一輪の花を持って、私は、星空が輝く夜の街を駆けていた。愛しいあなたに届けたい、薔薇の花。
突然、顔に痛みが走る。そのままよろめき、倒れた。人とぶつかったらしい。花は、一枚落ちてしまった。
「大丈夫?」
聞き覚えのある声に、顔を上げた。愛しい、あの人の顔が、視界いっぱいに入っていた。彼の夜空の様な瞳に顔が熱くなっていくのを感じる。顔を背け、彼に一輪の薔薇を差し出した。
彼は、はにかんだ笑顔で、それを受け取った。
流れ星が、夜空に流れた夜。二人で手を繋ぐ。彼の暖かい手にドギマギしながら、わたし達は家へと向かった。
1/31/2026, 12:49:58 AM