『きらめき』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「きらめき」
木の葉にのこる朝露とか
水面に映る陽の光とか
雲間から差し込む天使の梯子とか
雨上がりの山の木々とか
夜の海を照らす街明かりとか
目で見えるきらめきは
こんなにもあるのに。
目で見なくてもきらめいているもの
それがあるってこと
ふしぎだけれど
どうしてあなたの姿だけ
光っているわけはないのに
きらめいてみえるのだろう。
「きらめき」
「きらめき」
ひらひらと
はらはらと
私の前を霞める
そのきらめきを追う
その翅で
どれだけの空を舞ったのか
次代に命を繋ぎ
やがて力尽きて
地に還る
もう
夏が終わる
「きらめき」
高校を卒業し、社会人になった私。
田舎から憧れの都会に脱出した。
高い建物、カラフルなお菓子、お洒落な服。
どれも、私には初めての光景だった。
これからの生活が楽しみで夢が膨らんだ。
しかし、そんな夢は現実に破裂させられた。
先輩からのパワハラ、過度なノルマ達成意識、
強制的な残業により、帰りは終電ギリギリ。
その上、残業代は無し。
「こんなはずじゃなかった」壊れていく私。
毎日、会社に行くのが怖くて、目が腫れるほど。
体から水分が無くなるほどに、泣いた。
ある日、母から電話がかかってきた。
「頑張りよるね?」と母は聞いてきた。
私は震えた声で「うん」と言った。
母は何かを察したのか、
「会社辞めて、戻ってきな」と優しい声で言った。
私は、泣いた。足もガクガク震えるほどに。
久しぶりに人からの温もりを感じた。
次の日、私は会社を辞め、故郷に帰った。
相変わらず、私の故郷は田んぼばっかで虫が多い。
そんな景色を当たり前だと思っていたが。
今の私には特別な景色に見える。
実家に帰った私は、母の作った、夕食を食べた。
佃煮にひじき、ナスのみそ汁、どれも懐かしい味だ。
暗い表情をしていた私に、母は言った。
「頑張らんでいいよ。人の期待に答えんでいいよ。」
「なんで?」、心が壊れていた私は聞いてみた。
「だって、何かの為に頑張って心が折れたら元も子もないじゃん。毎日、100%じゃなくて5%で生き抜けばいいんよ。頑張り過ぎは体に毒だからね。」
「あと、あんた!人の為に生きてないだろうね!?
あんたの人生はあんたの人生よ!
過度に期待に答えようとするのは、優しさじゃない。
ただ、言いなりになってるだけ!」
「だから、あんたには自分らしく生きてほしいの」
母の言葉にまた、涙してしまった。やっぱり、
母にはかなわないや。そんな私を母は抱きしめてくれた。
その日の夜。綺麗な星空を眺めた。
都会の空は、濁っていてあまり星が見えなかった。
見る暇もなかった。
「星が綺麗だ」
年が経つうちに、私は自分への愛情を忘れていた。
誰がなんと言おうと、自分を守ってあげなくては。
「明日から、また、田植え手伝うか」
きらめく星を見ながら私は、夢を膨らましていた。
END フィクションです。
『きらめき』
大きな窓から日が差し込む明るい部屋。
部屋の中は積み重なったダンボールが散乱している。
重い腰を上げてダンボールを開け始める。
ここは恋人との新居。
元々、よくお互いの家でお泊まりをしていた。
しかし、帰りたくないと感じる日が多くなってきて、ぽろっと口に出したことがあった。
「離れたくないなあ。」
「じゃあ、一緒に住む?」
「えっ?」
彼の言葉から同棲が始まることになった。
部屋探しから引越しの作業まで、とんとん拍子に事は進み、今日のこの状態に至る。
ふと自分の左手のきらめきに目をやる。
部屋に入ってくる日の光に照らされたシルバーの指輪がきらきらと輝いていた。
ガチャ。
「ただいまー。アイスカフェラテでいいんだよね。」
コンビニから帰ってきた彼がカップをテーブルに置きながらこっちを見る。
「ふっ、何ニヤニヤして〜。」
これからの未来に君がいることを実感した初夏の午後。
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季節はほんのちょっとさかのぼりますが……
陽の差し込む部屋の一角に座って、外の世界を眺める。カーテンはなく、網戸は全開。何も遮るものがない視界いっぱいの緑。広い庭に、のびのび伸びた草。大きな木が二本。
古い家の湿っぽいニオイと土の香り。
聞こえるのは、風でそよぐ葉のさらさら鳴る音、蝉のとウグイスの鳴き声。鳴くのが下手なウグイスもいたっけな。
それだけ。
テレビもなければ、ゲームもない。時計もない。
でもこれがたまらなく好き。
毎年、なにもない田舎の家で過ごすたったの数日間が、わたしのこの人生のなかでもっとも満ち足りてた瞬間であっただろう。
この命の最後の瞬間、目の裏に浮かぶ景色はこれがいい。
《きらめき》
きらきらひかる、お空の星よ。
とは言うけれど。
星が煌めいているのを私は暫く見ていない。
夜空を見上げるなんてことはしなくなってしまったし、見上げたとしても曇り空であったり外灯の光が眩しくて星の光などもうよくわからない。
キャンプなどに行けば素晴らしい星空が見れるよだとか言う人はいるだろうけど、私にキャンプは恐らく十中八九向いていない。
そもそも今の私に星のきらめきやその美しさを純粋に受け止められる感性があるのだろうか。
幼少期は夜道を大人と一緒に歩いているだけでわくわくしたものだが、今の私にそんな純な心は残っておらず、不審者を警戒しながら歩いて最終的に不審者のように成り果てる悲しきモンスターと化した。
あれ、なんの話だコレ。
そうだ、きらめきの話だ。
そんなふうに心に余裕もなく純粋な気持ちの欠片もなく、星を見ても恐らく『星だねえ』としか言えないような私は、人の才能や努力によって輝く星、そのきらめきに対してもきっと鈍感になっていくのだろう。
そんなのはお断りだ!
感受性を取り戻せ!
イケメンでモテモテで家がお金持ちのクラスメイトに、キラキラしててうらやましいって言ったら、めっちゃイヤな顔されちゃった
そりゃあ僕だって、人から見たら恵まれてるように見えても、誰しも悩みはあるってことくらいわかってるよ
だけど、片思いばっかりで見た目もパッとしなくて年中金欠の僕から見たら、彼はホントに輝いて見えるんだ
でも、それをストレートに言ったのは、やっぱりちょっと無神経だったかなあ…
#バレー #家族 #病み
私には、兄がいる。
小さい頃から、仲が良かった。
いつも私が兄に引っ付いてる
感じだった。
ある時、ばれーというスポーツの体験に3人で行った。
バレーはすごくて!私は、瞬く間にバレーに
惹かれていった。私だけではない。
もちろん、兄たちもだ。
中学生になっても、バレーへの情熱は
冷めていなかった。
むしろ、前にも増して熱くなったかもしれない。
兄たちは、すごくバレーが上手になった。
兄たちはどんどん私を置いていった。
兄たちは、全国レベルの選手。
私は褒められるところなんてどこにもない。
もちろん、親の関心は、兄たちだ。
私のことなんて見ようともしない。
何かを言おうとしても、遮るか、無視するかだ。
私は、バレーをしている意味が分からなくなった。
兄とのバレーは楽しかった。
だけど、段々と、そして、着々と
私達は離れていった。
ある日、大会ですごい賞をもらった。
私は、ずっとその賞に憧れていたし、
ずっと欲しかった。私がいつか手に入れるんだって。
それが兄との約束だった。
嬉しい気持ちで帰り、母に報告した。
兄だけじゃなくて私もすごいんだよ!
私にも関心を持ってほしかった。
帰ると、兄たちのトロフィーやメダルがあった。
それは、とても輝いていて私には到底手の届かない
ものだった。
私は、こんな賞状要らない。
全然すごくないじゃんか。
喜んで嬉しかった自分が恥ずかしく思えてきた。
なんだか、どうでも良くなって。
賞状を破って捨てた。
私には、もうあの頃のきらめきを
理解することは出来なかった。
【きらめき】#14
今日、ふと空を見上げたら、随分と秋の空に近づいていることに気づき驚いた。真夏の濃い青空はもうすっかりなりを潜めていて、代わりに色素の薄い秋晴れが視界に飛び込んできたのである。
片隅には、崩れかかった入道雲。小さい頃読んだ、夏の終わりの詩を思い出した。
甘く蕩けるような、ポンとはじけるような夏の煌めきが、段々と遠ざかっていく。
きらめき
大人になるにつれ
どんなに楽しいことでも、
子供の時のように
物事にきらめき感じることが
出来なくなってきた
あの頃の気持ちを
今感じることは
できないかもしれないが、
今は違う楽しさがある
きらめきを感じる時が
変わっただけなんだね
子供達はいつもきらめいている
生まれた時からずっとキラキラしてる
このきらめきが絶えることのないように
生きていってほしい
もう見守ることしかできないけれども
それが私の願い
きらきら
星が
輝いている
星明かりに
照らされた雲たち
ふうわりと
風に流され一方へ進んでいく
大きな夜空に
圧倒的な存在感
ひときわ
華やかな
きらめきを放つ
まんまるお月さま
8月2度目の満月
ブルームーンだ
私はブルームーンに
明日もいい事ありますようにと
願いを込めて
きらめきを浴びてから
眠りについた
あの人のきらめきはどうしてなんだろう。
自分のことを大切にしているから?
自分の好きなことを沢山しているから?
私生活が充実していそうだから?
それとも、あの人が愛されているから?
人は愛されると自信が持てる。
自信があるときらきらしてみえる。
私があの人に見たきらめきはそういうことなのかもしれない。
無数に煌めく星たちでさえ
太陽の光で輝いてんだ
だからたまには頼ってくれよ
きらめき
「雨の日は憂鬱だ。天気雨でもなければ重たい空が広がるだけだから」
そんなことを言ったら虹色の傘をくれた人がいた。もうきっと会うことはないけれど、私はいつまでも輝く雨粒と一緒にその人のことを思い出すだろう。だって思い出は永遠だから。
きらめきが
僕らにささやく
星月夜
これはわたしの
最期のひかり
キラキラ輝くネオン街。
ちょっと前までは凄く嫌いだったのに、今は行きたくて仕方ない。
子供が産まれて四苦八苦しながら育てて、ようやく幼稚園。
周りに感化されて始めた娘のピアノ教室。
個人で教えてくれる先生に通う事になったはいいけど、レッスンの時間は18:00から。
終わりは19:00。
幼稚園が終わりお迎えに行き、公園遊びや家事をしてピアノの送り迎え。
先生のご自宅でレッスンを受ける為、車で通る道の間にネオン街がある。
始めた春の頃はまだお日様が残っていたけど、今は帰りは暗闇で、ネオンがキラキラ眩しい通りは夜が始まったばかりと活気付く。
子供が産まれる前は、気を遣いながら飲むお酒や、
呑んで酔っ払った上司に絡まれたりいい思い出はないけれど、行けないってなったら行きたくなる。
私、天邪鬼なだけかな?
可愛い我が子を家に置いて飲みに行こうなんてサラサラ思わないけれど、完璧な化粧、露出の多いドレスにハイヒールの煌びやかな若い子と、黒服らしき男性。
もう、足を踏み入れる事はないかもしれない、煌めく世界にまた行きたいなぁ。
あ、夫はたまに行ってるな。
あの煌びやかな若い子と私。
一緒にお酒を楽しむなら綺麗な女性がいいよね。
たまにはお化粧して「おかえり」って言ってみようかな。
生活感アリアリの家には似つかわしくないかな。
きらめき
その村は、きらめきに満ちていた。
魔法使いたちが住む村は、すべてのものが美しい。石の煉瓦に混ざる、魔力を含む宝石の粒子が太陽に照らされてきらりと光る。屋根はどっしりとした丸太と、家ごとに違うカラフルな煉瓦が使われている。家の窓から下がる花たちは、まるで宝石のように美しい色合いである。魔法使いが織った布も、一本一本の糸は家庭で育てた花が使われている。風に吹かれて光が射すと、風が光って見えるようになる。
魔法使いたちは、遥か遠くの物語に出てくるものとは違う。精霊と話し、自然から力をもらう。それを駆使して物を作ったり、植物を育てたり、薬を調合して暮らしている。この国ではそれが大変重宝されている。
旅人の私からすると、すごく羨ましい光景だ。私が住んでいた場所は、自分からするとすごく色褪せている。機械、蒸気、石炭。煙と歯車でいっぱいの、モノクロの街に嫌気がさして旅に出ようと思った。魔法使いの村は、私の中で一番目の目的地である。
石畳の上を歩いていると、道でお婆さんに声をかけられた。私が長距離を歩いてきたことがわかるという。指さされたベンチで少し休んでいなさいと言い、彼女は家の中へと入っていった。大人しく座っていると、しばらくして青く透き通ったガラスのグラスを持って出てきた。さまざまなスパイスを、この土地で取れる果物と合わせたジュースだ。冷たくて爽やかで、不思議と懐かしい味がした。
彼女と話していて、この村でもやはり不便や不満はあるという。私の街が羨ましい。一度訪れてみたいとも言った。私は驚いた。こんなに輝いた、綺麗な村に住んでいてもそう思うのかと。
もしかして、私たちは自分達にないものを羨んでしまう時にあの「きらめき」を感じるのだろうか。きっときらめきが当たり前の生活になると、またその隣にあるきらめきが欲しくなる。それが、人という物なのだろうか。
お婆さんは続けて、その「きらめき」を追いかけるのが旅人なのだとも言った。私には、そのきらめきがわかる「目」があると。彼女に手を握られると、温かさが手から体へと流れて行くのがわかった。そうして、体が軽くなったような気がした。早く次の場所へ行きたい。
不思議な魔法をかけてくれたお婆さんとは、そこで別れた。軽くなった体が、前へ前へと動こうとしている。その前に、この村のご飯を食べよう。
もうすぐで私の学校の体育祭だ。
私の好きな人は応援団。
私は赤組、彼は青組で的だ。
部活のとき彼は応援団の練習をしている。
ああ、今日もかっこいいな…。
これがあと13日も見れる。
これが私の最近のきらめきだ。
ことばはしにました
もうはなしません
くるしむことでいきていた
くるしくないのでしにました
はだいろのはくしゅかっさいと
あかいろのうぶごえ
にごったよだれと
よるのひとみ
あなたはとてもきれい
こちらにきて
どこにもいかないで
あなたのくちで
わたしをきおくして
わたしのはなしをきかせて
#きらめき