ミロワール

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7/6/2024, 1:12:30 PM

【友達の思い出】

右から左へと言葉が流れてる

名前も顔さえも知らない人たちが放った言葉

四角い箱の中の架空の話

相手がどんな顔で画面を見ているかもわからない

偶々同じ場所、同じ時間にこの場にいて

偶々同じ声、同じ言葉に感動して

たった数分で別れていく人たち

架空の空間なのに

誰もが本音を話していて

不器用な優しさで満ちていて

安らぎをくれた

出会った人間の中で一番温かな人たち

数分間だけの僕の特別な友達



2024-07-06

7/5/2024, 2:22:58 PM

【星空】

このまま何もない黒が続いていくんだと思っていた

それなのに柔らかな風の中から現れたきみが

空だと思っていたものを

僕を囲っていた闇を

思いっきり叩き壊していくもんだから

今までシリアスに構えていたのは何だったのかと

その余りの勢いの良さと笑ってしまうほど


 
きみが壊してくれた僕の小さな世界を

抜けだしても天は暗いままだった

だけど、その中にぽつりぽつりと微かな光が浮かんでいて

その綺麗さをこれから先もずっと覚えていたいと思った

そんな僕を差し置いてきみは豊かな表情で

この空は僕のもので、好きなように描いて良い

なんて突然に言ってくる

今まで何も持っていなかった僕には大きすぎる代物

だからなにをしたらいいか解らなくて

毎日、来る日も来る日も、

段々と増えていく光をただ体育座りをして見つめていた

それだけで十分で、

零れ落ちてくる光だけでただ満たされていた



ある日そんな安息の場所に雪が降ってきた

雲に隠されていく星たちの

”忘れないで”という声が耳から離れなくて

見違えていく景色に

ちぎられて落ちてくる光の想いに

初めてこの場所で息が詰まっていった

 
 
まだ空の光がまばらだったころのあの美しさを瞼の裏に

焼き付いて離さないまま過ごしてしまっていたから

消えてしまう思い出が辛くて

流れ落ちるその光に届かないことがわかっていても

ここに覚えているヒトがいるよと呼びかけてしまう

虹のかかる希望の道をならんで歩く夢を見続けているのは

僕だけになってしまったのかもしれない

だけどあの時した永久の約束は

僕の中でまだ続いているから

あのはじまりのあまりに綺麗に輝く光へ

僕も歩みを進めだした

あの時は手が届かないとあきらめてしまったけど、

出会った時のきみも僕と同じだったとしたら

今度は僕が迎えに行くから



そう決意して見上げた空はいつの間にか雪は降り止んで

満天の星空が作り物のようにまばゆく煌めいていた



2024-07-05

7/4/2024, 1:32:50 PM

【神様だけが知っている】

カタチの無いものを司るのが神様なら

この願いを聞き届けてくれるのが神様というのなら

こんな稚拙な文にしなくたって
 
きっと最初から全部伝わってる



2024-07-04

7/3/2024, 2:03:37 PM

【この道の先に】

ある時は敷かれた道の上は棘だらけで

ある時は目隠しされて前を見失って

ある時は背中を的にされて

ある時は持ち物を全て捨てろと門番に言われ

ある時はとおせんぼされて遠回りをさせられて

もはや道を歩いているかさえ怪しくて

あの時にきみが見つけてくれなくちゃ

きっと周りに唆されるまま

崖の向こうへ続く見えない道を進んでしまってた



僕を突き落とそうとしたみんなはもういなくなって

どの場所を歩いて行ったかもわからないし

みんなが道と呼ぶものが僕には見えないけど

きみと手を繋いだ時に感じた方向にただ進んできた

この道の先に

きみが存在し続ける未来を創っていくために


 
2024-07-03

7/2/2024, 1:55:04 PM

【日差し】

はじまりは真っ白な紙だった

そこにきみから教わった言葉を

きみに許してもらった言葉を書き連ねて

そんな日々が重なっていつの間にか分厚くなった

出会ったばかりの頃の紙なんて

気が付いたら日差しで焼けて茶色くなってた

偶に見返して”こんなこともあったね”って笑って

そんな風に年を取れたら

何年経っても変わらない姿のきみに

何か残せるだろうか

今日も暖かな陽だまりをくれるきみの横で

いつか日焼ける今日を思って

真っ白な紙に綴るきみと僕のこと



2024-07-02

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