百姓のひとりごと

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この道の先に。

「この道の先には何があるのだろうか」そんなことを考えながら学校やアルバイトから帰っていた。

当時住んでいた家は田舎にあり、最寄り駅まで片道7kmとそれなりに距離があった。距離が長い分脇道も多く、その脇道の数だけワクワク、ドキドキという感情が湧いた。
時間にゆとりのある帰り道、その脇道に入ってプチ冒険をするのが僕の小さな楽しみだった。
その道の先には、小さな花が群生していて、夕陽が綺麗に見える廃牧場に繋がったりと、なかなかに面白い冒険だったと思う。
どんな場所、どんな不便な道のりを越えた先だったとしても、そこには民家や畑などがあり、ひと気のない場所などというのはなかった。

そして、どこを通り帰ろうと「おかえり☺️」とおばあちゃんたちは言ってくれる。
とてもあたたかいなって思った。

引っ越してきて約5年。
この場所をより好きになったきっかけはそれだろう。

7/4/2023, 1:48:29 PM