どうして』の作文集

Open App

どうして』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

1/14/2026, 10:24:30 AM

淡く、優しく、美しく。
醜く、尊く、軽やかに。
走る貴方も、微笑む貴方も。
一応に、無くしては行けない記憶なのに。

どうして?

その優しさは誰のため?
その美しさは誰に見せる?
その醜さを受け入れるのは?
尊く淡い命を扱うのは?
軽やかに弾む足取りの行き先は?
全て、僕だったのに。
すべて、ぼくのほうがさきだったのに。

どうして!

あいつの為に走るの?
あいつのために微笑むの?
あいつとの記憶なんて…。

…どうして?
ねぇ、どうしてなの?

問の答えは「僕」だよ。
答えは、それ以外有り得ないよ。
なのに、ねぇ。

どうして

淡く、切なく、美しく。
醜く、軽く、穏やかに。
壊れる貴方も、僕を見る貴方も。
一応に、失くしていい記憶なんだ。

どうして?
って。
分かってるでしょ。

「僕のことなんて忘れて」

ぼくのほうがずっとずっとずっとずっとずっとまえからすきだったのに

―――

淡く、優しく、美しく。
醜く、尊く、軽やかに。
走る私を見ている。
君を見ている。
微笑む自分。
一応に、無くしてはいけない記憶だ。

なのに、どうして?
出てくるのは、ただの疑問だけだった。

君は、何を見てるの?
君は、何がしたいの?
私の、
優しさも、美しさも、醜さも、尊さも。
君のだけじゃない。
きみのことはだいすきだけど。

どうして?

どうして私に固執するの?
どうして私と居るの?
どうして、どうして?

答えれないでしょ。
分かってるよ。

淡く、切なく、美しく。
醜く、軽く、穏やかに。
壊れる自分も、君を見続ける自分も。
一応に、失くしていい記憶なわけない。

なんで?
って。
…うるさい。

「 」

これでずっと、ずっとずっとずっとわたしだけになったね

1/14/2026, 10:22:11 AM

「なんでぇ、うちは
ここにおるんじゃろ?」

広島弁で自然に話せるくらい
好きじゃけぇ

そんでも
行かんといけんのよ

次の街では標準語


#124「どうして」

1/14/2026, 10:19:34 AM

どうして:



最近になって、ふと考えたことがある。
人生で最初に「しにたい」と思ったのはいつだろうって。

それがいつであっても、その人にとって大きな感情の動きがあったことは間違いないだろう。そしてそれには優劣だとか大小だとかをつけるべきではないのに、どうしてもそうしたい人が一定数いるらしい。

「しにたい」とこぼしたのが中高生なら、自分の親なら、男なら、女なら、小さい子どもなら、老人なら。

なあ、いま脳内で勝手に背景を補完しなかったかい?「老人が言うならきっと闘病に疲れての発言だろう」とか「中高生が言うなら多感な時期のそれだろう」とか、そういうのがほぼ自動的に起こらなかったかい?

いわくこれは脳の仕組みだそうだから、それを咎めるようなことはないよ。だけどここでそれに気がついたなら、意識してみてほしい。誰がどんな理由でその発言に至ったとしても、それなりの理由があるんだろうって思うことを。

僕の大事な人は、弱音ひとつ吐かず、気丈な様子のまま虹の向こうに行ってしまったよ。SOSを出してくれてるってことをもっと大事にしたほうがいい。

言葉が言葉だし、タイミングや頻度によってはうんざりするかもしれない。それでも何も言わないままいなくなってしまわれるよりずっと良いんだ。

こんなことをどれだけ熱弁したって、ヒトは実際にその痛みを経験するまで学習できない生き物だけど。

死にたがりは煙たがられるのに、どうして死にたがるような世の中になっちまうんだろうな。アンタが生きててホントに良かったよ。ありがとう。

1/14/2026, 10:18:53 AM

どうしてあの時手を離してしまったの?
どうしてあの時見失ってしまったの?

白い街で、君を見た。
君までも鏡の光のような白に染まってしまって。
一生届かない手を、届かないと言いながら伸ばし続けている。

柔らかい肌と鱗みたいな爪が、まだ手に沈んでいる。

1/14/2026, 10:12:48 AM

どうして

判らんけど
そう思った
思ったから判るかも
いずれ判るように考えられるはず

なんでかは知らないけど
大丈夫って感じ
当たらなくても別に困らないし

最終的には委ねるしかないんだからさ

個人として無力で
団体として愚かでも
それはそれとして感じるし
思うところがあると考えられるでしょう?

1/14/2026, 10:09:16 AM

どうして?

どうしてと問いかける

返ってこない

1/14/2026, 10:08:16 AM

どうして、実際に傷害や暴行が起きているのに、
それが“いじめ”という曖昧な言葉に回収され、
刑事事件として即座に扱われないのか。

どうして、被害が発生している事実よりも、
学校内の空気・立場・大人の都合が優先されるのか。

どうして、被害者や目撃者が“通報する”という
本来まっとうな選択肢を、最初から与えられていないのか。

どうして、子どもは
「自分が何をされたのか」「それがどの罪に当たるのか」を教えられないまま我慢を強いられるのか。

どうして、記録を積み重ねて守るという
正当な自己防衛が“面倒な行為”“空気を乱す行為”として
忌避されるのか。

どうして、当事者の被害よりも、
学校や大人が責任を問われない構図を守ることが
優先されてしまうのか。

どうして、道徳は
「やめよう」という理想論だけを語り、
「被害を認識し、身を守り、通報する権利」を
教えないのか。

どうして、人権より校則が前に出てくるのか。

どうして、大人は
“うまく回らない何か”を理由に、
まだ試されてもいない選択肢を
最初から潰してしまうのか。

どうしてこの社会は、
被害が起きた事実よりも、
大人が面倒を見なくて済む仕組みを守ることを
優先してしまうのか。

どうして「守られるべき人」が、
自分を守るための知識と手段を
最初から与えられていないのか。

子どもがスマホを持つ時代に、
通報が電話前提のままなのは、
技術の遅れじゃなく、
責任から逃げたい側の都合

ワンタップで出来るはずなのに出来るように未だになっていない。
「被害者がいる」
「今起きている」
「人数」 を選択式で送信
GPS自動添付(任意)
動画・音声の即時アップロード
匿名/仮名での一次通報
通報ログを自動で時系列保存
全部、既存技術。
新発明は一つもいらない。

こんな機能は更新すべき時期を、とっくに過ぎている。

今ある“子供のSOSを受け取ります”系の相談窓口を、子ども専用の準通報機関として再配置し、公式記録をとればいい。

準通報機関と、警察と学校、スクールカウンセラーで連携し「記録と選択肢」を最優先にする。一定件数、一定の重さ、連続性があれば、自動で次の機関にエスカレーションすればいい。記録を残し、安全な話し合いも、介入も、すべてその後で判断すれば、話し合いで解決しようとした子どもが再被害にあったときに戻れる場所にもなれる。

いたずら電話は今もある。虚偽申告、誇張、勘違い、感情的な訴えも、すでに山ほどある。いたずらかどうかはログを見れば一発でわかる。いたずらが混じることより、本物が沈むことの方が圧倒的に重い。

「お前が傷つけている相手は弱いから標的になっているんじゃない。
お前が、自分の弱さから目を逸らすために選んでいるだけだ。
でもな、それを やめてもお前は消えない。
誰かを壊さなくても、お前は立っていられる。
お前がやっているのは、暴行罪、傷害罪、器物損壊罪、
窃盗罪、脅迫罪、強要罪、恐喝罪、侮辱罪、名誉毀損罪、強制わいせつ罪だ。
ひとを踏みにじって得た居場所は、いつかお前自身を殺す。」そう、早いうちに警告してやることのどこが大袈裟なのか。

クラスメイトが見て見ぬふりをしているのではなくて、
大人が見て見ぬふりをしているから子どもも見て見ぬふりをせざるを得ないだけではないのか。

どうして、大人になるまで放置するのか。
どうして、取返しがつかなくなるまで放置するのか。

私たちは、“この人が悪い”と考えるシンプルな物語として、ドラマの中でいじめを描き、社会制度や構造ような複雑で因果関係を理解するのが難しいことを脇に置き、
“単純なストーリーに落とし込む方が心理的に楽になる”という訓練を娯楽という形でしてしまっているのではないか。

題 どうして

1/14/2026, 10:07:30 AM

お題:どうして
後日あげるのでお題とスペース保存しておきます。

1/14/2026, 10:05:18 AM

どうしても、

あなたじゃないと

ダメなんです

【どうして】

1/14/2026, 10:03:38 AM

どうして
どうしてそんなひどいことができるの
どうしてそんなに自分中心な生き方なの
どうしてわたしを産んだの
あなたを介護させるため?
わたしはあなたの奴隷じゃない
わたしは自分のために生まれてきて
自分のために生きるから
あなたはもうかかわらないで
わたしを使うんじゃなくて他人に頼って
プライドなんてくそくらえ
あんたが折れれば世界は広がるから
だからわたしを使おうとしないで

1/15/2024, 7:47:26 PM

彼の背後に剣を振り上げた敵兵がいて、思わず彼の名を叫びながら、彼を突き飛ばした瞬間、振り下ろされたそれを自分が受けてしまった。
 意識が暗転するその瞬間に目に入ったのは、泣き出しそうなほど顔を歪めた彼の顔だ。気にしないでと口にしたはずだが、果たしてそれが届いていたかどうか。
 小鳥のさえずりでエスメラルダはゆるゆると目を覚ました。ゆっくりと体を起こして大きく伸びをする。変な体勢で寝ていたらしい。あちこちからぽきぽきと音がする。
 サイドテーブルの暦を確認すると、もうかれこれ三日が経っていた。昏倒して丸一日は寝ており、その翌日は痛みで動けなかったが、痛み止めが効いてきたので今日は元気いっぱいだ。
 ずっと寝ていたせいで体力が有り余っている。訓練などの激しい運動はするなと言われているが、雑事ぐらいならしても構わないだろう。彼女はそう思って、医務室から出たそのときだった。
 廊下の向こうから、彼がこちらに向かってやってくるのが見えてしまった。彼は彼女の姿を認めて、これ以上ないくらい険しい顔をする。ひっと彼女は思わず小さな悲鳴を上げたが、へらりとした笑顔を浮かべて、彼が来るのを待った。
「おはよう、フェリちゃん。……もう、こんにちはかしら?」
 彼はそれを無視して、医務室の扉を開けると、彼女を中に押し込んだ。そして、腕を掴むと 彼女が抗議の声を上げるのも構わず、ベッドまで引きずって彼女をそこに突き飛ばした。
「ちょ、ちょっと!」彼女は寝転がって体勢を変えると、起き上がった。「何するのよ」
 エスメラルダを見つめる彼の瞳には、烈火のごとき怒りが渦巻いていた。これから起こることが容易に想像できて、彼女は諦めたようにベッドに座り直した。
「この阿呆が!」彼の第一声は想像の範囲だった。語気の荒さに怒りが滲み出ている。「安静にしていろと言われただろう!」
 彼はエスメラルダの肩を掴んだ。彼は彼女の顔を覗き込んで、俯いた。
「……どうして俺を庇った……?」
 彼の声は震えていた。先ほどの剣幕が嘘のようだ。
「咄嗟に体が動いちゃったの」エスメラルダは困ったように微笑んだ。「理屈とかそういうのは全部後回し。本当なのよ」
 彼が怒る理由はわかるし、自分もそれが愚かしいと思っていた。けれども、いざ、目の前にすると勝手に体が動いてしまったのだ。
 彼女の肩を掴んでいる手に力が籠った。痛いくらいの力だ。
「……もう、お前の命を危険に曝すようなことは止めてくれ……」
 顔を上げて、彼女を見つめる彼は泣き出しそうなほど顔を歪めていた。

1/15/2024, 1:48:10 PM

どうして


(お題更新のため本稿を下書きとして保管)


2024.1.15 藍

1/15/2024, 10:05:56 AM

[どうして]
 どうして、私は勉強するの。 
 どうして、悲しいの?…

 自分自信のことを私は知らない。分からない。なんか、モヤモヤして、頭がいっぱいになる。

 あー、悩みが多すぎて考えられない。頭真っ白だな~

 
No.15

1/15/2024, 10:01:49 AM

どうして

雪が積もる日に朝早く起きれなくて焦る

すぐ部屋を温めたいときにストーブの灯油が殻

前日ご飯炊くの忘れて朝ご飯なし

早く帰りたい日に残業

お風呂にお湯を貯めようとしたらシャワーから水が出て来て滝行

1/15/2024, 10:01:14 AM

「不思議なことを言うね」
「君が言ったんじゃないか」
「冗談だった?いやいや、前にそれでスルーしたら怒ったの君じゃん」
「全部本気、なんでしょ?ちゃーんと覚えてるよ」
「……何、今更。泣いてどうなるとでも思ってるの」
「あ、あとね。コレしっかり君の指紋付いてるから」
「そ。誰でも君のだと分かるよね。皆に見せびらかしてたのは他でもない君な訳だし」
「うん。だから、ちゃんとね」
「一緒に地獄に落ちようね?」

<どうして>

1/15/2024, 9:59:45 AM

甲板へ向かう。伸びる影と響く足音に怯えながら、足を進める。
ここに来るのは嫌だが、執務室にいれば誰かしら訪ねてくる。今日は一人で居たかったから、ここまで上がってきた。

寒々しくて乾いているはずの空気が、重く生暖かく感じる。潮の香りはいつしか恐怖の象徴に変わっていた。
手すりを握れば、冷たさが指先を包み込む。布一枚を隔てたところで、夜の寒さは凌げない。

ここはテラではない。月は一つであり、海は凪いでいる。争いこそあれど、比べれば優しい世界のはずなのに。

呼ばれている。腹の傷が痛む。
いないはずなのに、空から、海から、私を呼ぶ声が聞こえてくる。

「違う、私はもう」

その先の言葉もあるのに、絞め上げられた喉首からは掠れた音しか出ない。
立つことすらままならず、柵に寄りかかり、そしてへたりこむ。

「ここにおったがか」

聞き覚えのある声。痛みは走るが、顔を上げる。

「無理せいでえい。大丈夫ちや。わしがおるき」


※未完

2024/01/14

二次(刀剣乱舞)

1/15/2024, 9:45:20 AM

《どうして》

 身分の差を、理解していた筈なのに。
 この叫びは止まらなかった。
 待ってくれ、と考えた時には既に放ってはならない音が口を衝いていた。体が動いていた。
 愛だの恋だのとかいう感情ではない。だが、その女は俺の幼馴染なのだ。
 だから、その想いを踏みにじって漸く成される未来など、存在してはならない。
 俺が、絶対に赦さない。
「——その薄汚い手で触らないで貰えますか、シュレイト男爵」
 強引に横から掴んだその腕は、奴隷商人として裏で栄えたばかりか男爵の位まで授かった男の腕だ。
 富は莫大で、一代でここまで商業を発展させた者はなかったという。
 だから、そんな男と幼馴染の婚約が金で成立した——してしまったのだ。
「アーノルド、やめなさい。この方は私の婚約者として正式に認められた。彼に無礼を働くということは、あなたの主たる私に無礼を働くことと同義よ」
「この男との婚約、エレオノーレ様が望んだことであれば心よりお祝い申し上げます。ですが、そうではない。その御心が踏みにじられない為ならば、私は幾らでも無礼を働きます」
 いつもの通り、会話は平行線だ。
 彼女の表情は焦っている。なにせ、昨晩寝る間も惜しんで俺にこの婚約を納得させようとしたのだから。
 俺も一時は納得した。
 だが、今朝方彼女の父親の話を聞いて、腸が煮えくり返った。
 父親は、娘との婚約を条件に、莫大な資金と奴隷を手にしたのだ。それだけでなく、今後シュレイトに商いの売上の一割を永続的に貰うのだとか。
 つまるところ、彼女は父親に売られたのだ。それも自身の知らぬ間に。
 生憎と、それを知ってもなお、黙っていられる程のかわいい性格はしていない。
 これは、仕方のないことだ。
 そう割り切れたら良かった。
「おい、誰か! この不届き者を連れて行け!!」
「待って! 待って下さい、彼は悪くないの」
「大丈夫、躾られてないコイツが悪いんだ」
「彼は私の幼馴染よ!? お願いっ……」
 恐らく、連れて行け、とは額縁通りの意味じゃない。率直に、殺せ、か。
 薄く笑って、俺は彼女に傅く。
「貴女様の御心をお聞かせ下さい」
「アーニー……?」
「俺と二人で逃げないか、エレナ」
 愛称で呼び合っている時点で主従関係としては問題だろう。隣で守銭奴が怒っているがどうでもいい。
「……アーニー」
「お前の答えが、俺は知りたいんだ」
 手を取って真っ直ぐ目を見ると、
「私は——貴方の隣が、一番好きよ。昔から」
 聞きたかった言葉が彼女の口から零れた。
 それでいい、十分だ。
 返事も何もなく、俺は彼女の手を引き屋敷を飛び出て、裏門へと走る。
「……これ、もしかして計画の内なのっ?」
「どうだろうな。エレナ、馬乗れるか?」
「乗れる! ……みんなも知ってたの」
 追っ手が来ないのは当然、この屋敷の主以外全員が彼女の味方だからだ。
 それぞれ馬に乗り、開かれた門を駆け、森に出る。
「ねえっ……どうしてここまでしてくれるの?」
「言わせんなよ、恥ずかしい」
「どうせ貴方のことだから、あたしが好きとかそういうことじゃないんでしょ」
「なんでわかんだよ」
「幼馴染、何年やってると思ってるのよ」
 懐かしい会話だ。久しぶりの「あたし」だな。
「なんとなく、だな」
「なんとなくでお父様に逆らわないで……勢いで飛び出したのなら兎も角、計画がありそうじゃない」
「……幼馴染だからな」
 それが最初の質問に対する答えなの、と呆れるエレナは、次の瞬間破顔した。
「照れてるし!」
「照れてないっつーの! ほらほら早く行くぞ、待たせてんだから」
「やっぱり計画あるのね。ずっと考えてくれてたんだ……! アーニー」
「ん?」
「本当に、ありがとう」
「幼馴染のよしみだよ、気にするな。エレナ」

1/15/2024, 9:42:12 AM

「どうして……」
 私は目の前の黒い物体を前にして、思わず口から言葉が出る。
 どうしてこんなことに……

 いや、分かっている。
 私が悪いのだ。
 私が目を離してしまったから。
 目を離してはいけないと知っていたのに……

 私は目の前にある黒い物体――肉じゃがだったものを見つめる。
 二人の息子たちが、大好きな肉じゃが。
 今日は特別な日ではないけれど、リクエストされたので張り切って作った肉じゃが。
 でも今はただの炭の塊だ。

 肉じゃがに限らず、火を使っている時にその場を離れてはいけない。
 基本だ。
 だけど、テレビから堂本君の結婚というパワーワードが聞こえたら、ニュースを見ない選択肢は無かった。
 そのまま肉じゃがのことを忘れてしまい、しばらくして焦げた臭いがし始めたが後の祭り。
 気づけば、肉じゃがは炭となっていた。

 私は目の前の炭になったになった肉じゃがを見下ろす。
 もうこれは食べられないだろう。
 どれだけ見つめても、炭は肉じゃがにはならないのだ。
 諦めるよりほかにない。

 だが新しく料理を作るための材料が無い。
 また買いに行ってくるにしても、すぐに息子たちは帰ってきてしまう。
 野球の練習を頑張って、お腹を空かせた子供たちが。

 どうすればいい?
 私は自問する。
 解決方法は一つあるが、デメリットが大きい。
 可能ならば取りたくない、最後の手段だ。
 他に方法は無いのか?

 思考を加速させるが、何も思いつかない。
 時間だけが無常に過ぎていく。
 どれほど悩んだだろうか、玄関から物音する。
 子供たちが帰ってきたのだ。
 取りたくなかったが、最後の手段を使うしかない。

 子供たちを玄関で出迎え、今日の予定を告げる。
「今日は外食だよ。シャワーを浴びて汗を流しておいで」
 予定外の出費だが、これ以外に方法は無い。
 下の子は何も疑わず、そのまま風呂場に向かう。

 だが、上の子は何かに感づいたのか、私の顔をじっと見ていた。
「外食なんて珍しい。どうして?」
 『君のような勘のいいガキは嫌いだよ』という言葉が喉まで出かかる。
 危ねえ。
 愛する子供に『嫌い』など口が裂けても言えぬ。

 私は全力で誤魔化すことにした。
「さあ?どうしてだろうね」

1/15/2024, 9:39:38 AM

「どうして」 1.15

「どうしてなの?」
「それはあなたが大人になったら分かるよ」
「どうして?どうして?」
「それを知るのが人生だよ」
「へーん!分かった!」
「お母さんありがとう!」
母「どういたしまして」

1/15/2024, 9:35:28 AM

どうして 思考する言葉
納得するまで堂々巡りするまで
やめ時を探す言葉

どうして

Next