『あなたに届けたい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『あなたに届けたい』
このありったけの気持ちを贈り物に込めて。
あなたを待っている街の雰囲気は賑やかだ。色とりどりのイルミネーションがキラキラ輝いている。私の気持ちも少しずつ高揚していくような。
待ち合わせの時間まではまだあと10分ある。さて、なんて言おう?
どこの誰かもわからないあなたの世界が
あなたにとってやさしいものでありますように
【あなたに届けたい】
【あなたに届けたい】
いつもありがとうを君に
いつかのありがとうをあなたに
貴方に■◆▲▼を届けたい
愛 だったかも…知れないな
いつの間にか涙が出てきた
一輪の花を持って、私は、星空が輝く夜の街を駆けていた。愛しいあなたに届けたい、薔薇の花。
突然、顔に痛みが走る。そのままよろめき、倒れた。人とぶつかったらしい。花は、一枚落ちてしまった。
「大丈夫?」
聞き覚えのある声に、顔を上げた。愛しい、あの人の顔が、視界いっぱいに入っていた。彼の夜空の様な瞳に顔が熱くなっていくのを感じる。顔を背け、彼に一輪の薔薇を差し出した。
彼は、はにかんだ笑顔で、それを受け取った。
流れ星が、夜空に流れた夜。二人で手を繋ぐ。彼の暖かい手にドギマギしながら、わたし達は家へと向かった。
7
「あんたが羨ましくて、憎らしい。」
伏せた目で告げられたそれは、いつもの軽いものではなかった。
重苦しく、暗く、粘着質だった。
「普通の生活送ってるクセにさ、悩み事なんか吹かないでほしいんだよね。親に愛されてないアタシの苦しさに比べたら、マシなんだから。」
じろり、と目玉がこちらへ向いて、私の心の臓まで見透かしているかのように口を動かす。
先程まで友達であったはずなのに、もう友達ではないように感じて、喉が狭まったように思える。
「どうしたの、何でそんないきなり。」
「いきなりじゃない、本当はずっと言いたかったの。だって普通のアンタに私のことなんて分かるわけない。友達なんて最初っから無理だったの。」
そう言って髪をぐしゃぐしゃと掻き回す姿を見て、あぁ彼女はきっといつもの状態ではなくて、俗にいう"病んだ"状態なのだと察した。
こういう事は前からあった。
ふとした瞬間にこうやって攻撃的になり、私に対して敵意を剥き出しにする。
私はそれを受け止め、冷静に戻った彼女からの謝罪を受け入れるのが常だった。
常だった、けれど。
何度こうやって、彼女のお世話をしたのだろうか。
私だって言いたい事を彼女に伝えても、バチは当たらないのではないか。
そう思ってしまって、つい、思っていた事が口からこぼれてしまった。
「貴方みたいな人がいるせいで、私のようにグレーの人間が苦しみを伝えづらいのよ。もちろん愛されてない貴方は、可哀想よ。本当に可哀想な人。でも、いつも愛してくれる親から産まなければよかったと一度でも言われた気持ち、貴方には分からないでしょう?」
すると彼女は"可哀想な人"の部分だけを受け取ってしまったようで、半狂乱で髪を振り乱し、大声でみっともなく泣き喚き始めた。
彼女に届けたかった思いは、結局彼女には都合の良いところしか受け取ってもらえないのだと心の奥深くで落胆する。
「精神が病んでいるからって、何でも許されると思っていたのね。もう、貴方のベビーシッターはやめさせてね。」
私はそう言って部屋の隅に置いていたバックを手に取り、玄関へ歩みを進めた。
一度でも振り返ったら、また彼女のベビーシッターに戻ってしまうと思って、彼女の声を背に浴びたまま玄関のドアを開ける。
「いかないで、ねぇ、ねぇ!こんなに私を傷つけたんだから、責任とってよ!私の辛さわからなくてもいいから、私に寄り添って、話を聞いて、優しくしてよ!!」
涙を撒き散らしながら怒りをぶつけてくる彼女に、私は寂しい気持ちになりながら答えた。
「これからは、窓口とか、インターネットにでも頼ってね。私は貴方の怒りを受け止めるお気に入りのぬいぐるみでもなんでもない、一人の人間なの。」
最後に一息吸い込んで、今まで長く友達を続けてくれた彼女に別れの言葉を送った。
「友達でいてくれてありがとう、楽しかった。貴方がいつか幸せになれるように、願ってるからね。」
そして無機質なドアが閉まる音と共に、彼女の声はぴたりと聞こえなくなった。
今、自分で直す、作るって発想が薄れてきている気がする。
少しでも、作る、創るを届けれたらなぁ〜
あなたに届けたい
♯あなたに届けたい
私たち、一体何時間時差があるの?
と冗談で聞いたら
「僕は他の惑星にいるよ。」
って笑ってた彼。
彼は初めから異星人だった。
それなのに
同じ星に住んでいると
信じてしまったのは
他でもないこの私。
いつかShibuyaにいる君の写真を送ってね。
覚えてたら送るね。
信じてるよ、君が写っている写真が好きなんだ。
あなたと連絡が取れなくなったらさみしい。
君はとても可愛い、半年後に連絡待ってるから。
この3ヶ月間のたくさんの約束を
あなたに届けたい。
でも、先に約束を破ったのはあなた。
もう届けられないよ。
いまでも涙が頬を伝う日もある。
でも、最後通牒を渡したのは
他でもないこの私。
きっとあなたは、今苦しいでしょう。
私だって苦しかったの。
でも、私は優しいお姉さんだから。
来週にはあなたを解放してあげるから待ってて。
白銀の世界に色が彩られる瞬間を、あなたに届けたい。
「あなたに届けたい」
『あなたに届けたい』
あなたから沢山の“もの”をもらっているから
できる限りの感謝を届けたい
「あなたに届けたい」
遠い地に住まうあなたに届けたい私の気持ちと温かいスープ
ふわふわでキラキラに輝いている卵焼き。
今まで一番上手く焼けた。
この卵焼きを……大好きなあなたに届けたい。
今の時代だとスマホで写真を撮って送ればいいけど、やっぱり直接届けたいよね。
タッパーに卵焼きを入れ、彼氏の家へ向かう。
インターホンを鳴らすと、彼氏が出てきた。
突然家に来た私を見て、すごく驚いている。
「ど、どうしたんだ?急に来て」
……驚いてるというか、焦ってるようにも見える。
私は持ってきたタッパーを開け、卵焼きを見せた。
「見て見て!今日焼いた卵焼き!今までで一番上手く焼けたんだよ!」
「そんなのスマホで写真撮って送ってくれたらいいじゃないか。わざわざ来て見せなくても……」
「そんなのって……ひどくない?」
「用が済んだら帰ってくれ。今日は忙し――」
「ねぇ、誰よその女」
彼氏の後ろに、私と同い年ぐらいの女が現れた。
「と、友達だよ友達!なぁ!」
イエスと言ってほしそうな顔で私を見る彼氏。
「友達じゃなくて彼女よ!」
もちろんイエスと返事するわけなく、女に私と彼氏の関係をハッキリ言った。
彼氏は「あー……」と気まずい顔をする。
「はぁ?私が彼女よ!何言ってるのよ!」
女も自分は彼女と言い張り、一歩も引かない。
「私とあいつ、どっちが彼女よ!」
「「ねぇ!」」
私と女は、同時に彼氏に問う。
彼氏はしばらく黙り、ゆっくり口を開く。
「こっちが、俺の彼女だ」
彼氏が指を指したのは……彼氏の後ろにいる女だった。
悲しいよりも、怒りが沸いてくる。
「なによ!私の知らないところで浮気して!タンスの角に小指ぶつけて痛い目に遭え!」
彼氏にそう言い放ち、立ち去った。
帰り道、持ってきた卵焼きを食べながら自宅へ戻る。
彼氏への想いも、卵焼きも、すっかり冷めてしまった。
「あなたに届けたい」
柔らかに
ゆっくりで、良い。
たまには
のんびりつま、良い。
寝転がり
何も考えないでも、良い。
あなたに届けたい
本当はあいしてる
夢に出てくる
でも言わない
たびじ
あなたに届けたい。
ピンポ−ンと僕は家のインターホ−ンを押した。
十年ぶりに実家に戻った。
「はい」
母親が玄関を引き開けた。
「母さん、久し振りだね」
僕はそう言って頬を緩めた。
「おお、武士!ホンマ久し振りやな…」
母親は笑顔を浮かべた。
驚かせたい一心で、内緒にしていた。
「実は母さんに紹介したい人がいるんだ、おいで」
僕は、物陰に隠れていた女性を手招きして呼び寄せた。
「こちらは智恵さん、僕の恋人です」
「初めまして、智恵です。よろしくお願いします」
智恵は膝の上で指先を揃え、静かに上体を反らした。
「あら、こちらこそよろしくお願いします」
母親も彼女に倣ってお辞儀をした。
「とりあえず、中に入ろう」
三人はテ−ブルを挟んで椅子に腰を下ろした。
テ−ブルにはコ−ヒ−の香りが満ち、クッキーが丁寧にしつらえてあった。
「来年、イタリアで結婚式するから母さんも来てよ」
僕は言った。
「海外旅行は初めてだし、不安やな…」
母親は渋った。
「母さん、私がサポートするんで安心して下さい」
智恵は説得した。
母親は小さく頷き、「喜んで出席させてもらうわ」
と微笑んだ。
三人の弾んだ声が、静かな家を明るく塗り替えていった。
実現させたいが、出会いがないし、稼いでないから正直難しいです。
なので、母親には高級肉をアマゾンで注文して郵送しました。
うーん、現実は厳しい…。
大寒が
終わろうとしている
暦どうりならば
春はすぐそこ
公園を歩くと
ちらちら雪の中で
白梅紅梅が
咲き始めている
外に出られない
眠る子は
春の気配を知らない
雪の中でも
庭の蝋梅は蕾をつけ
ほのかな香りを
放っているよと
あなたに届けたい
区切りなく
過ぎる日々
消し去ってみれば
残るものは
あなたへ
届けたい気持ちと
言葉だけで
溢れているってこと
気づいてるけど
照れくさくて
言えないまま
あなたの左側
歩いてるの
いつも通りの日常も、誰かにとっては特別!
だから毎日お祝い気分♪
ハッピーバースデー!未来が産まれる日♪
今日もプレゼントを届けるよ!
ぎっしり詰まった干柿をあなたに届けたい。クリームチーズにメープルシロップ、そしてピンクソルト。甘々な食事でひたすら甘やかす。心の傷に染み込ませる。今は何も考えたくない。
題『あなたに届けたい』
「あなたに届けたい」
すぐそこで明るい音楽が鳴っている。私は、心ここにあらずみたいなふわふわした心持ちで、前の団体の発表を聴いていた。ここは舞台袖、手には早くスポットライトを浴びさせろと言わんばかりの銀色のトランペット。あと数分で私たちのステージが始まる。コンクールなどとは比べ物にならないにしろ、いくら数をこなしても本番のステージというものは緊張する。今回の本番は地元の小さなホールで行われるコンサート、いくつか賞は用意されているものの、参加する団体も多くない、発表会のようなものだ。しかし緊張するものは緊張する。共に練習を重ねてきた相棒を握る手に力がこもる。周りを見渡せば、仲間たちも皆どこか表情が硬い。と、そんな時。我らが部長が小声で、しかしメンバー全員に聞こえる芯のある声で言った。
「うちらなら大丈夫。お客さんの心、うちらの演奏で揺さぶってやろう。」
その言葉で、空気が変わった気がした。頷く仲間たちの顔に笑顔が浮かぶ。心が一つになったとはこういうことを言うのだろう。私たちなら大丈夫だと、そこにいる全員が感じた。と、ステージ上の演奏が止む。私たちの番だ。暗い舞台袖からライトに照らされる眩しいステージに出ると同時に、先程までの緊張が、まるでスポットライトに照らされるかのように明るい気持ちになっていくのを感じた。席に着き、満足そうに輝いている相棒を一撫でして、観客を見る。誰とは言わない、ここにいる全員。全ての人に、私たちの最高の演奏を、届けたい。
「私たちの演奏で、心を震わせてみせる」