鹿目 笹夜(かのめ さよ)

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4/19/2025, 7:14:09 AM

僕の物語の始まりは君だった。
最初は僕に警戒をしていたけれど、だんだんと心を開きつつある君の姿に僕は嬉しく感じた。
でも、まだ君の考え込んでいる様な顔を見ると、悲しくなってくる。
寄り添ってみたいけれど、君に嫌われたらどうしようという考えがよぎる。
だけど、それでも君は僕の為に何か尽くそうとしていると努力していると感じる。
これから始まる物語、君と共にこれからも歩んでいきたい、君の悲しみも苦しみも分からなくても全部受け入れるよ。

2/14/2025, 12:13:44 PM

いつもそばにいてくれてありがとう。
そう甘い声で君は言うけれど、私にとっては嘯いた言葉しか聞こえない。
どうせ、私のことを置いていくのでしょう?
そう半信半疑な心の声が渦巻く。あの人のように…。
すると急に暖かい温もりを感じた。
一瞬驚いたけれど、君の顔はどこか悲しそうな顔をしていた。
なんであなたもそんな悲しそうな顔をするの?
いつの間にか涙を溢している私の問いは虚しく消えていった。
でも…ありがとう…。
私はそう、呟いてそっと抱きしめ返してみた、君が微笑んでいる声が聞こえた。私も釣られて微笑みの声を上げた。

2/11/2025, 11:08:23 AM

ココロがないのだろうか、周りが楽しそうで幸せそうでも僕には何にも感じない。
でも、いつもココロに咲く自分の花達は楽しげに幸せそうに鮮やかに彩る。
その場でココロの花を出したいけれど、変に思われて離れていく同級生の冷たい目線が蘇る。
あぁ、またココロの花がしおれちゃった…。

1/24/2025, 12:02:15 PM

泣いている君に心配そうに尋ねる僕。だけどいつも答えてくるのは大丈夫という突き放すように放つ言葉。
でも君は辛そうだ。今にも消えそうだ。とめどなく溢れる君の涙。
小さい嘘を詰め込んで苦しそうな君を見ると、僕はもどかしい。
僕はそっと君の肩を抱いた。驚いていたけれど、しばらくすると、君は僕から離れようとしてきた。
僕は離すまいと、ぎゅっと抱きしめた。君は少し暴れていたけれど、しばらくして泣き止んでくれた。
何が辛いの、包み隠さず話して欲しい…僕はそう優しく乞い願う様な声で君に尋ねた。

12/3/2024, 3:25:51 PM

突然いなくなった君に僕は不安に駆られた。
大切な友に僕は見限られたのだろうか…僕はあんなヘマをしなければ…!
怒りがふつふつと湧き、僕に不安の傷を与えた相手に憎悪の念が湧き出た。
その時、君の弱々しい助けを呼ぶ声が聞こえた。
駆け寄ると、苦しげな友がいた。
ああ。僕がそばにいればこんな事には…。許せない。
僕は友を見ながら立ち去ろうとした途端、
さよならは…嫌だ…一人にしないで…。
涙を流す友。そんな目で僕を見ないでよ、余計に切なくなる。
…一人にしない…絶対に。
友を傷つけ、僕をこんな思いをさせたお前を許さない。
僕は誰もいない空間を睨みつけながら、悲しみを帯びた夕暮れの空の下で苦しげな友をおぶさって家へ帰った。

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