「無理をしないで。」—————
「悩みがあるならいつでも聞く。」————
「あなたは抱え込む性格だから。」————-
「あなた。今抱えてるでしょ。」—————
ドキッとした。
正直、的をえていた。
だから否定もできず、笑うことしか出来なかった。
心の脆さがバレることが怖かった。
楽しめる時に楽しめる私は、甘えている。
本当は苦しくないんじゃないか。
そう考えることが怖くて、苦しいと自分で信じていた。
そんな私の想いを話しても、
慈しいあなた達なら聴いてくれるんでしょう。
そんなあなた達だからこそ、真実を伝えることを私が許さない。
あなたたちに私の本当の想いが伝わることは、
これいからもずっとないのでしょうね。
これは、あなた達には届くことの無い私からのメッセージ。
「秘密の手紙」ўциа
外が賑やかだ。
なんだろね笑。っと笑いながら部室を出た19時半、
そこには空1面から舞い落ちる雪があった。
夜、月明かりもないのに雪は白く淡く光っていた。
一緒にいた男子2人は、寒い寒い。と身を寄せあい、すぐに中に入ってしまった。
そんな2人をおいて、私は冬の桜吹雪に心を踊らせていた。
寒いな——-
私も2人のように身を縮ませ、部室に入った。
3人揃って頭に雪を乗せ、笑っていた。
「冬の足跡」ўциа
夜の静けさに語りかけている音楽を流し、
出窓の窓台に座った。
窓を開ければ冷たい風がざっと入ってきた。
「さむっ、」そう身震いをしながら空を見上げた。
吐いた息は白い雲のように夜空へ吸い込まれた。
星座早見盤を片手に空と見つめ合う午前2時。
冷える空気の上、
自分の美しさを誇るような輝きを持つ幾億の宝石。
私は歌を口ずさみながら、吸い込まれるように、
青みのかかったこの暗闇に身体を預けた。
「凍てつく星空」ўциа
暇だな。
そう呟いたそよ風の瞬く午後2時。5時間目の途中。
私は机の冷たさを掌で感じながら、うたた寝をしていた。
ふと、視線の先に小さな文字が見えた。
『 暇ですね。話しませんか。』
「暇人じゃん笑。怖っ笑」
そう嘲笑しながら私は、
この文に返事をしたらどうなるんだろ。
という好奇心と少しの不安を覚えた。
「まぁ名前を書くわけでもないしな。」
そう自分に言い聞かせ。ここから始まるかもしれない非日常的な物語に心を躍らせた。
「消せられないといいな。」
心の中で祈りつつ、私は返事を書いた。
「いいよ。話そうか。」
「君と紡ぐ物語」ўциа
カーテンを開ければ窓には朝露。
空を見れば群青色の、澄んでいる様な曇っているような空。
窓を開ければ頬をツンと刺す冷気。
息を吐けば体の眠気が白い雲となり外へ還る。
目の前のオレンジ色のドレスを脱いだ金木犀が、
白のヴェールを身につけていた。
午前6時30の出来事。
「霜降る朝」ўциа