与えられたものの傍で
おにぎりを食べながら
夏の空は木立の隙間にかがやいて
ここに求めたものは
ひとつも無いけれど
ぼくのいのちにとっての
自然はあるのだと悟った
ぼくはぼくの祈る脚を
夜の悲鳴の先へ伴っていく
だれとも結ばれることはないだろう
子どもが生まれてくることなんてないだろう
しかしその分
仕えることをやめてはならないのだと
さみしい心底から掬い上げた
つたない意思を形にして
少しだけ自分のこと
信じられるようになれたらいいんだ
そう思ったよ
#さよならを言う前に
8/20/2024, 12:41:00 PM