マミーハンター
第一話太陽のような 作者新田るな
私は、太陽に出会いました。私が月であなたを支えるからあなたは私を照らしてくださいと誓いました。彼は、太陽のような満面な笑みをして私と誓いのキスをみんなの前でしました。味は、甘くて濃厚で六年経った今でもあの味を忘れない。それぐらい、ダイナミックな味だったということ。
「ママ!ママ!遠足に遅れちゃうよーー!」
「あぁ!ごめんね!そうだったねー今日は遠足だったねー大丈夫!ママねー足の力はすごいからママチャリでこぎまくるからーー!!」
4歳ぐらいの男の子と二十代前半の女性の大きな声が近所にいきわたっていました。
「あのねー力南さん何回言ったらわかるんですか?本当に近所迷惑なんですよ!お子さんにもちゃんと注意してくださいよ!注意できなかったら私から注意します!お子さんいますか?」
呆れたように怒っている主婦。
「あのーすみません。今日は家の子遠足でいないんですよ。本当にすみません。」
涙目になりながら謝る若い主婦。
「はぁ〜、もう出ていってもらいます!」
「へ?」
「お願いします!それだけはやめてもらいたいんですけど、私には息子のアユムと夫のイオリがいるんです!それだけは…」
と土下座をしながら泣く女性。
「しょうがないですね。では、力南さんこのアパートの主婦全員で秘密の仕事があるのでそれの手伝いをしてくれませんか?」
怖くて重い雰囲気が辺り一面に広がっている。しかし、若い主婦のところだけふわふわとした柔らかい空間がある。
愛を注いで
作者新田るな
俺の友達に病気の子がいる。その子の瞳はアレキサンドライトのような綺麗な色。そして一番のチャームポイントは高級感のある小さな微笑み。俺はその子が大好きだ。
だが、ある日の出来事で俺はその心を崩した。いつものように彼女のお見舞いに向かった。それで、病室に行って笑顔で花束を持って彼女に会おうとした。その時
「僕…雪菜と一緒にいて本当にいいのかな?」
と心配そうに可愛らしい男の声が聞こえた。
「歩。心配しないで。私たちは許嫁なんだから、絶対に結ばれる存在なの。歩と私はいい夫婦になれるよ。」
いつもの雪菜の声だ。
俺は固まった。俺の体から魂が抜けたような感覚。
そうだよな。雪菜はとても美人さんなんだ。雪菜のことが好きな奴だって他にもたくさんいる俺だけじゃない。でも…とっても悔しい。試合で最後にホームランが打たれた気分だ。それに許嫁…。腹が立つ。なんで雪菜は俺に許嫁なんだって言わなかったんだ!
「ねぇねぇ歩聞いて。毎日ね私だけのためにいっつも花束を持って私のことを心配してくれる人がいるの。私ね、嬉しいの。お母さんに愛を注がれているみたいで居心地がいいの。
だからね歩。私、歩と結婚したくないの。許嫁だけどそれって破棄できるのかな?破棄できたら破棄しといてくれないかな?あ、そしてお父さんにも伝えてくれる?」
優しいソプラノが病室全体に響き渡った。
「な、何言ってるの?雪菜!僕たち許嫁だよ。破棄なんてできるわけないじゃん!それに!さっき雪菜、絶対に結ばれる存在だって言ったじゃないか!」
怒っているとすぐにわかる隠れ怒り声。
「うん。確かに言ったね。でも、それも全部破棄。私が言ったことぜ〜んぶ破棄。破棄できなくても、私は逃げる。歩たちが追ってこれないスピードで絶対に逃げる。かっこいいでしょ」
少し狂ったかのような喋り方いつもの雪菜ではない。
「ねぇ、あなたそこにいるんでしょ。わかってるよ。出てきて私の元カレにご紹介するから。」
と俺は言われた。固まっていたはずの体はすぐに和らげ動いた
俺は、その歩っていう人の後ろに立った。
「あ、今日も花束持ってきてくれたの。ありがとう。いつも私に愛を注いでくれてありがとう。」
俺は嬉しくてたまらなくて涙目になってしまった。
「どういうことだよ!雪菜!たかがこんな奴に惚れてしまったのか!お前は目が腐っちまったのか!」
さっきの可愛らしい男とは一変の怖い男になっていた。
でも、雪菜は冷静にチャームポイントの高級感のある微笑みをしながら
「歩。ごめんね。いきなりここで手放すのもよくないけど、私は彼に惚れてしまったの。彼は歩とは違って愛という見えない大切なものをこんな私に毎日毎日注いでくれたの。」
嬉しい。この一言しか頭に上らない。
そして、男は悔しそうに頭を抱えながからトコトコと歩いて帰ってった。俺と雪菜は四年後に結婚をして、赤ちゃんが誕生した赤ちゃんも雪菜と同じで生まれつき病気をもっていたけど俺は毎日欠かさずに愛を注いだ。
また会いましょう
作者 新田 るな
私には、幼馴染のあおくんがいた。でも、あの日以来からもうあおくんに会えなかった。
「ねぇねぇ!あおくん!はやく君のお母さんみせてよ!」
「はぁ?嫌に決まってんだろ!お母さんの話すんな!」
確か、あおくんは自分の家庭についてはよく教えてくれなかった。特に、お母さんのことについては吐き気がするような顔をしながら、怒りながら暴言を吐いてきた。私は、いろいろあったんだろうなと、ただただ何も気にしないで笑っていた。でも、やっぱりあおくんの家庭にはとても気になっていた。私はその次の日、またあおくんに言ってしまった
「あ、あおくん!お母さんってどうい…」
「うるせぇ!もうやめろ!話してくんなぁ(泣)」
私はびっくりした。はじめてあおくんが泣いているからだ。しかも、なんで今泣くの?私がなんかした?そんなに言いたくないの?はてなで私はいっぱいだった。私は、意味が不明だったけど一応あやまった。
「あおくん、ごめん、、、なさい。」
「いや、お前はあやまんなくていいよ。俺が、強く言いすぎてしまった。泣いたのも俺の勝手だ。大丈夫だ。」
ほら、私…悪くないじゃん。全部あおくんのせいじゃん。私は、なんにもまちがったことしていない。
「でもな、お前もしつこくいうなよ。うぜぇぞ。」
私は、なんだか自分の脳からピキッと怒りの線が切れる音がした実は、私が一番イラつく言葉はうざいだからだ。私、なんも悪くないのになんで、あおくんは私にむかってそんなひどいことが言えるの?私は、言い返してやった
「はぁ?なにあおくん!私ねなんも悪くないのにあやまってやったんだよ!それなのになに!なにもしてない人に文句言うわけ駄目な男だね!あおくんなんてもう死んじゃえよ!」
あれ?私、言いすぎちゃったかな?いや、あおくんにはこれぐらいがいい、別に喧嘩なんて幼馴染にもよくあることだもんね私は、あおくんの返信言葉を待っていた…でも、あおくんは失望した顔でトコトコトコと早走りで一人で帰ってった。私は…
普通。だって、あおくんがわるいんだもん。
次の日、あおくんは学校に来なかった。熱なのかな?私は、心配してあおくんに禁じられていたあおくんの家に向かった。あおくんに怒られてもいい。何されたっていい。今は、あおくんが心配なのだから。あおくんの家に勝手に入った瞬間目に止まったのはあおくんの死体だった。その横にはあおくんのお姉さん、お父さん、弟さんそして、お母さんだったのだ。一番お母さんの死体がとても汚れていた。たぶん、何年も放置されていたのだろう。私は、頭が混乱して何をしたらいいのかわからなくて、ただあおくんが心配で会いたくて…私は、泣き笑いをした。あおくんごめんね。私は、あおくんの死体に
「来世でまた会いましょう」
私は、首を吊った。
あなたは、どっちが悪いと思いますか?
スリル
作者 新田るな
俺は背筋がゾッとする瞬間が大好物でたまらない 。ちょっと変わった人だと思うけど、個人個人だもんな。特に、ホラゲーとかホラー映画とかが大好きだ。よく友達からは、「スリルくん」とあだ名をつけられている。悪くはない。
ある日、俺はいつものように新しいホラゲーをプレイしていたゾンビや化け物がたくさん襲ってきたり驚かしたりしてきて、びっくりしたりするけどそれがとてつもなく俺の中ではたまらないほど良かった。まだ、ホラゲーをしたかったから前から気になっていたオンラインホラゲーをはじめてしてみようと思った。その、ゲームはオンラインで繋がった人と一緒に怖いホラゲーを仲良くするというぼっちには最適のホラゲーだ。さっそく、オンラインで繋がった。繋がった相手は、
「あ、、よろしくお願いします。」
声がかれていて、静かな声をしている男の子だった。たぶん、12〜14歳ぐらいの男の子だと思う。
「こちらこそよろしくお願いします。お名前聞いていいですか?」
「えっと、本名は言えないので、、、なやです。」
「俺の名前は、からです。さっそくホラゲーしましょうか。」
「は、、、い」
俺は、なやさんとコミュニュケーションをうまくとれた。なやさんは昔からホラゲーが大好きで一人でずっとやっていたらしいが、途中途中寂しくなってしまいこのゲームをはじめたらしい。
「楽しかったですね。なやさん。」
「あ、、、、、はい、そうで、すね。」
なやさんはこんなに楽しいホラゲーをしても気持ちが全然上がっていなかった。
「なんだか全然元気じゃないですね?何かあったんですか?」
「え、、、、、、、」
なやさんは戸惑っていた。何かを必死に隠しているのかのように。
「あの、、、実は、僕がこのゲームを、、始めた、理由は、親に虐待されていて助けを呼ぶためなんです!!」
なやさんは泣きながら今まで以上に大きい声を出していた。はじめてみた、なやさんだ。
「そうなんですか。大丈夫ですか。今から警察を呼ん……」
「wwwwwwwwww wwwwwwwwww」
なやさんはいきなり笑い出した。奇妙な笑い声。
「かまさん、面白くありませんか!オンラインゲームでいきなりあった男の子が虐待されているなんて、僕だったら思わず笑ってしまうなぁー!」
は?なやさんは何を言っているんだ?wwwwwwwwwwでも…よく考えたら笑ってしまうかもしれない。これは俺のスリルだ。さっきコミュニュケーションをとれたのもたぶんなやさんと俺はスキルをもっていたからだ。
「あの、なやさん俺たちスリルパートナーになりませんか?」
飛べない鳥
作者 新田るな
僕はみんなと違う。生まれた心も生まれた場所もみんなとは違う。だから、よく差別というのをよく鳥の住民にされています。だけど、僕は気にしない僕がポジティブ発想っていうことではない、ただただ神様に選ばれし者なのだと思っているからだ。親が僕に言う口癖がそれだ。でも、ある日僕の親は誰も知らない路地で息がなくなっていた。二人仲良く空想な手を繋ぎながらだ。僕はその真ん中に入りながら僕も息を無くしたかった。でも、人間というめずらしい生き物に石を投げられ痛くて真ん中に入れずに羽だけが一つずつなくなっていた。そう、死ねなかったのだ。鳥の住民のみんなにはもっと酷い目で見られてしまった。
「なんでこんな奴がこの村にいるの気持ち悪い」
と言われて七年が経った。僕は耐え続けた。僕のことを褒めてくれる人すらいないから悲しいと心が静かにいつもいつも囁やいている。体全身にだ。あぁ〜。そろそろ僕も死のうかな。僕は誰にも大切にされていない。そういえる根拠、自信もたっくさんある。僕には羽がない。飛べない。こんな奴が生きてて良いって言えるか。病んでる僕は路地をずーっと探している。親と同じ路地で死んだらまた、石を投げられると思ったからだ。
「あった。路地。」
とっても嬉しかった。やっと死ねるからだ。親と同じ場所に行けると思った。でも、その時
「何してんの?可愛い小鳥ちゃん?」
大人な美人な女が目の前にいた。僕はどっかでこの女の人間を見たことがあった。その瞬間、僕はこの女の人間に憎しみが湧いた。そうこの女の人間は僕に石を投げた少女だったからだ。
僕は女の人間を翼で殴ろうと手を伸ばした時
「ごめんね。小鳥さん?七年前君に似た小鳥に石を投げちゃったのその小鳥さんは鳥の親と一緒に亡くなるのかなぁ〜って思っちゃったから石を投げちゃったの。ごめんね。私のおばあちゃんは死のうとしている生き物はなんでもしていいから助けなさいと言われているの。でも、やりすぎちゃったよね。ごめんね。本当に。」
そう言って女の人間は優しい温かい手で僕のことを涙目で見ながら撫でてくれた。僕の憎しみはどんどん薄れていった。僕の心は少しだけ固まった。考えているのだ。
羽がなくても心はある一つなくしたってまだすべてはある。僕は女の人間に学ばされた。今では、人間に飼われています。僕の名前は「飛べない鳥」