『この道の先に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
この道の先に。
「この道の先には何があるのだろうか」そんなことを考えながら学校やアルバイトから帰っていた。
当時住んでいた家は田舎にあり、最寄り駅まで片道7kmとそれなりに距離があった。距離が長い分脇道も多く、その脇道の数だけワクワク、ドキドキという感情が湧いた。
時間にゆとりのある帰り道、その脇道に入ってプチ冒険をするのが僕の小さな楽しみだった。
その道の先には、小さな花が群生していて、夕陽が綺麗に見える廃牧場に繋がったりと、なかなかに面白い冒険だったと思う。
どんな場所、どんな不便な道のりを越えた先だったとしても、そこには民家や畑などがあり、ひと気のない場所などというのはなかった。
そして、どこを通り帰ろうと「おかえり☺️」とおばあちゃんたちは言ってくれる。
とてもあたたかいなって思った。
引っ越してきて約5年。
この場所をより好きになったきっかけはそれだろう。
私が歩んでる道は正しいのか
未来のことは誰も分からない
今は楽しくても、この先嫌なこと、辛いこと、悲しいこと…何が起こるなんて誰も予想できない
だから楽しいんだ
人生は何があるか分からない
でも何があるかわかってたら事前に対策することが出来る
確かに定期テストでは対策をしないと痛い目にあうが、人生はそうではない
対策せずに自分らしい解答をすることが一番!
何度も立ち止まり、歩くのがままならなくなるほど、当たり前に出来ていた息の吸い方も吐き出し方も分からなくなり、途方に暮れて地べたに突っ伏してしまったこともあった。
これしか無いと自分に言い聞かせているだけなのかもしれない、何度もそう思っている。
微かに見えた……そう錯覚なのかもしれない。でも、指先に触れたかもしれない温かな光は、僕が求めていたものだと信じている。
あの頃のように、過去に縛られていないと思っていた。でも時折、気紛れにふらっと覗かせてくるアイツ。そんな自分に心底嫌気がさす、でもそれを含めて僕なんだと飲み下す。
もう下を向かない、あの光が見えたところだけを見続けよう。
少しづつ、ゆっくりでいい、あの光が僕の手の中に掴めるときまで、歩き続けよう。
いまはまだ何も掴めていないけど、何か掴めそうな気がしている。
僕だけの力では、あの光のもとへ辿り着けないけど。
あの頃はよくわからなかったことも、いまは少しわかるようになったよ。
いまもわからないことが多いけど……
凸凹だらけの歪な自分、でも僕は僕以外のモノにはなれない。いや、なりたくない。
瞳を閉じるその時までは、足掻き続けよう。
たとえ光に届くことなく、僕という存在がいま消えても。
後悔は1ミリもしない、目を開き続けてやる。
そう、それが僕だ。
『 この道の先に』
分からない道を歩くことが怖い。完璧なナビ付きなら話は別だけれど。自分が歩く道は安全な道を選んでしまう、失敗は怖いから。
知らないことにワクワクできる人になりたい。
今日のテーマ
《この道の先に》
「たしかこの道だったはず」
うろ覚えの記憶を掘り起こし、坂道をのぼっていく。
この辺りは住宅地で、商店など目印になるものはなかったが、街並みは昔とそう大きく変わっていない。
小学生の頃、夏休みが来ると、毎年この辺りに住む祖父母の家に泊まりがけで遊びに来ていた。
最後に来たのは小学生の夏休みで、その時は手を引かれてこの道を歩いた。
降り注ぐ日差しの暑さと蝉の声、時折通り抜けていく風の気持ちよさが昨日のことのように蘇る。
坂は途中から急な勾配になっていて、まるで山登りでもしているような気分だ。
インドア生活が祟って少し息が切れてきたので歩くペースを落とす。
坂の中盤辺りで小さな公園があったので、一旦そこで休憩することにした。
日暮れ間近のこの時間は日中に比べるとだいぶ過ごしやすいが、それでも暑いものは暑いし、汗をかいて喉も渇いている。
木陰のベンチに腰を下ろし、タオルハンカチで汗を拭った後、バッグのサイドポケットからスポーツドリンクを取り出す。
冷たさ長持ちが謳い文句のペットボトルホルダーのおかげで中身はまだキンキンに冷えていた。ひんやりとした喉ごしと、甘さと微かな塩気で生き返る心地がする。
ああ、そういえばこの公園でも遊んだことがあったっけ。
塗装の剥げかけた遊具類を見回して懐かしさに目を細めた。
ブランコでどちらが高く漕げるか競いあったことや、砂場で棒倒しをしたこと。
夏のすべり台はスライダー部分が日差しで熱されて火傷しそうなくらい熱かったこと。
木陰のベンチでアイスを食べながらカードゲームや携帯ゲームで遊んだこともあった。
それらの思い出には、どれも隣にあの子の姿があった。
「この坂をのぼりきったとこに、すごく見晴らしのいい場所があるんだ」
「海も見える?」
「見える。天気が良ければ湾の向こう岸の山も見えるよ」
「すごーい!」
そんな誘いに乗せられて、2人で高台まで行った。
残念ながらその日は靄がかかっていて湾の向こうの山までは見えなかったけど、見渡す限りに広がる海は都会っ子のわたしには息を飲むような景色で、いたく感動したものだ。
あれからもっと素晴らしい景色はいくつも見たけど、あの時の感動は今も色鮮やかにわたしの胸に息づいている。
今日ここに足を運んだのも、あの景色をもう一度見たいがためだった。
「よし、行くか!」
汗も引いたし、喉も潤った。
インドア生活でなまりきった足の疲れも、座って休憩したことでいくらか回復した。
気合いを入れ直して立ち上がり、わたしは意気揚々と公園を後にした。
僅かに息を切らしながらも何とか坂を登りきり、脇道に逸れて暫く行くと目的の高台に辿り着いた。
この道の先に、求めていたあの景色が広がっているのだと思うと、疲れも吹き飛んで歩みも早くなる。
そうして辿り着いた高台は、記憶のまま、何ひとつ変わっていなかった。
平日の昼間とあってか、幸いにして他に人の姿はない。
吹き抜ける風を胸いっぱいに吸い込んで、念願の景色を見下ろす。
だけど――
「あれ……?」
昔見た時はあんなにも輝いて見えたのに、今はなんてことない景色にしか見えなくて拍子抜けする。
景観に大きな変化があったわけではない。
色とりどりの屋根に彩られた街並みも、日差しを受けてキラキラ輝く海原も、湾内を往来する船も、あの日と何ら変わらない。
それどころか、今日はあの日と違って快晴で、湾の向こうに広がる山々まで見えている。
だというのに、何かが足りない――まるでパズルのピースが欠けているように、不完全なもののように思えてしまう。
「やっぱりここにいた!」
不意に背後から響いた声に、驚きながら振り返る。
そこには、かつてこの景色を一緒に見た人の姿があった。
半袖シャツの袖口で汗を拭いながら駆け寄ってきた彼がわたしの前で足を止め、少し困った顔でわたしを覗き込んでくる。
「散歩に行くって出かけたっきり帰って来ないって、事故にでも遭ったんじゃないかって祖父さんも祖母さんも青くなってたぞ」
「ごめん……ちゃんと行き先言ってくれば良かったね」
「俺は別に構わないけど、帰ったらちゃんと謝っとけよ」
コツンと頭を叩かれ、反省しながら頷く。
今回ここに来たのは、彼の帰省と両親への挨拶、そしてわたしの祖父母への挨拶を兼ねたものだ。
彼の実家と祖父母の家はすぐ近所で、彼は実家に、わたしは祖父母の家に滞在している。
祖父母のどちらかが帰りの遅いわたしを案じて、行き先の心当たりを尋ねるか何かして、彼が探しにきてくれたんだろう。
この辺りの地理なら当然ながら彼の方が詳しいし、わたしの行きそうな場所は彼が殆ど把握している。
「でも、よくここだって分かったね」
「まあ、思い出の場所だしな。ああ、今日は向こうの山までよく見えるな。これが見せたかったんだ」
子供の頃、この景色を見ながら交わした約束を思い出す。
「大人になってもお互い気持ちが変わらなかったら結婚しよう」という、微笑ましい約束を。
懐かしげに視線を転じて顔を綻ばせる彼につられて、わたしも再び眼下に広がる景色を見る。
そうしたら、不思議なことに、さっきまで何とことのない景色だったそれが、とてつもなく得難いものに見えてきた。
彼が隣にいるだけで、まるでモノクロの景色が極彩色に塗り替えられていくかのよう。
そうか、あの時あんなにこの景色に感動したのは、彼が隣にいたからだったんだ。
「俺の大好きな景色なんだ」って、宝物を披露するみたいに教えてくれたから、あんなにも輝いて見えたんだ。
わたし達はこの秋に結婚する。
マリッジブルーとでもいうのか、ここのところずっと胸の奥に蟠っていた小さな不安が、まるで霧が晴れたかのようにすっきりしていくのが分かった。
喧嘩することもあるかもしれない。
つらいことや不安なこと、困難な状況だってきっとあるだろう。
でも、この人と一緒なら大丈夫だと――一緒にこの景色を見て、そう思うことができた。
この先に続く人生という名の道行きを、彼とならきっと笑って過ごしていけるだろう、と。
『この道の先に』
何処までも続くか細い道
道は常に闇で覆われており、その先を伺い知る事は叶わない
足を踏み出しても其処に道があるとは限らない
奈落の底へ落ちるかもしれない
かと言い、後ろを振り返ってみても
前と同じように暗く先の見えない道が続いているだけ
それが辿ってきた道であるという確証などあるはずも無く、
戻る事も進む事も出来ず、ただ其処に立ち尽くすしかない
何時からこうしているのか、何時までこうしているのか
先の見えない道、未知が蔓延したその先をただただ恐れ、
有り得もしない美しい未来を夢見る訳でもなく
過ぎ去った輝かしい過去を惜しむ訳でもなく
今この瞬間すらを逃避するべく、この道の途中で一人立ち止まる
この道の先に
「それじゃ、また明日ね」
家の外から聞こえる若々しい声。
平和なこの世の中では、人々は、当たり前のように明日が来ると思っている。 そんな保証は無いのに。
ボクは朝を迎えるといつも、ここは死後の世界かどうかを確かめる。 詳しく言うと、外はいつもの風景か、身体は正常に動かせるかなどなど、何かに警戒しながらその日の朝を過ごす。ボクは一人暮らしなので、基本的に寂しいのだが、皮肉な事に「それ」のおかげでそんな気持ちは吹き飛んでしまう。
昼、「それ」は朝にしか活動しないので昼からは安らかに過ごすことができる。
ただ、夜には「やつ」が活発になる時間帯なので、また警戒しなければならない。
「やつ」はきっとボクのような人間を狙っていて、
ターゲットに隙ができたところをプスりするのだろう。
だって人間というのは醜い生き物で、自分勝手でわがままで、思い通りにいかないと、何をするかわからない。
だから、ボクを狙うんだ。嫉妬するんだ。妬むんだ。
「殺せばいいんだ」
今日も彼は、どこで生成されたのか分からない殺意を
どこにいるのかのかも分からない誰かに向けるのだった。
この道の先に
安心出来る 未来があると信じて
疑わず
この道の後ろに
着いてこれる道を
引いていける様な
人になりたい
この道の先に
この道の先は、私が決めた道
一歩足を出すともう後戻りはできない
この道の先には、輝く世界
暗い世界
辛い世界
どの世界が待っているかわからない。
だけど、私はもう悩まない
そして私は、足を一歩前に歩き出した
「この道の先に」
この“未知”の先に、
あなたはなにを見つけますか?
【この道の先に】
「最初は何もない。けれど、時間をかけて色んな方法で自分が決めた場所を通る。そうやって道はできるんだ」
このようなことを誰か言っていたような気がする。
もしも、その言葉が本当なのだとしたら、私よりも前に生まれた人々は、とても大変だったに違いない。
先人達のおかげで、今はある程度、道ができている。
でも、その道の先に何があるのか、まだ私は知らない。
先人達が道中で何を見つけ、道の先で何を拾ったのか。
先人達が通ってきた道には、他に何が残っているのか。
それを知ることができるのは、これから道を通る者。
きっと、その人達だけだ。
この先にある知らない景色
地図もないままただ進んで
行き止まりにもワクワクする
自分の道は自分で決めろとよく言ったものだ
合っていても間違っていても自己責任。
そりゃみんな責任からは逃れたいよな。
そういえばこの前不思議なおばあちゃんと出会ったんだよね
あーそうそう。君の想像してるような、そんな感じの人
その人からさ
「突っ走るのもゆっくり歩くのも自分のペースでいい。
たまに立ち止まって後ろを振り返りなさい。
そこに誰かついてきているかい?
君を間違った方向に行かせないように
ダメなことはダメだと教えてくれる。
そんな人が一緒に居てくれるとどれだけ幸せなことか。
自分の道は自分のモノ。
でも、誰かと歩むことも悪くないもんだよ。」
急に話しかけられて俺びっくりしちゃったよ
でもさなんかモヤモヤしてたものが晴れた気がするんだ
この道の先にどんな未来が待ってるのか
誰と一緒にいるのか
あーー!たのしみだなぁ
#この道の先
この道の先にはまだ見ぬ世界が広がっている。
私たちは知らぬ間に歩みを進めているけれど、未知の出会いや驚きに満ちた冒険が待っているのだろう。
時には怖さや不安が頭をよぎることもあるけれど、それも成長と変化の証。この道の先には、新たな道が生まれ、新たな景色が広がる。
胸を張って歩いていけるように、私も頑張る。
どんな出来事が待ち受けているのか、ワクワクとドキドキが止まらない
─この道の先に─
私のした選択は、あっていたのだろうか。
彼に返した言葉は醜く、自分の愚かさを分からせた。
親友に呼び出される1週間前。別の人に呼び出された。
その相手は間違いなく、
親友がいつも話していた、親友の想い人だった。
驚く私に続けて、彼は言った。
『ずっと前から好きだった。付き合ってください。』
私は何と返せばいいのか分からなかった。
だって彼の手の小指に、糸が結ばれていたから。
私の小指と、彼の小指に繋がる“赤い糸”。
赤い糸の意味は流石に知っている。
【運命の恋の相手】
それは固く、自力でほどくのは不可能。
運命の相手なら断りたくない。
でも受け入れたら、親友を裏切るのと同じ。
私はその時、最悪な判断をした。
『はい。よろしくお願いします。』
なんてことをしたのだろうか。
親友を裏切って、自分のことしか考えなかった。
最悪で最低だ、私。
ごめん、本当にごめん。
そしてこの後に続く、より最悪な展開を私は知らなかった。
親友がどれだけ私を憎んで、恨んでいたかを...。
6月30日の物語の続きです!
何故親友の指に黒い糸が見えたのか...。
次の話をお待ちください。(多分次で終わります。)
あとついにハート1000行きました!ありがとうございます!
今までやってきて良かったです!本当にありがとうございます!
以上、作者より(長くて申し訳ありませんでした)
#104 灼熱の狂気
灼熱のアスファルトを行く
地平線の終わりまで
やっと追い詰めた逃げ水はふっと蒸発、
消えてしまい
振り返れば、来た道のずっと先の先に
またあの水たまり...
もうこの追いかけっこの理由は忘れてしまった
それでもまた灼熱のアスファルトを行く
今度こそ捕まえる
ただそれだけの衝動に駆られて
灼熱のアスファルトを行く
お題「この道の先に」
【この道の先に】
君の方向音痴と失踪癖
涙流しながら謝罪する
ただの家出じゃない事
僕だけは分かってるよ
この道の先に何があるのかなんて、想像できない。けれど、僕がすべきことは自分で選んだこの道を正しいものにしていくことだ。
目の前に一つの道がある。
この道を進んだ先に一体何があるのだろう。そこに未来があるのか、それともなにもない闇だけなのか。
急に足がすくむ。この道を進むということはこの先どんなに恐ろしい事があってももう戻れないのだ。
だけど、進まなければ。いつまでもここにいて幸せになることなど出来ないのだから。
前を向き一歩進む。さらに前へ。その先には───、
パチリ、とそこで目が覚めた。なんだか不思議な夢を見たなと思いながらカーテンを開ける。
眩しい朝の光は心を穏やかにしていく。
そういえば、道を歩く夢は物事が順調に歩んでいるという暗示であるらしい。確か最後に見えた物は光だった。
ならば、私はこれからも順調に人生を歩めるだろう。
「今日もいい一日になりそうだ。」
そんなことを呟きながら朝の支度を始めた。
『この道の先に』
満月が
胸に染み入る
梅雨の夜
想い出すのは
懐かしいひと