さよならは言わないで』の作文集

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さよならは言わないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

12/3/2024, 3:29:15 PM

さよならは言わないで

さよならは、誰かと別れる時にいいますよね
さよならって聞いたらあーここでお別れかと、
さみしくなりますよね
私は実はさよならって言葉苦手なんですよね
またねっていえばまた会えることがあることを示すじゃないですか
さよならって絶対会えない可能性がある言葉に感じるんですよね
みなさんはどうですか
   さよならはいわないで 
     またねのほうがいいとおもいません?笑



今日もお仕事学校だった方お疲れ様でした。
私は体調不良真っ最中です笑
明日も頑張ってくださいね
明日のためにゆっくり寝て休んでくださいね
おやすみなさい。

12/3/2024, 3:28:43 PM

【さよならは言わないで】

ホントに言わないとは思わないじゃないですか。
そんで、さよならどころか何も言わずに去るなんて。
あんまりなことですよ。

太陽の壁画が変わってしまいました。彼らの偶像は既にありません。変わることは知っていましたが、まさか今来るとは。ねぇ。急募:躊躇と慈悲。あと説明。

12/3/2024, 3:25:51 PM

突然いなくなった君に僕は不安に駆られた。
大切な友に僕は見限られたのだろうか…僕はあんなヘマをしなければ…!
怒りがふつふつと湧き、僕に不安の傷を与えた相手に憎悪の念が湧き出た。
その時、君の弱々しい助けを呼ぶ声が聞こえた。
駆け寄ると、苦しげな友がいた。
ああ。僕がそばにいればこんな事には…。許せない。
僕は友を見ながら立ち去ろうとした途端、
さよならは…嫌だ…一人にしないで…。
涙を流す友。そんな目で僕を見ないでよ、余計に切なくなる。
…一人にしない…絶対に。
友を傷つけ、僕をこんな思いをさせたお前を許さない。
僕は誰もいない空間を睨みつけながら、悲しみを帯びた夕暮れの空の下で苦しげな友をおぶさって家へ帰った。

12/3/2024, 3:24:43 PM

さよならは言わないで



「ねえ、お願い。さよならは…」
「言うよ?さよなら」


目を潤ませて訴えかけようとした言葉をばっさり。
それまで悲しそうな表情で目を潤ませていた女は
マッハで鬼のような表情となり、
歯軋りと唸り声を上げてビンタを一つかまして立ち去った。


仕事だけどさ、仕事だけどやっぱ辛えわ。


自分はその日その場で仕事が変わる便利屋だ。
今日は別れさせ屋さん。

Vチューバー相手に廃課金し、
親の金まで使い込んだ男の叔父が依頼してきた。

頼むから目を醒させてやってくれと。
彼からすると、甥にあたるクズはどうでもいいが、
親である兄は大学に通いながらバイトをし、
その金で自分を養ってくれた恩人らしい。

兄貴が不幸でいるのが耐えられん。
涙を浮かべる依頼人に、
甥ってどんな子?
理由もなくクズって呼んじゃダメだよ。
と尋ねてみたら、無言でスマホを差し出された。
見るとSNSのアカウントだ。

美少女アイコンでひたすら女と思われるアカウントへ
へクソリプや罵倒を送り、
盗撮アカウントをフォローし、
女性の自立を促すアカウントへ炎上を仕掛け、
同類の仲間とリアルタイムで盛り上がっている。
そしてVチューバーに廃課金して、
リアルでもストーキングしていた。

推しVのアカウントをチェックすると、
出掛けた先の写真が上げられたのと同日に、
同じ店で匂わせ風の写真をポエム付きであげている。
どうも本気で恋愛妄想に取り憑かれているように見える。
ここまで入れ込ませられるとは、このVやるなあ。

Vのアカウントをもう少し覗いてみると相当羽振りが良い。
フォロワー数はそこまで多くないが、
少人数制の限定配信やリアルでのファンミを開いたり、
コメントに律儀にピュアな返事をしたりして
女性経験少なめの男心をがっちり掴み、
太客を複数確保してる印象だ。
お布施の桁が凄え。

このVやるなあ。

少し感心した。


課金する金の出所は?小遣いやってんの?と聞くと
母方の祖母から引き継いだ不動産があり、
月30万ほどの不労所得があると言われた。
この祖母が孫に甘かったようだ。

それだけあっても親の金に手をつけるのか。

大学卒業後一度就職したが、給料の少なさにやる気を無くして1ヶ月で辞めてしまったらしい。
何もしなくても30万。汗水垂らして働くのがバカらしくなるよねえ。

そしてその後、転職するでもなく、
自立するでもなく、快適な引きこもり生活を続け、
親の寄生虫をやっているらしい。


あかん、フォローが出来ないクズだ。
年齢を聞いたら38歳らしい。
おお、不労所得で38年生きて、
やることが女の罵倒と女へのストーキングか。
これは開示請求が届く前になんとかした方が良い。

すまん、俺もうどうしていいのかわからん。

依頼人のおじさんが苦渋の表情を浮かべている。
お兄さんは我が子が社会復帰できるように、
現実で遊ぶ友達や居場所を作ってほしいと
行政にも病院にも相談に行き、講習を受け、本を読み、
自分達の接し方に問題が無かったかも含めて真剣に悩んでいるらしい。

夫婦だけで悩まず専門家に相談に行き、
息子を一方的に責めず、放置もせず、見守りを続け、
どうなって欲しいかのビジョンもあり、
自分達の振り返りができている。
ごく普通に息子への愛情があり、
常識の範囲内で対応が出来る親っぽい。

そんな人格者からでもクズは生まれるんだなあ。
お婆ちゃんがヤバめだな。深く聞くのはやめよう。



自分は何でも屋さんだ。
実はVもやってる。


本業だとこまめに配信して、
顔を覚えて貰い再生数を稼ぐのだろうが、
自分の場合飯の種ではなく話の種であるので、
配信は月一でだらだらと30分ほど生配信を行い、
20人ほどしかいないリスナーとだらだら喋っている程度だ。


そんなやる気のない配信でも
年に一度くらい万単位のお布施が飛んでくるので、
甥御さんのような人間が存在していることを知っている。


今回の依頼もVであるから沸いてきた。


まあ、やれることをやってみるけど、
無理かも知んないから期待しないで。

手付金をわずかに貰い、
残りは成功報酬でと言う約束で請けた、


そして結論を言うと
このVへの妄想を砕くことには成功した。

方法としては簡単で、零細Vチューバーとして
成功してる御方のお話が聞きたあいとDMを
送ったのだ。写真付きで。

割と簡単に食いついた。
なぜなら自分はイケメンで、
スーツ姿でキメ顔でポーズ取ってる手首には
ロレックスを巻いていたからだ。

背景はラグジュアリーなホテルの切り貼りだが、
背景より自分の顔の方が眩しい。
そしてロレックスはさらに眩しい。

普段は上場企業のビジネスマンだが、
副業をしたくて始めたVで伸び悩んでいた時に
あなたのことを知りました!と言う設定だ。


本当に簡単に食いついた。
リアルでも会うことになり、あっという間に
手を繋ぎ、指を絡ませ、いい感じ?の距離感まで近づいた。

ここで、今度行くお店こんな感じと高層階のホテルの
写真を送ったら、配信に写真を用いて、
いつ行くかをたっぷり匂わせしていた。


これは来るな。


予想通り来た。


白いスーツに薔薇の花束で決めた甥御さんを初めて見た。
これはほんまあかん。


早々に判断して、何も知らないさわやか好青年として
毅然とした態度を取ると、
ひとしきりVを罵り、
薔薇の花を振り回しながら地団駄を踏み始めた。

なのでそいつを抑えるふりをして耳元で囁いてやった。

「君のこと知ってるよ。お家も。森田誠也くんだろ?」


効果はてきめんで真っ青になり逃げ出した。
妄想の恋が破れ、身元が割れ、
さあ、これからどう出るかはまだわからない。

残されたのは王子様を見るような目でこちらを見て来る
やり手のVだ。

こっちも面倒だ。
これを片付けなければ。

ごめん、今の人を見て気が付いた。
やっぱりこんなの良くないよ!
ファンの人に申し訳ない!!
ボクが迂闊だった!!


多少芝居が強かったが、普段から芝居してるのは
相手も同じだ。

すぐさま空気に酔いそんな‥と乗ってきた。
どこまで本当かなあ?

腹の中で苦笑いしながら相手の出方を見る。

相手は私達これからじゃない、と
目を伏せているようでロレックスをガン見しながら
声を震わせる。

それでもか弱く可愛らしく見えるのだから恐ろしい。

お願い、と言い出したのでバッサリ切り、
そして盛大にビンタを受けた。痛い。


まあ、芝居の終わりには良いオチだろう。痛いけど。


周りの好奇の目を浴びながら飯を食って帰った。
依頼主のおじさんを呼び出し経緯を話し奢ってもらった。
流石はラグジュアリーなレストランだけに、
奢ってもらった飯代だけで依頼料として十分だったが、


成功報酬は数ヶ月様子を見てから、と言うことでまとまった。
え、まじでくれるの??
驚いたが、くれるなら貰いたい。


よろしくお願いしまーすと手を振って別れた。



一ヶ月後、飯代を超えた分厚い紙袋を受け取った。
甥御さん、誠也くんは唐突に自分が所有している
マンションのひとつに引っ越し帰ってこないらしい。


身元が割れたから逃げる。わかりやすい。
え?実家に怖いお兄さんが突撃したら
ご両親どうなんの?見捨てたの?
なんか伝えた?え?聞いてない??
自分のことしか考えていない様子にむかついたが、
おじさんは満足らしい。


あの親子は物理的に距離を置いたほうが良い。


少し離れて、息子がいない生活を経験した方が良い。
兄貴達も、あいつのことも定期的に様子を見に行くよ。


変な依頼を請けてくれてありがとうと
最後に深々と頭を下げて依頼人は帰っていった。


何だかなあ。


ご両親も叔父さんもごく普通の人だ。
逃げた奴が悪いと分かっていても罵りもしない。
冷静に事実を受け止め、見守る体制に入ってる。
生活費は自動的に手に入る。
経済的に困ることはないし、
あいつが孤独死する可能性は低そうだ。


恵まれてる、実に恵まれてる。



引きこもりの甥御さんが少し羨ましくなった。

12/3/2024, 3:22:44 PM

今、君がいるから

僕の世界は輝やいている

これからもずっと君のおかげで

光が満ちて広がっていくんだと思うよ

だからさよならは言わないよ

君がいない世界なんて

考えられないんだもの

傷だらけの僕の手

君が繋いでくれた

この手は離すもんか

だからさよならは言わないで

言わなくていいよ

また明日っていうよ

じゃあまた明日

またね!

12/3/2024, 3:16:36 PM

キャリーを引いてゲートへ向かう。
ピラミッドを逆さにしたような特徴的な建物の、全景が見える位置で振り返る。

年に一度。新幹線に乗って、ホテルを予約して、まったくの自己満足の為に赴くこの場所。家族にも、職場の人間にも、決して理解出来ない感情に突き動かされて、まったくお金にならない活動の為に、睡眠時間も、なけなしの財産も投げ打って思いを爆発させる。
手に取って貰える可能性は限りなくゼロに近い。
そんな事は分かっている。
そんな事は半分どうでもいい。
手に取って貰えるのは確かに嬉しいけれど、思いを爆発させたものを形に出来た。それが既に嬉しいのだ。
何時間も座って、一人もブースに来て貰えない事だってザラにある。でも、それでいい。
この空間が、この空気が、私は好きなのだ。

ガラガラと音を立てて沢山のキャリーが通り過ぎる。
一人で足早に行く人、友人同士語り合いながら歩く人。そんな人の波の中でぽつんと一人立ち尽くす。

仕事に追われ、人間関係に疲れ、家族に愛想を尽かし、何度もこの活動をもうやめよう、と思った。
でも、何度もうやめようと思っても、またここに帰ってきてしまう。――もうこれは、業のようなものだ。

だから私はさよならは言わないで、あの特徴的な建物を見上げてこう言うのだ。

「また来年」


END


「さよならは言わないで」

12/3/2024, 3:13:15 PM

『さよならは言わないで』というテーマについて…
人はいつか旅立つ時が来るよ…
いつ旅立つかわからないね…
でも周りにいる大切な人にはいかないでもらいたい。
『さよなら』はなるべく言いたくないね…
そのために元気で…健康で…いなきゃね…
自分の命…他人の命…動物たちの命…周りにいる大切な人の命…を守れるのはできるね…
でもわからないね…守っていてもダメな時はダメだね…
天国にいる大切な人ともう一度『会いたい』けどもうさよならと言ってしまったから、会えないのかな??
会いたいな!ラストに本当、さよならの言葉聞きたくないね…
自分が思う『さよならは言わないで』っていうテーマかもね。

12/3/2024, 3:11:57 PM

さよならなんて、言わないでよ。
さよならを言わなければ、君に
また会える、そんな気がするから
無理だと知ってるのに
もう君には会えないとわかっているのに
それでも、
僕たちに別れは来ない、また会える、
そう信じたいから。
おねがい。さよならは言わないでよ。

さよならは言わないで

12/3/2024, 3:11:46 PM

さよならは言わないで
さよなら、しばし休業中です…w

12/3/2024, 3:09:12 PM

もう二度と関わらないつもりなんだろ
君がそうでも俺はそうじゃない。
会えるなら会いたいし、決して君のことを忘れない。

君の中で俺は終わっていて忘れていいもの。
なくてもいいものなんだろう。
むしろない方がいいのか?

君は俺を見かけても心踊ったり、
話す機会を探したりしない。
なんなら去っていったね。

俺の中では、また会えたら嬉しいねで「またね」

【さよならは言わないで】

12/3/2024, 3:05:22 PM

さよならって言うよりも、またね、って言って別れる方が好き。
 そう言った君は、事故で二度と還らぬ人になった。
 葬儀で僕は、少し時間が経ったらまたそっちで会おうと弔辞を述べた。
 君のいる天国で、またね。
 遺影の中から君は微笑み返した。
 こういう時はさよならって言ってもいいんだよと、ちよっぴり苦く笑ってるみたいに見えた。

#さよならは言わないで

12/3/2024, 3:03:39 PM

10:さよならは言わないで 11


「おかあさん!おかあさん!おいてかないで、おかあさん!いや、いや!」

世界が全部ぼやけてしまって何も見えないのに、手を伸ばすのが辞められなかった。
頭のどこかでこれが夢だという事が理解できて、夢の中だからか自分の意思とは関係なく体が動くのが酷く怖くて、焦燥感ばかりが増していく。

私の体がどれだけ手を伸ばしても輪郭がぼやけた女の人は歩くのを辞めてはくれなくて、それなのに数歩進む度に悩むように立ち止まりかける。
私を抱きしめて抑える人も、きっと暴れている拍子に腕や足が当たって痛いだろうに決して離さない。

頭はずっとキンキンと痛んで、鼻は啜る度に奥が痛んで、喉は叫ぶ度に擦り切れそうなほどに痛んで苦しいのに、離れていく女の人に戻ってきて欲しくて仕方がなかった。

あぁ、でも、いやだ、この後の事に聞こえる音がどうしても聞きたくない。どうしても耳にしたくないのに、夢は止まる事なく進んでいく。
やだ、あの言葉を聞きたくない、言わないで、おかあさん







「って夢を見たんだよねぇ。」

母さんに今日見た夢をそのまんま伝えると、鼻で笑いながら母さんはただの夢でしょ、の一言で済ませた。
結構壮大な夢だったのに。
まぁ、夢と違って母さんはここにしっかりいるし仕方ないのだけど。

「そんな夢早く忘れなさい。貴方はちゃんと私の子よ。」







「あの女が取り戻しに来ない限りはね」

12/3/2024, 3:02:14 PM

相手が突然さよならと言わないで別れるゲームをしようと言い出したので、心底呆れ果てた。もうそろそろ席を立とうとする私を見計らって、向こうが悪戯に笑ったので余計に腹が立った。さてどうやって別れようかと思案している振りをして、そちらさんは私を試している。真剣に振り絞った声でも、にやつく口元が笑みで震えていた。
 まだ遊び足りないこの大きな幼子をどうあやそうか。ふと、近くのテーブルに目を向くと、蜜柑が幾つもお盆に転がっていた。
 ああ、そういえばやってみたかったことがあると閃いた時には、既に私は蜜柑を一つ手に持って、何度か手のひらに転がし投げたり落としたりと繰り返した。
 上手だねと向こうが茶化してきたので、私は何も言わずに蜜柑をそちらへと放り投げた。相手は急に眼前に降ってきた果物に慌てふためき、瞬間に手を出して一度滑らすも、二度三度ところころと蜜柑に弄ばれて、ようやく両手でしっかりと握った。
 たちまち心をおどる暖かな日の色に染まっている良い蜜柑でしょと、私はあごに指を添えてみせた。相手は意味が分からなかったようで、呆けた顔で瞬きを繰り返している。
 古き時代から今も伝わっているあいさつだよと、私は相手の眼をじっと見つめながら、手を振って立ち去った。
          (241204 さよならは言わないで)

12/3/2024, 3:01:33 PM

『さよならは言わないで』

玄関のドアを開けた彼は、名残惜しそうに私を見た。彼の背中の向こうに夜が見えた。

「電車、なくなるよ」

わたしは、つとめて明るい顔をする。部屋の奥からテレビの音が聞こえていた。

「やべ。今日、たのしかったよ。それじゃ……」

彼の胸に手を当てた。彼はわかってくれたみたい。

「またな」

「うん、LINEちょうだいね」

笑った顔がかわいい。そして、歩いて行った。

孤独な夜が戻ってくる。でも少しづつ良くなる。これから。

12/3/2024, 2:58:13 PM

有名な人の歌なんだけども。
さようならを、僕たちの幸せを探す最初の日て表現していてすごいなて思った。
それだけ。

12/3/2024, 2:57:00 PM

「『さよなら』と『またね』」
僕と彼は高校生。
幼稚園からの幼なじみで、ケンカばかりしていた。
でも、数分経てば自然と仲直りしていて遊んでいた。
名前が似ていたこともあり、直ぐに仲良くなった。
·····
「柚葉!一緒に帰ろう。」
そう言ってくれたのは成葉だった。
「うん!」と応えて成葉のもとへ走った。
いつもと同じ帰り道、
けれど空は薄暗くどんよりとしていた。
帰り道、電車の中で成葉が言った。
「俺、病気なんだ。」
僕は聞き間違いかと思い、
「ごめん、もう一回言って」と聞き返した。

成葉が病気なはずがない。
僕とずっと遊んでいたし、元気だった。
だから、大丈夫。絶対に_

「ごめん、ずっと黙ってて。俺病気なんだ。知ったのは高校二年の夏休み。熱が下がらなくて病院に行ったら寿命3ヶ月だって言われた。もう治らない病気らしい。」

は?
嘘だろ?
成葉が寿命3ヶ月?
意味わかんないよ。
夏休みに診断したなら、後1ヶ月もないじゃんか。

僕は混乱していた。
成葉が寿命3ヶ月ということを受け入れたくなかった。
まだまだ、成葉とやりたいことは沢山あったのに…

「ごめん。『さよなら』、柚葉。」
そう言って、電車を降りた。

待てよ。
僕、まだ_

とっさに成葉の手を掴み、言った。
「僕たちの思い出の場所に来て。」
そして、僕は走って〝思い出の場所〟へ向かった。
·····
僕と成葉の思い出の場所は丘の上だった。
僕と成葉が一緒に泣いたところ。
一緒に笑ったところ。
一緒に迷子になったところ。
色んな思い出が詰まってた。

「柚葉…」成葉が僕の後ろで気まずそうに言った。
「今から言うことをちゃんと聞いて。」
僕が成葉に向かって真剣な目で言ったからか、
成葉の顔が強ばった。

「僕、成葉が好きだ。他の誰でもない、友村 成葉が好きだ。」そう、僕はずっとこの言葉を言いたかった。
成葉が驚いた。それも当然だ。

しかし、成葉から出てきた言葉は
「え?柚葉、それってつまり俺、諦めなくていいの?」
とても意外なものだった。

今度は僕が驚いた。
『諦めなくていい』?それってどういうことなの?

「俺、ずっと柚葉が好きだった。しんどい時も嬉しい時も悲しい時もそばに居てくれたのは柚葉だった。でも、俺は柚葉の特別にはなれないって思ってた。」

同じ気持ちになるのって、
こんなに嬉しいことだったんだね。
·····
それから、2人はお互いの気持ちを伝えあい結ばれた。
ほんの少しの間だったけれど、今までで1番大切な思い出になったと思う。

ありがとう、成葉。
空の上から見守っててね。

そして、柚葉と成葉の最後交わした言葉は
『またね』だった。

12/3/2024, 2:54:55 PM

ママの様子が変だ。
先生も、友達も、みんな気づいていないし、気にしてない。
でも僕だけは気づいてる。

ママが変だ。
僕のママが偽物になっちゃったんだ。

僕を怒鳴りつけたり、つねったりしないのだ。
ママが変だ。とても。

試しに昨日、テレビに出ていたオムライスが食べたいって言ってみた。
ママの言う“大人のための”番組…大人たちの間ではバライティ情報番組とか呼ばれているらしい…で紹介されていた、うんと手が掛かるやつ。

いつもの、僕のママなら言うはずだ。
「そんな贅沢言わないの!!ママのいつものご飯が不満だって言うの?!」
そうやって怒鳴って、しばらく目も合わせてくれないし、口を聞いてくれない。
それがいつものママのはずだった。

でも、でも。
昨日のママは、しばらく黙って、それから何度か深く息を吸ってから、優しい声でこう言った。
「美味しそうねえ。でも今日は材料ないし、またいつかね」

ママが変だ。
僕のママじゃない。

僕は、保育園によく遅刻する。
保育園が嫌いなわけじゃない。
でも、朝は眠くて、寒くて、とても外に出られたものじゃない。
朝は、寒い外に出て、保育園に歩いていって先生にご挨拶するよりは、あったかい家でダラダラしたいんだ。

でも、12月になってからは一回も遅刻してない。
ママが変だからだ。
一日中、偽物のママに支配される家にいるよりは、保育園でめんどくさいけど、友達と喧嘩したり、遊んだり、片付けしたり、いつもの先生に会う方がずっといい。

ママが偽物になってから、あんまり家では落ち着けない。

でも。
窓の外を見ると、空が橙に染まっている。
もうすぐお迎えの時間だ。
さよならの時間だ。

お迎えが来ると、先生が呼びに来る。
それで、保育園の教室から出るときに、みんな「さよなら」をいう。
先生に「さよなら」を言ったら、僕たちはもう家に帰る。完全にぷらいべーと、になるんだ。

僕はそれが怖い。
だって今日も、変わってしまった偽物のママと二人きりなんだもん。

先生が教室の外で誰かと話してる。
耳を澄ませる。
…ぼくの、ママの声。

僕は、目を瞑って、心の中で必死に祈る。
日曜日の朝、僕に笑いかけてくれるテレビの中のヒーローに、絵本に出てきたおきつねさまに、いつかおばあちゃんとお参りに行った神社のかみさまに、今ママとお話ししている先生に。

「さよならは言わないで。帰りたくない」

お外ではカラスがガァガァ鳴いている。
ママと先生が声を立てて笑う。
さよならは、言わないで。

空はだんだん暗くなる。
足元に落ちていたミニカーがかちゃん、と鳴った。

12/3/2024, 2:52:53 PM

「さよならは言わないで」

 さよならは言わないで。
私からも言わない。
君からも言わないで。
 もし別れがあった時もさよならは言わない。
『また。』それだけだ。

12/3/2024, 2:48:38 PM

さよならは言わないで、
これが彼女の口癖だった。

でも今回は、サヨナラだ。

12/3/2024, 2:48:29 PM

1
「挨拶って大事だと思うの」

「ほら、言葉には力が宿るじゃ無い?」

「だから考えちゃうのよね」

「もしあの日、またねって」

「また会う約束をする言葉で別れていたら」

「だってあなた約束は守るから」

「でももう会えないし…さよなら」

2

「そりゃそうだよ。人生の基本」

「よく言われるよね。言霊だっけ」

「あんたはいつも何かしら考えてんじゃん」

「…」

「…」

「…アタシの信条だし、まあ」

「え、待って、なんで」

3
何も学んで無いんだね。再会を誓えばよかったのに。


さよならは言わないで
(副題:希望を壊したのは)

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