ないものねだり』の作文集

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ないものねだり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

3/27/2024, 9:55:44 AM

ないものねだり


冷たい風がトンネルを通り抜け、私の髪を撫でる様に過ぎ去っていったと同時に私の背筋が凍りついた。

後ろを見てはいけないと本能で感じる。


来た。ないものねだりが。


全力疾走でこの場を去りたいが、無理だろう。一歩でも動いたら腰が抜けて倒れ込んでしまいそうなのだ。

浅く呼吸を繰り返しながら、恐怖が過ぎるの待った。

目を瞑っているがなんとなく感じ取れる。私の顔と体をジッ…と見ている。欲しいものがあるか、じっくりと選んでいるのだろう。

我慢が限界に達し、気を失いかけたその時、空気が一変した。


居ない…。


よかった…私、生きてる。

3/27/2024, 9:53:23 AM

『ないものねだり』



映画デートの待ち合わせ。
約束の時間の10分前。

ショッピングモール内の映画館入口の隅に立つ雪村さんを見つけた。
雪村さんをチラチラと見る人達が少なくない。
惚れた欲目じゃなくても、雪村さん、美人だから!
あわてて小走りで向かう。

「雪村さん!」

雪村さんがスマホから顔をあげて、少し笑ってコッチを見る。

こっちに笑顔を向けた時に、少し首を傾げたから、色素の薄いサラサラヘアが動いて、真逆の少しクセ強で真っ黒な自分の髪の毛とのギャップを強く感じた。
そう思ってたんだけど。

「あーやっぱり夏目の髪の毛うらやましいな、、、。
クセがパーマみたいでいいな、、、」

そう言いながら、雪村さんが僕の髪の毛に手を伸ばしてきて、一筋髪の毛を指にクルクルっと巻いた。

「雪村さんっ、、、!!」

3/27/2024, 9:49:30 AM

『ないものねだり』

世界平和とか、どこでもドアとか、虹の袂とか、、、
ないものねだりには夢とか希望がある気がします。

夢みがちなないものねだりは、役に立つことはないけど、人間らしい素敵なものに思えます。そもそも役に立たないことほど、人は心から楽しめたりしますからね。

3/27/2024, 9:34:25 AM

パッチリお目目
ナイスバディ
溢れるお金
カッコいい彼氏

ないものねだり(笑)


現実は…

奥二重
ブクブクボデー
カツカツ生活
ぷよぷよダンナ

ふふふ(笑)

3/27/2024, 9:30:49 AM

【ないものねだり】

人間が大嫌い。

だって、充分幸せなはずの人が
今以上の事を求めるから。
自分より辛い人が居ることを、分かっていないから。

ご飯を食べられるだけで、好きなことがあるだけで、充分幸せなはずなのに。

僕はそんな、ないものねだりなんかしない。
薄暗く、何も無い部屋で、扉の前に置かれていたご飯を食べる。
それが、人間嫌いな僕の幸せ。

ないものねだりしたところで、どうにもならない事を僕は知っている。
意地でも幸せだと思わなければ。
きっと、僕の人生に今以上の幸せは無いから。

3/27/2024, 9:29:33 AM

ないものねだり

自分が欲しいものって何だろうか
ないものの中に
それがきっとあると信じる
そうじゃないと、私は困るんだ。

3/27/2024, 9:27:31 AM

正しさや正義を求めてばかりいて私はずっと灰色でいたい


題目「ないものねだり」

3/27/2024, 9:05:37 AM

リソースが足りない。
メモリが不足している。自分の。
最近は色々あって書く余裕を作り出せなかった。
自分がマルチタスクをこなせない人間ということはとっくの昔に分かっていた。
低速で生きることでごまかしているが、たまに忙しくなると露呈する。
複数のタスクを抱えるとフリーズするか、動作が極端に悪くなる。
OSを再インストールすることもメモリを増設することも不可なので、シングルタスクで地道に片付けていくしかないようだ。


『ないものねだり』

3/27/2024, 8:59:54 AM

大きな目
自信に満ちた強い眼差し
小さい口
優しい声で紡がれる美しい言葉たち
小さな鼻
ふっくらした頬
キレイに整った困り眉
花の香りに酔いしれたような穏やかで自然な微笑み
薄いお腹
背伸びのたびに見える丸いシルバーのヘソピ
細い腕
袖の膨らんだ半袖のブラウスから伸びる白い腕
細い脚
黒くて短めなタイトスカートから覗く白い脚
長い指
右手の小指に光るピンクゴールドのピンキーリング
艶のある柔らかい髪
風に揺れて踊る毛先

私にはない、あなたにはあるもの
それがどうにも憎らしい
視界に入るその横顔も
嫌でも耳に入るその声も
全部大嫌いだ

嫉妬
ないものねだり
ただそれだけ

私にないもの、あなたにあるもの
私が喉から手が出るほどほしいもの、あなたは既に持っているもの

あなたにはないの?

あってほしい
それで苦しめばいいのに
そう思ってしまう私は、きっとあなたのようにはなれないね

いつまでも私の隣を離れてくれないあなたを眺めて
私はまた考えてしまう

3/27/2024, 8:51:06 AM

あの子より、私のほうが幸せ。
私のほうが頭が良いし、沢山の洋服やブランドバッグを持ってる。お小遣いだってママにお願いすればいつでももらえちゃう。
なのになんで、こんなに私のほうが沢山持ってるのにあの子に勝てないんだろう。
あの子のお家は貧乏で、毎日小さいお弁当持参してて、毛皮のコートなんか持っちゃいない。でもいつも楽しそう。私よりも周りに女のコが集まってくる。なにかくだらない話題で楽しそうにみんなでケタケタ笑ってる。

バカみたい。

私のほうがすごいのに。
私のほうが恵まれてるのに。
そんなふうに無理して笑う必要ないのに。

なんだか面白くなくて、いつもあの子の周りにいた女のコたちとってみた。新商品のコスメあげるよ、って言ったらみんなあの子を置いて私のほうに来た。友情ってちょろいもんね。
あの子はめでたく独り。さてどうしてるかなって思って見てたら黙々と読書をしてた。友達もいなくなっちゃったから、することないんだな。いい気味だなって思ったの。
なのにあの子はちっとも寂しそうじゃない。ずっと動かず本に夢中になってる。とうとう同じクラスの男の子に「何読んでるの」って話しかけられてた。あっという間に2人は仲良くなって、何か楽しげに談笑しだした。

嘘でしょ。
どうしても独りじゃいられないわけ?いつもそうやって、誰かを巻き込むのが得意なんだね。

バカみたい。

ううん。

バカなのはあの子じゃない。

たぶん、バカなのは私。

3/27/2024, 8:37:19 AM

【キリトリ世界のないものねだり屋】

この小さなスマホ画面の中身を筆頭に
世界は「うらやましい」でいっぱいだ
そんなものに目を背けるようにうつむいて歩くと
花屋の軒先に芽吹いたヒヤシンスと桜の苗木
足元の小さな春を見つけたよ
今この瞬間の私だけの小さな春を
スマホ画面にそっと切り撮ると
少しだけ「うらやましい」が和らいだ気がしたよ

#ないものねだり

3/27/2024, 8:35:10 AM

ないものねだりするような顔でこっちを見ないで。そんな顔をされても無いものは無いのよ。貴方が持っていったんじゃない。貴方が抱きしめて一緒に飛んだんじゃない。
悔しかったら生き返ってみせなさいよ。

3/27/2024, 8:28:34 AM

【ないものねだり】

「この人カッコいッ…」
 とあるシンガーソングライターに心を惹かれた僕。
でも会えるわけ…と思っていたがそれは無意味。

 僕もバンドとして活動している。明後日の音楽番組に
この人も僕も出る予定があった。これは絶好のチャンス。

ー当日ー
「あ、あの!」
「ぁ、俺?」
「はい、実は僕あなたのことが好きで…」
「本当⁉︎実は俺も君のこと好きなんだ‼︎よく聴いてる!」
「はぇ…」
 夢を見ているようだった。手を握ってもらえて少し手汗が滲んでいるような気もした。


・好きな、シンガーソングライターさんとバンドのボーカルがコラボして欲しい欲から作りました。

3/27/2024, 8:18:41 AM

「真人(まひと)っていいよな~頭良くて」
「陽太(ひなた)もあんま変わらないだろ」
「でも真人の方が頭良いじゃん」
「それは事実」
「だよね!?...あと真人って目がキリッ!ってしてるじゃん?それもいいな~」
「俺は陽太のパッチリしてる目がいいけど」
「ふふん、俺のパッチリな目は誰にも負けないぜ!!」

「あとそういうポジティブなとこ」
「ん?俺そんなポジティブ?」
「ポジティブ。テストの点が悪くても、アイス食べる元気はある」
「アイスは別でしょ!!」

「あとは元気で明るいとこ。誰でも友達になれるよな」
「俺友達100人作ることが夢だからね!でも真人みたいに、ビシッ!クール!みたいになりた~い」
「その顔でなったら皆びっくりだよ」

「んぇ~俺真人になりたかったな~」
「俺は陽太になりかったよ」
「...なんかの拍子に入れ替わりとかしないかな?」
「それは嫌だ」
「なんで!!」
「陽太のキャラを演じきれる自信がない」
「...俺もかな!!俺らはこのままが一番いいかも!」
「俺もそう思うよ」


お題 「ないものねだり」
出演 陽太 真人

3/27/2024, 8:11:48 AM

「あの子」は、あなたと目が合う度に、お互いに微笑んで、距離も近くて、とても仲が良さそう。
なのに、私はあなたに避けられて、目が合っても気まずい沈黙が続くだけ。
ただ、無駄に焦るだけ。微笑み返してくれたり、変顔をしてくれたあの頃は一体どこに置いてきてしまったのだろう。もし、置いてきた場所がわかるのなら、その場所へ行きたい。
どんなに疲れても、全力で走ってそこへ行くよ。
あなたの元へも行きたいよ。
あの時、あなたの左に居れば、今も仲良しで居られたのかな?
あの時、ペンを拾っていなければ、あの時、ホルンではなくトランペットを奏でていれば、あの時、絵なんて描いていなければ、あの時、「ありがとう」と伝えていれば、あの時、もっと素直だったら、あなたともっと、ずっと、これからも、一緒に笑い合って居られたのかな。
あなたと居たいよ。会いたすぎて、胸に溜まった涙が溢れちゃいそうだよ。
その涙を拭けるハンカチなんてないよ、あなた以外。
あなたがいなきゃだめなの。
あなたがいないと、1日やりきれないよ。


〚ないものねだり〛⁡

3/27/2024, 8:10:22 AM

この痛みをいなす方法。あの憎しみを永遠にする方法。吠える魂に餌をやる方法。ないがしろにされた君の前に立ち、護る方法。ないものねだりを続けている場合ではない。この身で、この不才の体で。粘れ、ただ粘れと。過去の私が望み続ける。

3/27/2024, 8:08:22 AM

いい加減、現実を見るようにしようと気づけた三十を過ぎてからだった。それに気づくまで長い時間がかかった。自分でも、今思えば恥ずかしくなる。
 私は幼い頃からないものねだりをするのが癖のようなものだった。常に人を羨んでは、嫉妬して、悔しくなって泣いていた。どうしてあの子にはあって私にはないの、と。
 それは持ち物や兄弟、家族に限らず、才能にまで及んでいた。よく言えば負けず嫌いだったのかもしれない。悪く言えば、ないものねだりばかりするわがままな娘だ。
 だから周りの人にも嫌われていたし、仲の良い友達なんて一人もいなかった。
 だが、現実を見るようになってから気持ちが楽になった点がいくつもある。誰かを羨むことがなくなったおかげで、私は私を認められるようになった。自分のない才能に憧れるのをやめたおかげで、自分にできることを探せるようになった。そのおかげで私には文才があることを知った。それを機に、私は編集者に転職してライターとして仕事を始めた。
 そうすると、見事その仕事が肌に合っていたのか、みるみる成果をあげていった。今まで人を妬んでばかりいた時間が本当に無駄に思えた瞬間だった。
 それから昇進はしたものの、ライター一本で仕事がしたいを奮起してフリーライターとして、新たな一歩を踏み出した。
 それから数年して、エッセイの仕事もらった。私はなにを書こうかと悩んでいた。せっかくだから、この仕事を始めた経緯でも書こうか。そう思って人生を振り返ると、全てが変わったのはないものねだりをしなくなってからだと気づいた。だから。タイトルにはこう書いた。
「ないものはない」

3/27/2024, 8:03:27 AM

「ないものねだり」
私は容姿端麗。この世に性を承ってから十五年。何不自由なく親から育てられてきた。生まれたときから美人だと村中で騒ぎになった。子供の時から私に逆らう人は誰ひとりいない、そして今もみんな私の虜。子供の時から欲しいものはすぐに回りの大人が私のために買ってくれるし、私のためなら身を持って守ってくれる。私は天賦の才を与えられたのだ。いや、空から舞い降りた天使とも言えるかもしれない。だが私はただ天賦の才を与えられただけの人間ではない。私は努力を怠らない。私はこれまでにピアノ、書道、英会話と様々な習い事をしている。それに人間関係も良好。私の周りには常に人が取り囲んでいる。いままで友達に困ったことはない。そうだ、私は完璧なのだ。完璧でなくてはならない。私は与えられた才能に頼りっきりの非凡に見せかけた凡人とは違うのだ。
「おはよう!美香ちゃん」
自己陶酔中だったので話しかけるられるまで遥の存在に気づかなかった。
「あっ、おはよう!遥ちゃん、あれ?その花の髪飾り私のとおそろいじゃない?」
「あっ!気づいた?そうだよ、美香ちゃんのその髪飾り可愛いと思ってたから昨日買ったの」
私は普段から赤色の花の髪飾りを付けて学校に通っている。私の中の最近の流行りだ。真似されるということは尊敬されている証だ。悪い気はしない。
「なんか私達双子みたいだね」
「美香ちゃんと双子だなんて私にはふさわしくないよ」
そう思っているんだったらなぜお揃いなんかにするんだ。
「自分のこと卑下しちゃだめだよ。もっと自分のこと大切にしなきゃ!」
こういうことを言って欲しかったんだろ。謙遜をしているつもりなんだろうけど欲が丸見えだ。
「えへっ。そうだよね。だめだよね」
案の定の反応だな。本当は慰めの言葉が欲しかっただけなんだな。
「えーてかなにそれー。すごいかわいい」
筆箱のことを言っているのか?そういえば数日前に新調したんだったな。
「あー筆箱のこと?数日前に新しく買ったんだー。前の筆箱チャック外れちゃったから」
「すごいかわいいよ。それどこで買ったの?」
「駅前の文房具屋さんで買ったの。他にもいっぱいかわいいの売ってたよ」
「あっ!もうそろそろで次の授業が始まるから席戻るね」
「うん」
忙しない小娘だな。最近よく私に話しかけるようになってきた。あまり言いたくないが入学当初は陰気くさい子だったのに最近になって雰囲気が変わりつつある。髪型もいままでクセがあったのに今ではストレートだ。縮毛矯正をしたのだろうな。印象がガラッと変わった。垢抜けというやつか。だがそういうのは入学する前に済ませておくものだと思うが、真相はよくわからないな。

次の日〜
教室の扉を静かに開ける。するとあたりから挨拶が飛び交う。もちろん私に向けてだ。わざわざ私から挨拶するまでもなくみんなが挨拶をしてくる。
「美香ちゃんおはよう!」
「おはよう」
「これ何かわかる?」
「私の筆箱?」
なぜ私の筆箱を持っているのだ?まさか昨日教室に置いていってしまったのか?いやそんなはずはない。
「違うよーw美香ちゃんと同じの買ったの」
「そ、そうだったんだねwびっくりしたよ」
どうやら垢抜けするために私を参考にしているようだな。それはいい判断だな。だって私は一番の美貌を持ちみんなの憧れの存在なんだから。
「びっくりさせちゃった?可愛くてつい同じの買っちゃった」
「またお揃いだね。同じのをかわいいって思うから私たち感性が似てるね」
「そうかも、私たち似てるね」
そう言い遥はにっこり笑った。その笑顔に私は一抹の不気味さを感じた。

ピアノ教室〜
今日はピアノの日だ。学校終わりにピアノ教室へと足を運ぶ。習い事が忙しく部活は入っていない。習い事でも私が一番だ。あまり人を称賛しないタイプの先生でも私だけべた褒めだ。本来ならそんなことすればみんなが私に嫉妬するのだろうけどみんなはしない。それは単純で私が圧倒的な実力を有しているからだ。まぁ、家で死にものぐるいで練習しているからなんだけどね。
「あれ?なんで遥ちゃんいるの?」
そこには遥がいた。
「私ピアノ始めてみようと思ってるんだ。」
「へ、へぇーそれは良いことだね。なんでも教えてあげるから困ったことがあったら言ってね」
「ありがとう!これからよろしくね」
流石にゾクッとした。この娘に感じていた不気味さが顕著にでてくるようになってきた。こいつはどこまで私の真似をしようとしているんだ。習い事まで真似してくるのは尋常ではない。髪飾りや筆箱までなら許容範囲だったがこれは洒落にならない。この娘とはすこし距離をおいたほうが良さそうだ。だが変に距離を置けば避けているとまわりに勘づかれ私のイメージが悪くなってしまう。この娘は厄介だ。

その後、英会話教室にも書道教室にも遥は居た。それだけでなく彼女の私物をよく観察すると私と同じ物だらけだった。この異変に気づいているのは私だけでなく友達も気づいているようだった。友達によると口癖まで似せているようだ。口癖まで似せてくるとなるといよいよ恐怖を感じる。尊敬して似せてきているだけなのかわからなくなってきた。もしかしたら私への嫉妬により恨んでいるのだろうか?

ある日の放課後〜
「どうしたの?突然呼び出して。怖い顔しないでよ」
「ねぇ、私のこと真似するのはいいけど、度が過ぎてないかしら?」
私はとうとう耐えられず直接話すことにした。あのまま真似され続けるのは気持ちが悪い。
「嫌だな〜。真似だなんて、偶然だよ。」
「偶然?とぼけないでくれる。私の私物、習い事、口癖、挙句の果てには私のインスタの投稿まで真似してるじゃない!」
そうなのだ。遥は美香がインスタを投稿するとすぐに全く同じようなものを投稿していた。
「ねぇ、今どっちが本当の美香だと思う?」
「え?」
何を言っているのだ?どっちが本当の美香?私に決まっている。そうだ、間違いない。間違いない!間違いない?あれ?目の前にいるのは私?
「ねぇ、私の真似しないでよ遥ちゃん」




これは、ないものねだりから始まった。みんなのあこがれであった美香ちゃんが羨ましくて羨ましくて仕方が無かった。容姿端麗、それでいて何でもできる。勉強も運動も芸術も、どの分野でも勝てるところがなかった。欲しい。美香ちゃんの全部が欲しい。だから、私が美香ちゃんに、美香ちゃんが私に。

3/27/2024, 7:59:09 AM

『ないものねだり』

 私には昔から、何も出来ない。

 勉強も、運動、他のことも、何もかも。

 今まで努力して来た。学校の休み時間は勉強をし、放課後は勉強や運動、友達に遊びに誘われても断って勉強をし、スマホなどを与えられても触らずに自分磨きに費やして来た。客観的に見てもかなり努力したと思う。

 でも、実らなかった。予習復習、問題集などをやっても点数はあまり上がらなかった。毎日ランニングを続けたのに、何も変わらなかった。

 そのせいで親からも冷たい目で見られている。

 どうしてなんだろう。何が駄目なんだろう? 努力が足りない? こんなにしてきたのに? こんなに頑張って来たのにまだ足りないと?

 今日は前に受けた期末テストの結果が張り出される。私は441人中50位。

 あんなに努力して来たのに50位? 私の上の49人は私以上に努力をしてきたと? この私に勝ると?

 「やっぱり1位の煌驥君凄いよね〜」
 
 「本当にね〜。今までずっと一位から落ちた事ないもんね。私達とは格が違うよね〜。いっつも他の男子達と遊んでたり夜も家に居ないで外で遊んでて勉強してないって噂だし。やっぱり才能かな〜?」

 そんな会話をする女子達が視界に入る。

 ふざけるな。才能? そんな物に私は負けたのか?
 何も努力していないくせに。生まれつきに得た力で私の今までの積み重ねてきた努力が負けたのか?

 「ねえ、なんかこっち見てない?」

 「こわっ! なんであの子睨んで来てるの?」

 「し、知らないよ。き、聞いてみる?」

 ありえないありえないありえない。そんな事はあってはならない!

 「あ、あの〜? なんか顔が怖いよ?」

「黙れ! 黙れ黙れ黙れ! 失せろ!」

 「は、はい! ごめんなさい!」

 「な、なにあいつ! きもいんだけど!」

 そう言って女子達は去っていく。

 欲しい。その才能という物が。私の努力を一瞬で上回るほどの力を持つそれが。

3/27/2024, 7:57:36 AM

「あ、」
あの人、スタイルいいな。
顔も良いし、メイクするの楽しそう。
あのキーホルダー、限定のやつだ。買えたんだ。

街に出ただけなのに、ないものねだり。

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