愛染

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はなればなれ

ずっといっしょにいてね
なんて
柄にもなく吐いた言葉

色を持ったそれは
君を蝕んだ

黒く深く澄んだ瞳は
どこかゆがんでいた

その目が笑うたび
僕は怖くなった

だから

言葉の責任を放棄した



ごめんなさい
なんて
久しく口にしていなかった

遠く離れたはずの君の目に
青い僕がうつっていた

ひどく冷たい背中は
生暖かいそれに恐怖した

その手が振り下ろされるたび
僕の呻き声が聞こえた

そして

意識が途切れることを許した






11/16/2024, 3:30:23 PM