とある恋人たちの日常。

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7/4/2024, 11:16:11 AM

 さて、今日はどうしようか。
 
 そう言えば、先日可愛い出会いがあったな。
 とある救急隊員の青年と、不器用な女性の小さな出会い。
 
 よく怪我をする彼女。
 病院へ行く時に、青年が居るようにしてみようか。
 
 偶然よ、きっかけとして働いてくれるかい?
 
 ありがとう。
 ああ、二人が楽しそうに話しているよ。
 
 ほうら、やっぱりだ。
 紡がれている糸の色が濃くなった。
 
 良かった。
 偶然よ、ありがとう。
 お互いを知るきっかけになったよ。
 
 さて。
 あとは君たちで、その色をもっと濃く、もっと強くして。
 
 そして、未来を紡いでおくれ。
 
 
 
おわり
 
 
 
神様だけが知っている

7/3/2024, 11:44:29 AM

 いつか……なんて、ちょっと考えている。
 
 仕事の関係で、時々通るこの建物が視界に入ると、ついそんなことが脳裏に過ぎってしまうんだ。
 
 仕事が直帰になって通ったその場所に、なんとなしにバイクを停めて、そこに足を向けた。
 
 扉は開いていないけれど、一歩一歩近づく。
 
 そこは、小さな教会。
 
 
 彼女と暮らし始めて、まあ時間は経つ。
 
 喧嘩もする。
 怒ったり、注意されたりもする。
 それでも居心地の良さを日々感じていた。
 
 いつか。
 家族になる時に、ここでお世話になるのもいいかもしれない。
 
 この扉が開いて、この道の先に俺が彼女を待っていたい。
 
 そんなふうに思った。
 
 
 
おわり
 
 
 
お題:この道の先に

7/2/2024, 11:56:31 AM

 待ち合わせの喫茶店に、仕事の関係で遅刻してしまった。
 会社を出る前に、彼へ連絡はしていたものの、申し訳なさが先に出てしまう。
 
「遅れてごめんなさい」
 
 先に来ていた彼は窓際のテーブルに座っていた。
 陽射しを背負って、逆光に見える彼。
 それでも満面の笑みで迎えてくれた。
 
 ああ、彼は太陽みたいに笑う人だな。
 
〝好き〟の代わりに、胸に紡がれた。
 私の想い。
 
 
 
おわり
 
 
 
お題:日差し

7/1/2024, 11:55:52 AM

 今日は二階にある喫茶店で待ち合わせをしていた。
 青年の仕事と、恋人の仕事の都合を考えて、この喫茶店で待ち合わせにした。
 
 ぽこん。
 
 スマホに通知が来る。青年はスマホを見つめた。
 
『もう少しで着きそうです。遅くなってごめんなさい』
 
 今日、出社する人も少なく、引き継ぎがなかなか出来ずに会社を出るのが遅くなった。そう連絡は貰っていた。
 
 それでも、遅くなってごめんなさいと言ってくるのが、実に彼女らしいなと、青年は小さく笑ってしまう。
 
 そうこうしている間に喫茶店の窓から、彼女の姿を見つけた。
 相当慌てていたのか、髪の毛が跳ねているのが分かり、胸が暖かくなって笑ってしまった。
 頬を付きながら、彼女を愛おしそうに見つめる。
 
「俺は待つのも楽しいけれどね」
 
 
 
おわり
 
 
 
お題:窓越しに見えるのは
 
 
 

6/30/2024, 10:17:24 AM

 ろうそくの火のように、簡単に消えちゃいそう。
 それが彼女の第一印象だった。
 
 彼女が怪我をして、俺が助けて、怪我をしては、助けての繰り返しの彼女。
 いつものように好きな飲み物を配っていると、渡したその飲み物を大切にしてくれていたと知った。
 
 自分の好きな飲み物を教えると、新商品のその飲み物を俺に渡してくれた。俺も渡していたから同じものを交換しただけになって、笑いあった。
 
 俺に後輩ができた頃、彼女にも後輩ができていて、その姿に頼もしさを覚えんだ。
 
 好きな色、好きなもの。
 それと、重なる時間が嬉しいんだ。
 
 振り回され、自分の気持ちを押し付けられることばかりの俺を、気遣ってくれる人。
 
 彼女が良いって思うのは、自然な流れだと思った。
 
「引き寄せた……よね?」
 
 何気なく見つめた左の小指。
 絶対に彼女にも繋がっている、よね。
 
 
 
おわり
 
 
 
お題:赤い糸
 
 
 

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