『さよならを言う前に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「さよなら」は最終兵器
あまりにもダメージが大きいから
「またね」「ほなね」「バイバイ」などの軽い言葉でやんわり周りを取り囲み
気づかないふりをする
そっと遠ざかる
覚えていて欲しかったのは昔
今はもう忘れて
(さよならを言う前に)
この日本という国に生まれてよかった。そして、日本にいる人達に幸せになって欲しい、、。
さよならを言う前に、言いたい事全部言えたり清算したり殴り合ったり何かしら準備ができて、そしてちゃんと「さよなら」って言えたら、その人への思いは昇華できるじゃないですか。
でも、何の準備も言葉もなく、いつのまにか会えなくなったとか突然消えてしまったとかだと、どうしたらいいですか?
時間が解決するのを待つしかないんですかね。
呪いの言葉でも吐いときゃよかったよ。
「さようなら」と元気に挨拶をして、みんな笑顔で帰っていった。
土日を挟んで翌月曜日
〖1995年1月17日〗
阪神淡路大震災が幼稚園を、私の家を、子ども達の家を襲った。
家が崩れて道を塞ぎ、なんとか園にたどり着き、子ども達の家を安否確認のために一件一件回った。殆どが留守で『小学校に避難しています』『大阪の親戚の家にしばらく避難します』という貼り紙があると、とりあえず命は助かったと安堵する。倒壊した家屋の前で呆然と立ち尽くす。避難先となっている小学校や中学校へ走る。
そんな生活を2週間ほど続けぼろぼろになった私達に残酷な知らせが届き始めた。怖く痛く悔しい思いをしながら亡くなったのであろう小さな命。
それでも私達は生きて行かなくてはならず、命の助かった者として懸命に動き、なんとか園の中を整え、半分を避難所にあて、半分で通える子ども達だけ保育を始めた。せめて、幼稚園に来てる時間だけは、安心して楽しめるように。明日を楽しみに出きるように。
「明日も一緒に遊びましょう。
さようなら」祈りを込めて
そう言って見送った。
だから今でも私はさようならを言う前に必ず『また会いましょう』を言うようにしている。祈りが届くように。
#さようならを言う前に
お題:さよならを言う前に
さよならを言う前に優しい言葉をかけよう。君が心配しないように。君が悲しまないように。
それでもきっと悲しんでしまうんだろうな。それでも最後までいい思い出として記憶していてほしい、というのは自分のエゴなんだろうか。
さよならを言う前に君に笑っていてほしいから。
2024/08/20/(火)/曇り時々雨
『さよならを言う前に』
何か言わなきゃとは思っていたの。
君の心に、少しでも響く言葉を、何か。
だって、もう会えないかもしれないから。
でも、いざ言葉にしようとすると
なぜだか全部ありきたりな
薄っぺらい言葉しか思いつかなくて。
カッコ悪くてとても口にできないわ。
だから、私はさよならを言う前に
この言葉を言うの。
また、会おうね。
って。
さよならを言う前に君に言いたい。
「ずっと好きだった」と。
伝わらなくれもいい。
それでも、私は。
さよならを言う前に
最後に伝えたい言葉は「ありがとう」
仲良くしてくれたり、優しくしてくれたり、
相談聞いてくれたり、一緒に遊んでくれたり
思い出がいっぱいある
でももう疲れちゃった
だからバイバイしたい、さようなら
生前、実家の父がかわいがっていた
黒猫がいた…
父は動植物を愛してお世話をする人で
黒猫(仮タマ)もいつも一緒に寝ていた
しかし他の家族は動植物には
あまり関心がなく残されたのは、
当時すでに16歳にもなっていたタマだ
父が亡くなったのは真冬前…
家族は、老猫を外の倉庫に住まわせた
我が家に連れて帰りたかったが
やはり実家の飼い猫は自由にはならない
とりあえず、段ボールや冷気を遮断する
物を揃えて、温かいベッドも買って
最大限に暖かい家を倉庫の中に作った
私がしている事をよく理解しているのか
すぐ中に入りくつろいだ…
そうやって毎年実家に通い冬支度をして
精一杯世話をしたが…
3年後…「さよならを言う前に」
タマは天寿を全うした
今、我が家には黒のトイプードルがいる
3歳だが、ものすごく猫っぽい子だ…
猫のように、おもちゃにじゃれて
すごく気まぐれで犬みたいに懐かない
「きっと、この子はタマの生まれ変わり
だね」と話している。
今も私にピッタリくっついている
今度は私が良い環境で、最後まで一緒に
いるから安心して長生きしてね
#15 さよならを言う前に
さよならを言う前に、あなたはどこかへ行ってしまった。
私を嫌いになったのならそれでいい。きっと私が不甲斐ないせいで、愛想を尽かしちゃったんだよね。
でも、さよならくらい言ってほしかった。私を傷つけてほしかった。
・さよならを言う前に
これだけは言わせてほしい…
「見た目が全てじゃねぇんだよ💢」
さよなら、どーしようもない私の彼氏…
見た目だけで好きな人ができたと言ったあんたは
この先後悔することでしょう…
ねえ?
気付いてないと思ってた?
そんなに私は単純だと思ってるの?
貴方の言葉
貴方の態度
いつもと変わらないようにとしてたでしょうね
でもね
後ろめたい気持ちは
少なからず出てしまうものなのよ
私は貴方にどうしても縋り付いていたい訳じゃない
それに私以外の女に目移りするなんて
こっちから願い下げよ
だから ね?
・・・さようなら
「さよならを言う前に」
やわらかい手の甲に頬ずり
覚悟はしないさよならを言う前に
♯さよならを言う前に
今年の夏も、もう終わりかぁ〜。
今年の夏も前の夏と同じだったな。
ひとつだけ違うとすればまだ宿題が終わってないことかな。
高校初めての夏はとびきり特別!と言うわけではなかった。
中学校のときと差して変わらない。
でも、何年たっても夏は何か他の季節よりワクワクする。
最近は夕方になるのが早くなってきたなぁ。
もう夏も終わりか。
悲しいような、寂しいような。
そんな感情になる。
次の夏はどうなるかな。
次の夏を迎えるために。
さようなら。
end 『さようならの前に一言』
(さよならを言う前に)
30度を超えている、夏の夜9時。
帰路の商店街で
耳に入ってきたことば
顔を叩きたい。さよならを言う前に、叩かせて。
瞬時に反応する私の心。好奇心。
おつかれさま、どうやら満月の夜。また明日
与えられたものの傍で
おにぎりを食べながら
夏の空は木立の隙間にかがやいて
ここに求めたものは
ひとつも無いけれど
ぼくのいのちにとっての
自然はあるのだと悟った
ぼくはぼくの祈る脚を
夜の悲鳴の先へ伴っていく
だれとも結ばれることはないだろう
子どもが生まれてくることなんてないだろう
しかしその分
仕えることをやめてはならないのだと
さみしい心底から掬い上げた
つたない意思を形にして
少しだけ自分のこと
信じられるようになれたらいいんだ
そう思ったよ
#さよならを言う前に
消さなくてはいけないと、思った。
ちかくにいたら、依存して、ずるずると苦しむことになるって分かりきってた。
分かりきってたから、もっと早くさよならを言わなきゃいけなかったんだ。
「話って、なに?」
唇が震える。
これを言ったら、なにもなもぜんぶぜんぶ、おわり。
言わないで離れようと思った。離れるはずだった。
でも、自分から離れられないから。
離れなきゃいけない状況をつくるしかなくて。
それなのに、「好き」を言ったら嬉しそうに微笑むから
────…ああもう、離れられないじゃん。
─さよならを言う前に─ #39
さよならを言う前に。
38.9度の熱
体の節々が悲鳴を上げる
思わず漏れたうめき声
喉が痒くなり、咳き込んだ。
スマホを弄る元気も出ない
何か連絡が有るかもと見た時に
誰からも連絡が無かったから
もう見る気もない。
あぁもし、このまま悪化して
誰にも知られず亡くなって
葬式で泣くやつが居たとしても
俺は信用しないだろう。
「ピンポーン」
ブザーが鳴った、配達の予定もないのに
もしかしたら、誰か心配して来てくれたのか。
重い体を引き摺るように歩き
玄関を開けた
「あら、お忙しい所ごめんなさいねー
こういう物をお配りしてましてー」
知らない中年女性の手元に目をやれば
有名な新興宗教の冊子が握られていた。
「悪いけど熱、あるから帰ってくれ」
イラつきながらドアを閉めようと手を伸ばすと
「丁度良かったわ!貴方が今苦しんでいるのは
信仰が無いからなのよーこの冊子のね‥」
ふざけるな、と声を荒げようとしたが
直ぐに咳に変わって何も言えなくなった
「貴方のその苦しみを救えるのは神だけなの
でもね、神は今、貴方を見てないのよー」
あぁそうだろうな
そう思いながら、限界に近い体を支えるので
精一杯だった。
どれぐらい話し込まれたのだろう
最後は無理矢理冊子を押し付けて
やりきった顔で女性は帰っていった。
玄関で座り込み、そのまま横になった
自分の息遣いだけが廊下に響いている。
誰にも、さよならも言えず
死にそうとか、俺なんかしたかな。
なんてことを考えながら
人生を振り返り始める。
セルフ走馬灯だな
なんて、よく分からないところに
時々、意識を飛ばしながら
本当に碌でも無い人生だったなと
再確認する。
さよならを伝えたい相手の
連絡先も知らない。
最後なら、そうだな
謝りたいな、でも許してくれなくても良い
ただ伝えたい
いやこれ、何かしらの幽霊になりそうだな。
でも、それでいいか
いや、その方が良いか
形はどうあれ、伝えられたら満足だ
自己満足でも、もういい
さよならより言いたい事なんて
一杯あったのになぁ‥。
あぁ床、冷たくて気持ちよかったのに
今はもう硬いし痛い。
そういえば呼吸、聞こえなくなってきたな。
しんどいけど、うん。
死に方としては、穏やかだし
悪くない、悪くないよな。
さよならを言う前に
それだけは伝えたい。
悪くなかったよ。
「さよならを言う前に」
ずっとずっと小さい頃から、私は死にたかった。
動機は簡単で、
私は末っ子だから順番でいけば私が一番最後に死んでしまう、家族一人一人を看取って。
それが嫌だったから、寂しかったから、私は家族皆に看取ってもらいたかったから、じゃあ私が一番最初に死ねばいいんだと思った。
そこから、今に至るまでずっと希死念慮を抱えて生きている。
家族はバラバラになったし、みんなそれぞれを生きている。それが更に希死念慮を加速させる。
小さい頃の純粋な「死にたい」から、今は「生きるのが辛いから、皆が生きてるうちに早く死にたい、私が死ねば皆苦しんで思いはひとつになる」という意味のわからない思考の渦と感情に変わってしまった。
きっと私が死ぬ時は家族皆揃うことは無いから、一人一人の顔を見てさよならを言えないけど、それでも大好きだよと、私より長生きしてねと言いたい。
その日、ハッキリしない空模様だった。
普段はハキハキしている彼だが、今日ばかりは違った。
自身の二股がバレたからである。
二股の相手は『晴れ』と『雨』。
二人をキープしたい空模様は、今までは「本当に大切なのは君だけ」とデートを重ねていた
慎重に逢瀬を重ねていたのだが、ついに先日バレてしまう。
そして『晴れ』と『雨』、両方から迫られる。
「どっちを選ぶの?」と……
空模様は悩んだ。
どちらも、彼にとって魅力的だからだ。
カラッとして明るい性格の『晴れ』。
熱血で、元気いっぱいの子である。
クールビューティの『雨』。
物静かで、慈しみ深い性格だ。
二人はお互いに正反対の性格をしているが、それゆえに反りが合わない。
出会えは喧嘩ばかりしており、空模様もそれを知っていたからこそ、隠していたのだ。
だがバレてしまった以上決めなければいけない。
しかしどちらにもいい顔をしたい空模様は、このままハッキリしない空模様でウヤムヤにするつもりだった。
だがそうもいかなくなった
猛暑で苦しんでいる人間から、「ハッキリしない君でいて」と懇願されてしまったのだ。
もしこのままハッキリしない空模様でいれば、人間のお願いを聞いたように見えるだろう。
そして『晴れ』と『雨』から、「私たちより人間を取るのね」と誤解され、両者とも失ってしまうことになる。
恋人を失うのを避けたい空模様は、すぐに決断しなければならなかった。
どうやれば、二人を手に入れられるのかと……
空模様は悩み、悩み抜いて、妙案を思いつく。
そして空模様が出した答えとは――
「ここは一つ、お天気雨でいかない?」
■
「うわっ、凄い音!
事故かな?」
「違うよ。
特大の雷が落ちただけさ」