ないものねだり』の作文集

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ないものねだり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

3/27/2024, 5:59:26 AM

「間宮…お前は本当に才能があるなぁ!」

「ありがとうございます」

興味もなかった。
ただ、部員が足りないと言われて友達を助けるために入った部活の顧問に言われた一言。

「本当にうちの美術部を救うエースだぞ!お前は!」

「あー…そうですか…」

目の前に広がるなャンバスに目線を落とした。
今、描いているのは特段興味もない、変哲のない校庭。
ただの水彩画。描くものなんてなんでもいい。
ただ描いて提出すればそれで終わるだけだから。

「本当に入ってくれてありがとう〜。うちの学校って運動部に力入れてるじゃんか…だから文化部が生き残るの難しいんだよね〜。でも、あんたが入ってくれて大賞取ってくれたからうちの部活は安泰だよ!」

「なら、よかった」

「あんた…やっぱり大学は美術系に行くの?」

「いや、別に絵描くの嫌いじゃないけど…好きでもない」

「もったいないよ!!そんなに上手いのに!あたしだったら迷わず行くんだけどなぁ。あっ!今度オープンキャンパスでも行ってみる!?あんたなら…」

友人の声が遠のいていく。
いや、私が聞きたくないだけなのだ。
なんで絵を描いただけなのに、誰が決めたのかも知らない賞をもらっただけなのに、私の将来が決められているのか。
私は別に絵が上手くなりたいなんて望んだわけじゃない。
将来それで食っていこうなんて思っていない。
ただの周りの評価なだけなのに。
私の将来はもう決められているみたいだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
将来の夢というものは本当に厄介なものだと思う。
幼稚園の頃は将来の夢を言うだけで良かったのに、大人になればそれを叶えるために追わないといけない。
追ったとして叶う確率は1万分の1以下。
1万人いても誰一人叶わずに終わる。

だから本当に厄介なものだと思う。

「咲良…イラストレーターになりたいって言ってもな…お前どうやって生活していくんだ?」

「バイトで働きながら…イラストレーターの専門学校に…」

「咲良…お前現実を見ろ。お前の親御さんは就職して欲しいって言ってただろう?大学、専門学校に出せる費用もないって…」

「だから、バイトで働きながら夜間でも…なんでもいいからあたしはイラストレーターの専門学校に…」

「現実は甘くない。そもそもお前…イラストレーターって言っても美術部にも入ってないだろう?実績もないんだ…、あっ、そうだ!お前…専門学校や大学考えているなら音楽系はどうだ!ここらだとあの有名な音楽大学から推薦…」

先生の声が遠のいていく。
いや、本当は自分自身がよくわかっている。
だから聞きたくないだけ。知りたくないだけなんだ。
少し周りより遅く夢を見てしまっただけなのに。
将来それで食っていこうなんて大それた事は思っていない。
ただの周りの評価なのに。
あたしの将来はもう決められている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
クラスメイトに咲良さんという女の子がいた。
初めてその子を意識したのは音楽の授業。
近々ある学年音楽集会に向けて、みんなが歌うパートを決めようとなった時だった。
先生が1人で歌うのはみんな緊張するからと3人1つのグループになり先生の前で歌わされた。

私は咲良さんとは同じグループになった。
咲良さんは人目を引く容姿をしている。
アニメとかドラマとかでよく見る黒髪美人。
所謂、美少女だった。
隣には同じ部活の友達。気まずかったと思う。
私も友達も咲良さんと話をしたことがない。
当の本人は楽譜をただ見ているだけ。

「歌か……私はあまり好きじゃないんだよね」

「そうなの?私は歌好きだけどな」

「えっ!?あんた…絵だけじゃなくて歌までいけるわけ?天は二物も三物も与え好ぎ!」

「いける…ってわけじゃないけど。歌うことは好きだよ」

ただの真っ白な紙に絵を描くより何百倍も好きだけど。
口が裂けても言えない言葉を私は呑み込んだ。

「あっ、私たちの番だ!いこう!」

友達に急かされて私も立ち上がる。
咲良さんも後ろをてくてくと着いてきていた。

「じゃ、この音程で歌ってね」

先生がピアノで音程を短く鳴らしてくれる。
それに続き私達も歌い始める。


「さ、咲良さん…あなた音楽部だった?」

歌い終わると先生の焦った声が咲良さんに集中した。

「いえ。違います」

「あなたなら音楽大学の推薦もらえるわよ!そんなに歌上手なら音楽部に入ってくれれば良かったのに!!」

「音楽は興味無いです」

「もったいないわよ!そんなに上手なのに!」

咲良さんは困った顔をして先生との話に丁寧に答えている。
心底、羨ましいと思った。
私が歌っても周りは何も言わない。私は歌を歌いたい。
同じ芸術でも違う。なんで私は絵なんだろう。
これが歌だったら…何度も考えては辞めてしまう。

「咲良さんめっちゃ歌上手いね。びっくりしちゃったよ」

「あ……そ、そうだね」

「私もあんたもなかなか上手かったよ!でも咲良さんがレベチ過ぎたね〜」

「あ、ははーそうだね」

将来の夢ってなんで叶わないんだろう。
本当に厄介だ。
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「あなたは…なんで美術系の大学に行かないの?」

「えっ……あぁ…咲良さん。急にどうしたの?」

放課後。
先生との面談が終わり教室を出ようとした時だった。
咲良さんに呼び止められた。
綺麗な黒髪に二重の大きな瞳は日本人じゃ珍しい茶色。
カラコンも入れていない天然ものだ。

「単刀直入に言うとあたしはあなたが心底、羨ましいです。そんなに絵が上手いのに。あなたの作品を見ました。大賞を取ったあの作品。あたしもこれだけ書けたらと思いました。だから疑問なのです。あなたがなぜ大学に行かないのか」

「ええっと…私は別に絵を描きたいとか思ってないと言いますか…」

「宝の持ち腐れと言うものですか?」

「いやいや、それを言うなら私は咲良さんの方が羨ましいよ!歌上手いし…芸能人になれるぐらい可愛いし…」

「歌うことに価値はないですし、人間みんな衰えていくものです。容姿も変わっていくのです。あたしはイラストレーターになりたかった」

「そんな事言われても…私だって歌手になりたいよ!でも…人並みだから…」

教室のど真ん中で私と咲良さん。
絶対に普段なら関わらない私たちがこうして話をしている。
内容は、お互いの将来の夢。

「あたしは絶対に諦めたくない」

「私も!まぁ、今さっき先生から美術大学進められちゃったけど…私の家は費用出してくれないだろうしって…」

「あたしは音楽大学を勧められましたけど丁重にお断りしました」

「ふっ…なんだろう。初めて咲良さんと話したけどかっこいいね。私には無いものを全部持っていて…やっぱり羨ましいよ」

「あたしもあなたは羨ましいです。あなたが描く世界はあたしの目標ですもの」

「私たちって…お互いが持っているものを欲しがっていたんだね。どっかで共有出来ればいいのに」

「共有……それです!!!」

咲良さんは私の机をドンッ!!と叩くと1人で楽しそうに笑いだした。

「さ、咲良さん…?」

「間宮さん…あなたは音楽の大学に行きたんですよね?」

「うん、まぁ…行けたらだけどね」

「私はイラストレーターの専門学校に行きたい。でもそれにはお金が必要で間宮さんもお金が必要。ここは2人で協力しません?」

「ええっ!あ、危ないことはナシで!!」

「危ないことはないです。動画配信なんてどうですか?コンテンツは歌。あたしずっと考えていたの。歌を歌ってお金を稼いでそのお金で専門学校を」

咲良さんはスマホで人気の動画配信アプリを開く。
アカウントはもう作ってある。
急上昇には、歌やゲーム実況など様々なジャンルの動画があがっている。

「ええっ!!でもそしたら咲良さんにおんぶにだっこだけど大丈夫?」

「いえ、間宮さんにはイラストレを描いてもらいます。私が歌って間宮さんはイラスト。それで稼いで2人で大学、専門学校に行ったらいいのです。私たちは才能があります。お互い、ないものねだりな才能ですが。さぁ、どうします?」

咲良さんが私に手を差し出してきた。
この手を取れば私は音楽の大学に行ける。
でも、動画配信サイトで売れればの話だ。
大きな賭けになる。まだ、卒業まで時間は確かにある。
でも、それでも夢物語な賭けになる。

「夢を追いかけて叶う人は1万人いて1人もいない。そんな確率なのだから…どうせならやってみる価値はありますよ?」

「わ、私は…」


本当に夢というものは厄介なものだ。
でも、ないものねだりな才能を持つ私たちも同じくらい厄介なんだろう。

3/27/2024, 5:54:18 AM

どんなに願ってもないんだもの
ないもの同士、補い合いましょうか

『ないものねだり』

3/27/2024, 5:22:26 AM

『何かを得るには何かを捨てなくてはならない』
だから終わらない

3/27/2024, 5:19:26 AM

子供の頃は欲しいものがあると
「あれが欲しい!」「これが欲しい」
と願だったものである。

玩具、お菓子、ゲーム等等

大人になると物欲というものは
少しずつ萎えていく……
生活の苦しさ、仕事の忙しさ、面倒臭さ

しかし、時に欲しいものはある
車、旅行費用、有給……

お金が無いのに…
人は心の安眠を求めてしまう
ないものをねだるように

3/27/2024, 5:17:45 AM

容姿、立場、この世には色んな種類がある。
だから人間は無い物ねだりをたくさんする。
_正直、それは悪いことでは無い
でもだからって自分自身を否定することとは変わってくると私は思う。
何故かと言うと、世界は広いからだ。
世界が広いということは、可能性もたくさんある。
だからもしかしたら、今の貴方を気に入ってくれる人もいるかもしれない...いや、絶対にいる。
だから私は、「自分自身を認めて自分の長所」を伸ばす。

勿論、これは私の考えだ。
だから、今もしかしたらこれを見ている人たちは、自分の考えを見つけて、自分自身の人生を楽しんで欲しい。

3/27/2024, 4:43:41 AM

そもそも、ないものねだりをする人は、欲深いが努力をしない人だと思う。
その前に、他人の芝生が蒼く見えることから始まる。

人を妬んだり、羨んだりしたら、自分が惨めになるだけだよ。
欲しけりゃ努力して、自力で手に入れようとしなきゃね。
羨ましがられる程のなにかを持っている人とはいったいどんな人で、いったい何を持っている人なのだろう?

なぜ比べる?
他人と自分の持ち合わせてるものを何故比較する?
違って当たり前。
相手の良さを認めつつ、自分は自分の進む道ではダメなのか?

羨んだり、ないものねだりしても、それだけではホンモノは手に入らないよ。
みんなそれぞれ、素晴らしい何かを持っているはずなんだから。

3/27/2024, 4:38:07 AM

私とは違ってみんなに褒められる

あなたみたいな整った顔がほしい

どうせこの世は顔なのだから

性格が良くても報われないだろう



しかし、あなたは言った

「僕も君みたいに性格が良ければ、

 みんなに好かれるのに」

3/27/2024, 4:36:43 AM

華奢な身体も、鈴のような声も持ち合わせなかった。
私はいつでも真っ当な女の子の反対側で
それが苦しくて仕方なかった。

私の骨格の大きい身体も大人びた声もずっとずっと嫌いだった。

それでも大人になるにつれ私は私の身体の美を見出せるようになって、私にしか着こなせない形、私だけの美を追求した。
私の低くて掠れている声に似合う歌を見つけた。

私はいつしかそんな自分に満足できるようになった。
それでも華奢な少女でありたかったという願望は
胸の奥でじりじりと私を灼く。
決して消えることはない。

だから私は、理想の華奢な少女を描く。
想像の中で創り上げる。
それが私の人生の慰みなのだ。

3/27/2024, 4:31:48 AM

『ないものねだり』

「花粉のない世界に生まれたかった」
早朝の玄関先。マスクの下でひっそりと鼻水を垂らしながら思っていたことが口に出た。山沿いに暮らしているので花粉の出どころである針葉樹は目と鼻の先にそれこそ山ほどあり、今は涙と鼻水が止め処無く出てくる季節の真っ只中だ。どうしてスギやヒノキはあるのだろう。どうして今日も外へ出かけないといけないのだろう。
生まれる前から山に植わっているスギやヒノキに罪はないし、勤めている会社は在宅勤務に対応していないのでこちらが出向かないといけないのは重々わかっているのだが、毎年一言一句同じことを思っている。

3/27/2024, 4:16:35 AM

羨ましい
という感情の大部分はきっと
ないものねだり

自分が持っていないもの
手が届かないものは
目が眩むほどに
まぶしいんだ。


「ないものねだり」

3/27/2024, 4:08:02 AM

あなたのそばにいたい
その願いはないものねだりですか?
優しく見つけるその眼差しを私だけに向けて欲しい
明るい笑い声も、爽やかな笑顔も
私だけが知っている
子供っぽい一面も
案外泣き虫なところも
全部ぜーんぶ
まとめて好きだから
大好きなあなたのそばでこの先ずっと
過ごしたい
それらの願いはないものねだりですか?

お題[ないものねだり]
No.87

3/27/2024, 4:06:06 AM

「真面目な個人的意見言うと、『ないものねだりだけど、自然環境ぶち壊しのメガソーラーも景観完全破壊の風力発電機畑も無かった、ただ自然とともに在っただけの日本を返して』だけど、まぁ無理よな」
ところで、脱炭素に向けて何かしらの対策をしなければならないのは事実だけれど、
「風力や太陽光が増えてきたので閉鎖します」な火力発電所は一体いくつあるのだろうか。
某所在住物書きはネットニュースの記事をひとつ、スワイプして眺めて、スクショしてため息をついた。
某県、メガソーラー事業白紙撤回の記事である。

「……景観も環境も壊さず、かつ利潤もバチクソ生み出す発電方法って、無いもんかねぇ」
物書きは再度、ため息を吐く。
これもまだ、多分現在「ないものねだり」だろう。

――――――

最近最近のおはなしです。都内某所、某職場に、まさしく「ないものねだり」で就職してきた、恋に恋するタイプのひとのおはなしです。

この恋に恋するひと、名前を加元といいます。
元カレ・元カノの、かもと。安直ですね。
9年前に同じ職場の雪国出身者の顔に一目惚れしまして、でも付き合ってみたら性格と性質が解釈違い!
鍵無しの別垢、某呟きックスなSNSアプリで
地雷 解釈不一致 あたまおかしい
等々、グチり倒しておりました。

そのわりに、表ではニッコリ笑って、正反対に「それ好き それ解釈一致」とか言うのです。
相手の性格云々より、恋に恋してる自分を手放したくなかったのでしょう。

勝手に一目惚れされて勝手に解釈されて、勝手に地雷にグチグチ投稿された不運持ちは、
名前を当時、附子山といいまして、現在は後述の諸事情あって藤森なのですが、
ぶっちゃけ鍵無し垢など簡単にバレるワケでして、自分に対する加元の投稿を案の定見つけてしまいます。
心がズッタズタに壊された附子山、珍しい「附子山」から「藤森」に改姓しまして、
すべての連絡方法を閉ざし、職場も居住区も変えて、8年前、加元のもとから去りました。

で、ここからが「ないものねだり」。
性格も性質も解釈違いな恋人が自分のところから逃げたなら、そのまま放っておけば良いものを、
この加元、8年経った今頃になって、執念で「附子山」の今の職場を突き止めてしまったのです!
「好きじゃないのに」、相手の足取りを追い掛ける。
前回配信のお題みたいですね。

さて。 藤森に改姓しているところまでは突き止められなかった加元、お店に「附子山に会わせてください」と何度も押し掛けますが、
まぁ、まぁ。「附子山という者はおりません」なワケでして、会わせろ→居ません→の堂々巡り。
押し掛けの対応をした受付係には、加元の「居ない名字の相手に会わせろ」な無茶振りはまさしく、「無い者ねだり」、だったことでしょう。

自分の前から勝手に離れた附子山を、もう「附子山」という名字でないことなど知りもせず、
とうとう、最終手段に至った加元。
職場は突き止めたのです。「そこ」に勤めていることは事実なのです。
ならばその職場に就職してしまえばよろしい。

「どこにいるの、附子山さん」
今年の3月から、附子山の目撃情報があった本店にピンポイントで配属された加元でしたが、
隣部署を探しても、上階のブースを探しても、「旧姓附子山」の姿は無く、許可無く潜り込める場所は全部探し尽くしました。

「……支店に移ったのかな」
改姓のトリックに気付かないままの加元は、附子山の支店異動の可能性を考えます。
最初に行った支店からは「附子山なんてやつはいない」とピシャリ。
そりゃそうです。今の「附子山」は附子山ではなく「藤森」なのですから。
「待っててね。附子山さん」
支店はまだまだ、あと7つ。加元は今日も附子山を追って、無い者ねだりの人探しを続けます。

3/27/2024, 3:52:31 AM

あれがほしいとかこれがほしいとか
ああなりたいとかこうなりたいとか
ただ虚しいないものねだり。

「良いじゃないか。ないものねだり。
人生一度きり。欲深く生きていけばいい。」

簡単に言ってくれる。
その涼しい顔ぐちゃぐちゃにしてやろうか。
「ないものねだり、ってさ絶対に手に入らないから
ないものねだりなんだ。知ってる?」

「もちろん。言葉の意味は知っているとも。
しかし手に入らないと決めつけているのは自分自身だ。
知ったような顔で生意気に悟ったふりをするな。」
出た。この顔。
爬虫類のように目を細めて人を見下したように笑う。
僕の一番好きな人の一番嫌いな顔だ。

「じゃあこれはないものねだりじゃないってこと?」
いけすかない爬虫類に近付いていく。一歩、また一歩。さあ逃げろ。抵抗しろ。

「さてね。確かめてみたまえ。」

本当にぐちゃぐちゃにするぞ。



ないものねだり

3/27/2024, 3:34:45 AM

今は病気にならない身体が欲しいし瞬間移動したい。ないものねだりだとわかっていても最後の瞬間に会えないのは辛い、なんでこんな大事な時に濃厚接触者になるの、運が無さすぎる

3/27/2024, 3:27:18 AM

何が欲しいだろう。
たとえ全てが手に入るとしても、人の心は手に入らない。
だけどわたしは、あの人に振り向いて欲しい。
ないものねだりを、望んでしまう。

3/27/2024, 3:23:15 AM

ぼくには足りてないものばかり
他人を羨んではないものねだり

ぼくだからこそ、
できることもあるんじゃないか?

「ない」より「ある」にフォーカスすれば
案外自分も捨てたもんじゃないと思える

3/27/2024, 3:21:02 AM

ないものねだり
開け放った窓から風が吹き込んで、カーテンを揺らす。
カーテンの動きを追って目をやると、満月と目が合った。
照明の灯りもない部屋に指す、月明かり。
ベッドに横になったまま、満月に手を伸ばす。
当然、その手は空をつかむ。中には何も残らない。
「ないものねだり、か」
一人きりの部屋で、ぽつりとこぼれた声は掠れていた。

ー何がほしいのか、自分自身わかっていないのに。
ー何かが足りないという、感覚だけあるのだ。
ー自分にないものがほしいという、強い願いが渦巻いているのだ。
ー誰でもいいから、このぽっかり空いた胸の穴を塞いで
はくれないか。

黒々と澱んだ心に、白々と月明かりが指す。
その明かりが、胸の穴を優しくさすっていったような気がした。

3/27/2024, 3:05:07 AM

#ないものねだり

あなたはあの人なんかどーでもいいと言うけれど、

あの人はあなたを愛してる、

私がいくらあの人にアピールしても伝わらないのに、

あなたは、あの人と目を合わせただけで、あの人の頬を赤くする、

ズルい、あなたと私何が違うの?

一緒に遊んで、一緒に寝て、
私たちは一緒に育ってきたのに、、、

いつの間に、あなたはそんなに遠い存在になったの、、、

お願い、あの人を、、、
私に頂戴?

3/27/2024, 2:46:39 AM

ないものねだり(3月27日)

生まれ持った才能や個性
それは変えようと思って
変えられるものではない
憧れたからってなれることではない
けど 努力をして頑張れば
そのことに少しは近ずけると思う
努力をしなければ近ずけない
ないものねだりをしているだけでは
変わることが出来ないから
少しづつ努力をし
少しづつ変わっていこう

3/27/2024, 2:45:38 AM

付き合って1年の彼女と最近仲が良くなかった。

 お互いにお互いのよくないところばかり目について、持ってないものばかりを欲しがった。

 そして3日前に別れた。お互いに文句はなかった。


 今日、別れて初めての休日にずっと来たかったカフェに1人で来た。

 美味しそうな料理の並ぶメニュー表を見てお腹が空いて来た。

 どれを食べようか迷いながらページをめくって行くと一つの写真が目に入った。

 いちごがたっぷり乗ったパフェだ。

 「ねえ、これ好きでしょ」
 無意識に前の席に話しかけた。

 そこに誰もいないのに。

 ははっと乾いた笑いがこぼれた。

 俺はどこまで行ってもないものねだりだ。

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