NoName

Open App

「ごめんね」
作¦布野きょうか

「ごめんね、ごめんね、」とお義母さんは私を抱きしめながら言った。四年前お義母さんは私を捨てた。マンションのハエが集るゴミ箱に。それなのに今更なんなのだろうか。「じゃあ、謝るくらいならなんで捨てたのさ、ゴミみたいに。」「ごめんね、」お義母さんはごめんねしか言わなかった、親子なんて私には関係ないしもう私にはお母さんなんて要らないや。バイバイお義母さん、私は幸せになるね。あなたを置いて。

5/30/2024, 9:56:02 AM