『たとえ間違いだったとしても』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
何が正しかったか、
間違いだったか、
それは後にならないとわからないし、
後になったときに、
正しかったと思えるように最善を尽くすわけだから、
「たとえ間違いだったとしても」
とも、今はまだ、
思わなくていいんじゃないか。
#たとえ間違いだったとしても
#たとえ間違っていたとしても
後悔はしていない、と私は自分に言い聞かせた。
私は誰にも頼らず、己の直感に従ってここまで来た。直感、第六感、或いは内なる声。ひとはそんな私を指して嘲笑うのかもしれないが、それはそれで致し方のないことだ。私にはその誹りを甘んじて受ける覚悟がある。
だからこそこうして、私は真っ直ぐに前を向いて立っていられるのだ。両手を上着に差し込み、行き交う人々の流れに流されるともなく、かといって逆らうこともなく、黙念と佇みながら。
しかし、これからどうすべきかはまた別の問題だ。このままもう少し己の勘に頼ってみるか、それがたとえ間違いであったとしても。気の向くまま、足の向くまま、それも悪くはない。悪くはない、が……。
その時、不意に私の背筋に冷たいものが伝った。
本当にそれでいいのか?
このまま私は出られなくなりはしないか?
永久に――半永久的に、あてどなく彷徨い続けることになりはしないか?
この、梅田地下街という迷宮を。
私は暫し逡巡した後しぶしぶ己の敗北を認め、スマートフォンを取り出して地図アプリを開いたのであった。
今の選択がたとえ間違えだったとしても
後悔はない
[たとえ間違いだったとしても]
私はこれが正しかったと、胸を張って言いたい。
「間違ってるよ。利用されてるだけだ」
彼はそう言って悲しそうな目を向けるけど、私はそんなことないと否定する。
「でもさ」
彼の指が私を差して小さく揺らすと、頬にあった小さな雫が散る。
「そんなに泣いてさ。僕を殺すの、嫌なんでしょ」
「嫌だけど。君が、そうなら……私が、って」
「そうだね。君ならそうすると思ったよ」
めんどくさそうな溜息。
「僕は魔王の依代になって、君は勇者の依代に志願した」
「……」
「あの街で平和に過ごしてれば良かったのに。なんでそんなことしたのかな」
私の選択は間違ってると、彼は言う。
そんなことない。と、首を振る。
「なんで」
「だって、私以外の誰かに。君が……殺されるなんて。嫌、だ」
「はあ。そう言うと思った」
それじゃあ。と、彼は玉座から立ち上がった。
よく知る彼の。知らない色の瞳が私を冷たく射抜いた。
「殺し合わなきゃね」
手を伸ばしても
追いかけても
届かない
後ろを向いて
歩き出せば
どこまでも
ついてくる
そんな望月に
心 みだされ
叶わぬことと
諦めたはずの
夢の続きを
また
見てしまう…
✩ 望月 (115)
自分の歩いてきた道を振り返る時が来る。
あっちこっちにグネグネと曲がって、所々凸凹してる、実に歩きにくい道だった。
スタート地点は遥か彼方で既に見えず、随分と遠くまで歩いてきたもんだ、と自画自賛する。
二股の道が何個もあった、選ばなかった方の道の先にはどんな光景が広がっていたのだろうか。
今となっては分からない、そして、どうでも良いことであった。
自分は駆け抜けたのだ、やりきったのだ。
生き抜いたのだ、自分の人生を。
それだけで、誇らしく思い、再び前を向く。
素晴らしい一生だった。
テーマ「たとえ間違いだったとしても」
長年放置した虫歯の診察を終えた昼下がり。
口の中では舌が虫歯のギザギザ辺りを
ツンツンしていた。
このやろ。このやろ。何してくれてるんだ。
とそこにいる菌どもを咎めるように。
電気が走った。バチがあたった。
腹いせにツンツンなんてするんじゃなかった。
歯医者によるとこの歯は
抜歯をしなきゃいけないらしい。
2週間後には手術。
気分はガタ落ちである。
私は痛いのが何よりも嫌いだ。
嫌いだからずっと知らないふりしていた。
ちょっとしたチクチクなら大丈夫。
歯を削られるあの感じよりマシ。
そうして日々を過ごしていたら、
ある日突如、巨大な痛みが姿を現したのだ。
もう耐えられず最寄りの歯科を訪れたのが今日だ。
あの歯医者はヤブ医者ではなかったろうか。
だって、彼ときたら開口1秒も経たないうちに
「あ〜、これは抜歯だね」
なんて言い放ちやがったのだ。
そんな簡単に診断しないでおくれ。
なによりも恐れていた抜歯を突きつけられた瞬間だった。
悪いのは自分だとわかっていたが、
間違いであって欲しかった。
だが、たとえ間違いだったとしても
このズキズキした痛みは続く。
今日はひとまずオロオロと帰ることにした。
後悔はしていない
むしろこれで良かったと思ってる
それがたとえ
*たとえ間違いだったとしても
【たとえ間違いだったとしても】
過去を振り返ると
間違ったなって思うことはたくさんある。
やり直せるならやり直したいし
今世はもうダメ、来世に期待って
思わなくもないけれど。
たとえ間違いだったとしても
これで良かったのかなとも思う。
だってもしかしたら、
間違いだらけだったからこそ
君に出会えたのかもしれないよね。
未来の私が
「あの選択は間違ってたよ」と言ったとしても
今の私は
この選択しかできないんだ
たとえ間違っていたとしても
自分自身に正直な
素直な心で
生きていきたい
一昔前、人は国の為に戦場を駆け巡り人を殺した
ある死刑囚は、母親の為に母親を殺した
ある男性は、人の為に犠牲になった
ある少年は、自分の為に幼馴染を自殺へ追い込んだ
人は必ず、何かの為に何かを犠牲にする
ならば僕は、愛するあの子の為に世界中の全てを犠牲にする
それがたとえ間違いだったとしても
たとえ間違いだったとしても
自分の心の声を聞く。
自然と答えが出ている事が多いんだよね。
人の意見を聞いてみるのも悪くはないけれど、人の人生を歩く訳にはいかない。
私は私の人生を生きるんだ。
たとえ選択した道が間違いだったとしてもそこには学びがある。
私は行きたい道を選択します。
たとえ間違えだったとしても
俺の名前は、なかがみ かける
俺には、幼馴染の好きな人がいる。
俺は、幼馴染の名前は 中川 まき、俺は、まき「まき」のなんだろうと関係なく優しいところに惹かれていた。まきは、俺に対するボディタッチが多い。
だから、俺は心のどこかでまきは俺のことが好きと思い込んでいる。帰り道のバイバイの優しい笑顔で俺はもう我慢できなくなった。そして俺は、決意した。
たとえ間違いだったとしても俺は今まきに告白すると。そして
「まき、俺お前のことが…す すきなんだ!」
題.たとえ間違いだったとしても
世界の輪郭を変えてでも、
それでも君と生きたかったから。
🕊️「 楽な道 」を選べば見える景色はいつも同じ
「 楽しい道 」を選べば見える景色はいつも変わる
「 他人 」に期待すればイライラするほうへ流され
「 自分 」に期待すればワクワクするほうへ導かれる
「 自分はダメ 」と考えれば、暗いほうへ流され
「 自分のダメ 」を考えれば明るいほうへ導かれる
「 できない 」と思えば限界が形づくられ
「できる 」と思えば可能性が形づくられる
「不満」ばかり数えれば足を引っ張る人になり
「感謝」ばかり数えれば手を引っ張る人になる
しみずたいき✨
🕊️🌿🕊️🌿🕊️🌿🕊️🌿🕊️🌿🕊️
ぞっとする。
時が経つほど「好き」が募っていく自分に。
たまに昔を思い返すけれど、
今ほど拗らせてはいなかった。
物心ついた頃からよく遊ぶ仲で、
中高では毎日のように喧嘩も繰り広げて、
大学に進んだら穏やかに話せる仲になって、
社会人の今は気軽に互いの家を行き来する。
20年。
自覚したのはいつだった?
忘れてしまった。
ショックだったことだけは覚えている。
でもきっと平気だろうと高を括っていた。
俺は他の誰かを好きになれると思っていたし、
それが無理でもお前が結婚して諦めがつくか、
或いは自然と疎遠になっていくか、
どれかだろうと疑わなかった。
まさかずっとお前だけを心に置いたまま、
一番近い存在で、生殺しの状態で、
友達面して過ごしているとは思わなかった。
自分がこんなに馬鹿だとは思わなかった。
もしもお前が知ったらどうするだろう。
出来ればどうか、笑ってほしい。
こんなにも惹かれて焦がれて苦しんで、
でも俺は、一度も後悔したことはないんだ。
この想いがたとえ間違いだったとしても、
たとえ叶うことのないものだったとしても。
お前を好きにならなければ良かったと、
出会わなければ良かったと、
傍にいなければ良かったと、
思ったことは、ただの一度も。
お前に巡り逢えたことが俺の最大の幸せ。
陳腐な台詞だけれど本心からそう思う。
だからお前にも幸せになってほしい。
いつか膨らみすぎた「好き」で俺が潰れて、
お前の傍からいなくなったとしても。
ずっとずっと、誰より笑っていてほしい。
自分を信じて進み続けたい。
#たとえ間違えだったとしても
貴方の手を掴んでしまった。
真実を知りたくて。
たとえこれが間違った行動だったとしても勇気を出した自分自身を嫌いにならない。
たとえ間違いだったとしても
貴方を好きになってしまった事
お互い若くないのに
恋してしまった事
たとえそれが間違いだったとしても
動いた心はもう止められない
貴方とつきない話が
いつまでもあって
貴方の声聴くと
安心する自分が居て
その事実は間違いなくて
周りに馬鹿じゃないの?と言われても
そんなの本当の愛じゃないよと
囁かれても
たとえ間違いだったとしても
望みのない愛かもしれないけど
貴方の事が好きだと思う
自分の心は間違いではない
ただ少しだけ
出会うのが遅かっただけ
たとえ間違いだったとしても
「大先輩はなんか落ち着いてますよね」
俺はこんなにちゃらんぽらんなのに、と言うのは最近清掃業に入ってきた新人後輩だ。
「君がちゃらんぽらんかどうかは置いときますけど、落ち着いてると言うよりも無口なだけだと思いますよ」
「えー無口というか話す相手がいなかったからじゃないんですか」
「そうでしょうか」
ふむ、と一理あるのかもしれないと考える。実際後輩新人の彼が来てからは口数が増えたと自分でも自覚がある。ヒューマノイドの自分が変わっていくというのは中々奇妙な感覚で、そして面白かった。
ヒューマノイドの性格は最初に設定されたものに基づいている訳だが、それが変わっていくというのは面白い。
「そうかもしれないですね」
そう答えると新人後輩は「でしょ~」と言うのだが、自分の思考をもつことがどれほど危険かをこの時の自分は理解していなかったのだ。