あじさい』の作文集

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あじさい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

6/13/2023, 2:41:48 PM

雨の中に咲く紫陽花のように
あなたが憂鬱な時は
私があなたの花になる

6/13/2023, 2:37:06 PM

今日のテーマ
《あじさい》





梅雨も本番を迎え、雨の日も多くなってきている。
通学路の途中にある寺では、今年も見事な紫陽花がこの鬱陶しい季節に鮮やかな彩りを加えている。
青や紫、ピンクなど場所によって違う色の花を咲かせているのは、ここの住職が凝り性で土壌の成分を区画ごとに変えているからだという。

そんな話をしながらも、目はしっかり紫陽花に注がれている。
どうやら彼女はこの花が相当お気に入りのようで、花を眺める眼差しはいつになく和やかだ。

「紫陽花、好きなんだ?」
「うん、大好き」
「でもたしか、毒があるんじゃなかったっけ?」
「そうなの?」
「よく知らないけど、何かでそんな話を見た覚えがある」
「ふうん。そういえばスズランにも毒があるんじゃなかったっけ。可愛い花には毒があるんだねえ」
「それを言うなら『綺麗な花には棘がある』だろ」

納得顔でうんうん頷くのに突っ込めば、彼女は照れ隠しのように笑う。
そんな風に茶化した雰囲気も可愛く思えてしまうのは惚れた欲目なのだろうか。
紫陽花の花を背景に笑顔で佇む姿はこっそり写真を撮って待ち受けにしたいくらいだ。

「でも、紫陽花、美味しそうだよねえ」
「食うなよ?」
「花そのものは食べないよ」
「葉っぱも食うなよ」
「食べないったら! そうじゃなくて、この時期になると、和菓子屋さんに紫陽花のお菓子が並んでるんだよね。上生菓子って言うんだっけ、ちょっと良いお菓子。お店によって練りきりのだったり寒天のだったりするんだけど、どれも美味しくて大好きで。毎年ここの紫陽花を見る度に食べたくなるんだ」

そんな説明をしながら紫陽花を眺める眼差しや表情は、言われてみれば花を愛でるというより美味しいものを前にした時のそれで。
いかにも甘いものに目がない彼女らしいと、思わず笑いが込み上げてしまう。

「色気より食い気かって言いたいんでしょ」
「そういうところも可愛いなと思っただけ」
「食い気だけじゃなくて、紫陽花が好きなのは本当だもん」

ぷくっと頬を膨らませて彼女が言う。
上目遣いでそんな顔をされても可愛いだけなのだが、今それを言ったら拗ねさせてしまうかもしれない。
空気を読んでそれ以上の軽口を控えた俺に満足したのか、彼女は再び紫陽花を眺めて微笑んだ。

「紫陽花の花言葉っていうと『移り気』とか『浮気』とかが有名なんだけどね、花言葉も本当は花の色によっていろいろ種類があるんだよ」
「そうなんだ?」
「うん。昔ね、お父さんがお母さんに白い紫陽花をプレゼントしたんだって。お母さんは最初悪い意味の花言葉を思い浮かべて、でもお父さんは男の人だからそういうの知らないでくれたんだろうなって思ってたんだって」

花言葉か。
薔薇の花言葉が『愛してる』だという程度の知識くらいはあるけど、確かにあまり意識したことはない。
話を聞きながら、もし自分が贈るような時にはそういうのもちゃんと注意しようとしっかり心に書き留める。
彼女の父親も似たようなものだったんだろうと、内心で共感すら覚えた。

「でもね、後になって調べたら、白い紫陽花の花言葉は『一途な愛情』で。お母さんがまさかと思ってお父さんに聞いたら、真っ赤になって知らなかったってとぼけたんだって。でもその顔で嘘ついてるのはバレバレでしょ。お母さんも照れくさくなっちゃって追及はできなかったらしいんだけど、それ以来お母さんが一番好きなのは紫陽花になったんだって」

微笑ましそうに、そしてどこか羨ましそうに彼女が話す。
きっと彼女の両親は普段からとても仲睦まじいんだろう。
娘に堂々と惚気る母親も母親なら、そのエピソードをニコニコしながら恋人に話す娘も娘だ。
まさにこの親にしてこの子あり。
でも、そんな夫婦に憧れるのも事実で。

「ほら、そろそろ行くぞ。あんまり道草食ってると課題やる時間がなくなるだろ」
「ほんとだ。図書館の自習室、まだ席空いてるかな」

話を切り上げるよう促して再び並んで歩き出す。
話題は自然に課題の内容などに移り、彼女はもうすっかり紫陽花のことも和菓子のことも頭から抜けてしまっているようだとホッとする。

たしか図書館の近くには少し大きめの和菓子屋があった。
彼女の両親の話にあやかって、途中で抜け出してこっそりダッシュでその紫陽花の和菓子とやらを買ってこよう。
白い紫陽花を贈るのはすぐには無理だけど、和菓子くらいならプレゼントできる。
口実は、苦手な科目の課題を頑張る可愛い彼女へのご褒美として。
そしてそれを受け取った時に見せてくれるであろう彼女の笑顔は俺自身へのご褒美に。
放課後のこの時間だから残っているかは定かではないが、どうか残っててくれますようにと密かに祈る俺なのだった。

6/13/2023, 2:35:35 PM

あじさいの花はとても綺麗だ。

雨に打たれてるのに、こんなにも綺麗に輝いている。

だけど、あじさいもいつかは散る。

私はその日を待ってる。

綺麗なものが壊れていく瞬間が一番楽しいから。

6/13/2023, 2:34:00 PM

あじさい

青いあじさいの花言葉は「冷淡」
決して振り向いてくれない貴方の背中みたい
白いあじさいの花言葉は「一途な愛情」
私の知らない誰かを見つめる貴方の瞳みたい

色の移ろうあじさいのように
貴方の心が変わってほしい


~乗り遅れ~~

好き嫌い

好き嫌い
好き嫌い
好き嫌い
わりと好き すこし嫌い
すごく好き ちょっぴり嫌い
とても好き たまに嫌い

6/13/2023, 2:33:10 PM

#あじさい

桜の樹の下には死体が埋まっている。とよく言うけどさ、それなら紫陽花の下にも埋まっていてもおかしくないよね。

ほら君の後ろの紫陽花もとても綺麗な青色をしている。

もしかしたら、その紫陽花の下には、、、。
なんてね、冗談だよ冗談。本気にしないでよ。

ははっ、それにしても君のビビり癖は治らないね昔から。

いやいや、バカになんてしてないさ。
ただ君の純真さが少し眩しいなと思ってね。

、、大丈夫、その紫陽花の下には何も埋まってなんかないよ。

(その紫陽花の下には、ね。)

6/13/2023, 2:30:34 PM

「ミズー!こんちゃ!こんばんわんこそば!おはようらしまたろう!」

「訳のわからない言語で話しかけるな!お前の母国の言葉で喋ろや」

「I came to give you flowers today」 

「おい。お前の母国は日本だろーが。」

「はい。そうですごめんなさい。今日は君に花をあげに来たんだ、と言いました。」

「また?なんの花よ。見せてみ」

「これ」

「わーお。紫陽花?」

「綺麗やろ。君の目の色にあわせて紫です」

「で、用はそれだけ?」

「いや、あともう一つ」

「ん?はよ済ませてな?」

「好きです。付き合ってくれないかな?」

「無理!」

「いい笑顔~!悲しー!」

「用はすんだね。早く帰りな」

「うん。じゃあまたね」

6/13/2023, 2:30:24 PM

あじさい

雨に濡れて
よりいっそう美しく輝くあじさい

私もそんなふうに
なれたらいいのに

6/13/2023, 2:25:32 PM

あじさい

梅雨になるとあじさいがきれいに咲く。近くで見ると同じような小さな花が集まっている。うまく出来ているものだと感心する。感心すると言えば、私という人間も良く出来ていると思う。ご先祖様がいて私が生まれてきた。そして日本に生まれてきたから、梅雨に咲くあじさいを見ることができる。この美しい景色を日本で楽しむことが出来ることに感謝したい。私もあじさいの花のように、小さな個性を持ちながら全体として1つの美しい花が咲くように努力したいと思う。私が生きることで、周りの人たちに良い影響を与えることが出来ると思うと、ますます生きることの意味を感じる。私自身が美しく輝くことで、全体としての景色もより美しくひきたつのだと思う。

6/13/2023, 2:22:23 PM

あじさい
雨に濡れるのは、辟易する…毎日続く雨に、憂鬱になる。良くてどんよりした曇天、しかも蒸し暑い…ただ、いつも通る橋のたもとの紫陽花だけが、しばし癒やしてくれる…鮮やかに咲き誇る姿に、滴が滴る姿に、何気にあの頃の女の子が重ねるから…

6/13/2023, 2:19:06 PM

鬱蒼とした樹海の奥にも梅雨はやってくる。陰鬱とした空と湿った草木の匂いは、昼夜問わず暗がりに沈む御殿から住人の気配を一層失わせていく。鬱之宮は自室の窓辺でため息を付いた。毎日変わらず眺めている外の景色だが、今日は一段と重苦しい。こうなってはただでさえ落ち込んでいる自分の精神もきっとどん底のまま戻れないだろう。そんなつまらないことばかり考える。鬱之宮は自分の脳髄の造りが心底嫌いだった。
(このままどうせ一人きり……)
鬱之宮は思った。ほぼ無意識だった。
 突如部屋の隅の押し入れがガタガタと鳴った。鬱之宮はビクリと肩を震わせ、すぐさま弾かれたように襖へ飛びついた。戸を開いた瞬間、暗闇の奥から伸びた赤茶け色の縄が、鬱之宮の手を捉えて奥へ引っ張り込んだ。彼女の姿が音もなく暗闇に消えると、そのまま襖はバタンと閉じた。

「おぉ…愛しき我が"おうつ"…。今宵も会いに来たぞ。」
青白い顔の血まみれの貴族が話しかけてくる。鬱之宮は生気を失った頬を紅に染めて見つめる。
「呪髪親王様……お会いしとうございました…!」
鬱之宮は飛び込むようにして貴族の胸にすがる。貴族の首には赤茶けた縄が巻き付いていた。首吊縄呪髪親王(くびつりなわのろいがみしんのう)――それがこの貴族の名であり、鬱之宮の想い人である。
「今日はまた新しい縄を編んだので、お前の首に似合うかと思って見せに来たのじゃ。」
そう言うと呪髪親王は袖口から青紫色の縄を取り出した。鬱之宮は渡されるままそっと手に取る。仄かに花の香がする。
「これは…?」
「梅雨の時期ゆえな、紫陽花を素にして編んだのじゃ。お前の首に青い紫陽花が映えたら美しかろうと思ってのう。」
呪髪親王は柔らかな声で言う。鬱之宮は口元をフッとほころばせ、照れくさそうに俯いた。
「親王様の縄は、いつも私に寄り添って下さいます。」
鬱之宮の言葉に呪髪親王はそっと恋人の髪を撫で、渡した縄を静かに取ると、鬱之宮の首に頭からふわりとかけてやった。
「いつでも私はお前を想っておる。私の縄をかけたお前は一段と綺麗だ。」
甘く囁く声を聞きながら鬱之宮は親王の胸に抱かれる。暗闇の中で2つの歪な青白い影が寄り添い合う。
「……最期を超えても愛おしいぞ。おうつ…。」

御殿の外。日暮れの紺の庭を幾千の銀の矢が打ち付ける。

6/13/2023, 2:18:33 PM

強い雨だろうと凛と咲き、葉を広げる『あじさい』
青色の花景色のなか、好きな子はフラれた。

「きみの恋は一時的なものだ。そう思う時が必ず来るから、忘れなさい」
「先生…っ!わたし、そんな浮ついた気持ちじゃないです!」

彼女が落としたピンクの傘を僕はそっと拾い上げる。
ねぇ知ってる?
『あじさい』の花言葉は"移り気"なんだって。

僕の想いに、気付いてくれないかな。

6/13/2023, 2:15:58 PM

私が葉を分け入るように進むと同時に葉に乗った朝露の雫がホロホロとこぼれ落ちる。
朝霧の沈む静けさと、木々の間の淡い木漏れ日のなか群青、紺碧、暗紅色が視界に入ってはとうりすぎていく。
淡い白色の絹の日傘がかすかに葉をかすめた音がする

白磁の肌の上にうっすらとのった紅が私の名前をかすかに呼んだ気がする

6/13/2023, 2:09:36 PM

かたつむりの巻き方って、
種類にもよるし、地域特性もある、らしい
(かじり読みしただけなので、記憶が定かでない)。

唐突にこんな話を持ち出すのはなぜか。

ゴジラの如く東京湾から現れた、
巨大巻き貝を見たからである。

リポーターがかしましく喋っている内容なんて、
現実味がなさすぎて全く頭に入ってこないのだ。
そうして、いくつかの建物と、めっきり歯が立たない特殊車両を押し潰した動く山からにょきりと触手のようなものが生えてきて、先端が黒っぽくて、それから四本あって。

専門家が、難しい学名を話しているようだが、あれはどう見てもカタツムリである。
イラストで紫陽花の上に描かれることの多い、半陸生の軟体動物。

ふつりとテレビの画面が消える。
部屋の電気も消えた。
重たい工事現場のような音が響いてくる。
空が青い。
左巻きって、めずらしいんだっ

6/13/2023, 2:04:16 PM

あじさい


「土によって変わるんだって」
「……何が?」
「もー、ちゃんと話聞いてよー」
放課後の教室で、居残りをしながらその声をBGM代わりにしていたら、少しだけ怒ったような声で返された。
「ごめん、ごめん。で、何の話だっけ?」
「はぁ。だから、あじさいの話」
「あじさい?」
「そう。花の色がさ、育つ土の酸度によって変わるんだって」
ふーん、と相づちを打てば、目の前に座る彼女は外を眺めながら続ける。
「なんかさ、羨ましいなって思って」
「なんで?」
「だってさ、その酸度ならこの色って決まってるんだよ。何になるか決まってた方がいいじゃん」
「……でも、その色にしかなれないんだよ? たとえ、別の色になりたくても、そういう運命だって受け入れなきゃいけない。だったら、私はあじさいじゃなくて、よかったなって思う」
視線を机の上に向けると、そこにはまだ真っ白なままの進路希望調査と書かれた紙があった。
決まりきった道を歩くのはきっと難しくはないだろうけど、退屈で、それでいて何気に苦労するのだろう。
だったら、自分で決めた道を自分なりに進んでいく方が、きっと何倍もいい。置かれた場所で咲くよりも、好きな場所で、好きな色で、好きなように咲けたら、いい。

6/13/2023, 2:00:17 PM

モノクロ



あなたの顔色を見て気づく

今日の私はアルカリ性

そういうあなたもきっとそう

わたしの顔もじんわりと、赤




※あじさい

6/13/2023, 1:58:48 PM

花屋の前を、通ると
満開に花開いた紫陽花の鉢植えが
値下げされて、売られていた。

いま、1番美しい花は
少し寂しい。

今日も降るこの優しい雨のように。


【お題:あじさい】

6/13/2023, 1:58:47 PM

昨日、小雨の降る窓辺で、こんなことを話した。
「あじさいの色は、土によって変わるんですよ。ざっくりいうと、酸性の土の場合は青色、アルカリ性だと赤色……といった具合に」
「へえ。じゃあ、紫色のは中性の土だからってことかな?」
「そのとおりです。厳密にはもっと細かく理由があるみたいですが」
 じゃあ白いあじさいはどういう理屈だとか、卵の殻を撒くといつかは真っ赤になるだとか、たわいない話をぽつぽつと。
 今日は朝から強い雨が降っている。昨日のことを思い出しつつも、濡れてしまったズボンの裾にうんざりとする気持ちが勝ってしまう。傘を差してきたのになあ。
「……ん?」
 ふと見たスマホに、起きた時にはなかったメッセージ受信の通知が届いていた。差出人は昨日楽しくおしゃべりをしたあの人。
『おはよう! 面白いあじさい見つけたよ! これは、土の成分がミックスされているってことなのかな?』
 画像が二枚添付されていた。一枚目は本文に合わせてだろう、雨の中でピンクやら水色やら薄紫やらをいっぺんに咲かせたひと株のあじさい。二枚目は、見事な紫色のあじさいの前で自撮りをしている濡れた姿。顔の隣のまあるいパープルが、まるで真横にある頬にキスをしようとしているみたいで、少しドキリとした。
『面白いあじさいですね。どれも素敵です』
 一回だけ深呼吸をしてから、短い返事を打った。スマホを机に放って今度は大きく息を吐く。頭の中が届いた写真でいっぱいに塗り替えられて、ズボンの裾は気にならなくなった。
 雨はまだまだ止みそうにないけれど、今日も一日頑張れそうな気がする。
「……っあ、そうだ……!」
 作業に入る寸前に思い出す。そうだ、あの写真を見て思ったことが、伝え忘れたことがあったんだ。急いで追伸を送らなきゃ。
『追伸、ちゃんと傘を差して! 風邪なんて引かないでくださいね』

【あじさい】

6/13/2023, 1:51:02 PM

「某地平線音楽で初遭遇のアイディアだが、青を『セイ』、紫を『シ』って読ませて、『生死』の物語に織り込むのは、バチクソ良い衝撃だったわな」
その話、「誰も嘘を言ってない」前提なら、「あじさい」が青で、スミレが紫だったわ。某所在住物書きは20年程度昔の、布教されて得たアルバムの音源を、深い懐古の情と共に聴き直していた。
「……で、あじさい?」
花言葉は「辛抱強い」に「冷酷」等々。ふーん。
物書きはスマホ画面を見て、長考に首筋をかき……

――――――

今日は「はやぶさの日」だそうですね。どうしても「はやぶさ」を書きたかった物書きが、お題「あじさい」とこじつけ、こんなおはなしを書いたようです。

昔々の6月13日、1機のはやぶさが多くの人に見守られながら、空気の摩擦に火をまとい、流れ星と同じ要領と美しさで、大気圏に突入して消えました。
「第20号科学衛星MUSES-C」とも言うそうです。「アトム」という名前だったかもしれないそうです。
なんやかんやあって「はやぶさ」と名付けられたはやぶさは、2003年に打ち上げられ、2010年の6月13日に、運用が終了しました。

はやぶさの、複数ある「おつかい」のひとつは、遠くの小惑星から小石や砂を持ってくることでしたが、その道のりは初っ端から、困難苦難の連続でした。
打ち上げ半年で太陽フレアに焼かれるわ、2年後11月には実家の地球と通信途絶するわ。道中故障とアクシデントで、もう踏んだり蹴ったりです。
それでもはやぶさは、辛抱強く目的地に辿り着いて、必要なものをガバチョと手に入れました。

なんやかんや、ここで語っては文字数の酷くなるようなことがあって、なんとか帰路についた後も、はやぶさに向けられた人の目は一部冷酷でした。
「1位じゃなきゃ駄目なんですか」でお馴染みの、当時の某事業仕分けでは、後継機開発など宇宙開発関連予算が削減。
「お前のどこに税金つぎ込む価値があるの」と、
「お前より大事な事業はいくらでもある」と、
当時の政権から無情に無駄宣言されたようなもの、だったかもしれません(断言は避けるスタイル)
それでもはやぶさは辛抱強く、当初4年だった道のりを倍近くかけ、実家の地球に向け飛び続けました。

アクシデントと故障に見舞われながら、一部の人間に価値と意義と重要性を否定されながら、それでも辛抱強く地球の近くまで来たはやぶさ。
その頃には報道や動画投稿サイト等々で、多くの人がはやぶさを知り、応援し、到着を待っていました。
体がボロボロ満身創痍で、それでも辛抱強く役目を果たし続けたはやぶさが、最期の最後に目を開き、地球を見て、何を思ったか。そもそも機械なので何も思わなかったか。
まぁ後者であることは事実なのでしょう。小惑星探査機のはやぶさには、思考のための前頭連合野も、褒めてほしいと望む側坐核もありません。
ただ6月13日、「はやぶさの日」が流れ星程度の短い間トレンド上位を横切って、
はやぶさの育ての親、プロジェクトマネージャーの故郷では、「辛抱強さ」を花言葉に持つ青や紫のあじさいが、その八割九割はツボミですが、
一部だけ、ほんの一部だけ、空を見上げて花を開き始めています……多分(断言は以下略)

多分二割、下手すれば八割九割、事実無根、実話に基づいたフィクションで成り立っているかもしれないおはなしでした。
おしまい、おしまい。

6/13/2023, 1:50:47 PM

紫陽花ー。

その花は、君にぴったり似合う花でした。
美しく靡くその、漆黒の髪の色にとても似合っていました。
本当に彼女のためだけに紫陽花は、出来たのではないかと思わせる程でした。

6/13/2023, 1:50:35 PM

6月のある朝。5歳の長男と2歳の次男と一緒に幼稚園バスを待っている。二人の傍らには青と紫を混ぜたような絶妙な色合いのあじさいがたくさん咲いていた。子供たちの笑顔とあじさい達がとても素敵で、思わず携帯のカメラで写真を撮った。
 バスが到着し、乗り込んだ長男に手を降った後、次男と手を繋いで家へ戻った。可愛い子供達と美しいあじさいの写真はとても良く撮れていて、
「幸せだなあ」という思いが込み上げてきた。
同時に、いつかは子供たちも巣立ち、私は1人きりになるんだ。という寂しさで心が少し重くなった。
 その時に思った。今こんな幸せな瞬間があったということは間違いなく事実。人生にこんな瞬間があったことを誇りに思って私はこの先も生きて行こう。
これから子供達も大きくなり、自分も老いていく。寂しさに心が押しつぶされそうな時は、今朝のことを思い出そう。そんな事を感じたひとときだった。

 あれから8年。私はこの朝のことを今でも鮮明に覚えている。

テーマ「あじさい」



好き嫌いは大いにあったほうがいい。
その方が自分のことがよく分かるから。
他人でも同じだ。
誰かを分かろうとする時、その人の好きなものも嫌いなものも知りたい。
好きな物しか教えてくれない人より、嫌いなものも教えてくれる人の方が信用できるから。

そんなことを言いながら、私は嫌いなものを嫌いだとなかなか認められない。偽善者なのかな?自分のことが分かっていないのかも?自分が好きなタイプの人間にはなかなかなれない。
まだまだ課題がいっぱいだ。

テーマ「好き嫌い」

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