『たそがれ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
これから死んでいくんだろうな。って人を前にして言えることなんてないよ。帰りたいなって思っていた。ここではないところへ。
夜らしい闇に染まり始めた街がバスの窓から見えた。重そうな暗雲が血を流すみたいに夕暮れの赤をちらつかせている。足は疲れていたけど、バスは踏切を静かに待っていた。踏切の中だけはやけに明るくて、そこを通っていく人は光を通り過ぎていった。闇から来た人の頭が、一度光を通って、また向こうに歩いていった。
バスが進みだした。光は簡単に私の上を通って、向こう側に消えていった。また一つ、時間を通り過ぎた気がした。
たそがれ
交差する
空
もしかしたら一番好きな空 昼と夜が交差する
なんとも言えない グラデーション
何色で表せるんだろう…
雲に反射してピンク もう少し時間が経つとなんとも言えないオレンジ
そろそろ今日も一日終わり
そんな空を見てると 今日がたとえいろいろなことがあった一日でも リセットできる
だから また明日!
大都会のど真ん中から見る夜の夜景は他のなにものにも変えがたいなにかがあるみたい。
『たそがれ』2023.10.01
たそがれ。薄暗くなった夕方、人の顔が判別できなくなり、あのひとは誰かしらと思う「誰そ彼は」と言うことから「たそがれ」というようになったという。
そんなことをパソコンを操作しながら、劇作家の彼は呟いた。
「よく知ってるね」
褒めてやると彼はふふんと得意そうに笑って、俺が作ったキノコツナパスタを食べる。すこしお行儀が悪いが、締め切りも近いということで、大目に見てやっている。
「今回の演目はたそがれがテーマやけんね」
たそがれにはじまり、たそがれに終わる悲恋を今回は描くというのだ。
彼の作風は日本語の持つ美しさを表現したものが多い。なので彼の演目のほとんどが和モノである。
今回は元禄江戸時代を舞台に身分違いの男女の恋を描くにあたって、高校で教師をしていた友人にいくつか史料を用意してもらったという。
「今ほどインフラも発達していないから、夕方とかなったら誰かもわからんよね」
「電気もないもんなぁ」
「たそがれどきに身分はないよね。……あ、今のいい。登場人物に言わせよう」
彼は喜々として自らが発した言葉をパソコンに打ち込んだ。
脚本を書くとき、彼は実に楽しそうにしている。そういう彼を見ていると、あったかい気持ちになるし、微笑ましく思うのだが、せっかく美味しいパスタを作ったのだからそっちに集中してほしくなる。
「なぁ。それおいてさ、一緒に食べようよ」
そう声をかけると、彼は名残惜しそうにパソコンを脇にどけてちゃんと向き合ってくれた。
こういうところが素直で好感が持てる。
「食べながらだと、上手く頭まわんないっしょ」
「それはそう」
ちょっと嫌味ったらしく言ってやると、彼は真面目な顔でうなずいた。
それがかわいくて、一緒に出したサラダからプチトマトを一つ彼のお皿に乗せてやった。
「おれ、トマト嫌いっちゃ」
「うん、知ってる」
これはちょっとした俺からの抗議。
二人きりのときぐらい、俺に集中してほしいというささやかな抗議だ。
今日も一日なんもしなかった
一日暇してた笑
空が好きだから、チラッと見てた
私の一番好きな空は
夕方頃の空
夕日が綺麗だなー
たそがれ
暗い夜道を1人で歩く
誰かが俺を見ているように感じたが
気づけばそこは
『黄昏の森』
題「たそがれ」
「ねえ、今のって流れ星?」
赤らむ空を見上げて、あの子はそう言った。
彼女の大きな瞳に夕暮れ空の赤が反射して、りんご飴みたいだったのを覚えている。
夕方に流れ星なんてあるわけないのに馬鹿だなって、2人で笑った。
あの子はその後事故に遭い、私達にとってそれが最後の思い出になってしまった。
何故だろう。
心なしか、今日は一段と空がキラキラして見える。
まだ、夕方なのに。
「ねえ、今なら見えるよ。流れ星」
一緒に見たかったのに、馬鹿。
たそがれ
沖縄の離島
座間味島で
観光の仕事してました
ダイビングで有名な島
海🌊ももちろんきれい
満天の星空
展望台からの
夕日もきれい
私が仕事を終えて
海を眺めて
たそがれてたら
島の親しい
女の子から
○○さ~ん
たそがれてるの~
似合わな~い
(うるさいわー)と
私の心の声
その子に会いたいね
少し恋してたかも
沖縄本島に帰って
10年以上になるね
元気にでいるといいですね
「夕焼け小焼け」が聴こえる。もう帰る時間だ。
外で聞いたのは久しぶりだった。いつも学校終わりにはどこにもよらず、友達とも遊ばず。家にすぐ帰っていたので、たいていは家の中で聴いていた。
しかも家は学校の目の前だったので、大音量なのだ。
こんなふうに遠くから聴こえてくると、力強さは薄れ、ノスタルジックで、もの寂しい気持ちになる。特に、こんな状況だと。
先程までぴくぴくと痙攣していた同級生がいつの間にかぴくりとも動かなくなっていた。
周りに人気はない。どれくらい眺めていたのだろうか。
「いつもみたいに家にすぐ帰ればよかった…」
自分の声が冷たく響いた。
黄昏時、今日も何もしなかったな〜といつもがっかり。
でもきれいな空を見てるこの時間は幸せ。
誰かが言っていた。
「言葉にできなければ思っていないのと一緒」
黄昏時。
この空を見てあなたは全てを語ることが出来るというの?
言葉ごときで完結させてたまるか。
(たそがれ)
はぁ、疲れた。
てくてくと下を向きながら歩く
もう辞めようかな。自分には向いていない。
その時は夕方であった。なんでか少し薄暗い
もうそろ夜か、はぁー。
俺の人生も終わりか。と思った瞬間
猫が居た。なんでか、ついて行ってしまう。
とても綺麗で美しく、表情が優しい。
ついて行った先には、家だった。
あれ、?俺の家にいつの間に、
周りを見渡すと猫はいなかった
まだ、やれるって教えてくれたのかな。
やり続けた結果、大成功。
猫のおかげだな。
好評でしたら、もっと長いストーリー書きます。
96いいねかんしゃ
たそがれ
彼女はいつものように駅前のベンチで待っていた。日が暮れ、徐々に闇が迫ってくる中、彼女の心は不安でいっぱいだった。
彼との待ち合わせ場所であるはずの駅前通りは、人々の姿がなく、薄暗い街路灯の光が彼女の心をさらに暗く映し出す。
彼女は彼の連絡がないまま、そっと手元の携帯電話を見た。しかし、画面は真っ暗なままで、彼からのメッセージは届かない。
心配に駆られた彼女は一人で彼のアパートに向かった。玄関の扉をゆっくり開けると、中から漂ってくる腐った臭いが彼女を襲った。
部屋に入ると、そこには彼の姿がなかった。ただ、闇の中に彼の携帯電話だけが光り輝いていた。
彼女は震える手で携帯電話を手に取り、画面を確認してみる。すると、そこには彼からの未読のメッセージがあった。
「俺を探すな。もう二度と会いたくない。」
彼女は呆然と立ち尽くし、どうしてこんなことになったのか理解できなかった。
彼女は彼の消息を追い求める日々を送った。駅や街角で彼の姿を探し回り、彼の友人や親族に問い合わせをするが、誰も彼のことを知らないと言う。
数ヶ月が過ぎ去り、彼女は彼の行方を諦めかけていた。彼はもう二度と現れることはないのかと思った矢先、ある日、彼女は街で彼の姿を見かけた。
彼女は喜び勇んで彼に近づこうとするが、彼はすぐにその場を去ってしまった。彼女は必死に追いかけたが、彼はどんどん遠ざかっていく。
彼女は彼に追いつくために走り続けた。焦燥感が強まり、彼女の足取りも重くなっていく。
やがて、彼の姿は完全に見失われ、彼女はその場に倒れ込む。涙が頬を伝って流れ、彼への思いが胸に穴を開けるような痛みとなって押し寄せてくる。
「なんで、なんでこんなことになったの・・?」彼女の声は夜空に届くことなく、ただ彼女の心の中だけで絶望が響き渡るのだった。
「たそがれのごげんって知ってる?」
「今の発言、知ってる?以外意味わかんね」
人より若干(若干?)語彙の少ない君は、俺の蘊蓄を嫌がる…ことはないけれど(多分)、わかんないことは素直にわかんないって言ってくるからそこが好き。
日が暮れかけた、夜まであと少しの時間。君と一緒にぷらぷらお散歩。君がふらふら先に行ったり立ち止まったりする姿が夕闇に消えるようで、そうして俺はたそがれの語源などを思い出してしまったというわけ。
まぁ俺はこのまま夜が来ようとも「誰そ彼」なんて言わないよ。君のことを見間違えるなんてこと、あるわけがないからね。
▼たそがれ
もう…これ以上
君を待つことなんて
できそうにない
あんなにも脆くて儚く
こんなにも愛おしい君を
誰にも…渡したくなんかない
たそがれの中 僕は走り出す
今すぐ…君に会いたい
君の心に…触れたいんだ
たまにはドーナツでも
買って帰ろうかな
うーん、
休日で、
買う人の列が
できている
(また今度にしよう)
街は楽しそうな人達で
あふれている
小腹も空いてきたなあ〜
家でお茶にしよう
*****
ただいま〜
おかえりなさい
ドーナツ買ってあるのよ〜
(やった〜!!!)
日がしずんでいく
空を眺めながら
家カフェを楽しむ
幸せ幸せ
オカルト
300字小説
逢魔が時
学校帰り。部活を終えると、この時期は夕日も落ちて、帰り道は薄闇に包まれる。
『黄昏』、『誰そ彼』。『逢魔が時』とも呼ばれる時刻だ。
「……う……」
自宅に続く道は、坂の途中に寺の山門があり、奥には墓地が広がる。
足早に坂を上がる。ふいに山門から小柄な影が現れる。影は草刈り鎌を持ち、それを振り上げて、私に向かい、一気に坂を駆け下りてくる。
「じいちゃん!?」
「うわぁぁぁ!!」
突然、背後から上がった悲鳴に振り返る。黒ずくめの男が、私の背から離れ、一目散に逃げ出す。
『うちの孫に何しようとしとるんじゃあ!!』
「ひぇぇぇ!!」
転がり落ちるかのように坂を下っていく二つの影。
「……じいちゃん、死んでも元気だなぁ……」
お題「たそがれ」
遠くに見える青とオレンジのグラデーション
まるで 溶け合う前の
カシスオレンジみたいな空。
幸せと切なさを綺麗に分離していく…
君と過ごす時間は
どうして こんなにも足早に過ぎてくのだろう…
片耳ずつのイヤホンからは
甘いラブソングが流れて
君がギュッと繋いだ手を
ギュッと握り返す。
僕はどうしようもなく
君が好きみたいだ…。
遠くの空にたそがれながら
繋いだ手を ギュッ ギュッって握ってみる
君も ギュッ ギュッって優しく握り返す…。
- すき -
たそがれ
夕方?
オレンジであったかいけど寂しい
ノスタルジーな感じ
海辺というか湖で
人のシルエットが強烈に思い浮かぶ
たそがれ。
情熱も落ち着いてしまったなぁと黄昏る。
夢を追うのは大変だと。雲をつかむようなことだと。雲を掴むようなことを楽しめるのが、夢を追うということなのかなと。