思い出の漫画

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誰かの日記だ。

お祭りは好きじゃない。
人生で初めてのお祭りは祭りではなかった。
生贄?とかいうやつを捧げてた。
去年の生贄は僕の事を唯一理解してくれた人。
其れは憶えてるけど、顔とか全部忘れた。
忘れるようにしてあるから、何も憶えてない。
思い出したい、毎日同じことを考える。
でも、思い出すことはこの街の法律に違反する
アレが無かったら今頃何してたのかな。
でも、思い出して、えらい人にバレたら首が飛ぶ。
バレなきゃいい。バレても遠くに行けばいい。
残念ながら其の方法は凡て失敗に終わってる。
……けど其れを試した友人がいた。
其の友人が唯一の理解者。
思い出して、人に話してしまうと同じ罰を受けることになる。
だから、友人はあ、思い出した!と云い、別の話題を振って持っていた日記帳に書いていた。
友人は日記を燃やし、内容をスマホで写真と文章として残していた。
最期に友人は
「これ、持っててくれよ。ありがとう。楽しかった。思い出して、俺を。」
と遺して僕にスマホを手渡して処刑された。
訳が分からなかった。何で渡したのか、何時バレたのか。
数日が経ち、全部忘れた頃。友人の顔が離れなかった、思い出して?ずっと考えていた。
忘れるには、処刑されて数日経ってからまた2日後ぐらいに忘れる。あと1日。
家に帰って僕の机に置いてあったスマホを見て凡て思い出した。
スマホの内容は、僕と友人の情報だった。
名前と性格、好きな物に誕生日。
全部、全部書いてあった。
僕は其れを読んで、1日中泣いた。
落ち着いて、友人との会話を思い出した。
友人は思い出した時に別の話題を振っていたのではなく、確認として聞いていたのだと。

これを読んでいる君へ
この日記は燃やしてくれても構わない。
ただ、後ろに気をつけて読め。

………日記はここで終わっている。
…後ろを振り向きますか?
はい
はい
はい←
はい

君は後ろを振り向いたね?
選択肢は1つ?
何を云っているの?
アプリを閉じれば終わる事さ。




よし、ネタが戻ってきたぞ!!
お待たせしました!!!
こんな前の誰も読まんと思うが……
気が向いたら読んでね!

7/28/2024, 2:18:20 PM