『さよならは言わないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
出会いのときも、別れのときも、自分でそのタイミングを決められると思ってるの、傲慢だよね。
どうぞお元気で。
[さよならは言わないで]
さよならと言ったり言われたりすると
心が痛くなる
もうこの人とは会えなくなるのでは無いかと
別れ話の時
「さよなら」と言われると
復縁ができないことを知り
もう昔のような貴方の笑顔は見れないのかと
恋しくなる
引越しの時
「さよなら」と言われると
もうこの人とは一生会えない
知り合いではなくなるような
虚しさになる
「さよなら」という言葉ほど
聞きたくない言葉はなく
綺麗な毒が私を傷つける
でも、この「さよなら」を言わないと言われないと
本当の別れではないような
また次があるのでは無いかと
期待してしまう自分がいる。
そんな自分を諦めさせる
唯一の言葉でもあるのだ。
私は「さよなら」を言わない言われないような人に
なろうと思う。
「さよならを言わないで」
さよならは言わないで
言わないほうが不自然じゃない
さよならとは言わないけど
チャットとかなら
また、良い夢を、とかかな
無言で消えることもなくはない
区切りだよね
別れや出会いなんて
自分ではない誰かとの
自分とは別れられない
区切ることは出来はする
でも正確には区切れてはいない
ただ別の自分のことをやってるだけ
別れは当たり前で
とくだん特別ではない
礼をもって接してるから
それが当たり前に思うのかもね
一方的な別れは多分ない
それまでに決めてたんじゃないかな
私はラインが決まってるかも
ここまでかなって思う
終わらせた後はもう知らないこと
たまにはタイミングを待ったりもする
こっちは既に終わってるから気が楽
大丈夫だといいんだけど
大丈夫じゃなくても知らんけど
#さよならは言わないで
さようなら。
君からの別れの言葉。
またね、でもバイバイでも無く、さようなら。
君は僕と決別したいのだとやっとそこで悟った。
僕はまだ君とさようならをしたくなかったのに。
さよなら、なんて言わないで欲しかった。
君とずっと共にありたかった。それでも君は他の男を選んで僕を捨てた。
さよなら、さよなら。僕の初恋のヒト。
さよならは言わないで
お別れではない、いつかまた会える。
だから、さよならは言わないで。
さよならでは悲し過ぎるから。
だから、さよならは言わないで。
でも今は…また会う日までさよなら。
…いや、言っちゃうよなぁ。
つい口から出てきそうだな。
paki
さようならは、
新しいスタートへの、挨拶なのかも。
だから、さきに、自分から言う。
『好きな人が出来たんだ』
なんの前触れもなく伝えられたその言葉は凶器のように鋭く俺の胸を刺した。頭を殴られたような鈍い痛みが走り、全身が逆立って嫌な汗が噴き出る。
『えっと…冗談?やめろよエイプリルフールはまだ先だろ。』
そう言えばきっとお前は、はは。バレた?なんておどけて俺のほっぺをツン、と刺すに違いない。でもお前は虚な目で、はぁ…と小さなため息をついて黙り込んでしまった。
その態度は、これが嘘なんかじゃないっていう現実を嫌というほど突きつける。
『なんで…』
もう既に溜まった熱い水が今にも目からこぼれ落ちそうでそう言うのが精一杯だった。
『もう新居の目処はついたんだ。今までありがとう。』
そう言うと、お前は私物をテキパキと片付け始めた。元々、物欲もなく物を持たないタイプだ。旅行用に買った大きめな黒いスーツケースに収まる程の荷物はあっという間に片付いた。
その様をただ見ていることしかできなかった。体からすーっと血の気が引いて目の前がぐらぐらする。立っているのもやっとで少し気を抜いたら倒れ込んでしまいそうなくらいだった。
そして、玄関の前まで行ったお前はゆっくりと振り返り、さようならと言うと足早に出ていってしまった。
頭が殴られたようにズキズキと痛む。何を言われたのか。さようなら、その言葉がどんな意味を指すのか理解する事ができず、ただただお前が出ていった扉を見つめていた。
昔に出会った
名前も覚えていない
小さな女の子
またいつか会えるから
#さよならは言わないで
さよならは言わないでおいた
君からのさよならも受け取らなかった
先日見かけた君は私を認知しているのかいないのか
そんなことどうだっていいんだけど
元気ならそれでいいんだけど
遠く見えた君のこと
そばにいたかった誰よりも
元気でいるならそれでいいのだ
自分に言い聞かせて私も元気でいなきゃ
空っぽになった私の体は記憶を辿る
さよならは言わないでよかった
本当によかった
じゃあねなら ようやく言える 仲の君
だって重いもの さよならの音
さよならは言わないで
カレンダーの赤い丸
お気に入りのペンで
丁寧に印をつける
君と会える街角
会える日が来たら
足早に心をはずませ
君へと向かう
楽しい時間は
またたく間にすぎ
バスの最終便の時刻
さよならはいつも
お決まりのまたね
さよならを言われたら
心が置いてきぼりにされ
もう君に
たどり着けなくなりそうだから
「そう泣くなって。別に、俺のことを忘れるわけじゃないんだ。」
体が白い鱗に包まれ始めた彼は、既に龍の体表ように変貌した手を私の頬に伸ばした。
反射が虹色に光っている鉄のように硬い白い鱗に私の涙が伝う。
「…もう時間だな。」
白鱗の手を離した。私の頬にはまだ彼に僅かに残っていた温もりが跡を引いている。
「まって、あのね……
ううん、いい。決してさよならは言わないでほしいの。それだけよ」
彼はその言葉を聞くと、少し立ち止まって、いつもと変わらない調子で明るく笑った。
「大丈夫。わかってるさ。
……じゃあな、また逢う日まで。」
そう言って彼は七色に光る水晶に取り込まれて消えていった。
彼のいた場所には白い鱗、そして形見の懐中時計が転がっている。
私は彼の温もりを、彼の残滓に求め続けた。
"さよなら"を知らないようにするために。
<さよならは言わないで>
「何...するつもりだよ...」
「....見ればわかる、自殺さ」
「いやだ、逝かないで....お願いだから、お前迄俺の前から消えないでくれ...いなくならないでくれ」
それは、ちょっと無理なお願いだなぁ。私はもう逝く事を決意したわけだし、漸く此の世界とさよならができるんだ。
「ねぇ、来世ではたくさん話そう」
「今じゃ駄目なのかよ」
「うん、じゃあ....さよなら」
下の方で嫌な音がした。
そして人の叫び声や混乱の声。
「こんなの呪いじゃねぇか。さよなら何て言うなよ....」
# 11
「さよならは言わないで」
さよならは言わないで
あなたにまた会いたいから
私のこの想い
あなただけは否定しないでよ
さよならはいわないでどこへ行こう。
心配させることになるだろうが仕方がない。必ず戻るなどという嘘もつけそうにない。
こうでもしないと決心が鈍るのだ。
一応、共通の友人にメッセージは託してある。
あとは友人次第かと船に乗り出した。
ゆっくりと、沖から離れるのと同じくらい、寂しさが込み上げてきた。引き換えそうと実行できないのが船のいいところか。
やはり船にして正解だったと沖を見る。
すると友人を伴って相方の顔が見えた。
涙でぐちゃぐちゃの顔を見られないのも、船のいいところか。
それ!
ほんとに。
さよならなんて言われたくもない。
寂しいけど面白かったから
さよなら言ってあげる!
さよなら。
辛いから言ってあげる
だから言わないのが優しさでしょう…
見える景色すべてに君の幻を見る。
聴こえる音すべてに君の声が混じる。
君色のガラスを通して見ていた日々の鮮やかさを、もう思い出せなくなった。
冬が好きだった君は、冬と共に僕から去った。
春の訪れを告げる陽光も、もはや凍りついた僕の心を溶かせない。
愛してると素直に言えたら。
あるいは、行かないでと泣きつけたら。
僕の隣には今日も君がいただろうか。
「さよなら。大好きだったよ」
さよならなんて言わないでほしかった。
振り向かない君になんて返せばよかったのか、僕はいまだに答えを知らない。
さよならは言わないで
本当は、ずっとずっと一緒に居たい…夜も、別々の家では無く、二人で過ごしたい…我儘だって解ってるし、今の二人には、出来ないって知ってるけれど…暗い冷たい部屋に一人で戻りたくない、出来る事なら君と此の儘二人で帰りたい…こんなに、君の存在が大きくなるなんて思っていなかったけれど。同じ時間を過ごす度に、この時間が関係が愛おしくなって、繋いだ手を離したくない、もっと君の温もりを感じていたい、もっと君の優しさに包まれていたい…
だから、さよならまたね、なんて言わずに、絡めた指を解かないで欲しい…
・さよならは言わないで
二月初旬〜五月初旬 春の神
五月初旬〜八月初旬 夏の神
八月初旬〜十一月初旬 秋の神
十一月初旬〜二月初旬 冬の神
役割分担は、このとおり。
そして立冬の今日、私、冬の神は、秋の神から仕事を受け継ぐことになっている。
一年ぶりに会う秋の神は、困ったような笑みを浮かべていた。
理由はすぐにわかった。秋の神の隣には、もう一人、仏頂面の少年がいたのだから。夏の神くんだよ、と、秋の神が説明してくれる。
秋から冬への引き継ぎの日に、なんで夏の神が。とっくに任期は終わっているだろうに。
最近やけに地上が残暑だと騒がしいのはこいつのせいか。
「どうして夏の神がここにいるのか、説明してくれる?規約違反だってことは、わかってるんでしょうね?」
秋の神は穏やかだが優柔不断だ。夏の神に押し切られたんだろうと察しがつくが。
「まぁまぁ冬ちゃん、落ち着いて。夏くんもほら、黙ってないで」
何が冬ちゃんだ。秋の神に背中を押されて、夏の神が前に出てくる。
当然だけど、ほとんど話したことはない。とゆーか、全くない、と思う。
秋の神や春の神に聞くところによると、子供っぽくて怒りっぽくてバカっぽいとか。
ふうむ、あながち間違ってもなさそうだ。
「何の用?」
「……お前が好きだ」
……は?
「だから、お前が好きだ。俺と付きあってほしい」
ここは嫌だと、正直に言っていいものだろうか。
「夏くんねー、冬ちゃんに一目惚れしたんだって。ほら、今年の春、春ちゃんの代理で冬ちゃんが担当した日あったじゃない」
ややこしいが、こういうことだ。
その季節の担当の神が出られない日は、他の季節の神が代理を務めることが許されている。
今年の春、私は一日だけ、春の神の代理を務めた。
地上では季節外れの雪だと騒がれたが。それを、夏の神は見ていたということか。
「綺麗、だった。雪も、お前も。冷たくて、澄んでて」
そんなこと…カッと顔が熱くなる。いけない。熱は体に毒だ。
「友達、なら、いい」
パッと顔を上げた夏の神は、わかりやすく安堵の表情を浮かべた。
なんだか照れくさくて、私は言葉を紡ぐ。
「用は済んだでしょ。帰りなさいよ」
さよなら、は、なんとなく言いたくなくて。
「半年後に、また」
あのとき、きょとんとしていた彼は、もしかしたら気づかないだろうか。
その年の冬が、記録的な大雪となった理由に。
富士山頂、高く積もった固い雪の意味に。
夏までもつといいけど。
独り言は、冬空に消えた。
「先生!私に帰る時さよならって言うのやめてください」
ドアを開けて先生の顔を見るやいなやそう言い放った私に先生は面食らったような表情を浮かべている。
訳が分からないって顔に書いてありますよ、と声に出してあげたいぐらいには。
「あ~えっと、とりあえず中入りな?寒かったね、」
唐突に変なことを宣った私にも先生はいつも通り優しい。
丁度職員室に用があって渡り廊下を歩いてきたからか、スカートから覗く足が氷のように冷たくなっていた。
「脚真っ赤だよ。ストーブだけじゃ寒いよね。ブランケット良かったらつかって、」
さらっと私の話流そうとしてます?なんて可愛くない言葉が口から出そうになったが、先生の可愛くて嬉しい気遣いを前にしたらそんな言葉は吹っ飛んだ。
可愛いうさぎ柄で先生がこれを普段使ってるのを想像したら妙に可愛くて口元が緩む。
わんこみたいな先生とうさぎって可愛いの過剰摂取だ
「そうは言っても下校時間まであと5分ぐらいか。女の子なんだからちゃんと暖かくしないとダメだよ?脚なんて見てるだけで寒そう」
「寒いけど可愛さは大事じゃないですか、」
「えぇ~?おじさんには理解できないなぁ」
おじさんって呼ぶにはまだ早いです、などど話していると下校を促す放送が流れる。
気をつけて帰りましょう、さよならと言って放送は終わった。
「さよなら、ってなんだかかなしい感じがしません?もう会えないみたいな雰囲気で、」
「なるほど、君はさよならにそんな意味を見出すんだ。じゃあSee you later alligator.ってのはどう?」
「しーゆーれいたーありげーたー…?ワニ…?」
「直訳するとワニさんまた後でねって意味なんだけど日本で言うとダジャレみたいなもんだよ。その返事にln a while crocodile.って返すんだ。」
「なんだか可愛いくて気に入りました。先生と私の秘密ですねっ、」
ワニでもなんでも先生との秘密が嬉しくてたまらない。
「先生!See you later alligator.」
「ln a while crocodile.」
流暢な英語でそう言って笑う先生はたしかにうさぎよりも可愛かった
2023.12.3『さよならは言わないで』