『「ごめんね」』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
(二次創作)(「ごめんね」)
かくして牧場はかつての姿を取り戻す寸前まで立て直された。誰もが、たった一人でこれだけの仕事を成し遂げた青年を褒め称えた。実際、よくやったと思う。建物だけはどうにか維持してあったが、大地は荒れ放題で、長らく手入れされていなかった農具はボロボロだ。足の踏み場もないほど散らかったその荒れ地に、青年は根気よく鍬を入れ、種を蒔き、作物を育てて収穫した。ある程度資金が溜まれば牛や羊たちを飼うための牧草地を作り、実際に数々の家畜を迎え入れた。世代交代も順調で、愛情深く育てられた彼女たちは質の高いミルクや羊毛を産出するようになった。
青年の名は、ピートといった。
「誰がどう見ても、立派な牧場だ」
ピートは一人、そう呟いた。本当に、自分ひとりでよくやったと思う。ちょうどすり寄ってきたアンゴラウサギの頭を撫でた。もふもふの手触りは最高だが、アンゴラウサギが暮らしている小屋を考えると、いつも、あの鶏のことを思い出すのだ。
牧場主になりたての頃、右も左も判らなかったピートは、それでもようやく貯めた資金で鶏を買った。初めての家畜に舞い上がり過ぎたのか、餌やりを忘れてしまい、結果、病気になって死んでしまった。あれ以来、鶏だけは飼う気になれず、今に至っている。
(ごめんね、なんて、謝って済む問題じゃないよな)
誰もピートを責めなかったが、だからこそ余計に心にずんと沈んだまま、今も変わらない。きっとこの先、鶏を飼うことは二度とないんだろうなと思いながら、ピートは目についた雑草を引き抜いた。
感傷に浸っている場合ではない。 たとえば家畜一匹一頭ずつ、期限が悪くないか、体調を崩していないか声掛けをしていく。ついでにブラシもかけて、ミルクやウールがとれる個体からは収穫も。次は育った牧草を刈り取って飼い葉にして、一方では畑の水やりと種撒きもしたい。そう、今日の仕事はまだまだたくさん残っているのだ。
荒い息。赤い顔。時折溢れる微かな呻き声。苦しげな咳。
やってしまった。
唇を噛み締め、手拭いを変えようと手を伸ばす。先程変えたばかりのタオルは、額の熱ですでに温くなってしまっていた。
「ごめん」
後悔ばかりが押し寄せる。
風邪を引いたのだと、幼馴染の母親は言った。昨夜から熱が下がらないのだと。
自分のせいだ。昨日逢いに行ってしまったから。
せめてもの罪滅ぼしに看病を願い出たが、昨日の事を知らない彼女の母親には気にする事はないと笑って断られた。それでも最後にはどこか嬉しそうに笑われながら許可をもらい、こうして幼馴染の側にいる事を許されている。
「ごめん」
桶に張った水に手拭いを浸し、固く絞る。額にそっと乗せれば、その冷たさに幾分か表情が和らいだ気がした。
「ごめんね」
「…ゃだ」
「しおん?」
微かな声。
いつの間に目が覚めたのか、熱に浮かされた眼差しでこちらを見つめる幼馴染に胸が苦しくなる。
「むりしないで。まだ寝てないと」
「だめ…ひさ、め。ご、めん…めっ、よ」
苦しげな呼吸の合間に紡がれる言葉。
「ごめ、ん、やだぁ」
「ん、でも俺のせいだから」
「や、なの。ごめん、いや…ひさめ、いっ、しょ、いいのっ…ずっと、いっしょ」
ごめんは嫌。ずっと一緒がいい。
熱の為に纏まらない思考で、それでも必死で伝えようと手を伸ばされて。思わずその手を取れば、安心したように微笑まれた。
「分かった。もう言わないから。ずっと一緒にいるから」
「ほん、と?…ふふっ、ひさめ、すき」
嬉しそうに、幸せそうに囁いて、目を閉じる。
「うれし…いっしょ。ずっと。ひさめ。すき。だいすき」
「しおんっ、寝よ?もう、おやすみしよ?」
「ひさめ、は?…すき?」
顔が熱い。きっと今の自分の顔は幼馴染よりも赤いのではと思えるほど。
嬉しさと、それに勝る恥ずかしさに叫びたくなる衝動を堪えながら、呼吸を整え息を吐く。
微睡む幼馴染の耳元に唇を寄せ、囁いた。
「俺も、好き。しおんが大好き」
その言葉に返す声はない。
すうすうと規則正しい寝息が聞こえ、安堵に詰めていた息を漏らす。
まだ顔が熱い。誤魔化すように握ったままの手を額に当てる。
果たして、今日を覚えているのだろうか。
どうか忘れてほしい。でも覚えていてほしい。
相反する思いに苦笑して、そのまま目を閉じ横になる。
手は離さずに、握ったままで。
笑みを浮かべて穏やかに眠る幼馴染の隣で、同じように暫しの眠りについた。
20240530 『「ごめんね」』
「ごめんね」
ちょっとらしくない詩を書きたくなっただけなの
背伸びしたくなる日もあるじゃん?
塀で囲まれた箱庭を
抜け出すつもりはないのだから
だからどうか安心して
私の居場所は変わらないから
私が苦しむ声を聴きながら
私が苦しむ詩を読んで
【ごめんね】
[5/19 恋物語
[5/26 降り止まない雨
[5/27 月に願いを
[5/28 天国と地獄
続編
登場人物
鬼龍院 加寿磨
(きりゅういん かずま)
金城 小夜子
(きんじょう さよこ)
玲央 (れお)
真央 (まお)
園子 (そのこ)
椎名 友子(しいな ともこ)
「会社が倒産してしまったのよ」
父は社員100人程の会社を経営していた。社員の為に人力を尽くす人で、社員に慕われていた。
父が亡くなり母があとを継ぐには仕事の事を知らなすぎた為、創立当初から父と二人三脚で会社を支えてきた。常務が後任となった。
新社長の取り計らいで母は会長の座に着いた。反対する役員はひとりも居なかったらしい。父の人となりが伺える。
その会社が倒産してしまったのだ。
「加寿磨さん、ごめんなさい。この屋敷も手放す事になります」
ボクの地獄には底が無いのか。
返す言葉が見つからなかった。
その頃
♪ピピッ、ピピッ♪
小夜子は目覚ましを止め静かに起き上がった。まだ朝が明ける前である。
「お姉ちゃん、もう食べられないよ」玲央の寝言が聞こえる。
玲央、いっぱい食べさせてあげられなくてごめんね。
着替え終えると自転車に乗り30分の道のりを急ぐ。
母の実家へ越してきて住む所は心配無くなったが、働けるのが母だけでは、とても一家5人は養えない。
中学生ではアルバイトもままならない。
小夜子は高校生だと偽り新聞配達を初めた。
近くではバレる恐れがあるので、学区外でバイトしている。
配達を終え、帰りの途中でパンクをしてしまった。これでは帰れない。幸い今日は日曜日だ。近くの自転車屋さんで修理して帰るしかない。母に連絡を入れ、自転車屋さんが開くのを待った。
「おはようございます」
「おはよう。開くのを待ってたのかい、呼んでくれてよかったのに、パンクかい?」
「はい」
「どれどれ、あーこれはタイヤが裂けてるね。これは私じゃ無理だわ。今、父ちゃんが会合に行っていてまだ帰って来ないんだよ。悪いけど帰ってくるまで待っててくれるかい?」
「道具をお借り出来ませんか?自分で直します」
「大変な作業だよ。出来るのかい」
「はい、やった事ありますから。でも、今は、修理代を持っていなくて、後で必ず返しにきますからお願い出来ますか」
おばさんは小夜子をじっと見て。
「いいよ、あんたを信じるよ」
「ありがとうございます」
お礼を言い小夜子はタイヤを外しだした。
「あんた見かけない顔だけど、この辺の子じゃ無いのかい?」
「はい、隣り町に住んでます」
その後も作業をしながら、自分の置かれている状況を全て話した。
普段からそんな話しはしないのだが、この人は信じていい、この人なら私を助けてくれるかもしれない、そんな事さえ思えた。
「そうかい。まだ、中学生なのに大変な事だね」
テキパキと作業を進め修理が終わった。
「おや、もう終わったのかい。随分と早かったね」
「ありがとうございました。お金を取りに行ってきます」
「あんた、この後用事とかあるのかい?」
「いえ、ありませんけど」
「ひとつ、頼まれてくれないかい」
「なんでしょうか」
「実は私、これから出かけなくちゃならないんだけど、父ちゃんがまだ帰ってこないから困ってるのよ」
「はい」
「そこで、よかったら店番してもらえないかい」
「私がですか?」
「何人かパンク修理が来るくらいだから頼むよ。もちろんバイト代も払うし、今の修理代もタダでいいよ」
小夜子にとっては願っても無い事だ。
「分かりました。やってみます」
「私は園子。あんたは?」
「私は金城小夜子です。よろしくお願いします」
「父ちゃんにはメモを書いとくから、帰ってきたら見せとくれ」
昼近くになってご主人が帰ってきた。少し酔っているようだ。
「あんた誰だい?」
「私は金城小夜子といいます。おばさんから、お店番を頼まれました。これ、おばさんからの、メモです」
その時、丁度電話が掛かってきた。
「もしもし、あんた今帰ってきたのかい」
「田中の野郎がよ...」
「また呑んできたんだね」
「田中の野郎がよ...」
「そこにいる子にお昼食べさせてやってちょうだい。もうどこにも行かないんだろ?」
「田中の野郎がよ...」
「田中の野郎は、明日にしなさい」
「はい」
3時過ぎに、園子さんが帰ってきた。
「お疲れ様、ありがとう助かったよ」
「いえ、こちらこそありがとうございました」
「これ持って行っとくれ」
園子はお惣菜を小夜子に渡した。「そんな、頂けません」
「もらってくれないと、内も困るんだよ。ふたりじゃ食べきれないからさ」
「ありがとうございます。弟と妹が喜びます」
「新聞配達の帰りは内に寄っとくれ。あんたの顔が見たいからさ」
「今度、内で作った野菜持って来ます」
「楽しみだね。ありがとうよ」
その後、園子の家に行く回数が増え、日曜日は園子の自転車屋を手伝うようになった。
「ただいま、今日もお惣菜もらってきたよ」
その時、電話が掛かってきた。
「友子、久しぶり。実はね...」
「小夜子、大変な事になったの」
「えっ」
「カズ君のお母さんの会社が倒産して、カズ君引っ越してどっか行っちゃった」
つづく
「ごめんね」
謝ればなんとかなるでしょ?
面倒事は大嫌い。
だからとりあえず謝っとけばなんとかなる。
この世界そんなもんでしょ?笑
あ、またなんか泣いてる。
甲高い声だなぁ、キチガイかよ。本当うっせぇ...
なんで泣いてんの?え、理由しょうもね。
そんなんで泣くなよ...てか俺のせい?
ただの責任転換やん。えそっちが悪くね?
まぁまぁ、そんな事思っても口にはしません。
うわ俺ってえらー
"「ごめんね」"
この一言でこの場落ち着くの神すぎやろ
あー楽だわぁ
_________________________
本音70入ってる文章でございます。
いや思うんですよ。なんでそんなんで泣く?
って、泣いてる人居たら意味ねぇのになって
思っちゃうんですよね〜、でもまぁ本当ですからね。
そういう奴1番位には嫌いです。
私は電車で高校に通っている。普段は1人で電車に乗るが、今日は久々に友人と帰ることになった。その友人は部活に所属しているので、私と帰る時間帯が違う。しかし、テストの期間や部活動の大会翌日などは、今日のように同じ時間帯に帰ることがある。
駅に着くまでの間、私たちは色々なことを話した。テスト範囲が広すぎる、部活の調子はどう?、などの何気ない会話。いつも通りの下校…だとこの時は思っていた。
駅に着き、鞄の中を少し片付けた。
「久しぶりに一緒に帰れたし、写真撮らない?」
私は賛成だったので、友人の後ろに立った。自撮りをするのだろうと思ったからだ。しかし突然、腹部に衝撃が…。押される力が強すぎて、その場に立っていられない。駅構内にアナウンスが…。電車が来る…。どうにもできない…。
「…ごめんね、笑」
友人の声が聞こえた気がする。
※フィクション
【お題:「ごめんね」】
「ごめんね」
作¦布野きょうか
「ごめんね、ごめんね、」とお義母さんは私を抱きしめながら言った。四年前お義母さんは私を捨てた。マンションのハエが集るゴミ箱に。それなのに今更なんなのだろうか。「じゃあ、謝るくらいならなんで捨てたのさ、ゴミみたいに。」「ごめんね、」お義母さんはごめんねしか言わなかった、親子なんて私には関係ないしもう私にはお母さんなんて要らないや。バイバイお義母さん、私は幸せになるね。あなたを置いて。
君が寝ているときに
顔の近くで おならをしちゃって
「ごめんね」
許してくれて
「ありがとう」
「ごめんね」
今までの人生で、一番謝って良かったと思ったことを懐かしさと反省を込めて書いておきたい。
娘が3歳くらいだったか、保育園を転園して間もなくで、毎朝の通勤と登園に私は必死だった。仕事も忙しく、毎日追われるように過ごしていた。
その朝もバタバタと支度をしていて、今はよく覚えていないくらいのちょっとしたことで支度にもたついたら、もう頭に血が昇ってしまった。
「何回も言ってんのに、なんでそんなことするの! いい加減にしてよ!」
娘は私の剣幕にはっきり顔を強張らせた。その顔色にどきっとする。
(まずい、ちょっと言い過ぎた…)
そう思ったけれど時間もなくて、すぐに娘を追い立て、電動自転車に乗って保育園に向かった。わりとのんびりした娘は、さっきのことを忘れたように後ろでハミングをし始める。
(なんだ、全然気にしてないし)
私はほっとした。
のんきでいいよねと思う気持ちに、妬ましいような気持ちも入り混じる。
それでも自転車を漕いでいると、少しずつ冷静になってきた。
(ちょっと怒りすぎたよね…)
保育園の駐輪場に止めた時も、もやもやした気持ちが抜けなくて、やっぱり謝ろうと思った。それは娘のためじゃなくて、自分がすっきりしたかっただけのような気がするけれど。
「ごめん、あんなに怒るほどのことじゃなかった。…お母さん怒りすぎた」
自転車の後ろに乗せたまま、ちょんと座っていた娘は、キョトンとした顔をして、それからぱあっと光が射すように笑った。
「そうだよ、〇〇、さっきすごい怖かったんだからぁ」
というようなことをたどたどしい甘えた口調で言った。とても嬉しそうに。その時の表情と声が忘れられない。
謝ってよかったと心底思ったし、そしていろいろ気づかされた。
この子はなんでもないふりをしているけど、母親が毎日きりきりしていているのを見て、何も感じてないわけじゃない。
保育園に行きたくないとかぐずったこともないし、お迎えがいつも最後でも機嫌よく待っていてくれる。雰囲気を読んで、この子もがんばってくれている。
目が覚めた気分だ。かなり反省もした。
今では随分大きくなって口ごたえもするようになったけど、私はまだ、あなたの中にあの時の小さなあなたの姿を見てしまう。
小さなあなたは本当に健気だったよね、と思い出すたび、ほろりとする。
お題関係ないですが、初バイト面接行ってきた。学校名に救われたよ
第6話少しだけ心を許してくれた。
ロー視点
昨日やっとあいつ…ミアラム屋の名前を知れた。
ロー「そう…知れたまでは良かったんだ…ただ…普段何処に居るか聞き忘れただけなんだ」
ロー「ってことで唯一知っている本が好きと言う情報をもとに本屋に来た」
……そして入って1秒で見つけた。
ミアラム「あっ、ローさん…あなたも本好き何ですか??」
ロー「あ、あぁ…でかい本屋だな…」
ミアラム「えぇ、色々ありますよ」
ロー『…きっと警戒しているのだろう。まだ出会ってから2日目だからな…それよりも俺のことを名前で呼んでくれたことに感謝しよう。』
ミアラム「…ローさん??どうしたんですか??」
ロー「…あぁ。なんでも無い、大丈夫だ。」
ミアラム「良かった…具合でも悪いのかと思った…!!」
ロー「大丈夫だ…お前いつも此処に居るのか??」
ミアラム「うん!!基本は此処にいるよ〜。(*≧∀≦*)」
ロー「そうか…またな。」
ロー『急に笑顔は反則だろうが…!!』
ミアラム「またね〜!!👋」
小学生の時兄が食べようと取ってたUFOのカップ焼きそば知らずに食べてごめんね…
拗ねちゃって
ごめんね。
いつもみたいに
あなたに
優しく
出来ないの。
あなたが
イヤなんじゃない。
ココロも
カラダも
疲れきっていて
ほんのちょっとのことで
カチン
ときてしまうの。
とにかく
眠たくて
休みたいから
ちょっとだけ
そっとしておいて。
#「ごめんね」
君の大切なものを奪ってしまってごめん
君が苦労して手に入れたものを
俺はいとも簡単に手に入れてしまった
そして気づいた時にはもう
光かがやく銀を手に
黄金とかがやく___
「っああああ!!!!お前だろアタシのぷるぷるプリン食べたの!このやろっ」
「いだっ!...ちげーよ、俺みたんだ。姉ちゃんのプリンを得たいの知れないブラックマンが食べてったのを!」
「そーなのか!おい!出てこいやぁ!!!
ブラックマアァァァァァァァン!!!!!!!」
ごめんね姉ちゃん(--;)
買ってこよう...
「ごめんね」
いつから「ごめんね」と素直に謝れなくなっただろう。大人になると、言い方がごめんなさいから、すみませんに変わった。同じ職場で働いている仲間なのに、すみませんなんてそんな距離を置いている様な言い方。
友達に悪いことをしたなと思った時、私は真っ直ぐに「ごめんね」と言えるだろうか。友達には「すみません」なんて言いたくないな。
「ごめんね」なんていらない。
貴方のそんな言葉の為に、貴方にそんな顔をさせる為に言ったわけじゃない。
ただ肯定して、受け入れて
そうしたら私が直ぐに助けに行くよ
全てのしがらみを削ぎ落として着の身着のまま
貴方を目掛けてすぐに飛んでいく。
だから、ただ「うん」って言ってくれるだけでいいの
■「ごめんね」
「ごめんね」
私の耳に届いたのは、私が1番欲しくない言葉だった
君の口から、その言葉が出てきた時、胸が苦しくなって、ぎゅっとなって、なんだかわからないけど、苦しくなる
私の目からは、涙が溢れるばかりで、君をまた困らせてしまう
「ごめんね、ごめん、ごめんよ」
君の目からも、涙が流れる
そんな顔、しないでよ
大好きな人の泣き顔なんて、見たくないから
君は泣かずに、振り返らずに、前を向けばよかったのに
やっぱり優しいから、その優しさが、私を苦しませることも知らずに、優しくしてしまう
「ごめんね…」「ごめん…」
2人だけの、悲しい空気
楽しくて、短いあの頃の時間とは違って、今は、長い長い時間、
お互いがお互いのために動けなかった自分を咎める時間
お互いが、相手だけじゃなくて、自分のことも考えて動けなかった自分に、戒めをする時間
ごめんね
11月の寒い夜中の10時頃。
吐いて、気絶するほどの痛みに耐え
私を待って居てくれた。
やっとの思いで叶えられた 貴方の夢。
暖かい私を抱きながら、涙を流していた。
こんなに大変な思いをして
私を産んでくれたのに
お母さん。
「生まれてこなければ良かった」
なんて言ってごめんなさい。
ごめんね
まだ好きで
ほんと、ごめん
忘れられないんだ
ごめんね
『ごめんね』
その言葉で真っ先に思い浮かんだ事は、母である。
つまりは、『現状働いていなくてすいません』と言ったところだ。6月中にはバイトからまず始めますので、何卒私を見守り下さい。
今までで一番短いですが、今日はこれで。