突然いなくなった君に僕は不安に駆られた。
大切な友に僕は見限られたのだろうか…僕はあんなヘマをしなければ…!
怒りがふつふつと湧き、僕に不安の傷を与えた相手に憎悪の念が湧き出た。
その時、君の弱々しい助けを呼ぶ声が聞こえた。
駆け寄ると、苦しげな友がいた。
ああ。僕がそばにいればこんな事には…。許せない。
僕は友を見ながら立ち去ろうとした途端、
さよならは…嫌だ…一人にしないで…。
涙を流す友。そんな目で僕を見ないでよ、余計に切なくなる。
…一人にしない…絶対に。
友を傷つけ、僕をこんな思いをさせたお前を許さない。
僕は誰もいない空間を睨みつけながら、悲しみを帯びた夕暮れの空の下で苦しげな友をおぶさって家へ帰った。
12/3/2024, 3:25:51 PM