『お祭り』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#8 お祭り
[例祭]
それは、神社にとって最も重要な祭祀。
お囃子に合わせ、巫女による神楽が奉納される。
宮司が始まりを告げると、
雑音は消え、風にたゆたう木々の音が木霊する。
縦笛の音に合わせ、巫女舞が始まる。
巫女の動きに合わせ、大地に澄んだ気が流れる。
流れる気に合わせ、人々は気を新たにする。
なるほど。なぜ神事が大事にされているか、
あいわかった。
「お祭り」
人間の為の祭りじゃないんだけどな。
しばらく行ってないから雰囲気忘れた。
誰かの日記だ。
お祭りは好きじゃない。
人生で初めてのお祭りは祭りではなかった。
生贄?とかいうやつを捧げてた。
去年の生贄は僕の事を唯一理解してくれた人。
其れは憶えてるけど、顔とか全部忘れた。
忘れるようにしてあるから、何も憶えてない。
思い出したい、毎日同じことを考える。
でも、思い出すことはこの街の法律に違反する
アレが無かったら今頃何してたのかな。
でも、思い出して、えらい人にバレたら首が飛ぶ。
バレなきゃいい。バレても遠くに行けばいい。
残念ながら其の方法は凡て失敗に終わってる。
……けど其れを試した友人がいた。
其の友人が唯一の理解者。
思い出して、人に話してしまうと同じ罰を受けることになる。
だから、友人はあ、思い出した!と云い、別の話題を振って持っていた日記帳に書いていた。
友人は日記を燃やし、内容をスマホで写真と文章として残していた。
最期に友人は
「これ、持っててくれよ。ありがとう。楽しかった。思い出して、俺を。」
と遺して僕にスマホを手渡して処刑された。
訳が分からなかった。何で渡したのか、何時バレたのか。
数日が経ち、全部忘れた頃。友人の顔が離れなかった、思い出して?ずっと考えていた。
忘れるには、処刑されて数日経ってからまた2日後ぐらいに忘れる。あと1日。
家に帰って僕の机に置いてあったスマホを見て凡て思い出した。
スマホの内容は、僕と友人の情報だった。
名前と性格、好きな物に誕生日。
全部、全部書いてあった。
僕は其れを読んで、1日中泣いた。
落ち着いて、友人との会話を思い出した。
友人は思い出した時に別の話題を振っていたのではなく、確認として聞いていたのだと。
これを読んでいる君へ
この日記は燃やしてくれても構わない。
ただ、後ろに気をつけて読め。
………日記はここで終わっている。
…後ろを振り向きますか?
はい
はい
はい←
はい
君は後ろを振り向いたね?
選択肢は1つ?
何を云っているの?
アプリを閉じれば終わる事さ。
よし、ネタが戻ってきたぞ!!
お待たせしました!!!
こんな前の誰も読まんと思うが……
気が向いたら読んでね!
寝床で空想する ごった煮の言葉と北方の川縁 祭りの誘いに断りを入れて 一人分の空白に赦しを与える大人 我が家に帰ることを十分に学ぶことができないまま 今頃は市役所沿いのコンビニも渋滞して 救急車に轢かれそうな酔っ払いと 通報された痴漢が夏の夜に汗をかいている 顕れた末法世に赤ん坊もむずかっているだろう 「〇〇くんみたいな人と結婚したかったわ」 爆発が降りそそぐ地上にあらゆる軋轢がひらいて 救いを求めている胸から溢れだす 彼女の眼の中にも火花は閃いているだろうか 痛みを伴う塩辛さが舌の上に広がる きみは若くて綺麗だから 僕は隣の街に引っ越して暮らすことにした 色んな話を終わりにするために もろい幸福の防衛線を大事にしている 明日も仕事があることを 有り難く思いながら
#お祭り
今日はお父さんと念願の白川郷へ行ってきました。首が痒いです。
私の心の中はすっかりはお祭り気分なのに。
何かが引っかかる。
クローゼットの奥から浴衣を持ち出して、
鼻歌を歌いながら着付けて。
あ、私一緒に行く彼氏とかいないんだった…
私、何してたんだっけ?
友達がインスタのストーリーに彼氏と花火大会に行ってる写真あげてて…
それで私も対抗心燃やして…
匂わせ写真撮りに行こうって息巻いて…
何やってんだろう。
一人で馬鹿みたい。
こんなんだから彼氏出来ないんだとか自分の中で自己嫌悪に陥って、ただ苦しくなる。
彼氏募集中。。。
釣糸が絡まると…
お祭り?
何でだろう?何でだろう?
テツandトモに聞いてみたい!
さっき笑点でテツトモは…
ブリンバンバン♪ブリンバンバン♪
ブリンバンバン♪ブリンバンバン♪
流行りの歌が出て来る度にネタは有るのね!(笑)
人混みは苦手だったはずなのに。
思い立ってよさこいをはじめた私。
普段は化粧しないのに、
眼鏡なのに、
服も地味なのに、
お祭りで踊るときは、
思いっきり化粧して
髪を上げて、
コンタクト入れて、
衣装着けたら、スイッチオン!
この時ばかりは、人混みも大丈夫。
思いっきり踊って、
合間にビール飲んで、
お祭りの熱気に酔って、
テンション上がって、
いつもは封印してる私が弾け出す。
子どもが産まれて離れてしまったけれど、
「お祭り」と聞くと思い出す
あの高揚感。
楽しかった。
めちゃくちゃ楽しかった。
#お祭り
昨日と今日は小さなお祭りだった
密やかにおめでとうの気持ちを込めた
チーズケーキに白ワイン
リクエストのボロネーゼ
美味しいと食べていたローストビーフ
黙々と頬張る姿を横目で見やり
してやったりとニンマリした
お祭り
風になびくきみの髪も
誰よりも綺麗な浴衣姿も
手を繋いでまわった屋台も
美しく舞い散る花火も
全てが輝いていた。
一生この時間が続けばいいのに。
赤い提灯が
そっと風に揺れた。
セミの鳴き声がいくらか落ち着いてきた頃
ボンヤリと照らされた赤い夕焼け色の提灯
ドンドコ、ピーヒュルなる独特の音楽
ほんのり漂う香ばしいソースや甘い甘味の香り
色々な柄、色の組み合わせをした浴衣を着て
カラコロカラコロ下駄をならして
小ぶりの巾着に頑張って貯めたお小遣いをいれて
少し暗くなってきたかなぁって時間に家を出て
会場についたら先ずは綿あめ
次は焼きそばにたこ焼きにかき氷に
スーパーボウル救いをして
下手っぴな金魚すくいをして
おじちゃんに『おしぃー。頑張ったね』ってオマケしてもらうの
今度はあんず飴にいちご飴食べて
少し疲れてお腹も満たされたら
真ん中の一番キラキラ輝く場所で
見知らぬ人たちと笑顔で盆踊り
終わったら今度は射的をしたり
大好きな食べ物を2週目して
じっとりと湿り気を帯びた暑さになった頃
やっと夜の蚊帳がおりたくらいに
空に咲く大きくてキッラキラの大輪花火
それを首が痛くなるくらい上を向いて
目に焼き付けて最後は花火師さんに拍手をしたら帰りの時間
髪の毛や浴衣に少しだけソースの匂いをつけて
カラコロ下駄を鳴らしながら両手にはいっぱいのお土産達
足が痛いけどじっとりと暑かったけど楽しい思い出
『親愛なるXXXXへ
こちらでは、一昨日からミンミンゼミが高らかに鳴くようになったよ。夏真っ盛りだね。僕は君がきっと毎日「暑いから出かけたくない」と尤もな理由を掲げて、出不精に拍車をかけているのではないかと憂慮しているよ。そこで、君の健康を心配するおせっかいな僕は、君が出かけたくなるような"おまじない"を掛けようと思い立ち、この手紙を認めるに至ったんだ。最後までちゃんと読んでね。来月の14日、隣町の〇〇町で夏祭りがあるのは知っているかい?想像してみてほしい。たこ焼きのソースのにおい、串焼きの芳ばしいにおい、ベビーカステラの甘いにおい…お腹が空いてこないかな?夏祭りと言えば屋台だよね。僕は夏祭りの屋台でつい買ってしまう食べ物があるんだ。それは丸くてつやつや、鮮やかな赤色が目を引く…そう、りんご飴。丸くてつるつるしてるからどこから歯を立てれば良いか迷うけど、思い切ってかぶりついてみると、コーティングされた飴のパリパリした歯ごたえ、姫りんごのホロホロとした食感が口の中に広がる。飴はとても甘く、りんごはジューシーとも言い難いし酸味も甘みも強くない。でも、パリパリした飴の甘さと姫りんごの食感と風味が合わさることで、普通のりんごとは違った美味しさのある不思議なお菓子になるんだ。…さて、君に「りんご飴が食べたくなるのろい」をかけたよ。"おまじない"じゃないのかって?"おまじない"も"のろい"も同じようなものさ。両方とも「呪」と書くからね。今年は夏祭りに行ってみてはどうかな。暑いのは確かだから、体調を崩さないように気をつけてね。
P.S. 人を呪わば穴二つ。手紙を書いていたら僕もりんご飴が食べたくなってしまった。一緒にりんご飴を食べに行かないかい?』
(差出人の名前は滲んでいて読めない)
人混みを掻き分けて、君を見つけたとき、
「あぁ、これが恋なんだ。」
って思えたよ。
【No. 12 お祭り】
盆踊りがしたい。
ダンシングヒーローを踊りたい。
盆踊りといえばダンシングヒーロー。ダンシングヒーローしか踊れない。
普通の盆踊りも踊ってみたい。組合みたいな浴衣で。
郡上踊りで一晩中踊るのが実は夢なのだけど
一緒に踊ってくれる人がいないのよ。
なかなか盆踊りが好きな人はいないのよね。
かっこいいと思うんだけどなぁ。
楽しいお祭り
友達や彼と楽しんだあの日に戻りたい
青春のあの頃に、
遠くから聞こえるお囃子の音
浴衣を着付ける祖母の優しい手
母親の急かす声
下駄を転がして歩いているうちに
空がだんだん赤らんでくるのが見える
夜の帷が降りて
提灯の灯りが濃くなってくる時刻
大きな鳥居を抜けると
喧騒に混じって火薬の匂いが鼻を突いた
弾かれたように母親と繋いでいた手を解いて
境内の裏へと駆け出す
境内の裏は表通りとは打って変わって人気はなく
巨大な御神木だけが佇んでいる
ふと視線を感じて見上げると
御神木の一番下の太い木の枝に
狐の面をした女の子が立っていた
ぶわ、と吹いた風が
遅い、と言っているみたいだった
濃紺の空にはもう星が瞬いている
[お祭り]#70
僕は〜お祭りが大好き!だって〜、可愛い彼氏と行けるんだよー!わたあめ食べるのが大好き(*^ω^*)
お祭り。この単語、私の人生で1番縁遠い。
そもそも、お祭りに参加した事がない。
信心のせいである。
物心ついた時から私には、親から子へと決まった宗教があり、その信心ではそれら祭りと言うものは全否定であった。子供にとっては親は絶対である。
なんとなくの祭りの雰囲気は好きではあるが、親に意見してまでの情熱はない。
どちらかと言うとテキ屋で売られている焼きとうもろこしや、綿菓子、金魚掬いが魅力だった。
金魚掬いは、祭りじゃなくてもやる機会がありすくった金魚を育てていたものだ。特に可愛いかと言われるとうーーん。なのである。
あと、これまた祭りではないが、カラフルな色付けをされたひよこに魂を持っていかれた。あれ欲しい!と。
まさか、そんなカラフルで、かわいいひよこがあんな猛々しいコケコッコーになるとはつゆ知らず。
ひよちゃん!ぴー。とないていた可愛いひよちゃんは、全く違う時間にコケコッコーと雄叫びをあげ、眠りにつく家人の眠りを妨げ、庭で人を追いかけ。なぜか、庭にはシャモもいて、4人家族を大きく上回るペットが我が者顔で居座り、お世話に明けくれる日々になぜか追いやられる始末。祭りイコール縁日イコール金魚掬いイコールお世話の図式になるのか?トホホのホ。
お祭り
2024年の天神祭りは7月25日木曜日天候は晴れだった。
日本三大祭りのひとつ天神祭り言わずとしれた天下の台所と呼ばれた元禄時代以降、天神祭り浪速の繁栄のシンボルとして隆盛をきわめ現在に至る、その歴史は古く天暦3年(949年)、菅原道真公の御霊を鎮めるために天満宮御鎮座された翌々年の天暦(951年)より始まったとされている。
コロナでフィナーレの花火大会が無かった時代から戦争の時代復興の時代バブル全盛の時代私の知らないそれ以前の時代受け継げられる祭り夏の夜空にあがる花火は幾多の時代をこの街ながれるいくつもの川の水面に映る時代絵巻を思わせる。
全国随一の迫力を誇る岸和田のだんじりとはまた違う全国随一の勇壮さ優美さを誇る天神祭りであると思っている。
日本も世界も狭くなった現代だが、祭り囃子が聞こえてくると、このいたたまれないような郷土への愛着を感じるのはなんだろう?
天神祭りの花火を見ながら遠い悠久の歴史を思ってみたり、目を閉じて故郷の小さな祇園祭を思い出したりするのである。
天神祭りなんかよりずっと小さな祭り、フィナーレの花火大会はぽつりぽつりと忘れたかの間隔を開けるようにあがる花火🎇
だんじりよりも小さい神輿を沖に流す祭りの締めが終わるのが深夜0時漁村の漁師の祭りであった。
天神祭りの華やかな賑を聞きながら遠い記憶のページを紐解く祭りの後の火薬の匂い、今年もそんな祭りが終わった。
令和6年7月28日
心幸
以前貴女は、霊媒師に言われました。貴女の今世は、これまでの徳の集大成、貴女を驚かせるための大きなお祭りのようなものなのだと。
貴女はそれを疑う気持ちもあったかもしれませんが、最近は受け入れてくださっているようですね。ここまでのんびりと、何も苦労なく生きていける環境はなかなかないのだと、分かってきたのでしょう。
ええ、だから、もっとわがままになってもいいのですよ。
これは貴女を苦しめたり、貴女に試練を与えるような生ではありません。貴女はこの生を誰より楽しみ、誰より謳歌し、誰より満足して往生すれば良いのです。
俺たちの、誰より大切な貴女。
幸福に、誰より幸福に生きてください。
どうか、自らその機会をふいにしないでくださいね。