るな

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スリル
             作者 新田るな
俺は背筋がゾッとする瞬間が大好物でたまらない 。ちょっと変わった人だと思うけど、個人個人だもんな。特に、ホラゲーとかホラー映画とかが大好きだ。よく友達からは、「スリルくん」とあだ名をつけられている。悪くはない。
ある日、俺はいつものように新しいホラゲーをプレイしていたゾンビや化け物がたくさん襲ってきたり驚かしたりしてきて、びっくりしたりするけどそれがとてつもなく俺の中ではたまらないほど良かった。まだ、ホラゲーをしたかったから前から気になっていたオンラインホラゲーをはじめてしてみようと思った。その、ゲームはオンラインで繋がった人と一緒に怖いホラゲーを仲良くするというぼっちには最適のホラゲーだ。さっそく、オンラインで繋がった。繋がった相手は、
「あ、、よろしくお願いします。」
声がかれていて、静かな声をしている男の子だった。たぶん、12〜14歳ぐらいの男の子だと思う。
「こちらこそよろしくお願いします。お名前聞いていいですか?」
「えっと、本名は言えないので、、、なやです。」
「俺の名前は、からです。さっそくホラゲーしましょうか。」
「は、、、い」
俺は、なやさんとコミュニュケーションをうまくとれた。なやさんは昔からホラゲーが大好きで一人でずっとやっていたらしいが、途中途中寂しくなってしまいこのゲームをはじめたらしい。
「楽しかったですね。なやさん。」
「あ、、、、、はい、そうで、すね。」
なやさんはこんなに楽しいホラゲーをしても気持ちが全然上がっていなかった。
「なんだか全然元気じゃないですね?何かあったんですか?」
「え、、、、、、、」
なやさんは戸惑っていた。何かを必死に隠しているのかのように。
「あの、、、実は、僕がこのゲームを、、始めた、理由は、親に虐待されていて助けを呼ぶためなんです!!」
なやさんは泣きながら今まで以上に大きい声を出していた。はじめてみた、なやさんだ。
「そうなんですか。大丈夫ですか。今から警察を呼ん……」
「wwwwwwwwww wwwwwwwwww」
なやさんはいきなり笑い出した。奇妙な笑い声。
「かまさん、面白くありませんか!オンラインゲームでいきなりあった男の子が虐待されているなんて、僕だったら思わず笑ってしまうなぁー!」
は?なやさんは何を言っているんだ?wwwwwwwwwwでも…よく考えたら笑ってしまうかもしれない。これは俺のスリルだ。さっきコミュニュケーションをとれたのもたぶんなやさんと俺はスキルをもっていたからだ。
「あの、なやさん俺たちスリルパートナーになりませんか?」

11/12/2023, 10:39:23 AM