夢見る少女のように
夢見ている
いつの日か王子様が迎えに来て
とびきり優しいキスで目覚める朝を
みんなはときどき
そんな人いないと
わたしをなじるけど
わたしはずっと夢見ていた
どうしても
ひとりが辛い夜がある
温もりが欲しい日だってある
月のない夜のことを
知らないくらいにお姫様じゃない
そんなにわたしはいつまでも子供じゃない
王子様はわたしが見つけたっていい
夢見る少女のままで
おとなになっていくこと
後悔してないから
新しい地図
真っ白な地図を手に、途方に暮れる
今日まで
どうやって歩いていたのか
どうやって生きていたのか
分からなくなる
ひとりぼっちになると
黒い靄に攫われるように
何も話せなくなってしまって
時折
強がって鼻歌を歌ってみる僕のことも
嫌いになってしまう
しんしん冷めた空気に
瞼が開きづらくなる
いつの日かは
ありのままの貴方と出会って
桜色の染具で塗りつぶしてしまいたい
そんな春
踊りませんか?
あなたばかりが 綺麗だった夜
あなただけが 光っていた夏
時々そうやって
子供みたいに笑うのが僕は好きだった。
目眩のネオンに照らされて
大人ぶって目を細めた貴方に
知らないフリして
猫なで声の彼女に
一緒に抜け出しちゃおうなんて
あなたみたいに
三日月みたいに
目を細めたんだった。
あなただって
ここ、通りかかる度、嫌な顔
してたくせにね
鳥のように
君は高く飛んで
羽を際限ない空へ伸ばして
自由に飛び去ってしまう
楽しいことばかりじゃなかったよね
君の涙を僕だけが見たこと
僕はそれだけで生きてゆけると思ったのに
君の笑顔ばかりを見るから忘れてしまいそうだ
夜明けのシーソー
君がいない青春なんて、要らないよ。
さよならを言う前に
伝えたいことがある
あの日
雨降る校庭の端っこで
紫陽花にキスをした貴方
いつかの夜
不格好な琥珀糖に
笑ってくれた貴方
僕の名前をずっと
呼んで欲しかった
伝えたいことがある
貴方の名前が
聞きたかったこと