Open App

「さよならを言う前に」

ずっとずっと小さい頃から、私は死にたかった。
動機は簡単で、
私は末っ子だから順番でいけば私が一番最後に死んでしまう、家族一人一人を看取って。
それが嫌だったから、寂しかったから、私は家族皆に看取ってもらいたかったから、じゃあ私が一番最初に死ねばいいんだと思った。

そこから、今に至るまでずっと希死念慮を抱えて生きている。
家族はバラバラになったし、みんなそれぞれを生きている。それが更に希死念慮を加速させる。

小さい頃の純粋な「死にたい」から、今は「生きるのが辛いから、皆が生きてるうちに早く死にたい、私が死ねば皆苦しんで思いはひとつになる」という意味のわからない思考の渦と感情に変わってしまった。

きっと私が死ぬ時は家族皆揃うことは無いから、一人一人の顔を見てさよならを言えないけど、それでも大好きだよと、私より長生きしてねと言いたい。

8/20/2024, 12:37:27 PM