風に身をまかせ
夢を見ている時。
毎日毎日明晰夢を見ているわけではないから、本当かどうかは分からないけれど。
いつも、同じ風が吹いている気がする。
どれだけ悲しい夢でも、辛い夢でも、苦い夢でも、楽しい夢でも。
自分自身がそれを夢だと認識した瞬間、その風が吹き始める。
具体的に言うと、毎日同じわけではない。
辛い夢の時は痛いくらい強く風が吹くし、楽しい夢や心地好い夢の時はイイ感じのそよ風が吹く。
それでも同じだと言い切れるのは、匂いが同じだから。
どんな匂いかと言われると、言語化は難しいのだけれど、ふと気付いたら、ソレだと分かる。
花の香りが強くて、あれは多分、金木犀。
優しくて辛い甘さの中に、焼けたような匂いもある気がする。
なんだろう、お日様の匂いっていうのが最適かもしれない。
そのくらい、抽象的な匂い。
人によって捉え方が変わるソレに、名前を付けるのはとても難しい。
その風に吹かれている時は、とても自由な気がする。
現実じゃないとわかっているから、何も考えず気侭に行動できる。
だから私は、あの風が好き。
自分を後押ししてくれるような、包み込んでくれるような、あの風が好き。
全てを委ねると破滅してしまうことはわかっているけれど。
夢の中でくらい、いいでしょう?
5/15/2026, 8:18:48 AM