辛いなんて思わなかった。
あたしの涙の雫を指先で二度と拭ってくれない。
はなればなれが永遠に続いていく。
はなればなれ
11/16/2024, 2:49:21 PM