マミーハンター
第一話太陽のような 作者新田るな
私は、太陽に出会いました。私が月であなたを支えるからあなたは私を照らしてくださいと誓いました。彼は、太陽のような満面な笑みをして私と誓いのキスをみんなの前でしました。味は、甘くて濃厚で六年経った今でもあの味を忘れない。それぐらい、ダイナミックな味だったということ。
「ママ!ママ!遠足に遅れちゃうよーー!」
「あぁ!ごめんね!そうだったねー今日は遠足だったねー大丈夫!ママねー足の力はすごいからママチャリでこぎまくるからーー!!」
4歳ぐらいの男の子と二十代前半の女性の大きな声が近所にいきわたっていました。
「あのねー力南さん何回言ったらわかるんですか?本当に近所迷惑なんですよ!お子さんにもちゃんと注意してくださいよ!注意できなかったら私から注意します!お子さんいますか?」
呆れたように怒っている主婦。
「あのーすみません。今日は家の子遠足でいないんですよ。本当にすみません。」
涙目になりながら謝る若い主婦。
「はぁ〜、もう出ていってもらいます!」
「へ?」
「お願いします!それだけはやめてもらいたいんですけど、私には息子のアユムと夫のイオリがいるんです!それだけは…」
と土下座をしながら泣く女性。
「しょうがないですね。では、力南さんこのアパートの主婦全員で秘密の仕事があるのでそれの手伝いをしてくれませんか?」
怖くて重い雰囲気が辺り一面に広がっている。しかし、若い主婦のところだけふわふわとした柔らかい空間がある。
2/23/2024, 3:57:28 AM