るな

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また会いましょう
         作者 新田 るな
私には、幼馴染のあおくんがいた。でも、あの日以来からもうあおくんに会えなかった。
「ねぇねぇ!あおくん!はやく君のお母さんみせてよ!」
「はぁ?嫌に決まってんだろ!お母さんの話すんな!」
確か、あおくんは自分の家庭についてはよく教えてくれなかった。特に、お母さんのことについては吐き気がするような顔をしながら、怒りながら暴言を吐いてきた。私は、いろいろあったんだろうなと、ただただ何も気にしないで笑っていた。でも、やっぱりあおくんの家庭にはとても気になっていた。私はその次の日、またあおくんに言ってしまった
「あ、あおくん!お母さんってどうい…」
「うるせぇ!もうやめろ!話してくんなぁ(泣)」
私はびっくりした。はじめてあおくんが泣いているからだ。しかも、なんで今泣くの?私がなんかした?そんなに言いたくないの?はてなで私はいっぱいだった。私は、意味が不明だったけど一応あやまった。
「あおくん、ごめん、、、なさい。」
「いや、お前はあやまんなくていいよ。俺が、強く言いすぎてしまった。泣いたのも俺の勝手だ。大丈夫だ。」
ほら、私…悪くないじゃん。全部あおくんのせいじゃん。私は、なんにもまちがったことしていない。
「でもな、お前もしつこくいうなよ。うぜぇぞ。」
私は、なんだか自分の脳からピキッと怒りの線が切れる音がした実は、私が一番イラつく言葉はうざいだからだ。私、なんも悪くないのになんで、あおくんは私にむかってそんなひどいことが言えるの?私は、言い返してやった
「はぁ?なにあおくん!私ねなんも悪くないのにあやまってやったんだよ!それなのになに!なにもしてない人に文句言うわけ駄目な男だね!あおくんなんてもう死んじゃえよ!」
あれ?私、言いすぎちゃったかな?いや、あおくんにはこれぐらいがいい、別に喧嘩なんて幼馴染にもよくあることだもんね私は、あおくんの返信言葉を待っていた…でも、あおくんは失望した顔でトコトコトコと早走りで一人で帰ってった。私は…
普通。だって、あおくんがわるいんだもん。
次の日、あおくんは学校に来なかった。熱なのかな?私は、心配してあおくんに禁じられていたあおくんの家に向かった。あおくんに怒られてもいい。何されたっていい。今は、あおくんが心配なのだから。あおくんの家に勝手に入った瞬間目に止まったのはあおくんの死体だった。その横にはあおくんのお姉さん、お父さん、弟さんそして、お母さんだったのだ。一番お母さんの死体がとても汚れていた。たぶん、何年も放置されていたのだろう。私は、頭が混乱して何をしたらいいのかわからなくて、ただあおくんが心配で会いたくて…私は、泣き笑いをした。あおくんごめんね。私は、あおくんの死体に
「来世でまた会いましょう」
私は、首を吊った。



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11/13/2023, 11:48:42 AM