海月は泣いた。

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12/17/2023, 1:32:39 PM

とりとめもない話


「寒い」
「ね」
「なんで冬って寒いんだろうな」
「それな」
「なにその適当な返し」
「んー」
「おい」
「ん」
「ゲームやめろ」
「むり、いまいいとこ」
「俺がいんのにゲームすんのかお前」
「あー、はいはい」
「聞いてんのか」
「ちょっと待って…って、あ、あーーーー、あーー!」
「ざまあ」
「負けたじゃん!」
「俺のせいじゃないし」
「邪魔するからあ」
「そもそも、お前がゲームするのが悪い」
「はいはい、構って欲しいんですね」
「ちがうし」
「見栄はるなって」
「はってない」
「大丈夫大丈夫、僕には分かるよ」
「…もーいい、お前なんか一生ゲームしてろ」
「しないしないおわりおわり」
「あそ」
「冷たーい」
「知らね」
「もー…あ、」
「、?」
「…そういえばさ、駅前にケーキ屋できたの知ってる?」
「……知ってるけど」
「一緒に行く?」
「…行かねえ」
「本当は行きたいくせに」
「はあ?」
「いーよ、もう分かったから。ゲームしててごめんね?」
「…お、まえさあ」
「ん?」
「俺が許すって、わかってて言ってるだろ?」
「そうだよ」
「はあ」
「ははっ、ごめんね」
「まったく、悪いやつめ」
「つくづく僕に甘いね」
「ケーキ食べたいだけだから」
「はいはい、ツンデレね」
「さっさと行くぞ」
「はーい」

12/15/2023, 1:30:28 PM

雪を待つ


しんしん、つもる。
つもってはとける。
とけてはつもる。
そうやってみてたら、いつのまにか朝になった。
寒いね、
冬の朝は寒いね。
って細い声に目を覚まして
わたしをそっと、
あったかい羽で包むから
ようやく眠たくなってまぶたをとじるよ。
おやすみ、って
あなたのやさしいこえで
わたしは夢の中へいくの。
まだあなたのやわいまつ毛をながめていたいけど
それは、きっと
雪がとけたころ、だね
またねって
そっと
ささやくの。

12/15/2023, 3:42:43 AM

イルミネーション


イルミネーションを見てはしゃぐ若者たちを見て、馬鹿らしいと思っていたけど、今はその気持ちがわかってしまう。確かに、恋人と見るイルミネーションは綺麗だ。柄にもなく心が浮ついてしまう。青、白、黄色、赤、色とりどりのちいさな光を如法暗夜の瞳に宿している横顔が、あんまりに美しくて思わず見蕩れた。光と藍が混じりあってゆらりと揺れる瞳に溶かされてしまいそうだ。こちらの視線に気づいて、目が合う。途端に凛とした表情をくしゃっと崩して、甘ったるい表情をさせるから恥ずかしくって頬が染っていくのが分かる。薄い唇がゆるく弧を描いて俺にだけの笑顔がむけられるのがもう堪らなかった。
「どんな光より綺麗だよ」
そう笑うから、俺はなんて返したらいいか分からなくなって目を逸らした。その様子にまた愛おしいみたいに笑っていた。
「…俺も、そう思う」
俯きながらちいさな声で言うと、やっぱりそう思うよね!自他ともに認める美しさで……!とか呑気な答えが返ってきて呆れた。ほんとうにこいつのことは未だによく分からない。お前のことを言っているんだと返してもきっとそんなそんな…って、両手を振って否定するだろうし。でも、昔みたいにムキになるのはもうやめた。絶対に分かり合えないと分かったからだ。それでも、どんなにムカついたって分かり合えなくたってこいつの隣を譲るつもりはない。そのくらい俺はもう毒されてしまってる。そうやって自分が自分で無くなっていく感覚が酷く怖いのに、恐ろしいほど心地好い。
「もういいよ、それで」
思ったより優しい声が出てしまって焦ったけどこいつはそんなこと気にしてないみたいだった。ゆるゆると顔を綻ばせて、だらしない表情をさせてる。俺以外にそんな顔するなよ、なんて独占欲がでてしまうのは、きっと言わなくてもしないだろうけど。言葉にする代わりに、身を寄せて手を繋いだ。今にも沸騰しそうなほど真っ赤になった顔に笑った。強く握り返された時のちょっとの痛みが嬉しくって心臓が痺れるみたいだ。つま先から頭のてっぺんまで満たされて溢れてしまいそうになる。頭を寄せて押し付ければまた顔を赤らめるのが可笑しくて、それを繰り返した。小さな光たちがキラキラと輝くけど、その何よりも、照れた笑顔が眩しくて仕方なかった。

12/12/2023, 11:53:11 PM

心と心


「逃げちゃおうよ」
そう言ったのは私だった。彼女は酷く驚いた顔をしていたけど何だか嬉しそうで、その言葉を待っていたみたいに見えた。学校の最寄り。降り慣れた駅に着いて席を立った彼女の手を握って引き止めた。彼女は固まって動かなくて、私はドアが閉まるまで彼女の手を決して離すまいと強く強く握った。正直、私の心臓は緊張でバクバクと音を立てていた。彼女が手を振り払って去っていってしまうんじゃないかと不安だった。だから、いつものメロディが鳴ってドアが閉まった時やっと息ができたみたいな気分だった。彼女はドアが閉まったのをただただ見つめていて、暫くしてからゆっくりと席に座った。左隣の彼女をちらりと見やると、彼女は少しだけ微笑んでいて、てっきり怒られるんじゃないかと思っていた私は首を傾げた。
「ふ、ふふ、っ、こういうの初めてだ」
幼い顔で楽しそうに嬉しそうに笑うから、私までつられて笑う。
「私もだよ」
「怒られちゃうなあ」
明日への不安とかそういうのも全部、今の私たちはちっとも怖くない。むしろそれを楽しんでまでいた。
「怒られた時の言い訳考えておこう」
そう言うとまた彼女は笑った。いつもは見えない白い歯が見えてドキドキした。こんな楽しそうな顔初めて見たかもしれない。いつも何を考えているのか分からない顔で遠くを見つめていた瞳に、今は私が映っていて何だか恥ずかしい気持ちになって目を逸らす。
「どこまで行こうか」
「どこまででも」
行く宛てのない私たちは、ただただ列車に揺られて他愛もない話をした。最近好きな音楽だとか、クラスのあの子の恋模様とか、ほんとにほんとに下らない話をしていた。こんな穏やかな時間がいつまでも続けばいいのにと思っていたけど、やっぱり時間は有限だ。列車内に終点というアナウンスが響いて、私はついにこの時間が終わってしまう、と淋しい気持ちになった。扉が開いて、私たちは揃って列車から降りる。
「…きれい」
思わずわあっと感嘆の声が出た。目の前は真っ青な海が広がっていた。
「こんな場所あったんだね」
「ね、初めて来た」
彼女の瞳に海の青が映って真っ黒な黒目に透き通った色をさせていた。太陽の光を反射した波のちいさな光たちが透明度が増した黒の中に宿ってそれが星空みたいで綺麗だった。
「今日は、初めてのことがいっぱいだ」
彼女は少女のような顔で言った。私は、ぽてりとした桜色の唇の動きに見蕩れて浮ついた心でぼんやりと彼女を見ていた。
「それを、貴方と一緒に出来て嬉しい」
照れたみたいにはにかんだ。その微笑みは天使の様だった。頬は桃色、唇は桜色に染まっていてさながら春のように麗しかった。映画のワンシーンみたいな儚さだ。
私もだよ、と口に出さずともきっと分かるだろう。その代わりに彼女を抱き締めた。細く壊れてしまいそうに脆い体躯を守るように、強く優しく抱き締めた。おかしくって恥ずかしくって、私たちは心と心をくっつけ合って笑った。
「バカみたいだ」
そう言う彼女は優しい顔をしていた。私たちは未来への不安とか恐怖とかそういうの全部から逃げるように手を繋いだ。私は海を見る横顔に見蕩れながら好きだよ、とバレないように囁いた。

12/11/2023, 2:41:02 PM

何でもないフリ


星は突然に落ちるのものだ。予期もしないいつも通り何ら変わらない景色を、たった一つの爆弾が今までの全てを一瞬にして変えてしまう。それを私は身に染みて実感することになる。

「俺、好きな人が、できた」
雷が落っこちたみたいな衝撃が私の頭を揺らした。驚きすぎて声も出なかった。それは、何でもないいつも通りの放課後だった。帰ろうかと口にしようとした途端彼のいつもよりちょっぴり大きく強い声が私の言葉を遮った。二人っきりの静かな教室が、よりしんと静まって、一気に空気が冷たく重くなったみたいに感じた。彼は私が黙り込んだ様子に分かりやすく慌てて、この話やっぱりなし!と大きな声で言った。
「ご、ごめん突然こんなこと言い出して…」
彼は茶色の瞳をうるうると溶けだしてしまう様に揺らしていた。恥ずかしくってどうしようもなくてどうしたらいいか分からなくて戸惑って泣きそうな顔だ、って彼の考えていることがすぐに分かった。
「ううん、ちょっとびっくりしただけ」
なんでもないように笑ってみせた。ほんとうにびっくりしただけだという様に。彼はホッと安心したみたいに顔を綻ばせた。さっきまで泣きそうだったくせに。糸が張り詰めたみたいな緊張と不安が混じりあっていた顔はもうすっかりゆるんでいた。彼は考えていることがすぐに顔に出る。あんまりに分かりやすくって、私は彼の考えることが自分の事のように分かる。だから、このことを私に伝えるのに相当の勇気を出したんだと分かって、そんな彼の気持ちを無下には出来なかった。
「…誰なの?」
それはちょっとした期待を含んだ一言だった。少女漫画のように、貴方のことです!と言われて、私もだよって返して、そうしてあっという間のハッピーエンドを迎えれたらいいのにな。そんなことないだろうか。そう柄にもなくロマンチックな思考をした後ですぐに無いなと思った。そんなこと出来るような人じゃないって知っているから、分かってしまった。
「三組のね、桜庭さんって人なんだけど…」
ほら、私のちいさな期待は呆気なく裏切られた。でも、私の頭は嫌に冷静で、こうなることをすんなり受け入れたみたいでムカついた。
「知ってる?」
知ってるよ。美人で優しいって評判の桜庭さん。誰に対しても平等で愛嬌があって、どんな話も楽しそうに聞くからみんな勘違いしちゃうって有名だよね。性格も良くって悪い噂もない。眉目秀麗で、すらりと持て余すくらいに長い手足は白くて全体のバランスが良い。柔らかな雰囲気を持つ彼女だが、堂々と歩く凛とした姿勢にギャップがあって、その様に身の程を知る、というか。彼女の美しさを改めて思い知らされる。艶のある長い黒髪が靡く様はほんのり色気まで感じる。私も近くに来たらドキドキしてしまう。高嶺の花という言葉がバチっと当てはまってしまうような人だ。知ってるよ。知ってる。
「知ってるよ」
この絶望を、痛いくらい知ってるよ。
「…俺、さ、この間の体育祭で怪我したじゃん」
ああ、そういえばリレーで派手に転んでいた。痛そうだったけどみんなに大丈夫だってへらりと笑ってて、みんなに茶化されてもごめんごめんってずっと笑ってた。私には、大丈夫そうじゃないのが分かってたから、終わってあと水道場に向かう彼に絆創膏をたっくさん渡したら、こんなに使わないよって困ったように笑ってて、要らないとは言わない優しさに私はまた心臓を掴まれた。
「その時、みんな俺を茶化して笑ってた。けど結構痛くて、顔が強ばってないか心配だった」
強ばってたよ。痛そうだった。私にはわかったよ。
「でも。でもね」
彼は顔を赤く染めた。じんわり内側から滲む赤に目を逸らしたくて仕方なかった。だってこれは、私に向けての感情じゃない。
「桜庭さんは、ずっと心配そうな顔して俺を見てたんだ」
もう、聞きたくなかった。聞きたくないのに耳にダイレクト入ってくる。もうやめてくれと頭の中ではずっとサイレンが鳴り響いていた。
「それで、終わってから水道場に洗いに行ったんだけど、その時桜庭さんが走ってきてくれて、大丈夫?って。大丈夫だよって返したんだけど、その後も僕よりも痛そうな顔してずっとそばに居てくれたんだ」
その時を思い出して嬉しそうに目を細める姿がまさに恋をしている顔、で私の心臓の温度がどんどん下がっていくのを感じる。私にだけは分かると思っていたことが彼女にも分かってしまった。
ああ、わかりやすい方が良かったんだね。私の無愛想で分かりにくい特別は、たった一度のわかりやすい優しさに全てを塗り替えられてしまった。不器用な私の精一杯の好意は、幼なじみだからというたった一言で片付けられてきた。私の気持ちはそんな一言で片付くものじゃないのに。貴方が風邪をひいた時に袋が破けるくらいにゼリーを買って笑われたことも、貴方が学校に行きたくないと小さな声で呟いた時一緒に学校をサボって親に怒られたことも、貴方が飼っていた文鳥が居なくなった時一日中探してようやく見つけて泣きながら抱き合ったことも、あれも、これも、全部。私は幼なじみだったからしてた訳じゃない。私は…。
「心の綺麗で優しい人だって思った。その時から気になってて、いつの間にかこれが好きってことなんだなって」
桜庭さんモテるよ。ライバルいっぱいいるよ。負ける確率の方が高いよ。ねえ、初恋は叶わないって言うじゃん。
「桜庭さん。モテるよね」
ハッと思った。堪えていた言葉が多すぎて私のキャパシティを超えたのか、つい口に出てしまった。
「そう、なんだよね…」
と小さな声で言う彼は今まで一度も見た事がない顔をしていた。切なそうな苦しそうな、でも強くて眩しかった。十何年ずっと一緒にいたのに、彼女のたった一つで私が知らない顔をさせたんだと思うと、感情がぐちゃぐちゃになる。自分が悲しいのか怒ってるのかも分からない。
諦めなよ、と悪魔が囁く。言ってしまいたいと思った自分は最低だ。よく漫画だとかドラマだとかで好きだから心から応援すると言う人がいるけど、そんなの綺麗事じゃないのか。失恋した哀れな自分を騙すための強がりじゃないのか。本当はみんな失敗すればいいのにとか思っていないのか。いや思ってるはずだ。分からないけど。でも、みんなもそう思うだろう、私は普通だろうと言い聞かせなければおかしくなりそうだった。
「…でも、がんばる」
強い眼差しでそう返されて、もう私の心はズタボロだった。簡単に諦めないだろうと分かっていても、好きな人に恋を諦めないと目の前で宣言されてしまえば、もう辛いという言葉に当てはまらないほどに辛い。痛い。私は、この行き場のない感情を消化できなくて、俯いてスクールバックのストラップを手持ち無沙汰に動かしていた。口数の少ない私を彼は心配したのか、俯いた顔を覗き込まれそうになってそっぽを向いた。分かりやすかっただろうが仕方なかった。今私は、酷い顔をしている。彼はそれ以上は詮索してこなかった。教室のカーテンを揺らす風の音だけが鳴っている。ドクドクと愚かな私の心臓の音が彼に聞こえてしまいそうで酷く焦るのに、何か言葉を喋ろうとすると喉がつっかえて何も言えなかった。彼の息を吸う音が聞こえる。もし、もし、上手くいってしまったら。彼の呼吸も鼓動も彼女のものになってしまうのだろう。もう私は、彼に関わることは出来ない。この先彼といたら、自分の嫌なところがどんどん出て自分のことを嫌いになるどころか彼まで嫌になってしまいそうで、それが酷く怖かった。
「俺さ」
彼が唐突に口を開いて、びっくりして肩が大きく跳ねた。この後に続く言葉を聞くのが怖い。聞きたくない。逃れることなんてできないのに怖くって目をぎゅっと瞑った。
「好きな人が出来たら、一番に言おうって思ってたんだ」
ああ、ほんとに残酷だ。
「だから…言えてよかった」
嬉しくて、悲しくて、一番酷い言葉だった。彼の中の私という存在を否が応でも実感させられた。今度こそ耐えれなくて、涙が一粒落ちて焦った。バレてないだろうか。いやバレていようがいまいが、もう、行かなきゃなんだ。
「じゃあ、行くね」
「あ、うん、帰ろうか」
違うよ。違うの。
「…好きな人がいるならさ、女の子と二人っきりで帰るとかやめたほうがいいよ。勘違いされちゃうよ」
「ぇ、でも……」
止めないで。私を止めないで。
「これからは別々、ね」
自分で振り切るのは辛い。こんな辛いことさせないで欲しかった、と思う。彼の顔は見ないでスクールバックを雑に背負って早歩きで進んだ。ドアの前で立ち止まる。もう話すのが最後になってしまうかもしれないと思ったら、これを伝えたくてしかたなかった。
「…私、あんたが良い奴だってこと、誰よりも知ってるから」
頑張って、という言葉は言えたのだろうか自分でも分からなかった。精一杯の強がりを放って走り出した。一人で帰るのは初めてで私の隣を通り過ぎる風が冷たくって、寂しくって、堪えていた涙がついにボロボロと流れ落ちた。アスファルトに大粒のしみを作っていく。誰かこの涙の跡を辿って追いかけてくれないだろうか。大丈夫?って涙を拭ってくれないだろうか。誰かと言いながら私の心の中はたった一人だった。その誰かは誰かじゃいやだよ、彼がいいの。今なら嘘だよって言われても許すよ。馬鹿だなって叱って笑ってちょっと泣いて、それでいつも通り寄り道でもしようよ。ねえ、だから早く…。そう思って少し立ち止まったけど冷たい空気が私を刺すだけで、悲しみが増すばかりだったから、小さな歩幅でいつもの何倍も遅く歩いた。
ずっとこのままではいけないと分かっていた。けれど、まだ彼の隣の生温さに浸っていたかった。どんな時だって私の隣に当たり前にいたから、これからもずっと当たり前にいるものだと信じて疑わなかった。ああ、これは完全にあれだ。失恋したんだ。たった今、失恋してしまった。頭で理解すると余計辛い。どこを歩いても彼との思い出が頭の中を埋め尽くす。私をこんなにしたのは彼なのに、彼を変えてしまったのは憎い彼女なんだ。これからは、通学路を変えなくちゃと思った。いつまでも悲しみに浸ってるだけじゃダメだって分かっていた。それでも、でも、今はまだ忘れたくない。彼との思い出を、彼への気持ちを。いつか忘れられる日が来たら、彼と彼女が上手くいったら、もし、おめでとうって心から言える時が来たら、その時は…。今は泣いてしまうだろうとしか考えられないけど、もしかしたら、私は彼の嬉しそうな顔を見て嬉しくなれて笑えるかもしれない。彼の柔らかい日向のような笑顔が容易に想像できて、心臓はギュッと軋んだ。私はその笑顔が大好きだ、と見れてよかった、と言えればいいなあと思った。

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