海月は泣いた。

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10/5/2024, 7:53:32 AM

踊りませんか?


あなたばかりが 綺麗だった夜
あなただけが 光っていた夏

時々そうやって
子供みたいに笑うのが僕は好きだった。

目眩のネオンに照らされて
大人ぶって目を細めた貴方に
知らないフリして

猫なで声の彼女に
一緒に抜け出しちゃおうなんて
あなたみたいに
三日月みたいに
目を細めたんだった。


あなただって
ここ、通りかかる度、嫌な顔
してたくせにね

8/21/2024, 2:33:22 PM

鳥のように


君は高く飛んで
羽を際限ない空へ伸ばして
自由に飛び去ってしまう

楽しいことばかりじゃなかったよね
君の涙を僕だけが見たこと
僕はそれだけで生きてゆけると思ったのに
君の笑顔ばかりを見るから忘れてしまいそうだ
夜明けのシーソー

君がいない青春なんて、要らないよ。

8/21/2024, 4:44:24 AM

さよならを言う前に


伝えたいことがある
あの日
雨降る校庭の端っこで
紫陽花にキスをした貴方
いつかの夜
不格好な琥珀糖に
笑ってくれた貴方
僕の名前をずっと
呼んで欲しかった

伝えたいことがある
貴方の名前が
聞きたかったこと

7/21/2024, 8:50:25 AM

私の名前

透き通った世界で
皮肉じみたあだ名を呼んだ私に
貴方が 振り返って
私の名前を形にした夜
初めて真剣な眼差しで呼んでくれた
んっ、と突き出した果実に

私は初めて、宇宙を見た。

7/14/2024, 4:06:50 AM

優越感、劣等感



不幸だね、と 零し合う幸福 放課後の愚痴
幸せになりたい! 同じ願いの短冊

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