『さよならを言う前に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
海月になりたい、そう思う人は少なからずいるとおもうけれど、
海月になってしまえば
きっと
そんなことを考えていたことすら忘れて、
ただ海を漂うことになるんだろうなとおもう。
自分の辛かった経験も
せんぶぜーんぶわすれて。
海月に脳みそはないけれど、もしかしたら心はあるかもしれない。
そう思うと少し
自分が誰も考えたことのない
天才的発想をしているのでは、と
嬉しくなる。
そもそも心とやらの正体すら知らないのだけれど。
もし、来世が海月で
なにか、心と言える何かがあったら
自分の予想があっていたことに喜んで、
心の奥の、奥の方に
静かに秘密にしておこうと思う。
そんなことも出来ないかもしれないけれど
今日のノラさんと不満
2024/08/20㈫日記
超久しぶりのノラさん。
昨日から時々雨で
涼しいからか、会えた。
前にも何回か会った事のあるノラさん。
毎日暑いのに、どこでどうしているのか。
痩せてはいない、元気そうで
良かった。
ついさっき、誰かからご飯を
貰って食事後の寛ぎタイムって
感じだった。
以下、不満。
来週は研修に行くんだけど
確か去年も研修に行く前に
ゴタゴタして同じ轍は踏まないぞって思っていたんだけど、やっぱり
どうも雲行きが怪しい。
怪しいわけ(不満)は、研修の場所がわからない。
研修の場所、ビルの何階の何号室なのか教えてもらってないから今日、
メールで聞いて返信待ち。
2ヶ月前には研修に出席したい意思を
僕から伝えていて、ひと月前には
尋ねられたから、再び出席したい事を
伝えてある。
2日前に主催者から「お会い出来るのを楽しみにしています」とメールが
来た。
それだけ。
だから何処であるんですか?
去年もそうだった。
今年も場所を教えてもらえなかった。
忘れているのかな。
既に教えてある気になっているのかな。
嫌われているんじゃない?
そうなのかな。
去年は主催者じゃなく主催側の人に 場所をメールで聞いたら
「あなただけではなく、誰にも教えていません」って返信が。
場所を聞いただけの返事がそれ。
「教えてもらっていない」とか
余計なことは伝えていないよ。
どうして「〇階の〇〇号室です」って 返信にならなかったのか、今でも
不明。
それか「私ではなく主催者に聞いて 下さい」なら、わかるんだけど。
誰にも教えていないって、何?
みんな、どうやって行くの?
意味がわからなくて電話をしたら、 また同じことの繰り返しで
言い争いになってしまった、去年。
そして、ようやく教えてもらった。
凄く労力がいった。
今年も今日まで待っても
やっぱり教えてくれないから
今年は主催者に聞いてみた。
返信待ち。
これを読んでもらって、
書いている意味がわからないよって
思われていたなら
僕がおかしいのかな。
おやすみ。
「皆、さよなら」
と言ったとき、上手く笑えていたか分からない。
私なりの笑顔を乗せたつもり。だけどあまりにも寂しくて、別れなんて信じられなくて、ただ、帰りたくなくて。
さよならは笑顔で、なんて漫画の人物にしかできない。だって、もう会えるかも分からないのに笑えるなんて。
好きな人に。
失恋を引き摺りながら人生を歩いて、その先で夏のキャンプに参加した。
そこで出会った彼が、出会ってから、ずっと脳裏に焼き付いていた。
キャンプのリーダー役に、少し不安げな顔をしていた。
小さい子から押し付けられた食事を、「使命感で食べてる感じ」と言って笑って食べていた。
私がこそっと脇に触れたとき信じられないほどびっくりして、そこから擽りが弱いと小さい子たちにばれて、あまりにもひっくりかえって笑うものだから、ダンゴムシとかエビとか呼ばれていた。
寒そうにしているちびっこに自分の上着を着せてあげていた。
食事で押し付けられた揚げ物用のレモンに、なぜだかかぶりついて酸っぱい酸っぱいと言っていた。
目を閉じれば、そんな柔らかくはにかむ彼の姿を思い出す。
最初は興味とかあんまりなかったのに、ただ、同学年だなぁ、としか思わなかったのに、気づけばいつも姿を探していた。好きになったなんて、信じがたかった。
さよならを言う前。
さよならを言いたくなくて、いつもみたいにまた後でって言いたくて、でももう時間はなくて。
さよなら、って、言いたくなかった。
さよならを言ったら、何もかもが終わってしまう気がした。
忘れられてしまう気がした。
覚えていてほしかった。
私のことを。
私の感触ごとを。
「」
彼の名前を呼んだ。
立ち上がってくれた彼に、
ありがとう、と、忘れないで、を伝えたくて、さよなら以外を伝えたくて、覚えていてほしくて、
ただ抱きついた。
「ありがとうね」
言いたかった言葉が喉の奥でつかえる。
「最高のリーダーだったよ」
君は私のヒーローだ、なんてこっぱずかしくて言えないけど。
「かっこよかったぜ!」
またね、って言えたか、もう私が覚えていない。
ただ、私の言葉、私の感触、私のこと、覚えてほしかった。
さよならを言う前に、なるべく全てを伝えてきた。つもりだ。
さよならって言った後で、私は恋心に気づいた。
さよならを言う前に
本当のことを言うよ。
待っててね。
「〇〇大臣、裏金事件の背景をめぐり辞任!」
さよならの前に言う事があるだろ!?
あぁ…
ほとぼりが冷めたら舞い戻ってくるから
さよならじゃないのか……。
【さよならを言う前に】
あの手紙は一世一代の
ラブレターだったのに
「良縁に恵まれますように」
何だか早くもフラれたみたい
あの人は優しいから
「君にはもっと良い人が現れるよ」
そう言っている気がした
手紙読んでくれたなら
優しさじゃなくて気持ちを言ってほしかった
あの人の本当の気持ち
最後がさよならだとしても
「さよならを言う前に」
さよならを言う前に、少しモジモジする。
まだ夕日の名残が残り、空の低い位置に色を持たない白い月が浮かんでいる。今日を終わりにするのには少し早い。今日の目的は果たしたけれど、もう少し一緒にいたい。くだらない話をして笑っていたい。
でも、私は時間的に余裕があるけれど、あの子は帰ってからやることがあるのかもしれない。明日のための支度があるのかもしれない。私のわがままで他人の時間を奪うわけにはいかない。
「それじゃあ、またね。気をつけて。」
できるだけ自然な笑顔を作ってそう言う。
地下鉄の駅に向かって歩き出すあの子の背中を見送る。しばらく歩いたその背中が、ふと立ち止まり振り返る。目が合うと、少し照れくさそうにあの子が言った。
「ね、もう少し時間ある?お茶しない?」
今度は作る必要もなく、自然な笑顔が自分の顔に浮かんだのが分かった。
「私もそう思ってた!」
出会いと別れは真逆のようで似ていると思う
どちらも新しい未来を待つ行為だから。
顔も名前も知らない人同士が出会って
新しい気付きが生まれる
それでも、ボタン1つで貴方とは別れてしまうから
"さよならを言う前に"
ありがとうと言いたい
いつかまた、出会えますように。その時までお互い楽しく日常を過ごせますようにって。
さよならを言う前に
深夜、目が覚めたのではなく意図的に目を開ける。
ベットライトしかついてない部屋は仄暗く、聞こえるのは空調が動く音と隣の寝息だけ。
もう金輪際、この部屋に来ることはない。
このベッドで寝ることも。
きっとこれは2人がいい未来に行けるための行動だから。この行動がいつかきっと、遠い未来、こうしてて良かったと笑える日が来る為に。
キュッと目を瞑り、ゆっくり息を吐き出す。
起こさぬ様にそっとベッドを抜け出し、落ちていた服を身に付ける。
シャワーは浴びない、起きてしまうといけないから…なんて言うのは建前で本当は洗いたくないから。隣の温もりを…なんて、乙女が過ぎるだろうか。
「んん、…」
モゾモゾと動く気配がして、ピンッと緊張が張り詰めた。しかし寝返りを打っただけの様で、また規則的な寝息が聞こえ、重たい息をつく。
その溜め息の意味は、安堵かあるいは…
そんな思考を振り払う様に頭を振り、荷物を手にする。必要最低限、たった一つの鞄を持って今から己は、この温かくて捨てきれない場所を離れる。
最後に振り返って、じっと見つめる。
もう見納めだから。でも見てたら最後の欲が出てきてダメだと思いつつ体も心も止めることはできなかった。
これで最後、最期だから。
だから、さよならを言う前に口づけを。
「──さいごにさ、」
「喋ンなよ」
イルの言葉に腕の中の少年は小さく微笑んだ。
少年の胸からはドクドクと血が流れ、呼吸も徐々に浅くなっていく。息をするので精一杯なその口で、少年──ロキはどこか遠くを眺めながら呟いた。
「最後に、海が見たかった……」
氷魔法を使ったみたいに冷たくなっていく彼の手をぎゅっと握りしめる。遠ざかっていく彼を繋ぎ止めるみたいに、強く、強く。
握った手に力を込めながらイルは必死に頭を動かした。
(ウミ、ウミ。って、アレだろ。湖よりもっとでけェ湖みたいなやつ。クソッ、コイツの最後の願いだ、叶えてやらねェと……)
三方を深い山と森、残る一方を見渡す限りの草原に囲まれたこの国には海がない。国から出たことのないイルは当然それを見たこともない。
聞きかじった話を思い出し、どうにかそれを再現しようと考えては絶望する。
(クソ、水氷魔法が使えりゃ一発だ。精神魔法がもっと上手けりゃこいつの記憶から抽出して……。クソッ、ダメだ。アレも、アレも……。方法はあるのに、俺には使えねェ……)
魔法は便利であっても万能ではない。
たびたび戒めとして言われる言葉が、いま、重くのしかかる。
「──ごめんね、やっぱ、なんでもない。わすれて……。そんな顔しないでよ……」
下からの弱々しい声にイルはハッと顔をあげた。
もう色のない唇を必死に動かす彼に悪かったと微笑みかけ、力の入らない身体を抱きしめる。
ロキと目が合った瞬間、自分でもできる「海」が思い付いた。あとは時間。単純な魔法とはいえ、いまは一刻も惜しい。
瞬きよりも早く魔法を編み上げる。床一面に緑色の魔法陣が広がる。少年の癖っ毛を撫で、イルは始動語を唱えた。
「植物魔法《プラント》」
ぼんやりと霞んでいく視界の中で、ロキは見た。
イルの言葉と同時に魔法陣が強く輝き、そこから数えきれないほどの茎が伸び、蕾が膨らむ。そして蕾は一斉に花開いた。
床一面を覆う、青い花畑。
遠ざかる意識でイルの体温を全身に感じながら、ロキは穏やかに微笑んだ。
「ありがとう……。きみの海が、いちばんきれいだ……」
出演:「ライラプス王国記」より ロキ、イル
20240820.NO.28.「さよならを言う前に」
さよならを言う前に、メールを一通送る。
一見、何の変哲もなく、飾り気もない言葉。
その言葉の裏に隠した本当の心を
貴方は見つけてくれるかしら?
あ リハ?
い そう
あ 何の?
い わかるでしょ
あ …まあ
い 泣きたくないもの
あ …
い いい?
あ いつでも…
『さよならを言う前に』
さよならを言う前に
もう会わないとわかったから、今まで我慢して抑え込んできた感情を解き放ちたいと思った。さよならを言う前に、一言言ってやって、見返してやろう。
ポカンと口を開いたあいつにさよならと短く言って颯爽と消えてやる。
「もうこれでお終いだ、
君の甘いところ、嫌いじゃなかった。
しかしもうダメなのだ。
僕は虫歯の診断を受けたのだよ。」
ドーナツ
恋人になる前は普通に〝さよなら〟と挨拶をして別れていた……と思う。
でも恋人になってからは、その言葉を紡げないでいた。
初めて好きになった人。
俺を大切にしてくれる人。
そんな恋人に向かって、どうにも〝分かれの言葉〟は言いにくかった。
―――――
相変わらず怪我の多い職場と怪我のしやすい恋人は、青年ではない別の先生の診察を受けていた。
ちょうど休憩をしていた青年と玄関ですれ違い、とても驚いた。
話しながら彼女を駐車場まで送る。そして彼女はヘルメットを被ってからバイクにまたがった。
「そろそろ行きますね」
「あ、うん。また……ね」
家に帰ればまた会えると言うのに、どうしても名残惜しくなってしまう。
彼女はそれを飲み込んだようで、ぎこちない笑顔を青年に向けた。
「はい、また」
出発しようとバイクのグリップを回そうとしたが、少し考えてから青年に振り返る。
「……〝さよなら〟を言う前に、〝またね〟って言いたいんです」
「ん?」
どことなく不安を覚えたのか、青年からは視線を逸らしつつ、彼女は小さく自分の言葉を紡ぐ。
ただ、彼女が言いたいことは、青年にも理解できた。
青年は微笑んで、彼女の視界に無理矢理入る。
「俺もだよ! やっぱり考えることは同じだね!」
「え?」
「俺も、〝またね〟って言いたい。ただの挨拶って分かっていても、別れの挨拶は寂しいよね!」
青年の言葉に、彼女はゆっくりと微笑んでくれた。
「はい、だから……また、帰ったら……」
「うん。また、ね!」
先程の不安の影が全く見えない程に、晴れやかな笑顔をふたりは見せあった。
おわり
お題:さよならを言う前に
【さよならを言う前に】
ぽんっと背中に何かが当たった感覚
悪意なんか全く感じさせないそれは
場所やシチュエーションが違えば頼もしい応援にでも
心強い相棒の背中にでもなりそうな
でもここは違う
今まさに階段を降りていた僕には
それはあと1歩踏み出せなかったお別れの一押しとなった
何十回何百回と夢で知った浮遊感
最後に人間の顔など見たくもないが
ずっと足踏みしていた背を押してくれたのだ
お礼くらい言わないとと空中で身を翻して
「ありがとう」と一言
身体を回転させてしまったのだから
嫌でも相手の顔を見てしまうだろうと
少しの覚悟と共に言葉を発して視線を上げる
だけどそこにはもう誰の姿も無かった
落ちて身体を叩きつけようとしている僕なんて
誰の視界にも入らないようだ
いつものことだ
僕はすぅーっと息を吐いて
さよならを言う前に
最後の希望の歌をきみへ
2024-08-20
・3『さよならを言う前に』
私は一体誰なんでしょう。
婚約者の女は言う
「正体を表せ」
そう言われても。
それから雷鳴。
雨。どんどん強くなる。
瞬間、女は私の目の前で雷に打たれる。
沼で女が死に、沼で女が産まれる。
スワンプマンならぬ
スワンプウーマンだ
婚約者の女が甦る。
同じ女か?
それとも違うのか?
「さよならも言えなかった」
「あなたは誰?」
私は答える
「君の婚約者だ」
【終わり】
ぼくは、うすうすわかっていた。
あなたにとって、ぼくが気になる存在でないことを
一緒にいても、なんだか通じ合えていない、
通じ合えない、、、。そんな淋しさを
気づいていたから、黙っていた。
やり切れない想いが溢れてくる前に
ぼくは、あなたから離れようと決心した。
さよならって、簡単に言う前に。
この気持ちを確かめた。
本当のサヨナラは、さよならを言う前に始まってる。
友達から、昔の知人への降格は、音もなく。
さよならを言う前に次はいつ会えるのかなと考える。
1ヶ月後?3ヶ月後?半年後?1年後かな?
もしかしたら次はないのかも?
それだけ誰かとの時間は貴重な時間。
今日は楽しめましたか?
また会いたいって思いましたか?
相手もそうだったらまた会えるよね。
だから会いたい人には会える時会っておこう。
もしかしたら一生会えない事もあるかもしれない。
突然いなくなってしまう人もいるから、
だから会える時は会いましょう。
さよならを言う前に
言い残したことはないか、必死に頭を巡らせる
忘れ物ない?
あれ返してもらったっけ?
言い残していてもいいか
また会う口実に出来るから
これでお別れなんて苦しすぎるから