名無し

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5/16/2026, 3:16:16 PM

愛があれば何でもできる?


これは、私の性癖の問題かな。
いや…少し言い方が悪いね、語弊を産む。
人間という概念に対する私の考え方の話!

愛情って多種多様でさぁ、パッと思いつくのは恋愛感情だし、このお題もそれがメインだとは思うんだけれど、友愛でも親愛でも、慈愛でも欲愛でも、話自体は成り立つでしょ。
これはもう立場によるじゃん。親としての自覚が強ければ親愛、特に家族愛の話になるだろうし、友情に厚い少年とかだったら友愛で、神様からしたら慈愛しか存在しない。多分、一番愛情の選択権があるのは私たちくらいの年齢なんだよね。高校生から大学生、社会人五年目くらいまで?かな。

その上で、私は敬愛について話します。
あ、意外に思った?だよね〜。敬意なんて持たないだろ〜、って思うでしょ?
実際私は、そう簡単に人に敬意を抱けないんだよね。なぜかと言うと、その感情が重すぎるから。相手に拒否されすぎて、敬愛を抱くのが嫌になっちゃった。
もちろん、尊敬する部分は尊敬するんだけど、それが愛情っていう明確なものに昇華しなくなっちゃって。

まあ、私個人の考え方や事情なんてどうでもいいんだよ。どの愛情の種類だって、結局は個人差だ。
敬愛って、敬う愛情、でしょ。尊敬した上で親しみを持つ〜、みたいな。
尊敬するということで、何かにおいて相手を上の立場や話を聞くべき人だと認める。
その上で親しみを持つ、つまりは身近な存在だと認める。更に言うと愛情なんだから、与えることが望ましいでしょ。
これってさ、両立させるの、かなり難しいと思わない?多分、他の愛情より抽象的だからかな。実感が伴うことが少ないというか。それこそ学生時代に恩師に出会いました!とか言える人じゃ無い限りね。

で、ここで本題に入ります。
愛があれば何でもできるか?うん、多分、敬愛があれば何でもできるんじゃないかな。って、私は思います。
うーん、多分っていう言葉使いすぎだね。前提としてさ、個人差があるって思ってるからさ、どうにも言い切れないのは許して欲しい。
でね、そう。敬愛って、相手のことを目上だと認識して成り立つから、感覚として、「相手が自分を評価する」っていうのがあると思うんだ。
そこから親しみ、とかの話をし始めた場合、「相手にもその感情を抱いてほしい」ってならないかな。
自分自身を変えてでも、相手からの親しみが欲しい。そう思うかなぁって。

ここからは倫理観の話にもなるし極端だけれど、敬愛する相手が人殺しを頼んできた時、彼が言うなら間違いない!期待に応えなくては!ってなるはずなんだよね。うん、多分合ってる。もちろん、社会一般常識や人間的な倫理を優先するなら話も変わるけど。

てことはさ、≒「敬愛を持っていれば相手のために何でもできる」でしょ!


あ、ちなみに私はこの考え方を持つが故にフラれてきました。恋愛としても同じだからさぁ、私は、愛があれば『相手のために』何でもできる人間です。

5/15/2026, 8:18:48 AM

風に身をまかせ


夢を見ている時。
毎日毎日明晰夢を見ているわけではないから、本当かどうかは分からないけれど。
いつも、同じ風が吹いている気がする。
どれだけ悲しい夢でも、辛い夢でも、苦い夢でも、楽しい夢でも。
自分自身がそれを夢だと認識した瞬間、その風が吹き始める。

具体的に言うと、毎日同じわけではない。
辛い夢の時は痛いくらい強く風が吹くし、楽しい夢や心地好い夢の時はイイ感じのそよ風が吹く。
それでも同じだと言い切れるのは、匂いが同じだから。
どんな匂いかと言われると、言語化は難しいのだけれど、ふと気付いたら、ソレだと分かる。
花の香りが強くて、あれは多分、金木犀。
優しくて辛い甘さの中に、焼けたような匂いもある気がする。
なんだろう、お日様の匂いっていうのが最適かもしれない。
そのくらい、抽象的な匂い。
人によって捉え方が変わるソレに、名前を付けるのはとても難しい。

その風に吹かれている時は、とても自由な気がする。
現実じゃないとわかっているから、何も考えず気侭に行動できる。
だから私は、あの風が好き。
自分を後押ししてくれるような、包み込んでくれるような、あの風が好き。

全てを委ねると破滅してしまうことはわかっているけれど。
夢の中でくらい、いいでしょう?

5/14/2026, 8:18:19 AM

一年後


雷が落ちた。
数日前から雨が続き、本格的な梅雨を感じさせる一週間だった。大雨に降られるという、営業職である俺にとっては気落ちする毎日だったが、ようやく、今日は華の金曜日である。
いつも通りの満員電車に揺られ、やっとの思いで家に着き、腹を空かせた愛猫を抱きかかえた時だった。

とても大きな音だった。
カーテンは閉めていたから光までは見ていないが、この音ならかなり近くに落ちたのではないだろうか。ああ、マイ…我が愛しの猫は驚いてはいないだろうか。
驚き丸くしていた目を手元に向ける。
杞憂だったようだ。腕の中でリラックスし、手に擦り寄りながら、飯はまだかと大声で催促してくる。とりあえず、マイに飯を与えてから考えようか。

マイがカリカリと飯を食べる音を聞きながら、自分の食事を用意する。
今日は少し肌寒い日だったから、久しぶりに鍋でも食べようか。それはそれで少し暑くなるかも。まあ、準備も面倒だし、鍋くらいが丁度いいかな。
そう思い、好物のキムチ鍋を作る。
作ると言っても、具材を入れて鍋の素を入れるだけのお手軽レシピ。野菜も沢山入れる。働き始めてからは肉よりも野菜が食べたくなったのだ。これも年のせいなのだろうか。少し悲しいが、成長したということで納得しよう。

テレビをつけながら夕飯を食べる。
アルコールがあまり好きではないから、晩酌ではないけれど、冷たい麦茶を飲みながら鍋をつつく。
やっぱり、食事のときは麦茶に限るな。鍋で熱くなった体に染み渡る。一人きりなのも良い。好きなタイミングで、直接鍋に箸を入れて、そのまま食べる。子供の頃のように親に小言を言われることもない、のんびりとした食事だ。
ゆったりとした空気の中で、少しばかり感慨に浸る。
こういった時間が好きでたまらないのだと、誰に言うでもなく思いを馳せた。

ふと気になってテレビを見ると、「1年後の自分や周りの環境などはどうなっていると思う?」というテーマの番組が流れていた。
この時間のテレビ番組は、ニュースでもなく決まった流れでもなく、日によって気儘に見ることが出来るから、意外と気に入っているのだ。
芸能人達の話や街頭インタビューの結果では、もっと有名になるだとか、何かを成し遂げるだとか、大きな変化を望んでいる人が多かった。
声に出しはしないが、少し自分でも考えてみる。

まず……たった1年で自分自身は変わらないだろうな…ああでも、猫にとっての1年は長いから、それはどうだろう。マイは元気で居てくれるだろうか……新しく家族を迎え入れるのもいいな。マイに寂しい思いをさせている自覚はあるからなぁ…………仕事も、今よりは忙しくないといいけど。これに関しては慣れもあるし、適度に頑張りたいな。
昇進とかはしたくないし、…ああ、親には結婚とかも促されてるんだっけ、余裕ないんだけどなぁ。彼女欲しいとも思わないし…それこそ、マイが居てくれたら十分過ぎるんだもんなぁ〜。

考えてみてびっくりした。
自分にはここまで上に行きたいという欲がないのか。決して控えめすぎるような性格ではないと自負しているが、ここまで承認欲求もないような人間だっただろうか。あまりにも猫が第一優先すぎる。
まあ、それで楽しい人生だからいいよな……
そう思いつつ、最後にこう締めくくることにした。

「1年後も、こうやってのんびりご飯食べながら、マイをナデナデ出来てれば、十二分だね」

5/11/2026, 9:42:37 AM

モンシロチョウ


「蝶…」

陽は暖かく、涼しい風が吹いている。
強い薔薇の匂いが薫る庭園で、真白な少女が呟いた。
その視線の先には大きく開かれた1つの本がある。
心地好い自然光のもと彼女が真剣な顔で本を読む様子を、また更に真剣な顔で見つめる1人の青年が居た。
春らしい暖かな陽気には似つかわしくない表情である。

「私、この蝶を、とても、とてもね、綺麗だと、思うの」
少女の声はとても愛らしい。少し呂律の回っていない可愛らしい声。その声を聞いた青年は爽やかに微笑んで応えた。
「左様で御座いますか。ええ、確かに美しい翅かと」
「ここ、この本にね、春にはたくさん、見ることができる、って、書いてあるの」
少女は青年が応えてくれたことが嬉しかったのか、弾んだ声で、必死そうに繰り返した。
「はい、そうですよ。この蝶々は大勢おりますゆえ、様々な場所でご覧になれますね」

青年の回答を聞き、少女は哀しそうな表情を浮かべた。先程の喜びはどこへいったのか、落ち込み沈んだ声で話している。
「でも、私、この蝶を見たこと、ないわ」
「…ええ、貴女様は、‥いえ、此処には沢山の蝶々はおりませんので、ご覧になれる機会も少なかったものかと。いつかは、ご覧頂けるかと、存じております」
「………」
少女は青年の迷いに気付いてしまったのか、顔を伏せて青年から目を逸らしてしまった。

2人の間に気まずい沈黙が訪れた。
青年は少しばかり後悔したような表情で、少女に声を掛ける。
「そも…この蝶々自体、数が減ってしまっているのも原因でしょうか。なにせ、こちらの本は幾年か前のものになりますので」
「さっきと、言ってること、違う」
「ええ、先程は失念しておりまして。失礼致しました」

少女は青年の対応に不満を示していた。
何処か違う場所に行こうと少女が椅子から立ち上がったとき、強い風が吹いた。白いワンピースが美しく靡き、少女の鮮やかな茶色の髪も艶やかに揺れる。
青年は立ち上がった少女に慌てて近付き、風から守るように抱きしめた。その行動に少女は驚き、蒼い瞳を見開いていた。

強風が吹いたのはたったの数秒だった筈だが、2人はまるで時が止まったかのように固まっている。
「…大変、失礼致しました。お怪我はありませんか?」
「……ないわ、ありがとう…けれど、どうして、私のこと、守ったの、必要、無いのに」
「必要無いことは、御座いませんよ。貴女様は守護させるべきお方ですから。……何より、貴方様は、あの蝶々のように儚い存在で御座いますから」

青年は思い詰めた表情で語っていた。
まるで捨てられそうな仔犬のような瞳で少女のことを見上げる。既に膝を着いて畏まっていた。
少女はその返答と姿を見て、何かを察したのか、満足した声で言った。

「なら、仕方ない、ね」
「わかった、ここで、待ってる、よ」

4/30/2026, 10:41:04 AM

楽園


「これぞ正しく楽園!そうは思わないかい?」

「…はぁ、?残念だけれど、私はお前に同意しないよ。馬鹿もほどほどにしてくれる。」

「ちぇ、けち。‥でもまあ!?わたくしは今楽園に居るので!アンタの言葉になんか動かされないもんね!」

「ほんっと元気だねお前…さっきまでの気落ちしようはどこへ行ったんだ。」

「ふふん!今のアタシならアンタの願いだって叶えられちゃうよ!ほら、なんでも言ってごらんなさい!!」

「…ふーん、そう?それじゃあ、2回に渡って迷惑を被るのは嫌なので。」

「嫌なので?」

「ここに残ってるワーク、早く終わらせてもらってもいいかな。」

「‥え?」

「ここに残ってるこの30pある数学のワーク、さっさとやってくれるかな。」

「一気にここが地獄になったし地味にチクチク言葉が刺さる‥」

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