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3/6/2026, 1:49:05 PM

SNSで流れてくる、キラキラした青春。

仲間と眩しい笑顔をカメラに向けて、手には花束と卒業証書を持って。

「3年間ありがとう」

って、在り来りな言葉を並べてる。

そうは言っても、羨ましくて、目頭が熱くなった。

3年前、新しい環境に怯えていた時、それでも青春を謳歌することを、楽しみにしていた。

新しい環境なら、自分は輝けるとどこかで思ってた。

でも違った。

私は、所詮は傷物。腫れ物。余り物。

選ぶ側じゃなくて、選ばれる側。

気づいてしまった。それから、人の目を見ながら話すのが出来なくなった。それを出来るようにするのが目標だったのに、残念。

どんどん、自信をなくしてく。

私なんか居なくてもいいんだと、気づいてく。

ただ、SNSにのせるほど輝いていなくても、俯いていても、見えるのは、指に繋がった糸。絆。

貴方たちは、きっと知らないだろうけれど。

唯一ちぎれなかった、絆。

私はそっと、自分の指にキスをした。

3/5/2026, 1:04:19 PM

貴方の口癖は、「たまには」だった。

「たまには、あそこの道から帰らない?」

「先週もそこ通ったし、それにその時迷子になったの忘れたの?」

「今度こそ大丈夫だって。最終的にはたどり着けたんだから」

貴方はいつも通る道から外れて、あまり見慣れない小道を進んでいく。

私はため息をつきながら、ゆっくりと貴女の後ろをついていった。

「たまには、いつものように過ごすのも悪くないと思うけどね」

「じゃあ明日はそうしよう!たまには、それも悪くないね」

たまには、たまにはって、うんざりするけれど、貴方との刺激的な毎日は、私にとっては宝物だった。

3/4/2026, 2:22:00 PM

プレゼントなんて滅多にくれない貴方から、手作りのお菓子を貰った。

「なぁに、急に」

「作りすぎただけだよ」

「そう?まぁ、有難く貰うけれど」

タッパーを開けてみると、そこには形が歪なマドレーヌが数個、綺麗に並べられていた。バターの甘い香りが、ふわっと優しく香ってきた。

「マドレーヌ!好きなの、教えたっけ?」

「だいぶ前に言ってたの覚えてたから」

「やっぱ、私のために作ってくれたんだ」

「違う」

貴方はぶっきらぼうにそう言って、スマホをいじり始めた。覗いてみると、検索履歴に、

「大好きな友達に送るプレゼント」

と、1番上に表示されていたのが見えた。

私もスマホを開いて、検索アプリを開いた。

『大好きな貴方に送るプレゼント』

2/15/2026, 3:15:08 PM

28歳の私です。

私は今、なんとか夢を叶えて社会に出て働いています。想像もつかないでしょうが、何とかなりました。

でも、そんな憧れていた社会に打ちのめされて、自分だけが住んでる家でめそめそと泣いています。

そういえば、一人暮らしを流石にし始めました。と言いつつも、もう4年も経っていますが。

18歳なら、小説を、まだ書いている時期ですかね。

今では、思考が凝り固まってしまったので、もう読むのも書くのも、嫌になってしまいました。

人間の嫌なところを、小説で感じるのすらも嫌になってしまいました。

でも、貴方が買った本たちは、捨てずに取っといてあります。

貴方が欲しがってた大きな本棚に、綺麗に収納しています。

こんな暗い人生を生きてる私からの手紙なんて、欲しくなかったかもしれませんね。

それでも、貴方が積み上げてきた本たちは、今では私の人生の先輩です。

心強いですよ。孤独ですが、ちっとも寂しくありません。

だから、安心してください。貴方が思ってる以上に、私は元気にやってます。

それでは。

10年後の貴方より

1/26/2026, 12:27:53 PM

貴方の言葉に傷ついた日。

貴方を言葉で傷つけた日。

そんな日の夜は、なかなか自分の心と意思疎通が取れなくなって、思うように明日の準備が出来なくなる。

それでも、明日のために、鞄を整理して、明日のやるべき事を考えて、アラームをセットして……。

あとは、明日のために、明日に備えて、寝るだけなのに。

貴方との思い出にしがみつく私が、それを許してくれない。

時計を見る。もう日付は変わっている。

つい最近の貴方との思い出が、1日という壁で隔てられた。

今日はきっと、貴方とのいい思い出が、増える日に。

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